プランターでのサトイモの栽培方法:春から秋までじっくり楽しもう!

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野菜の育て方

サトイモは栽培期間が長く、その生長をゆっくりと楽しむことができる野菜です。サトイモは真夏の強い日射しを苦手とするため、日陰への移動もしやすいのがプランターでの栽培の利点です。

比較的大きめのプランターが必要ですが、特徴のある大きな葉は迫力があり、観葉植物のような美しさも備えています。この記事では、サトイモ栽培におけるプランターでの育て方について詳しく解説しています。

秋に収穫する野菜は少なくなるため、長い期間をかけて収穫した喜びは格別です。今年、サトイモ栽培にチャレンジしてみませんか?あなたの庭やベランダでサトイモを育てて秋の味覚を楽しみましょう。

しま農研
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プランターでゆっくりと育つサトイモ。収穫できた時の喜びは格別です!しっかり育てて秋の味覚を楽しみましょう。

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1.サトイモについて

サトイモは、サトイモ科に属し、日本で広く親しまれている野菜です。原産地は熱帯アジアの樹林帯で、自然状態では水辺や湿地帯など水が豊富な場所に自生しています。このような環境で進化してきたサトイモは、比較的日陰でも良好に育つ能力を持っており、これは家庭菜園での栽培においても大きな利点となります。

サトイモ栽培の際には、肥料の与え過ぎに注意が必要です。肥料を過剰に与えると葉が豊かに育つ一方で、イモの発達が悪くなる場合があります。そのため、栄養が適度に制限された環境を維持することが良質なイモを育てる上で重要となります。追肥を行う際には、増し土を同時に実施し、イモが育つための十分なスペースを提供するとよいでしょう。

和名サトイモ
原産地熱帯アジア
分類サトイモ科サトイモ属
発芽適温15~30℃
育成適温25~30℃
プランター12号以上深さ30cm
土壌酸度pH6~6.5
収穫まで6ヶ月

2.プランターでのサトイモの栽培計画と準備

サトイモをプランターで栽培する際の計画的な準備は成功への重要な第一歩です。このセクションでは、プランターでのサトイモ栽培における計画と準備について詳しくご紹介します。

2.1 サトイモ栽培に適したプランターの大きさ

サトイモを育てるには比較的大きなプランターが望ましいです。しま農研では、12号以上のプランターを使用し、深さが30cm以上あるもので1株を育てる方法を採用しています。

プランター選びに役立つコツや、号や型の表記の読み方、種類や選び方のコツ、おすすめのプランターについての情報も提供しています。新たにプランターの購入を考えている方は、この情報を参考にしてみてください。

2.2 サトイモの栽培時期

サトイモの植え付け適期は地域により異なりますが、中間地域では4月初旬から5月初旬が適期です。芽出し作業を事前に行うことで栽培の成功率を高めることができるため、植え付けの3~4週間前には芽出しを開始することをお勧めします。

サトイモは収穫まで約6ヶ月かかりますが、特に手間がかかるわけではありません。成長の過程を楽しみながら育てることができます。

2.3 サトイモのプランターでの土作り

プランターでのサトイモ栽培には、初めに培養土の使用を推奨します。その後、土を再利用する方法が望ましいです。

長期間使われた土は栄養分を失いがちですが、土の再生材を使用することで、古い土をリサイクルして再利用可能です。再利用の際には不純物を取り除き、太陽熱消毒などを行った後に再生材を混ぜ込むと良いでしょう。

プランターの土の再利用方法については、他の記事で詳細に説明していますので、そちらもぜひ参照してみてください。

3.プランターでのサトイモの栽培方法

この章では、プランターでのサトイモの具体的な栽培方法を芽出し作業から、植え付け、追肥から収穫までを詳しく解説していきます。

3.1 サトイモの芽出し

植え付け前のサトイモの芽出し作業を行うことで、芽が出る株と出ない株をあらかじめ見分けることができ、栽培の失敗を軽減します。また、初期成育を早めることで栽培期間を有効に使い、より多くのイモを収穫できるようになります。

芽出し作業は時間を要するため、定植予定の1ヶ月前に行うのが好ましいです。以下で芽出しの手順について解説します。

3.1.1 サトイモの芽出しの手順

1.種イモの向きを確認

種イモの芽出しをする際には、芽が出る向きを理解することが重要です。

サトイモは細い部分ではなく、太い部分から芽が出ます。したがって、芽出しを行う際は、太い方を上にして作業を進めます。

細い方が下なので注意。しま農研も間違ってしまったことがあります。
2.芽出し準備

サトイモが芽を出しやすい環境を作ります。育苗ポットと土を用意し、種イモを隠れる程度に土で覆って、たっぷりと水を与えます。

芽出し作業中は土が乾いたら適宜水を追加します。

育苗ポットに土をいれて芽がでるのをまちます。
3.芽出し中の環境

芽出し作業を行う期間中は、まだ寒い時期が続くことがあります。可能であれば、小型のビニールハウスを用意すると最適ですが、家庭菜園ではそうした設備を準備するのが難しい場合も多いでしょう。

そのような場合は、不織布やビニールをかけるだけでも一定の保温効果が期待できます。

しま農研では不織布をかけて保温してます。

3.2 さといもの植え付け(地植え)

サトイモをプランターで栽培する際には、深さと幅が十分な12号以上のプランターを使用し、種イモを1つ植え付けます。植え付けの手順は以下の通りです。

1.種イモの設置

プランターに土を入れた後、芽が出ている方を上にして中央に種イモを設置します。植え付けの際は、深植えしすぎないよう注意しましょう。

2.覆土

植え付けた種イモを、芽から約5cmの高さまで覆土します。サトイモは追肥時に土を追加するため、植え付け時には10~15cmの余裕を持たせると良いでしょう。覆土後には、たっぷりと水を与えます。

3.3 さといもの追肥と増し土(プランター)

サトイモは本来多年草であり、土壌が肥沃過ぎると子イモが育たず、葉の成長を優先する傾向があります。そのため、肥料を与え過ぎないよう注意が必要です。

子イモは種イモより上に成長し、地表に露出することがあります。豊富な収穫を目指すためには、子イモが育つスペースを広げるために増し土が重要です。増し土は、プランターへ土を追加し株の周囲に土を盛り上げる作業です。

ここでは、サトイモの追肥と増し土のタイミングと方法について説明します。

3.3.1 追肥と増し土のタイミング

1回目の追肥と増し土
  • タイミング:草丈が10~15cmになった時点で最初の追肥を行います。
  • 方法:株の周りに肥料を施し、その後約5cmの高さで増し土をします。
2回目の追肥と増し土
  • タイミング:草丈が30cmを超えた時が2回目の追肥の適切な時期です。
  • 方法:再び株の周りに肥料を施し、さらに約5cmの増し土を行います。子イモや孫イモが地表に露出しないよう注意しましょう。

肥料を与え過ぎると葉の成長を促す一方で、イモの発達が鈍るため、適量の追肥を心掛けましょう。サトイモの健康な成長を促し、豊富な収穫を目指すためには、追肥と増し土を適切に行うことが重要です。

3.4 サトイモの夏対策(プランター)

サトイモは熱帯アジアの水辺や湿地帯で育っているため、多湿を好む性質があります。梅雨が明けて暑くなると、本来育った環境と異なるため、適切な水やりとその対策が必要になります。

3.4.1 サトイモの水やり

真夏は乾燥しやすいため、水やりの重要性が高まります。土が乾いているようであれば、地植えであっても適宜水やりを実施することが推奨されます。また、アブラムシやハダニがいる場合は、水を葉にもかけてしっかり洗い流すことが効果的です。

3.4.2 敷きワラ

昔からの手法として、敷きわらなどを設置することで土の表面の乾燥を防ぐテクニックがあります。梅雨明け後の暑い時期からサトイモの株元にわらを敷くと良いでしょう。

3.4.3 半日陰に移動する

サトイモは半日陰でも育つ野菜です。真夏の暑い日が続く時期などは、少し日射しが弱い場所に移動するのも対策の1つです。庭やベランダの半日陰のスペースに移動させるのもよいでしょう。

3.5 サトイモの収穫(プランター)

サトイモの収穫は10月頃から葉が枯れ始めたころが収穫のタイミングです。、霜が降りる前に収穫作業を完了させることが重要です。

収穫時は、茎を約10cmほど残し、株から約15cm離れた場所でスコップを用いて土を掘り起こします。イモを傷つけないように注意しながら慎重に引き抜くことがポイントです。

収穫後は、イモを乾燥させてから保管します。直射日光の当たらない風通しの良い場所で数日間乾燥させることで、サトイモの保存性が高まります。この乾燥期間を経ることで、イモの表面が固まり、カビや腐敗を防ぐことができます。

また、保存時は、通気性の良い籠や箱に入れ、温度と湿度が低い涼しい場所で保管するのが最適です。適切に保管すれば、サトイモは長期間新鮮な状態を保つことができ、冬場も美味しいサトイモを楽しむことが可能です。

4.サトイモのプランター栽培の観察記録

しま農研では、今年サトイモのプランター栽培を実践し、その影響をリアルタイムで観察しています。サトイモがどのように植物の成長するかを観察することで、より効果的な栽培方法を見つけ出す試みをしています。

今後の進展については、しま農研の記事を通じてリアルタイムで観察記録を共有していきます。本年度、サトイモ栽培を予定している方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

5.まとめ

プランターでのサトイモ栽培は、限られたスペースでも本格的な家庭菜園を楽しむための素晴らしい方法です。サトイモは、特に水分管理や日陰を好む性質を持ち、これらの条件をプランター栽培で容易に管理できるため、初心者から経験者まで幅広い層に適しています。

この記事では、プランター選びから土作り、種イモの準備、植え付け、育成管理、収穫に至るまでのサトイモ栽培のプロセスを詳しく解説しました。サトイモ栽培の鍵は、過剰な肥料を避け、適度な水やりと日陰での管理を心がけることです。また、定期的な追肥と土寄せ、夏の暑さ対策も重要なポイントとなります。

しま農研のリアルタイムでの観察記録は、栽培のヒントやインスピレーションを提供し、サトイモ栽培の成功率を高めます。本記事が、あなたのプランターでのサトイモ栽培の手引きとなり、収穫の喜びを味わうきっかけになることを願います。自宅のベランダや庭で、豊かな収穫を楽しむ家庭菜園を始めてみませんか?

また、しま農研では多様な野菜の栽培方法を紹介しており、それらの記事は50音順で整理しています。どの野菜に興味を持っているかに関わらず、必要な情報を簡単に探すことができます。ぜひとも、これらの情報を参考にしてみてください。

読んでいただきありがとうございました!

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