家庭菜園で楽しむ!ナスと相性抜群のコンパニオンプランツの作付け例

野菜の育て方

ナスを育てたいだけでなく、他のさまざまな品種の野菜も育てたいと思ったことはありませんか?そんなときには、異なる野菜同士がお互いに影響しあいながら成長する「コンパニオンプランツ」の作付けがおすすめです。

ナスは相性の良い野菜が多く、一緒に植えることで賑やかな菜園を作り上げることができます。この記事では、家庭菜園でナスを栽培する際におすすめの相性の良い植物と、しま農研で実際に行っている作付け例を紹介します。

これによって、ナスだけでなくさまざまな種類の野菜を収穫することができます。 一つの菜園で多様な野菜を楽しむために、ぜひコンパニオンプランツの作付けを取り入れてみてください。

しま農研
しま農研

ナスは夏野菜でも人気の高い野菜ですね。しま農研でも毎年育てています。色んな野菜と一緒に育てるとさらに楽しくなります!よろしければ混植栽培も挑戦してみてください。

こんな時に参考にしてください。

・ナスと一緒に育てる野菜を知りたい
・色んな野菜を育てたいけど何を植えてよいか分からない

1.コンパニオンプランツとは?

コンパニオンプランツとは、野菜同士の相性を考慮しながら近くに植えることで、お互いの成長を助け合い、病気や害虫の防止にも役立てる方法です。この方法を活用することで、限られたスペースでも多様な野菜を育てることができます。家庭菜園を始める際には、コンパニオンプランツを試してみて損はない!方法だと思います。

さらに、基本的な知識を理解しておくことで、ナスと他の植物の組み合わせについても理解が深まるでしょう。こちらの記事では、コンパニオンプランツの全般的な知識やメリットについて詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

2.ナスと相性のいいおすすめのコンパニオンプランツ

ゴールデンウィークに植え付けた様子。少し寂しい感じしますが
6月中旬にはここまで大きくなります!真夏はさらに成長します。

ナスと相性のいいおすすめのコンパニオンプランツは様々です。こちらの写真では、しま農研で実際に行った菜園の写真です。ナスを中心にバジル、ニラ、落花生、マリーゴールド、ナスタチウムを植えて、賑やかなポタジェ風の菜園スペースを作ってみました。

ナスを栽培する際には、株間の距離に注意が必要です。ナスの根は梅雨時期には浅く広く伸び、夏には深く根を張って水を求めます。また、ナスは多くの肥料を必要とする野菜です。ナスを育てるさいはこちらの記事もよろしければ参考にしてください。

以下のセクションでは、それぞれの植物とナスの組み合わせについて詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。

2.1 ナス × 落花生:土を肥沃にし、マルチの役目も

落花生はナスと同じく栽培期間が長いので最後まで一緒にいてくれる仲間になります。

落花生の根に付く根粒菌が空気中の窒素を固定して土壌を肥沃にし、菌根菌がナスにリン酸等のミネラルを吸収しやすくする効果があります。 また、落花生の草丈は高くならず、横に広がる傾向があるため、ナスの浅く広がる根を直射日光から保護してくれます。

落花生の育て方や栽培のポイントについては、こちらの記事を参考にしてください。ナスと落花生の相性の良さを活かして、より良い収穫を得ることができるかもしれません。

2.1 ナス × ニラ:青枯れ病等の病気予防に

ニラは1ヶ月に一度くらい収穫できます。また冬越しもできますのでナスが終わった後は移植しておくのもよいでしょう

ニラなどのネギ類は、根の表面に抗生物質を分泌する拮抗菌との共生関係を持っています。この拮抗菌は病原菌の発達を抑制する効果があり、青枯れ病や萎凋病などの病気予防に役立ちます。ネギも同様の効果がありますが、落花生との相性が悪いため、注意が必要です。

ナスとニラを一緒に植える場合、株間を近くして植えることがポイントです。根が近くにあるほど効果が得られやすくなります。

ニラを育てる際の詳しい情報や栽培のポイントについては、こちらの記事をご参考にしてください。ナスとニラの組み合わせで、健康な野菜を育てましょう。

2.2 ナス × マリーゴールド:害虫忌避と鮮やかな畑に

マリーゴールドは綺麗な花を咲かせてくるので栽培中には気持ちも癒してくれるのでおすすめです。

マリーゴールドはさまざまな野菜と相性が良く、”植物のお医者さん”とも呼ばれています。花の香りはアブラムシが嫌うといわれていて、アブラムシの被害を軽減することができます。また、マリーゴールドの根からはセンチュウを死滅させる成分が分泌されるため、土壌中のセンチュウの発生も抑えることができます。

さらに、マリーゴールドの花は鮮やかで美しいため、畑を彩り豊かにしてくれます。苗から育てて様々な場所に植えることで、畑全体が一層美しくなるでしょう。

マリーゴールドの育て方や栽培のポイントについては、こちらの記事を参考にしてください。マリーゴールドの効果を活かして、ナスの栽培を成功させることができます。

2.4 ナス × ナスタチウム:害虫忌避とマルチング効果も

ぴりりとからい葉っぱ。花はサラダ等使い勝手が何気によいです。

ナスタチウムは別名「金蓮花」とも呼ばれ、花や葉も食べられるエディブルフラワーとしても知られています。ナスタチウムの花の香りはアブラムシを寄せ付けず、逆に益虫を呼び寄せることもあり、害虫忌避の効果があります。

また、ナスタチウムの草丈は高くならず、横に広がる性質を持っています。これを利用することで、ナスの根を守るマルチング効果が得られます。そのため、畝を立てない菜園スペースやレイズベッドなどのでも効果的に利用することができます。

ナスタチウムの育て方については、こちらの記事で詳しくまとめられていますので、参考にしてみてください。ナスタチウムを活用することで、ナスの栽培にさらなる効果がえらるかもしれません。

2.5 ナス × バジル:アブラムシから野菜を守る

バジルは地植えで植えると使いきれないくらい収穫できます。手間もあまりかからないので余ったスペースにおすすめです

ナスとバジルの組み合わせは、アブラムシから野菜を守る効果があるとされています。バジルの香りがアブラムシを寄せ付けないという説や、バジルがアブラムシを引き寄せるため、一緒に植えている野菜が被害を受けない(バンカープランツ)という説があります。正しい情報を判断するのは難しいですが、しま農研ではバジルでアブラムシ被害にあったことはほとんどありません。

バジルは育てやすいので、余ったスペースに植えるのはおすすめです。ただし、ナスは肥料を多く必要とするため、株間をある程度空けて草丈が大きくなりすぎないように調整することが重要です。

バジルの育て方については、こちらの記事を参考にしてください。バジルの活用により、ナスのアブラムシ被害を軽減することが期待できるでしょう。

3.ナスと相性の悪い組み合わせ

3.1 ナス × トウモロコシ

ナスは多くの日光を必要とする野菜です。トウモロコシはナスよりも高く育ち、影を作ってしまうため、ナスの生育が悪くなる可能性があります。

3.2 ナス × ジャガイモ

ジャガイモは混植には向いていない野菜として知られています。ナスも例外ではなく、一緒に植えると相性が悪いと言われています。

3.3 ナス × トマト

ナスとトマトは同じ科で、同じ科に属する植物は基本的に一緒に植えない方が良いとされています。ナスとトマトは同じ科に属し、似た害虫が集まりやすくなる可能性があります。

スペースに限りがあると迷うところありますよね。株間にマメ科をいれておくと大丈夫という話もあるので試してみるのも良いかもしれません。

4.まとめ

コンパニオンプランツを活用することで、様々な種類の野菜を育てることができます。特に、落花生やニラ、マリーゴールド、ナスタチウム、バジルなどはナスとの相性が良く、それぞれの効果や利点を活かしながら栽培することができます。

菜園を楽しみながら、限られたスペースでも多様な野菜を収穫できるコンパニオンプランツは、家庭菜園の醍醐味です。ナスを中心に他の植物を組み合わせることで、自分好みの菜園を作り上げましょう。

春夏野菜は様々な野菜があって、作付け計画も色々悩みますよね。こちらの記事では、しま農研で実際に行われた作付け例を紹介しています。よろしければ参考にしてください。

読んでいただきありがとうこざいました!

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