色んな野菜を育てたいけど家庭菜園だとスペースがないと植えたいものが多すぎて困ったりしませんか。ニラも美味しいくて育てるのも簡単ですが、メインで育てるとなると少し二の足を踏んでしまう人もいるのではないでしょうか。
ニラはコンパニオンプランツとしても優秀で根には共生する微生物が抗生物質を出して、ウリ科やナス科などの土壌病害の原因となる病原菌を減らす効果があります。また葉の香りは害虫が嫌うため、春夏野菜の主役の隣にニラを育てることもおススメです。
1.ニラについて
ニラはヒガンバナ科の多年草で原産地は東アジアといわれており、3000年以上前から利用されてます。日本には9世紀頃、伝わったとされており、古事記や万葉集等に記述があり古くから親しまれてる野菜てす。
和名/英名 | ニラ/Chinese chive |
原産地 | 東アジア・中国 |
分類 | ヒガンバナ科 |
発芽温度 | 15~20℃ |
育成温度 | 20~25℃ |
株間 | 30cm |
畝幅 | 60cm |
土壌酸度 | pH6~6.5 |
収穫まで | 約3ヶ月 |
2.ニラはコンパニオンとして優秀な野菜
ニラ等のネギ類は、根に共生する拮抗菌は抗生物質の一種をだして病原菌を減らす働きを期待できます。また、ニラを切った時のあの匂いはダイコンサルハムシ等の害虫が嫌うため、葉が傷んでしまったら捨てずに株元においておくと害虫忌避としての効果もあるそうです。
お互いにいい影響を与える野菜をコンパニオンプランツといいます。コンパニオンプランツはこちらの記事で詳しくまとめていますので参考にしてください。
2.1 相性のいい野菜と混植例
ニラは相性のいい野菜が多く、ナス科のトマトやナスやピーマン、ウリ科のきゅうりなど様々な野菜との混植に向いています。エダマメについては少し相性が悪いので植え付ける時には注意しましょう。ニラの作付け例を紹介していきます。
2.1.1 ナスとニラの混植
ナスとニラも相性のよい野菜の1つです。ナスの株元にニラを植えておくと病気の予防になります。ナスを育ててる間、こまめに収穫すれば3~4回くらいは収穫できますのでお得感もありますので混植おすすめです。
2.1.2 ピーマンとニラの混植
ピーマンとニラもナスと同様に相性のいい組み合わの1つです。ピーマンは株間も狭めに植え付けることもできるため一緒に植えていけばニラにあまり困ることはないのではないでしょうか。ピーマンのわきに植えるのもおすすめです。
2.1.3 プランターの寄せ植えにもおすすめ
地植えでなく、プランター栽培でも寄せ植えしてみるのもよいかと思います。おすすめはきゅうりやごーや等の根が浅く広く伸びるタイプの野菜です。株間がわりと必要ですが、スペースには少し余裕があります。一緒に植えてみるのはいかがでしょうか。
3.ニラの育て方
3.1 ニラは苗から買うのがおすすめ
ニラは多年草のため1年目はあまり収穫せずに株を育てることに集中させた方がよい野菜です。家庭菜園初心者からいうとハードル高めになりますので苗を買って株分けを覚えることがおすすめです。
ニラの苗はわりとポピュラーな野菜ですので、近くのホームセンターに売っています。品種とかにこだわったり、他の野菜と一緒に買いたい方などこちらに苗や種の購入方法にまとめていますので参考にしてください。
3.2 ニラ寄せ植えをする時の定植方法

ニラをコンパニオンプランツに植える時のポイントは距離になります。ニラの根に共生する拮抗菌の効果を高めるために一緒に植える野菜の近くに植えます。
3.2.1 ナスやきゅうりにニラを寄せ植えする場合
基本近くに植えるだけでも十分だと思いますが、一緒に植える野菜の根の特性をしておくとよりよいでしょう。
例えばナスの根圏は広範囲に及び梅雨の間は浅く広く、梅雨明けには深く潜ります。植え付ける場所はナスのガードの甘い場所が株元がおすすめです。植え付ける時期も最初からナスの懐に入ることで根を絡ませあってニラの消毒効果を期待できます。
3.3 ニラの水やり
ニラは、たくさんの水を必要としません。土の表面が乾いたらたっぷり水やりすることにし、水のやりすぎに注意します。
3.4 ニラの追肥
寄せ植えしている場合、収穫時期は他の野菜に追肥していればそれほど必要としませんが、基本的には刈り取ったら追肥してあげることを意識します。
重要なのは移植した後の9月以降の追肥になります。隔週で計3回程追肥あげることで来年への収穫を安定させることができます。
3.5 ニラの収穫と周期
ニラは根からとらず株元を残してハサミ等で刈り取ると再生して何度も収穫することがきます。約20~30cm位育ったら収穫し、育つのを待ち再び収穫します。
大体、1ヶ月に1回位は収穫できるので、若い葉のうちに収穫した方が美味しくいただけます。


3.6 ニラの花摘み

ニラは花を咲かせると葉が硬くなり食べにくくなってしまいます。また、栄養分も花にとられてしまうのでなるべく刈り取りましょう。
ニラの花は何気にかわいいので観賞用として収穫最後の方は残して楽しむのもありといえばありかもしれません。
3.6 ニラの移植と株分け
9月頃になると春夏野菜も終わりを迎えて秋冬野菜の準備にはいる時期に来年に備えてプランター等に移植しておきます。12月頃になると葉が枯れてきますので茎葉を刈り取り冬越しさせます。
また、ニラは年数がたつと株の内部が混み合い品質が悪くなっていくので、3年を目安にこの時期に株分けをします。
5.まとめ
私がニラを育ててみようと思ったのは、先輩の家庭菜園見に行った時に野生のニラがたくさんあったので、結構強い野菜なのではと思ったのがきっかけでした。適当に採っていいよというお手軽さも魅力に感じました。
春夏野菜は育てたいものがたくさんあって悩みますよね。こちらにしま農研のおすすめおすすめ野菜の育て方をまとめていますので参考にしてみてください。
読んでいただきありがとうございました!
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