家庭菜園の新たな挑戦!プランターでバターナッツかぼちゃを空中栽培しよう

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野菜の育て方

バターナッツかぼちゃはその独特のひょうたん型と美味しい味わいが特徴で、ポタージュなどに使うと絶品です。かぼちゃ類は通常、地を這うように育てるのが一般的で、スペースが必要なため家庭菜園では敬遠されがちです。

このデメリットを解消する方法として、支柱ネットを活用した空中栽培が挙げられます。この記事では、バターナッツかぼちゃの空中栽培の手法を詳しく解説します。スーパーであまり目にすることのない、希少なバターナッツかぼちゃを、育てて家庭菜園を楽しみましょう!

しま農研
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バターナッツかぼちゃは形もかわいいですよね。食べるのがもったいなくてキッチンの飾りとしても長らく活躍しました。

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1.バターナッツかぼちゃについて

バターナッツかぼちゃは、南アメリカ大陸が原産で、ウリ科のカボチャ属に属する野菜です。厳しい環境で生まれたバターナッツかぼちゃは痩せた土地でもよく育ちます。

肉質は一般的なかぼちゃに比べて繊維が少なく、粘り気が強くてねっとりとした食感が特徴です。そのため、バターナッツかぼちゃは「スープかぼちゃ」とも呼ばれ、特にポタージュスープなどのスープ料理に適しています。

名称バターナッツかぼちゃ
原産地南アメリカ
分類ウリ科かぼちゃ属
発芽温度25~30℃
生育適温20~25℃
プランター600型以上深型
pHpH6.0~6.5
収穫まで約1ヶ月半

2.プランターで育てるバターナッツかぼちゃ

2.1 バターナッツかぼちゃのプランターの大きさ

バターナッツかぼちゃのプランターの適切な大きさに関して、正確な情報が限られていますが、しま農研では600型の深さ30cmのプランターを使用しています。

この600型のプランターは、きゅうりの栽培にも使われているものです。ウリ科の植物は浅めで広く根を広げる傾向があるため、株間を広く空けて植えることが良いでしょう。

また、プランターの選び方については下記の記事で詳しく解説しています。

600型だと1株くらいで育てるとちょうとよい

2.2 バターナッツかぼちゃの栽培計画

2.2.1 バターナッツかぼちゃの栽培カレンダー

バターナッツかぼちゃを苗から育てる時は5月上旬に植え付けると7月中旬頃から収穫をはじめることができます。種を直播する場合は、発芽温度は25~30℃のため暖かくなった5月中旬から6月になってからでも遅くありません。

しま農研で実際に育てたバターナッツかぼちゃを栽培した際の作業の記録を参考に栽培作業カレンダーを作成しました。環境によっても異なりますが目安データとしてお使いください。

2.2.2 プランター栽培での土づくり

プランターの土は、2年目以降も適切な処理をおこなえば再利用できます。初めてプランター栽培を行う方は園芸店などで売っている野菜用の土を買うと安心です。

具体的には、土から根を取り除き、土の再生材を混ぜ込んでいきます。余裕があれば太陽熱消毒をおこなうと効果的です。詳しい手順についてはこちらの記事にまとめています。

2.3 バターナッツかぼちゃの苗と種の準備

バターナッツかぼちゃの主な育て方として、苗を買って定植するか直播の2種類の方法が比較的簡単な方法です。

2.3.1 バターナッツかぼちゃの苗の購入方法

バターナッツかぼちゃは需要が少ないため、園芸店やホームセンターではあまりみかけないこともあります。しかし、大きな園芸店では、売っていることもあります。しま農研ではオザキフラワーパークでの購入しました。詳細な情報はしま農研のおすすめ園芸店の記事を参考にしてください。

2.3.2 バターナッツかぼちゃの種の購入方法

種はインターネットでも購入することも可能なため、比較的手に入りやすい方法です。直播をする場合は、気温が暖かくなった5月中旬頃に、3点播きすることが一般的です。また、バターナッツかぼちゃは固定種になります。育てたかぼちゃの種採りをしておけば来年に使用することも可能です。

2.4 バターナッツかぼちゃの定植

バターナッツかぼちゃの定植時には、水の与え方に工夫をすることで根の活着を促すことができます。しま農研では、3回に分けて水を与える方法を実践しています。

定植のポイント

植え付け前のポット、植え付け用の穴、定植後の株のまわりの3回水を与え根の活着を促進する

2.4.1.苗のポットに水をあたえる

植え付けの1〜2時間前に苗のポットに水を与えます。これにより、根が水を吸い込み活着しやすくなります。

液体肥料を希釈して与えると、さらなる活着効果が期待できます。

植え付けの少し前にポットに水をあたえておくと活着がよくなります

2.4.2 開けた穴への水をいれ定植

穴を開けた後、まずポットをその穴に入れてみて深さを確認します。もし深すぎるようであれば、土を戻して高さを調整します。適切な深さが確保できたら、開けた穴に水を注ぎます。その後、苗を定植します。

植え付け後は最後にたっぷりと水を与えます。これにより、根がしっかりと水を吸収し、定着しやすくなります。

九条ネギと寄せ植えしてみるのもおすすめ

2.5 バターナッツかぼちゃの害虫対策

バターナッツかぼちゃの育成初期には、ウリハムシという小さな害虫が飛来し、葉を食べることがあります。これにより生育が妨げられる可能性があるので、この時期の害虫対策は非常に重要です。

ウリハムシの特性として、急降下ができないため、苗の周囲にあんどん(網)を立てることで、その飛来を防ぐことができます。この方法は昔から有効とされ、伝統的な対策の一つです。

2.6 バターナッツかぼちゃの空中栽培

空中栽培のバターナッツかぼちゃは、適切なネット支柱の設置、こまめな誘引、そして摘心が鍵となります。空中栽培はスペースを有効活用できるため家庭菜園ではおすすめの栽培方法です。難しい作業ではないので、ぜひ挑戦してみてください

2.6.1 ネット支柱を設置する

バターナッツかぼちゃを上向きに成長させるため、垂直なネット支柱が欠かせません。

きゅうりやゴーヤの栽培に使用される同様の支柱を設置しましょう。

つる性植物を育てるネット支柱を用意します

2.6.2 誘引の継続的実施する

バターナッツかぼちゃは基本的に横に広がる性質を持っています。

このため、ネット支柱を利用して上向きに誘引することが求められます。伸びる度に継続的に誘引を行い、上方向への成長をサポートします。

上に伸ばすために支柱に誘引していきます。

2.6.3 最上部で摘心する

一般的にバターナッツかぼちゃは剪定の必要は少ないですが、伸び続けるつるをコントロールするため、ネット支柱の最上部近くで摘心を行うと良いでしょう。

これにより、植物全体のバランスを保つことができます。

頂点まできたら摘心してたさを整えます。

2.7 バターナッツかぼちゃの授粉作業

バターナッツかぼちゃは雄しべと雌しべの両方を持つため、授粉が欠かせません。虫の活動や天候に左右されるため、人工授粉を活用して着果の確実性を上げることを検討しましょう。

人工授粉は、晴れている朝がベストです。この時間帯は花粉が最も活性しているため、成功率が向上します。特に、雨や虫が少ない日には人工授粉の効果を最大限に引き出せます。

人工授粉を行う際には、以下の手順を参考にしてください。

雄しべの花粉を採種する。
採種した花粉を開いた雌しべの花の中に直接付けます。

2.8 バターナッツかぼちゃの収穫時期

バターナッツかぼちゃの最適な収穫時期は、授粉から40〜45日後を目安にします。この頃には、実の皮が濃いベージュやコルク色に変化し、その変色が収穫の合図となります。

2.8.1 収穫の方法

実を収穫する際は、はさみや収穫鋏を用いて実とつるを切り離します。一般的に、1本のつるには3〜4個の実が成熟する傾向があります。収穫する実の大きさや形は個体によって異なることがあるため、色や形状の変化をきちんと確認して収穫しましょう。

まだまだ若い状態
少しづつ色が変化していきます
コルク色になったら収穫します

3.バターナッツかぼちゃのプランター栽培レポート

しま農研では、バターナッツかぼちゃの栽培過程を実際に観察し、その成果を「栽培レポート」としてまとめています。このレポートでは、月ごとの成長記録や日常のケアの様子が詳細に記載されています。これにより、栽培の参考や目安として活用できるようにしていますのでお役立てください。

家庭菜園には多くの疑問や課題が伴います。しま農研では、これらの疑問や課題を実際に検証や、考察をしています。例えば、実が成熟して収穫するまでの日数の実測や、1株だけの栽培に伴う課題など、失敗した実例についてもレポートに綴っています。

もし、バターナッツかぼちゃの栽培に関するさらなる疑問や課題がある方は、ぜひこちらのレポートも参考にしてください。

4.まとめ

本記事では、バターナッツかぼちゃの栽培方法やその際のポイントを詳しく解説しました。プランターの選定、苗の準備、そして定植時の水やり方法などの具体的な手順を紹介してきました。さらに、空中栽培におけるポイントについても解説しました。

バターナッツかぼちゃは、特有の形状とその美味しさが魅力です。家庭菜園により、自分の手で育て、収穫する喜びを味わうことができます。ぜひ、この機会に栽培に挑戦し、家庭菜園の醍醐味を存分に楽しんでください。

また、しま農研では多岐にわたる野菜の栽培方法を紹介しております。記事は50音順で整理しアクセスしやすい形になっています。興味がある野菜の情報も手軽に探せますので、ご活用ください。

読んでいただき、ありがとうございました!

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