地植えでのタイムの育て方:剪定方法や増やし方についても解説

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野菜の育て方

地中海原産の香り豊かなハーブ、タイムは、加熱しても香りが飛びにくいため、豚肉やラム肉、ハムやソーセージの料理にもよく使われます。魚料理やトマトともよく合うため、さまざまな料理のアクセントとして人気があります。

寒さにも強く、日本の冬も耐えることができるため、地植えで一度植えれば長く楽しめるのもおすすめポイントの一つです。タイムには数百種の品種があり、食用に適したものから観賞用に適したものまであります。初めての方は、食用として古くから親しまれている「コモンタイム」を選ぶことをおすすめします。

この記事では、タイムの育て方について詳しく解説しています。庭のスペースを利用して、お好みのタイムを植え、可愛らしい小花を楽しみながら、フレッシュなタイムをお楽しみいただくのはいかがでしょうか。

しま農研
しま農研

しま農研でもハーブスペースを使ってローズマリーと一緒に育てています。フレッシュなタイムはとても香り高いのでぜひ楽しんでください

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1.タイムについて

タイムは数百種類ありますが、代表的な「コモンタイム」は地中海沿岸が原産地です。その名前は、ギリシャ語で「防腐」を意味する「thymon」から来ており、古代ギリシャ時代から薬用や調理に使用されてきました。

タイムには、立性(茎が立ち上がる)と這性(地面を這うように広がる)の2タイプがあります。購入の際は、どちらのタイプかを確認してから選ぶと良いでしょう。葉には抗菌・防腐効果があり、高い殺菌力も持ち合わせているため、肉や魚に添えておくと鮮度を保つのに役立ちます。

名称タイム
原産地地中海沿岸
分類シソ科イブキジャコウソウ属
発芽適温20℃
生育適温15~20℃
株間15~25cm
土壌酸度pH6~6.5

2.地植えでのタイムの栽培計画と準備

タイムを地植えで栽培するにあたり、計画的な準備は成功のための重要なステップです。このセクションでは、地植えにおけるタイムの栽培計画とその準備過程について具体的にご紹介します。

2.1 タイムの栽培時期

タイムの定植に最適な時期は地域や品種によって異なりますが、中間地域では一般に4~5月頃が理想的です。

耐寒性および耐乾性にも優れており、気温の変化に強いため、真夏と真冬を避ければ広い時期に植えることができます。また、多年草のため、長い期間楽しむことが可能です。タイムは成長も早いためぐんぐん育ちます。大きく育った3年に一度は株分けをして植え替えることで株も若返り長く楽しむことができます。

2.2 タイムの栽培スペース

タイムを地植えする際の一般的なガイドラインとして、株間は15~25cm程度に保ちます。

タイムは成長するとかなり大きくなるため、植え付ける場所を慎重に選ぶことが重要です。

また、多湿を苦手とするため、水はけの良い場所での栽培が適しています。

1株のタイムも数年育てるとかなり大きく育ちます

2.3 タイムの土づくり

タイムを成功させるためには適切な土づくりが欠かせません。土壌改良には、雑草の除去、酸度の調整、元肥の施用が含まれます。タイムは酸性土壌を嫌うため、石灰を施用することが重要です。また、水はけの良い土を好むので、粘土質の土の場合は、堆肥を多めに加えることが望ましいです。

土作りは、植え付け予定日の1ヶ月前から始めると良いでしょう。土作りの詳しい手順については、別の記事で紹介しています。

3.地植えでのタイムの育て方

タイムの栽培は、その手軽さと比較的簡単な育成過程で知られています。このセクションでは、タイムを実際に地植えで育てる手順について具体的にご説明します。

3.1 タイムの定植(地植え)

タイムの定植は、3月から5月頃に植え付けます。ローズマリーの定植における水やりのポイントは、根の活着を促進し、苗の健康的な成長を支えることにあります。

以下に、タイムの定植時の水やりの具体的な手順を説明します。

定植のポイント

植え付け前のポット、植え付け用の穴、定植後の株のまわりの3回水を与え根の活着を促進する

1.ポットへの水やり

定植の1~2時間前には、ポットにたっぷりと水を与えます。

これにより、土が十分に湿り、苗が移植時のショックを最小限に抑えられるようになります。

2.植え穴への水やり

植え穴を掘った後、その穴にも水を与えます。このステップは、土に十分な水分を確保し、苗が新しい環境にスムーズに適応できるようにするために重要です。

植え穴の深さは、ポットの高さに合わせて調整します。これにより、定植作業が容易になります。

3.定植後の水やり

覆土をした後、再度たっぷりと水を与えます。この水やりは、土と根が密接に接触することを促し、根の活着を助けます。

苗をポットから取り出す際は、根を傷つけないように慎重に行いましょう。最後に仮支柱を立てて苗を固定します。

根の活着をよくするために各工程で水やりをしてあげるとよいでよう。
株分けする時も水をあたえると根の活着がよくなります。

3.2 タイムの剪定(地植え)

タイムは生育が旺盛なため、定期的な剪定がおすすめです。多湿を嫌う特性があるため、通気性を良く保つことが剪定の主要なポイントになります。このセクションでは、タイムの剪定方法について詳しく解説していきます。

3.2.1 タイムの剪定のタイミング

タイムの剪定は株の大きさに応じて適宜行いますが、特におすすめのタイミングは以下の通りです:

春の梅雨前: 多湿になりやすい梅雨入り前に剪定すると、通気性が向上し、病気の予防にもつながります。
花が咲き終わった後: 花が終わり種を作り始めると、株は葉の色が変わり始めます。種を作る過程で株は多くのエネルギーを消費するため、このタイミングでの剪定が効果的です。
秋の寒くなる前: 秋の終わりに剪定を行うと、冬を越しやすくなり、春に向けて芽が均一に出やすくなります。

3.2.1 タイムの剪定方法

タイムの剪定では通気性を良くすることが重要です。生育が旺盛なため、思い切って刈り込んでも問題なく回復します。剪定の基本は、伸びた枝の約3分の1を切り戻すことです。特に下部の新しい芽を残しながら上部を短く刈り込むと良いでしょう。

葉をすべて刈り込んだり、株がまだ小さい間に木質化した部分まで深く刈り込むと、植物の生長が阻害される恐れがあるので注意が必要です。

剪定時にはタイムがたくさん収穫できるため、しま農研ではこの時期に友人や知人にお裾分けしています。フレッシュなタイムは非常に喜ばれるため、剪定を兼ねた収穫は一石二鳥の効果があります。

夏前に剪定した後のタイム。もっと刈り込んでもよいくらいです。

3.3 タイムの収穫(地植え)

タイムは年中、いつでも収穫可能です。必要な分だけ収穫し、常にフレッシュなタイムを楽しむことができます。ただし、冬期は株を保護するために収穫を控えめにしましょう。花が咲くと香りが弱まるため花が咲く前に刈り取るとよいでしょう。

収穫は、植物の先端から約15cmの部分を切り取ります。この方法では、切り取った部分から新たなわき芽が伸び、植物は枝分かれしてさらに大きくなります。木質化した部分からは新しい芽が出にくいため、若い部分の芽を中心に収穫することが重要です。

たくさん収穫する時はドライハーブやお裾分けにもおすすめ

3.4 タイムの水やりと追肥(地植え)

タイムは乾燥を好むため、過度な水やりは不要です。地植えで育てる場合、真夏の日照りが続く日々を除けば、ほとんど水やりをする必要はありません。

追肥についても特に気にする必要はありませんが、春と秋に剪定したタイミングで行うことが一般的です。ただし、肥料の与えすぎは香りの低下を引き起こし、枝が細く弱々しくなる原因となります。このような症状が見られた場合は注意が必要です。

追肥の詳しい手法や考え方については、別の記事でより詳しく解説しています。しま農研では、このジャンルに関しても現在研究を続けており、知識を深めたい方は、ぜひその記事を参考にしてください。

3.5 タイムの増やし方

タイムは生育が旺盛なため、株が大きくなりがちで根詰まりを起こしやすくなります。植え替えをすることで解消させることができ株を増やすことができます。

植え替えには二つの目的があります。一つはタイムを増やすこと、もう一つは株を更新して生育を促進することです。植え替えにより株が活性化し、再び良好に成長します。

このセクションではタイムの植え替えの手順について詳しく解説します。

3.5.1 タイムの植え替えの手順

1.タイムの剪定

植え替え前に、伸びた葉を短く刈り取ります。具体的な刈り取り方法は前章の剪定セクションを参照してください。

2.根をほぐし分ける

土からタイムを掘り出し、手で根の土をほぐします。根が絡まっている場合は、必要に応じて切り取っても構いません。タイムは成長が早いので、根が多少損傷しても回復します。ほぐした後、株を数個に分けます。

3.植え替える

分けた株をそれぞれ新しい場所に植え替えます。地植えの場合、スペースが限られているときは、プランターでの栽培も良い選択肢です。

4.しま農研の地植えでのタイム栽培:実践編

しま農研では、タイムの地植え栽培を実際に行っています。このプロセスでは、しま農研独自の試みや遭遇したトラブルなども含め、栽培の様子を共有していきます。この情報が、タイム栽培に取り組むあなたの役に立つことを願っています。

4.1 タイムの地植え栽培の観察記録

しま農研では、タイムの地植え栽培を実践し、その影響をリアルタイムで観察しています。タイムがどのように成長するかの観察を通じて、より効果的な栽培方法を見つけ出すことを目指しています。

今後の進展については、しま農研の記事を通じてリアルタイムで観察記録を共有していく予定です。タイムの栽培を計画している方は、ぜひこの情報を成長の参考や比較としてご活用ください。

3.まとめ

この記事では、タイムの地植え栽培について詳しく解説しました。タイムはその耐寒性や耐暑性、乾燥に強い特性から、比較的手間がかからずに栽培できるハーブです。剪定や水やり、土づくり、植え替えの方法を理解することで、より一層健康的で生育旺盛なタイムを育てることができます。

また、しま農研での実際の栽培記録を共有することで、栽培中の具体的な問題や疑問に対しても解決策を提供しました。タイムを地植えで育てる際の具体的なガイドラインを守りながら、その香り高い葉を料理や薬用に活用して、日々の生活に彩りを加える楽しさを体験してください。

このガイドが、タイムを初めて地植えで育てる方だけでなく、すでに栽培している方にも有用な情報となり、タイム栽培の魅力を再発見するきっかけになることを願います。

しま農研では多様な野菜の栽培方法を紹介しており、それらの記事は50音順で整理しています。どの野菜に興味を持っているかに関わらず、必要な情報を簡単に探すことができます。ぜひとも、これらの情報を参考にしてみてください。

読んでいただきありがとうございました!

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