こんにちは!しま農研です。私たちは、年間を通じて30種類以上の野菜を育てながら、家庭菜園の楽しさと発見を皆さんと共有しています。
子供の頃、土の中からさつまいもを掘り出してワクワクした記憶はありませんか?まるで宝探しのような収穫の喜びは、大人になった今でも変わらないものです。さつまいもは肥料もほとんど必要なく、広いスペースがなくても育てやすい、家庭菜園初心者にぴったりの野菜です。
特に魅力的なのは、一度植え付けてしまえば手間いらずでぐんぐん育つこと!この記事では、地植えでのさつまいもの育て方を、初心者にもわかりやすくステップごとに解説しています。さつまいも栽培を通じて、ガーデニングの楽しさや自家製野菜の美味しさをぜひ体験してください。秋にはほくほくの焼きいもが待っていますよ!

さつまいもを掘る作業はワクワク感があって子供がいる方にも体験としておすすめです。ぜひ自分で育てて秋の代名詞、焼き芋を楽しんでください!
1.サツマイモについて
サツマイモの栽培を始める前に、その原産地や特性について少し学んでみましょう。これらの知識を深めることで、栽培のポイントが理解しやすくなり、家庭菜園をさらに楽しむことができます。
サツマイモの原産地はメキシコや中南米の砂漠周辺であり、荒地や砂丘のような乾燥して養分が少ないところです。そのため、さつまいもは比較的肥料が少ない方がよく育ち、実付きも良くなります。肥沃な土だと実があまりつかずに葉だけが茂る「つるボケ」という症状になりやすくなります。
また、サツマイモは連作障害を起こしにくく、同じ場所で育てる方がより味が良くなると言われています。育ちやすい環境の場所を見つけて毎年の楽しみとして育てるのもおすすめです。
和名 | サツマイモ |
原産地 | メキシコ、中南米 |
分類 | ヒルガオ科サツマイモ属 |
発芽適温 | 20~30℃ |
育成適温 | 25~30℃ |
株間 | 30~40cm |
畝幅 | 60~70xm |
土壌酸度 | pH5~6.0 |
収穫まで | 4~5ヶ月 |
1.1 プランターでのサツマイモの育て方
この記事では地植えでのださつまいも栽培に焦点を当てていますが、プランターでもさつまいもは十分に育てることが可能です。プランターには、地植え栽培とは異なるいくつかの管理方法が必要です。
さつまいものプランターでの具体的な育て方については、別の記事で詳しく解説しておりますので、地植えでの栽培を検討している方はぜひ参照してください。
2.地植えでのサツマイモの栽培計画と準備
サツマイモを地植えで栽培する場合、計画的に準備を行うことが成功への鍵です。この章では、地植えでのサツマイモの栽培計画と準備について具体的に解説します。
2.1 サツマイモの栽培時期
サツマイモの植え付け時期は地域によって異なりますが、一般的に中間地域では5月初旬から6月初旬が適しています。寒さが苦手のため暖かくなってきてから植え付けとよいでしょう。また、植え付けはさし苗で行なうことが一般的であまり長持ちしないため購入後すぐに植え付けることで、栽培の失敗を減らせます。
その後はあまり手間がかからずに育ってくれるため収穫の10月から11月頃までその成長をゆっくりと楽しみながら育てることができます。
2.1.1 しま農研でのサツマイモの地植え栽培カレンダー
しま農研では、実際のサツマイモ栽培経験を基に、月別の作業内容や植物の成長過程をカレンダー形式でまとめています。このカレンダーを参考にすることで、ゴーヤの成長段階に応じた適切なケアのタイミングを把握しやすくなります。
詳しい情報をさらに知りたい方は、「しま農研の地植えでのサツマイモの栽培レポート」をぜひご覧ください。このレポートでは、地植え栽培ならではの成長記録や結果、具体的なノウハウが詳しく解説されています。
なお、ここで紹介するデータはしま農研独自の栽培環境に基づくものです。気候や土壌条件など、ご自身の栽培環境に合わせて調整することをおすすめします。無理なく、自分に合ったゴーヤ栽培を楽しんでください!

2.2 サツマイモの栽培スペース
サツマイモは植え付け方法にもよりますが一般的に、畝幅(横幅)は60~70cm、株間(縦幅)は30~40cm程度を確保します。
これにより、サツマイモが健康に成長するための十分なスペースを提供することができます。

2.3 サツマイモの土づくり
土づくりは、サツマイモをはじめとする多くの野菜の栽培成功の基盤となります。特に、晩冬から春にかけて行う土づくりは、時間をかけてじっくりと行うことが望ましいです。定植予定日の少なくとも1ヶ月前には準備を始めましょう。
土づくりは、雑草の除去、土壌改良、酸度調整、元肥の施用といったステップで行います。これらの手順については別の記事で詳しく説明しています。サツマイモは肥料が少なめのほうが良く育つため、単独で栽培する場合は堆肥を控えめにし、元々野菜が育っている場所であれば元肥はなくてもよいでしょう。
土作りのより詳細な手順については、別の記事で詳しく解説していますので、そちらもぜひ参考にしてください。
3.地植えでのサツマイモの育て方
この章では、サツマイモの具体的な育て方を植え付けから、ツル返し、収穫までを詳しく解説していきます。
3.1 サツマイモの植え付け(地植え)
さつまいもはさし苗を植え付けるのが一般的です。さし苗の節から出た芽根が太ってイモになります。ここでのポイントは土に植えたさし苗の部分から根がでてくることになります。
大きなイモを育てたい時は垂直植え、小さくてもたくさん収穫したい場合は水平植えなどにすることで自分の育てたい大きさのサツマイモに近づけることができます。また、植え付けるさし苗は7~8枚ついた太い苗を選び、葉がしおれていたら、水につけてから植え付けるとよいでしょう。
以下にサツマイモの植え付けの手順を解説します。(ここでは斜め植えに基づいて解説しますが、垂直植えでもその角度を変えるだけです。)
3.1.1 支柱で穴を空ける
サツマイモの株間は30~40cmです。植え付ける場所に目印をつけて穴を空けるための太さ1.5cm程度の支柱を用意します。
日の当たる方向に向けて斜め45度に深さ20cmほどさし込み穴をあけます。

3.1.2 さし苗を植える
さし苗を穴に入れ下から3~4節目までが埋まるように植え付け、株元を軽く手で押さえます。地中に植えた部分から根がでてきます。
もし大きめのイモを作りたい場合は浅植えにしたり色々試してみるのもよいでしょう。

3.1.3 水をあたえる
最後に水をたっぷりあたえます。苗の活着には水分が必要になりますので、1週間ほどは特に注意して土が乾燥しているようなら水をあたえるようにしましょう。

3.2 サツマイモのつる返し(地植え)
夏以降に、つるが茂ってきた時につる返しをして広がったつるを持ち上げて折りたたみ、スペースの上にのせる方法があります。
このつる返しの作業は、限られたスペースを有効に使うほかに地表からつるを離すことにより、伸びたつるから根を張ることを防ぎ、植え付けたイモに養分を集中させることにも役立ちます。

3.3 サツマイモの収穫(地植え)
サツマイモは上記の作業に注意するのみで収穫までは特に何かする必要はありません。植え付けから約4ヶ月後の10月~11月頃が収穫のタイミングです。
地上部のつるを少し残して、葉は刈り取ります。イモを傷つけないようにスコップなどを使い、周りを掘り起こして収穫します。また、収穫時はよく晴れた日の午前中に行い、掘り出したイモを並べてよく乾かしてから保存しましょう。

4.しま農研の地植えでのサツマイモ栽培:実践編
しま農研では、サツマイモの地植え栽培を通じて、独自の試みや栽培中に遭遇したトラブルへの対処法を探求しています。この章では、実践的な栽培の詳細や観察記録を共有し、あなたの家庭菜園に役立つ情報を提供します。
4.1 サツマイモと赤シソの混植栽培の観察記録
コンパニオンプランツを活用した混植栽培は、限られたスペースを効率的に活用できるだけでなく、病害虫のリスクを減らし、野菜の成長を促進する効果も期待できます。また、多様な野菜を同時に収穫できるため、家庭菜園の楽しみ方の幅が広がります。
しま農研では、さつまいもと赤しそを組み合わせた混植栽培に取り組み、その成長過程や観察結果をリアルタイムで記録しました。また、失敗した青シソとゴマについても共有しています。混植栽培に興味のある方や、新たな試みに挑戦したい方は、ぜひ参考にしてください。
4.2 サツマイモの地植え栽培レポート
しま農研では、「地植えでのサツマイモの栽培レポート」を通じて、月ごとの成長記録や日々のケア方法を詳細に公開しています。このレポートは、実際の栽培プロセスに基づき、実用的で具体的な情報を提供するものです。
また、栽培中に直面する課題や疑問に対応するため、さまざまな検証と考察を行い、その結果を記事としてまとめています。これらの情報が、家庭菜園に挑戦するすべての方にとって、実践的なアドバイスとインスピレーションの源になることを願っています。
5.まとめ
この記事では、地植えでのサツマイモ栽培のプロセスを、植え付けから収穫まで詳しく解説しました。サツマイモは、比較的手間がかからずに育てることができる野菜であり、肥料を控えめにすることでより良い収穫を期待できます。また、連作障害が少なく、同じ場所での栽培が推奨される点も、家庭菜園において大きな利点となります。
サツマイモ栽培を成功させるためには、計画的な準備と適切な管理が重要です。今回の記事が、地植えでのサツマイモ栽培を始めたい方々にとって、実践的なガイドになることを願っています。秋の収穫時に、サツマイモを掘るワクワク感は格別です。ぜひチャレンジしていただき体験してください。
また、しま農研では多様な野菜の栽培方法を紹介しており、それらの記事は50音順で整理しています。どの野菜に興味を持っているかに関わらず、必要な情報を簡単に探すことができます。ぜひとも、これらの情報を参考にしてみてください。
読んでいただきありがとうございました!
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