9月に播種して年内収穫!秋播きダイコンの育て方

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野菜の育て方

夏野菜もひと段落した秋に向かう9月から、今年の秋は、自家製ダイコンを目指してみませんか?この記事では、9月に播種して年内に収穫を目指す、秋播きダイコンの育て方について詳しく解説します。

ダイコンは初心者でも手軽に育てられる野菜であり、成長する様子を見守る楽しさ、そして抜きたてのダイコンを使った料理の美味しさを体験できます。さぁ、一緒にダイコンの種を蒔き、豊かな収穫を目指しましょう!

しま農研
しま農研

ダイコンは害虫対策も大切です。対策なしでのぞんだ秋は虫にやられてうまく育てることができませんでした。

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1.ダイコンについて

まずは、ダイコンを育てるに辺り基本データを知っておくと栽培する際に役に立ちます。ダイコンは古代エジプトでも栽培されていたいわれる最古の野菜の1つで日本へは中国を経て渡来しました。

ダイコンは播種する時期は春まきと秋まきがあります。ダイコンは冷涼な気候を好みますので”秋まき”の方が育てやすく、また成長がゆっくりになるため、これが糖分を蓄積することに繋がり味が深まるのを助けます。その結果、秋に播種したダイコンは、独特の甘みと旨みを持つことが多いです。

さらに、秋まきのダイコンは、夏の高温期を避けることができ、害虫の影響を受けにくいです。その結果、ゆっくりとした成長を通じて大きくしっかりとしたダイコンを育てることができます。このように、秋まきダイコンは初心者でも手に取りやすい、育てやすさと美味しさを兼ね備えた野菜といえるでしょう。

名称ダイコン
原産地地中海沿岸
分類アブラナ科アブラナ属
発芽適温15~20℃
育成適温15~20℃
株間25~30cm
土壌酸度pH6~6.5
収穫まで約2ヶ月

2.ダイコンの育て方

2.1 ダイコンの栽培計画

2.1.1 9月に種まきをして年内収穫を目指そう!

ダイコンの種まきは、8月下旬から9月上旬の「秋まき」と、4月頃の「春まき」に分けられます。特に秋に種をまくと、ダイコンの栽培期間は2~3ヶ月なので、年内収穫が可能です。しま農研では、この秋まきを特におすすめしています。

2.1.2 ダイコンの品種選び

ダイコンは様々な品種が存在します。品種によっては収穫時期が異なり、春まき用と秋まき用の品種もありますので、季節に合わせて適切な品種を選びましょう。

青首ダイコン

最も一般的に見られるダイコンです。その名の通り、上部が青色をしています。早めに成長し、大きく育つ特長があり、初心者にもオススメです。

白首ダイコン

例として「三浦ダイコン」などがあります。青首ダイコンと比較して成長はややゆっくりとしており、下部が太く、深く根を張る特徴があります。その為、身に辛味が強く、漬物などに好んで使用されます。

地方品種のダイコン

例えば「聖護院ダイコン」はトロリとした食感が特徴で、おでんに加えると絶品です。青首ダイコンよりも葉が茂るので、株間を広めに取る必要があります。

2.2 ダイコンの土作り

ダイコンを栽培する際、土作りは非常に重要な工程です。以下は、土作りの手順と注意点をまとめたものです。

2.2.1 土作りのスタート時期はお盆頃に

秋野菜のダイコンの種まき時期は非常に重要です。夏野菜がまだ収穫期間中であっても、お盆頃には撤去を検討しましょう。この際、土の中の害虫の卵や根を丁寧に取り除くことが大切です。太陽熱消毒のような対策を行うことで、さらに土を清潔にすることができます。

2.2.2 pHの調整と肥料の施用

ダイコンが好む土の酸度はpH6~6.5です。この範囲に調整するため、有機石灰を撒いてください。その後、ダイコンの成長をサポートするために堆肥や肥料を混ぜ込みます。もし時間に余裕がない場合でも、酸度の調整と基本的な肥料を与えるだけで、ダイコンは十分に成長します。

2.2.3 さらなる土作りの情報

当サイトでは、秋冬野菜のための詳しい土作りの手順を紹介しています。適切な土作りは、ダイコンの健全な成長をサポートし、質の良い収穫に直結しますので、ぜひ参考にしてください。

2.3 ダイコンの種まき手順

2.3.1 播種位置の印付け

ダイコンは点まきとなるため、事前に播種する位置を印をつけて計画することをおすすめします。

品種や環境を考慮しつつ、30cmの間隔を保つと良いでしょう。

2.3.2 穴を開けて種を蒔く

指定した位置に、直径5cm、深さ1cmの穴を掘ります。空き缶などを使用すると、穴を開けやすくなります。

そして、各穴に5粒程度の種を等間隔に播種します。

2.3.3 土をかけて水やり

ダイコンの種は日光を好まない嫌光性種子です。そのため、播種後は土でしっかりと覆い、軽く押さえて種と土の密着を促します。最後に、十分に水を与えることを忘れずに。

更に、種が乾燥しないように、そして保温のために、1回目の間引きまで不織布を被せるのが理想的です。

種まきから3日ほどたつと芽がでてきます。

2.4 ダイコンの害虫対策

ダイコンの栽培において、害虫は避けて通れない大きな課題の一つとなります。これらの害虫からダイコンを守るため、防虫ネットの活用が非常に効果的です。特に、支柱を使用してトンネル形状に設置した防虫ネット、いわゆるトンネル被覆は、風通しを保ちつつ害虫の侵入を防ぐことができ、ダイコンの健やかな成長をサポートします。

また、収穫時や日常の作業時にネットを一々取り外す必要がない、チャック付きの防虫ネットもあり、これは作業の効率を大きく向上させるアイテムとしておすすめです。このようなツールを駆使することで、害虫のリスクを大きく低減し、美味しいダイコンを育てることが可能となります。

2.5 ダイコンの間引きタイミングとポイント

ダイコンの栽培において、間引きは非常に重要な工程となります。これにより、十分な栄養とスペースを確保し、ダイコンが太く、長く育つことが期待できます。以下、具体的な間引きの手順を表と詳細に説明します。

間引きのタイミング期間の目安残す苗残す苗のポイント
1回目双葉が開いた頃7~10日3本子葉の形が綺麗なハート形のもの
2回目本葉が2~3枚の頃2週間2本虫食いや病斑がなく生育がよいもの
3回目本葉が5~6枚の頃25~30日1本虫食いや病斑がなく生育がよいもの

ダイコンの間引き:1回目

タイミング: ダイコンの双葉がしっかりと開いてきた時期。播種から7~10日

方法: この時期には多くの苗が密集しています。子葉の形が綺麗なハート型をしているものは、成長の良さを示唆しています。このような健康な苗を中心に残し、左右の大きさが違う苗や、形が歪んでいる苗は取り除くことをおすすめします。

綺麗なハート型で生育がよいものを残します。

ダイコンの間引き:2回目

タイミング: ダイコンの本葉が2~3枚育ってきた時期。

方法: このタイミングでの間引きは、生育の良い苗を2本残すことを目指します。隣接する苗と比較して、しっかりとした茎や葉を持つものを優先的に選ぶと良いでしょう。

写真よりもう少し早めでもよいかもしれません

ダイコンの間引き:3回目

タイミング: ダイコンの本葉が5~6枚育ってきた時期。

方法: 最後の間引きとなります。ここで、最も生育が良い1本の苗を選び、その他の苗を取り除きます。この時点で残す苗が最終的な収穫物となるので、注意深く選定することが必要です。

間引き後のポイント

しま農研では間引き後、軽く土寄せをして株を安定させています。

2.5 ダイコンの追肥と水やり

2.5.1 ダイコンの追肥

ダイコンの追肥は、生育状況を見ながら行います。追肥の回数は育てる方により様々ですが、しま農研では3回目の間引き後に行います。

葉がよく茂っている場合は、追肥の必要がないこともあります。そのため、色々な方法を試してみることをおすすめします。追肥は葉の先端近くに施し、その後株元に土寄せを行います。

2.5.2 ダイコンの水やり

ダイコンの水やりは、発芽前と発芽後で異なります。発芽前は土壌が乾燥しないように、こまめに水を与える必要があります。

発芽後は、ダイコンは多湿を嫌いますので、過度な水やりは避けるようにしましょう。土が乾燥したら水を与えるよう心掛けます。ダイコンが大きく成長すると、水分の必要量も増えるので、水切れには注意してください。

2.6 ダイコンの収穫

2.6.1 ダイコンの収穫タイミング

品種にもよりますが、一般的な青首ダイコンは種まきから約2ヶ月後、根元が7cmくらいになった頃に収穫します。また、収穫のタイミングは葉を観察することでも見分けることができます。まっすぐ立ち上がった葉の外葉が垂れて中心部の葉が開いて広がってきた頃に収穫するとよいでしょう。

ダイコンは収穫が早すぎると食味が悪く、遅すぎるとスがはいったり割れたりするため収穫のタイミングを逃さないようにしましょう。

2.6.2 収穫したダイコンを観察して来年に活かす

また、収穫したダイコンをみて育て方を振り返ると来年の栽培につながります。ダイコンは生育初期に縦に成長し、生育後半に横に太っていきます。収穫したダイコンが短い場合は生育初期の育て方を改善の検討も必要かもしれません。

野菜を育てるのは、何年もかけて少しづつうまくなっていくのも楽しみの1つです。ぜひ観察してくださいね。そして、今年収穫したダイコンを美味しくいいただきましょう!

3.ダイコンの寄せ植えの作付け例

ダイコンとシュンギクは、相性のいい組み合わせとして知られています。特に、シュンギクの独特な香りは害虫を遠ざける効果が期待され、これによりダイコンの健全な生育をサポートします。寄せ植えを検討する際、シュンギクを先に植えることで、この効果を最大限に活かすことができます。このような相性の良い野菜同士の組み合わせを「コンパニオンプランツ」と呼びます。

もし、庭や畑にスペースが余っているなら、この組み合わせを試してみることをおすすめします。しま農研で実際にこなっている作付け例についてこちらの記事にまとめてますのでぜひ参考にしてください。

4.まとめ

この記事では、9月に播種して年内に収穫するダイコン栽培の手順に焦点を当てて解説しました。ダイコンの栽培には種の選択から収穫まで、適切な手順や工夫をすることで、美味しいダイコンを収穫することに近づきます。

害虫対策や間引き、追肥、水やりのタイミングはもちろん、コンパニオンプランツとしての寄せ植えなどの方法を駆使することで、ダイコンは健康的に成長します。そして、毎シーズンの栽培を通じての観察や反省は、次の年の更なる成功への一歩となります。これらの工夫と努力により、ダイコン栽培の喜びや楽しさが増していくことでしょう。

最後に、ダイコンだけでなく、多彩な秋冬野菜がそれぞれの魅力を持っています。その他の魅力的な秋冬野菜に関する情報も、このブログにて提供しています。興味を持たれた方は、ぜひ他の記事もご参照ください。

読んでいただきありがとございました!

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