【家庭菜園】秋冬野菜の準備。夏野菜栽培後の土作りについて

野菜の育て方

8月を過ぎてくると、元気がなくなってくる夏野菜等もありそろそろ秋冬野菜の切り替え時期になってきます。地植えやプランターの土の上にそのまま植えていいか迷うのではないでしょうか。

すぐ植え付けるのではなく少し土作りをしてあげて、秋冬野菜が育ちやすい環境を作っていきます。また、秋冬野菜は植え付け時期が命!計画を立てて早めに準備をしてあげましょう。

しま農研
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夏野菜もそろそろ終わり。植え付け前に土を少し整えて、おいしい秋冬野菜をのつくりましょう!

こんな時に参考にしてください

・夏野菜の片付け方について知りたい
・秋冬野菜を定植する前の土づくりを知りたい
・太陽熱消毒について知りたい
・プランターの土づくりについて知りたい

1.夏野菜の片付けと残渣処理

秋冬野菜は植え付け期間が短いので、草勢いが落ちてきた野菜は早めに撤去します。ナスやピーマン等秋まで採れる野菜については、そのまま継続して育ててみるのもアリです。
残渣については、豆類等はすき込んでもいいのですが、ナス科等は病原菌を含んでいることがあり畑が病気になってしまうこともあります。残渣処理については、少し難しい工程がありますので初心者家庭菜園ではあまり畑にすき込むことはおススメできません。例外的にマリーゴールドがある場合はセンチュウに効果のあるためすき込んでいきます。
野菜を抜く時ははゴミ袋に入る大きさに細かく切ると便利です。また、この時残った根を一緒に取り除きます。また、根を取り除く時に一緒に害虫がいるかを確認します。

夏野菜の片付けポイント

・まだ収穫できる夏野菜も時期がきていると思い切って片付ける
・初心者は残渣を捨てます。※マリーゴールドはすき込んでもよい
・葉はごみ袋に入るように。根っこも一緒に取り除く
・根っこは土の健康診断になりますのでよく観察してください

ズッキーニの根っこ。根っこを見れるのは抜く時だけです。滅多にない機会なのでよく観察します。

2.秋冬野菜の土づくり

夏野菜から秋冬野菜への切り替えは期間があまりません。秋冬野菜は植え付け時期が命ですので、自分の作付け予定と逆算して土づくりの準備をはじめます。

2.1 秋冬野菜の土づくり:土を耕す

夏野菜を育てている間に土が固くなっている場合もあります。30cm程の深さで土を耕していき硬い部分を崩していきます。この際にも害虫を見つけた際は捕殺していきます。

土を耕し硬い部分を砕いていきます。

2.2 秋冬野菜の土づくり:酸度調整

日本では土が雨の影響等で酸性に傾いていきます。次に植え付ける野菜にもよりますが、pH6~6.5に合わせていきます。pHが合っている場合は、石灰をまきます。

pHを計ります。酸性に傾いてる場合は石灰をまきます(次の野菜にもよりますが6~6.5が目安です)

2.3 秋冬野菜の土づくり:堆肥・肥料をすき込む

元肥をいれるかは次に植える野菜や土の仕上がり具合によって異なります。元肥をいれなくても十分育つこともあるそうなので色々試してみながらになります。私は植物性堆肥と動物性堆肥を混ぜてすき込んでいます。
この際は、マリーゴールドをすき込むとセンチュウに効果があるといわれていますので、育てている場合は一緒にすき込むのもよいです。

植物性堆肥と動物性堆肥をすき込みます。
マリーゴールドを一緒にすき込むとセンチュウ対策になります。

3.太陽熱消毒で害虫・病原菌駆除

切り替え時期に余裕がある場合は太陽光消毒を行います。太陽熱消毒は土の中にいる害虫を太陽の熱を利用して病原菌や害虫の卵、雑草の種を死滅していく方法になります。秋冬野菜の栽培期間中、雑草を抑えられるので、畑仕事を軽減させれるのも魅力の1つです。

3.1 堆肥・石灰・肥料をすき込み耕す

太陽光消毒は表面の土を消毒する方法になります。太陽熱消毒が届かない深い位置にある土を表面にもってきてしまうと効果が下がりますのでこの段階で耕す作業をある程度終わらせておきます。

太陽熱消毒前にその他の土づくり終わらせます。

3.2 十分に水をまく

太陽熱消毒は熱を利用して蒸した状態を作り消毒していく方法です。消毒する部分に水をたっぷりまきます。畑等でやっている場合は雨を待つのもよいですが、家庭菜園等ではホース等で一気に水をまくのがよいと思います。

水をたっぷりまきます。

3.3 透明のポリマルチを設置する

透明マルチを太陽熱消毒したい箇所に透明のマルチをひき土をかぶせていきます。マルチを設置する際は、地温がきっちり上がるように風等がなるべく入らないように隙間が空かないように注意します。
ここまで終われば作業は終了になります。約2週間程度放置して終了です。

①透明マルチを用意する。
②ペグ等を端に打ち込みま固定する
③空気が入り込まいように土で固定する

4.秋冬野菜の土づくり プランター編

夏野菜が終えたプランターの土について、そのまま植えてもある程度育ちますが土を再生してあげると育ちがよくなるといわれています。

4.1 土を取り出し根っこを取り除く

前作の根が残っていますと、病原菌を残してしまうなどのリスクがあるため根っこについてはなるべく取り除きます。細かい根を全て取り除くのは大変なのです。一気に引き抜くのではなくスコップ等で少しづつほぐして根を切れないようにすると作業が楽に進みます。
またプランターの土は表面が乾いてても意外に中は湿っています。時間やスペースに余裕があれば一度乾かすと根を取り除く作業も楽です。

ミニトマトの根っこ。
乾かすと根を取り除く作業が楽

4.2 太陽熱消毒をする

黒いビニール袋を用意し中に水をいれて十分いれ湿らせてから封をし2,3日日光にあてて蒸していきます。なるべく日当たりのいい場所に置きましょう。

4.3 リサイクル材をいれる

堆肥や肥料をいれる方法もありますが、ホームセンター等で売っているリサイクル材が売っていますのでそちらをすき込んでいくと簡易に土を作ることができます。出来上がった土をプランターにいれて秋冬野菜を作っていきます。

4.まとめ

秋冬野菜は植え付け時期がとても大事です。それまでに土づくりをしっかりおこなっていくと美味しい秋冬野菜ができるはず。私も実は秋冬野菜は初挑戦です。
しま農研では、また秋冬野菜の様子をこちらにまとめていますので、参考にしてください。

読んでいただきありがとうございました!

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