害虫対策の基本!家庭菜園での防虫ネットの選び方と設置方法

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道具・資材

家庭菜園を始める際、誰もが直面するのが「害虫」の問題。初めての試みであれ、経験豊富な園芸家であれ、美味しい野菜を守るための害虫対策は避けて通れない課題となります。

しま農研でも対策なしでのぞんだ秋冬野菜栽培では、ダイコンの葉が半分以上食べられほぼ茎だけになった時には大変悲しい思いをしました。害虫対策は多岐に渡りますが、物理的な虫の侵入を防ぐ「防虫ネット」の設置は効果的な方法の1つです。

本記事では、害虫から大切な野菜を守るための防虫ネットの役割や選び方、その設置方法、市販で売られているおすすめ防虫ネットを詳しく解説しています。さらにしま農研のDIYの取り組みも紹介します。この記事を手に取ったあなたも、害虫の悩みから解放され、食卓に美味しい、自分で育てた野菜を並べる喜びを味わってください。

しま農研
しま農研

秋冬野菜は、葉物野菜も多いので害虫に狙われやすいです。特に定植初期は狙われたら最後大きく育たなくなるのでしっかり対策しましょう!(経験談)

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1.防虫ネットの基本情報

防虫ネットを選ぶ前に、その目的を明確に理解することが大切です。また、防虫ネットの選ぶポイントや張り方のポイントなど基本的な情報についてこの章で説明します。

1.1 防虫ネットの目的

防虫ネットは、露地栽培でのポピュラーな害虫対策の1つです。葉物野菜は特に、害虫に狙われやすく対策なしで栽培するといつのまに葉っぱがなくなっていることも。そこで物理的に虫の侵入を防ぐのが防虫ネットをはる作業になります。

例えば、ヨロウムシ、ハイマダラノメイガ、アオムシなどはいずれも蛾や蝶などの幼虫です。それらの産卵を防ぐために防虫ネットが活躍します。様々な葉を食害するバッタの侵入を防ぐことができます。アブラムシなどにも効果はありますが、1匹でも侵入されてしまうと、天敵がいないためもの凄いスピードで増えるため注意が必要です。

1.2 防虫ネットを選ぶポイント

防虫ネットを選ぶ時のポイントは以下のポイントがあります。

ポイント1:大きさ

防虫ネットを選ぶ際は、防虫ネットをかける場所をチェックしましょう。防虫ネットにはサイズがありますので大きすぎても小さすぎても設置時に作業効率が悪くなります。プランターの場合も同様です。

また、野菜の成長に合わせた防虫ネットをかけることも重要です。いつまで、防虫ネットを設置するかを考慮しましょう。

ポイント2:メッシュサイズ

防虫ネットの網目の細かさ(メッシュサイズ)を一般的に目合いといいます。目合いによって防げる害虫の種類が異なります。一覧表にしましたので参考にしてください。細かければいいというわけではなく通気性や透光性、コストなども違うため野菜にあった目合いを選びましょう。

目合い害虫
0.4mmコナジラミ、アザミウマ
0.6mmハモグリバエ・キスジノミハムシ
0.8mmアブラムシ
1mmコナガ、アオムシ、カブラハバチ、ヨトウムシ
2~4mmオオタバコガ、ハイマダラノメイガ、モンシロチョウ

ポイント3:素材

防虫ネットの素材はポリエチレン製の白色のものが主流です。その他にも銀色のテープが組込まれた錦糸入りのネットは害虫忌避効果が高いそうです。また、アザミウマ類に対応した赤色の防虫ネットなどもあります。

1.3 防虫ネットの張り方のポイント

ポイント1:風対策

防虫ネットを張る際は、しっかりと固定することが必要です。風で飛ばされないようにするために、パッカーなどを使用し固定したり、プランターなどはゴムや紐などを使用しましょう。

ポイント2:虫の遮断

せっかく防虫ネットを張っても隙間があると虫が侵入してしまいます。ネットの下やつなぎ目など隙間ができないようにし、害虫の侵入ルートを完全に遮断することが大切です。

ポイント3:作業性

防虫ネットの下での作業を行う場合は、ネットを外すか、取り外しやすい設計にしておくと便利です。

2.設置が簡単なおすすめ防虫ネット

防虫ネットを簡単に設置するために様々なメーカーから工夫された商品がでています。色んなニーズにこたえた商品は作業効率もあがるのでおすすめです。しま農研が実際使っている防虫ネットについてご紹介します。

2.1 ファスナー付き 菜園用らくらく防虫ネット・園芸用トンネル

この防虫ネットの大きな魅力は、ファスナーが付いている点です。このおかげで作業効率が大幅に向上します。コストはやや高めですが、家庭菜園のように広くないスペースでの使用を考えると、その価値は十分にあると言えるでしょう。しかし、初めての購入を考えている方は、トンネル支柱やパッカーが別売りである点を留意してください。

・大きさ:幅930mm 長さ4M,3M,2M,1M
・網目:0.75mm

私の菜園スペースでは、レイズドベッドに設置しています。特にファスナー付きのデザインは、間引きや追肥作業を行う際に非常に役立ち、多くの利点があります。

アマゾンで購入の際は➡こちら(写真の大きさは現在ないようです)

設置もそれほど難しくありません
レイズドベッドでも設置可能
間引きも楽々です

2.2 すっぽり虫よけカバー

こちらの防虫ネットは、商品名の通りにプランターをすっぽり囲むタイプです。こちらの商品の魅力は設置が楽であり、作業効率がよいところにあります。ボックス型の防虫ネットを移動するだけで作業がおこなえるため、お世話がたくさん必要な野菜には最適といえるでしょう。

・大きさ:幅75cm×奥行40cm×高60cm、幅60cm×奥行30cm×高50cm
・網目:0.6mm

実際に使っている様子をご紹介します。こちらは小さいサイズになります。不織布プランターの10号と8号の2つがすっぽり入る大きさです。

アマゾンで購入の際は➡こちら(幅75cm×奥行40cm×高60cm)
アマゾンで購入の際は➡こちら(幅60cm×奥行40cm×高60cm)

組み立ても簡単
サイズが合えば丸型にも対応
すっぽりはまっているので虫の侵入も安心

2.3 かんたん虫よけセット

こちらの防虫ネットは支柱に工夫がされているのが最大の特徴です。アジャスタでを組み合わせて設置するタイプのため様々な奥行きに対応できます。650型までならフレシキブルに対応できます。ただし、プランターとの取り付け面が特殊なためプランターを選びます。工夫次第で対応できますが、同じメーカーのリッチェルのプランターに設置する方がよいでしょう。

・大きさ:35~65型くらいまで対応可
・網目:0.8mm

私の菜園では、ちょうどよいプランターがなかったため人参を育てている大型プランターに設置しました。700型なので少し大きいですが使えています。

アマゾンで購入の際は➡こちら

2.4 防虫ネットセット

コストをおさえたいのであれば、こちらの防虫ネットもおすすめです。プランターで防虫ネットを設置する際は袋タイプになっていると設置が簡単です。サイズに合わせ防虫ネットと支柱に加えてプランターに止めるゴムも用意されているのでこのセット1つで簡単に設置可能です。

・大きさ:横型50~65型、丸型12号くらいまで
・網目:???:錦糸入り

しま農研でも実際に使用しています。設置も簡単なので作業時間もまりかからず2,3分で設置可能です。。丸型のプランターに合う商品あまり多くないので重宝しています。

アマゾンで購入の際は➡こちら(65cmプランター対応)
アマゾンで購入の際は➡こちら(30~40cmプランター対応)

3.防虫ネットのDIY

前の章では設置が簡単な防虫ネットについて紹介しましたが、しま農研ではさらに一歩進めて、自作での取り組みを始めました。この章では、現在のところでの挑戦と、今後の予定をご紹介します。

3.1 資材の選定

自作で組み立てる際にも最低限の資材は必要になります。用意しておく資材についてまとめました。

1.防虫ネット

防虫ネットを選定するさいは、大きさ、目合い、素材に注目して購入します。選定のポイントは前章で紹介していますので参考にしてください。防虫ネットは園芸店やホームセンター、ネットで購入可能です。使用数が少ない場合は、ダイソーやセリアなどの100均でも代用可能です。

2.パッカー

支柱と防虫ネットを止めるための資材でパッカーという商品があります。メーカーによって形状は様々ですが、しっかり固定することができるため用意しておくことをおすすめします。また、支柱の太さによって変わりますので購入の際は注意してください。

しま農研が使っているパッカーは➡こちら

3.支柱

トンネル支柱やリング支柱、FRP支柱などプランターや菜園スペースの大きさにあった支柱の用意が必要です。支柱の基本的な選び方についてはこちらの支柱の選び方の記事も参考にしてください。

3.2 防虫ネットのDIY: 進行中の取り組み

しま農研は現在、最適なDIY方法を模索中です。初回の取り組みとして、FRP支柱やトンネル支柱を使用しての設置を試みましたが、これはあくまで始まりに過ぎません。

設置する際の要点として、大きさ、作業性、設置の容易さを中心に考えています。今後は様々な形状やサイズの支柱の試験、または新しい取り付け方法の探求などを進めていきます。

市販のものと比べると、自分で作る楽しみや課題があります。市販されているものは、その課題がクリアされているものが多く、色んな人の工夫や努力があります。その知見に尊敬を持ちながら、様々な過程を楽しみながら得られる知識や経験は非常に価値があると感じています。この取り組みを通じて得られた知見やノウハウを、随時この記事で更新し、皆さんと共有していきます。

4.まとめ

野菜を育てる際に害虫防除は課題の1つです。特に初めてのチャレンジの場合、簡単な方法で確実な結果を得たいものです。害虫対策の手段は多岐にわたりますが、防虫ネットの設置は効果的な方法の1つです。この記事では、基本的な情報から市販のおすすめの防虫ネット、しま農研が現在取り組んでいるDIYの方法まで詳しく解説しました。

市販されている防虫ネットもその利便性や効果性で選ぶポイントが多く、各々の環境やニーズに合わせて選ぶことが大切です。市販の防虫ネットは手軽に取り入れやすく、初心者の方でも安心して利用できるため、手始めにはおすすめです。一方で、DIYによる取り組みは、市販のものにはないオリジナリティや達成感を得ることができます。しま農研の進行中の取り組みは、その過程や試行錯誤を楽しみながら、最適な方法を模索しています。

最後に、防虫ネットの使用やDIYの取り組みを通して、美味しい野菜を収穫しあなたの家庭菜園ライフがより楽しいものになるものを願っています。

今回は、資材の中でも防虫ネットに焦点をあててご紹介しました。その他にも、堆肥や家庭菜園を楽しむためにおすすめの資材が存在します。それらの情報はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ参考にしてください。

読んでいただきありがとうございました!

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