パセリは食卓を彩るトッピングとして便利なハーブの1つです。必要な分だけ収穫できるてフレッシュな状態で収穫できるのも家庭菜園で育てる魅力の1つです。庭やベランダで育てる時は日当たりも気になるところですよね。パセリは半日陰でも育てることができ、場所の選択肢も多いので1株どこかに植えてみるのはいかがでしょうか。
今回は、地植えでのパセリの育て方についてまとめました。たくさん育てない場合は種からでなく株から育てる方が、初心者には育てやすいのでおすすめです。
1.パセリについて
パセリの原産地は地中海沿岸とされており、温暖な気候と豊かな自然がある地域です。日本の真夏のような高温多湿な気候は少し苦手としています。サラダやスープの付け合わせ等にも使用されている人気のハーブです。
日本でよく使われる縮れ葉のカーリーパセリの他にヨーロッパでは葉が大きく香りの強いイタリアンパセリと代表的な2種類のパセリがあります。
和名/英名 | パセリ/parsley |
原産地 | 地中海沿岸 |
分類 | セリ科オランダゼリ属 |
発芽地温 | 15~23℃ |
生育適温 | 15~25℃ |
株間 | 30cm |
pH | pH6~6.5 |
収穫まで | 約1ヶ月 |
2.パセリの育て方
2.1 パセリの栽培計画
2.1.1 パセリの定植時期は3月下旬から5月上旬がおすすめ
パセリの生育適温は15~20℃です。少し暖かくなった時期からの定植がおすすめです。他の野菜と一緒に植えていきたい場合は5月頃に一緒に植え付けるのもおすすめです。
2.1.2 パセリは日当たりによって育ち方が変わる
パセリは日当たりによって育ち方が違います。日当たりのよい場所で育てたパセリは比較的香りが強く葉が硬めになります。半日陰でも育てれることも可能で、その場合は香りは控えめで葉は柔らかくなります。植える場所は好みに合わせて決めましょう。株間は30cm程度開けておけば問題ありません。
2.1.3 パセリのコンパニオンプランツ栽培作付け例
パセリは真夏の強い日差しにあたると葉焼けをおこしてしまい生育不良になってしまう可能性があります。きゅうりのそばに植えると葉が影を作ってくれるためおすすめです。また、きゅうりは根が浅いのですが、パセリがマルチの役割をしてくれることで根を守ります。
2.2 パセリの植え付け

2.3.1 苗を植え付ける穴を空けるて水を注ぐ
穴を空けて一度ポットをいれてみて深さを試します。深いようでしたら土を戻してあげて高さを合わせます。根の活着をよくするために開けた穴に水を注ぎます。(植え付け前の1,2時間前にポットに水をあたえて、根に水を吸わすとさらに活着がよくなります)
2.3.2 根鉢を崩さないように定植し最後に水をあたえる
ポットから苗を抜き、根鉢を崩さないように植え付けをします。最後に根を活着しやすくするため水をあたえます。
2.3 パセリの追肥と水やり
2.3.1 パセリは好みに合わせて適宜追肥をする
パセリは肥料の与え方で味や香りが変わります。肥料をたくさん与えたパセリは香りも強く苦味が増し葉が硬くなり、少なめにすると逆に香りや味はマイルドになり葉は柔らかくなります。
葉が黄色くなった場合は肥料不足なので追肥します。時期にを目安にするのであれば2~3週間に1度追肥します。
追肥の基本手的な考え方はこちらのページにいまとていますので参考にしてください。
2.3.2 パセリは表面が乾いたタイミングで水をあたえる。ただしやりすぎも注意
パセリは乾燥に弱いため水不足になると枯れてしまう時があります。表面の土が乾いたらたっぷり水やりをします。ただし、過剰な水やりは根腐れの原因にもなりますので与えすぎには注意します。
2.4 パセリの収穫
2.4.1 外葉から収穫し10枚程度は残しておく
パセリの収穫は本葉が13枚以上になった定植から1ヶ月後からがおすすめです。本葉は必ず10枚程度残し外葉から収穫していきます。収穫時は株元から茎をはぎ取るかはさみで切ります。あまり葉が茂りすぎると通気性が悪くなるためこまめに収穫します。
2.5 パセリの夏対策
2.5.1 夏の強い日差しには注意
パセリは夏の強い日差しでは葉焼けをおこしてしまったり、高温多湿の環境化では葉が黄色くなり枯れてしまう時があります。日よけやツル性植物と混植することで半日陰てたり、寒冷紗等を使用して対策します。
2.5.2 花芽はこまめに刈り取る
パセリは夏から秋にかけて次々と花芽をつけます。花芽をつけると栄養がとられてしまい葉の成長が止まってしまいます。花芽は見つけ次第収穫します。(パセリの花はかわいいので、庭で楽しむ場合は最後は花をつけるのを待つのもいいかもおすすめです)
2.6 パセリの害虫対策
2.6.1 パセリはキアゲハの幼虫やヨトウムシに注意
パセリは比較的虫はつきにくい植物ですが、イモムシ等がいるとあっという間に茎だけになってしまいます。葉に食べ後があると必ずいますので早めに見つけて除去しましょう。また、ヨトウムシは夜に活動する虫のため昼間は葉の影や見つけにくい場所にいるのでじっくり探しましょう。
他にもアブラムシやハダニの被害も受けやすいといわれています。水で洗い流したり、早めに取り除く等の対策をして防除します。
2.6 パセリの冬越し
パセリは耐寒性の強い植物なので、霜害を注意すれば越冬することも可能です。霜害を予防するため株のまわりに落ち葉や敷きわらをひく方法等があります。
3.しま農研のパセリの栽培記録
3.1 しま農研のパセリの栽培記録
しま農研でも今年もパセリを育てていきます。観察記録をつけてリアルタイムに更新していきます。
定植時期がきましたらページを立ち上げてリンクしていきますので、今年パクチーを育てる方は参考にしてください。
4.まとめ
今回はパセリの育て方について記事にしていきました。パセリは昨年も育てましたがまさか冬越しができるとは思わず撤去してしまいました。しかしながら、パセリは花も綺麗なので最後は花を楽しむか悩ましいところです。
春夏野菜は他にも育てて楽しい色んな野菜があります。こちらのページでは地植えで育てるしま農研的おすすめ野菜をまとめていますのでよろしければ参考にしてください。
読んでいただきありがとうございました!
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