見ためもキレイで園芸店でもよくみかけるマリーゴールド。野菜の片隅に植えてあげると、菜園が華やかになってポタジェガーデンのような雰囲気もでます。
また植物のお医者さんと言われていて野菜と一緒に植えるといい影響を与えるコンパニオンプランツとしても有名です。
本記事ではマリーゴールドの育て方についてまとめていきました。
・マリーゴールドを一緒に植えると何がいいの?
・マリーゴールドの育て方
・マリーゴールドの種類が知りたい
1.コンパニオンプランツとして重宝するマリーゴールド
1.1 マリーゴールドを一緒に植えるメリット
マリーゴールドは多くの植物とも相性がいいことから「植物のお医者さん」と言われ、野菜のコンパニオンプランツとしても有名です。暑さにも強く育てやすいことから色んな野菜のそばに植えてあげるとよいでしょう。
コンパニオンプランツとは一緒に植えるとお互いにいい影響を与える植物の組み合わせで基本的な考え方はこちらにまとめていますので参考にしてください。
1.1.1 土の中のセンチュウ対策
マリーゴールドの根は土の中にいるセンチュウという虫に効くといわれています。
中でも根に寄生するとするネコブセンチュウやネグサレセンチュウについて防虫効果や殺菌効果があります。
また、土に鋤き込むだけでも効果があると言われているので土作り時に入れるのもありです。

1.1.2 アブラムシ等の害虫忌避
マリーゴールドの強い香りがアブラムシが嫌うため、寄り付きにくくなるといわれています。
モンシロチョウ等にも効果があるといわれ、近くに植えると害虫忌避の効果があるといわれています。
ただし、マリーゴールド単体での害虫忌避効果は限定的であり、他の対策と併用することが望ましいとされています。

1.2 マリーゴールドと相性のいい野菜
相性のいい野菜には大根やカブなどの根菜類から、トマト、ナス、キュウリなどとも相性がいいことが知られています。
野菜 | 相性 | 効果 |
ダイコン | ◎ | 土の中のセンチュウを抑制 |
カブ | ◎ | 土の中のセンチュウを抑制 |
トマト | ◎ | 土の中のセンチュウを抑制 害虫を防ぐ |
ナス | ◎ | 土の中のセンチュウを抑制 害虫を防ぐ |
きゅうり | ◎ | 土の中のセンチュウを抑制 土を活性化させる |
2.マリーゴードの栽培方法
2.1 マリーゴールドの育苗
マリーゴールドの発芽適温は20〜25℃のため中間地は4月頃から種まき可能です。条件かを整っていれば5から6日で発芽します。マリーゴールドの発芽率は80%です。直射日光にはあまり強くないので半日陰位のところで、水をきらさないように注意します。
育苗の基本的な考え方についてはこちらにまとめていますので参考にしてください。
2.1.1 セルトレイを準備して種をまく
種まきが終わりましたら霧吹き等で水をあたえます。その際、種が流れないように気をつけてください

2.1.2 本葉が2~4枚になったらポットに植え替える
本場が2~4枚程度になったら6~6.5cm程度のポットに移植して育てていきます。
生育初期で小苗に花がついてしまうことがあるので、1週間に1度液肥等を与えてると安定します。本場が6~7枚位になったら定植します。

2.2 マリーゴールドの定植
マリーゴードは日当たりがよく水はけが良いところを好み育成適温は15度〜25度です。植え付け間隔はフレンチ種で20cm〜25cm、アフリカン種で30〜35cmになります。植え付けの手順は以下の通りです。
2.3.1.苗のポットに水をあたえる
植え付け前の1,2時間前に水をあたえて、根に水を吸わすと活着がよくなります。
この際に液体肥料を希釈してあたえるとより活着します。

2.3.2 苗を植え付ける穴を空ける。高さを確かめた後、水をいれる
穴を空けて一度ポットをいれてみて深さを試します。根鉢と鉢土が同じ高さになるようにします。深いようでしたら土を戻してあげて高さを合わせます。圧着する部分やポットの土の高さもイメージしましょう。
深さが整いましたら、根の活着をよくするために開けた穴に水をいれます。

2.3.3 植え付け後はたっぷり水をあたえて仮支柱を立てる
ポットから根鉢が崩れないように丁寧に外し植え付けます。
植え付けが終わったら、最後に根の活着をよくするためたっぷり水をあたえます。

2.3 マリーゴールドの定植後の注意点
マリーゴールドは、定植後はあまり手間をかけず放置してもある程度育つ強い植物です。定植後に気をつけておくことをまとめておきます。
2.3.1 マリーゴールドの水やり
マリーゴードは過湿をを嫌いうため、過度に水やりをする必要はありません。雨の降らない日が続いて土が乾いたら水をあげるとよいです。
2.3.2 マリーゴールドの剪定
混み合った葉や、株に向かってる茎などは剪定し風通しのよい状態を保ちます。また、株全体に日があたるようにします。
2.4 長持ちするための工夫。マリーゴールドの花がら摘み
あまり手のかからないマリーゴールドですが、花がらを摘んでおくと長く楽しむことができます。花を摘むことで、植物が花を結実させるために必要な栄養素が根や葉に戻り成長を促すことができます。
特に初期段階では枯れた花をそのままにしておくと種を作りはじめ、種の方に栄養がいってしまうと株が大きくならず結果的に花をたくさん咲かすことができません。


2.6 マリーゴールドの種の採取方法
花を楽しみましたら来年に向けて種を採取してみます。茶色く枯れた頃には種ができているため採取して乾燥させ保存しておきます。
3.マリーゴールドの種類
マリーゴールドはキク科コウオウソウ属になり、原産地はメキシコでアメリカ大陸の熱帯や温帯の暖かい場所に50種ほど生息します。アフリカンマリーゴールドやフランスマリーゴールド等は有名ですが原産地ではないそうです。
マリーゴールドには色んな種類があり育ち方も違います。自分の庭や畑に合ったマリーゴールドを選定しましょう。
3.1 フレンチマリーゴード
園芸店てよくみかけるのはこのタイプのマリーゴードが多いかもしれません。フランスのパリで広まった時の品種のためフレンチマリーゴードと呼ばれます。草丈は30cmほどであまり大きくなりませんが枝が分かれて横に広がりボリューム感あります。
3.2 アフリカンマリーゴード
フレンチ種と比べると花が丸くて大きい、アフリカンマリーゴールドはアフリカで広まった品種として有名です。草丈は大きいものでは1m位になるものもあります。
3.3 メキシカンマリーゴールド
葉が細く1つの花は小さめですが、枝が横に広がり沢山咲きます。孔雀のような咲き方のため、和名では「細葉孔雀草」「姫孔雀草」といいます。
4.まとめ
園芸はじめた頃から毎年育てているマリーゴールド。色んな効果もある優秀な植物です。余ったスペースに植えるのも最適です。そんなマリーゴールドを植えるのにぴったりな春夏野菜の育て方の記事をまとめていますので参考にしてください。
読んでいただきありがとうございました!
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