家庭で採れたてエダマメを!育て方と混植のコツ

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野菜の育て方

エダマメは、その採れたての美味しさで知られている野菜です。家庭菜園で育てることで、スーパーのものとは異なる新鮮な風味と甘みを楽しむことができます。

また、エダマメはその根に根粒菌が共生しており、他の植物へのプラスの影響を与えることで知られています。このため、ナス科やウリ科などの夏野菜との混植に最適です。もちろん単体でたくさん育てるのもおすすめです。

この記事では、エダマメの育て方、混植での相性の良い野菜の選び方、そしてエダマメの育て方のコツについて詳しくご紹介します。家庭菜園でのエダマメ栽培は、採れたての美味しさだけでなく、栽培の楽しさも提供します。さあ、一緒に美味しいエダマメを育ててみませんか?

しま農研
しま農研

空いたスペースに様々な野菜と一緒に育てれるエダマメは家庭菜園向きな野菜の1つです。しま農研も毎年育てています!

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1.エダマメについて

エダマメは、そのまま食べると美味しい豆として知られており、日本の食文化に深く根付いています。豆腐や味噌の原料としても使われる大豆の若い実が、私たちがよく知るエダマメです。完熟させ乾燥させたものが大豆になり、若い実を収穫したものがエダマメとして楽しまれます。

エダマメの歴史は古く、起源は中国南西部の雲南省とされることが多いです。中国最古の詩篇「詩経」には紀元前1046年にエダマメが煮て食べられていたという記録が残っており、その栽培が約4000年前から行われていたことが伺えます。この長い歴史を持つエダマメは、今日でも世界中で愛されている食材の一つです。

和名/英名エダマメ/Green soybeans
原産地東アジア、中国南西部
分類マメ科ダイズ属
発芽地温25~30度
生育適温20~25度
株間15~30cm
畝幅50~60cm(1条植え)
PH6~6.5
収穫まで2ヶ月半~3ヶ月

2.エダマメの混植栽培

エダマメは、その特性から混植栽培に適している野菜です。混植栽培は、限られたスペースを最大限に活用し、多品目の野菜を育てることができるため家菜園では、特に効果的なテクニックの1つです。

この章では、エダマメが混植栽培に適している理由と、相性の良い野菜について解説します。

2.1 エダマメが混植に向く理由

2.1.1 根粒菌の働きによる土壌の改善

エダマメの根に共生する根粒菌は、空気中の窒素を土壌に取り込むことで、土を肥沃にします。

この窒素は他の植物の成長を助け、周辺の植物にとって貴重な栄養源となります。

エダマメの根に付着する丸いものが根粒菌。土壌を肥沃にしてくれるの1役かってくれます。

2.1.2 スペースの有効活用

エダマメは株間距離が広くなく、限られたスペースでも効率的に混植が可能です。

種から育てやすいこともあり、さまざまな品種との混植におすすめです。

きゅうりを育てるさいの余ったスペースを有効活用

2.2 エダマメと相性のいい野菜

エダマメは、ナス科のナスやトマト、ピーマン、ウリ科のきゅうり、メロン、ズッキーニ、そしてトウモロコシやダイコンなどの野菜との相性が良いとされています。これらの野菜と一緒に植えることで、相乗効果を期待できます。

ただし、ニラなどのネギ類とは相性が良くないので、これらとの混植は避けるようにしましょう。

野菜相性
ナス
トマト
キュウリ
トウモロコシ
ダイコン
色んな野菜の人気者!

2.3 コンパニオンプランツについて

コンパニオンプランツとは、一緒に植えることで互いに良い影響を与える植物の組み合わせを指します。エダマメを含む様々なコンパニオンプランツの組み合わせについては、別の記事で詳しく解説しています。

混植栽培に興味のある方は、コンパニオンプランツの基本的な知識を学ぶことで、より効果的な栽培方法を見つけることができます。ぜひ、この記事も参考にしてください。

3.エダマメの地植えでの栽培計画と準備

地植えでエダマメを栽培する場合、計画的に準備を行うことが成功への鍵です。この章では、エダマメの栽培計画と準備について具体的に解説します。

3.1 エダマメの栽培カレンダー

エダマメの種まきは、中間地域では4月から6月頃が適切です。エダマメは発芽に25~30度の温度が適しており、生育には20~25℃の適温が求められます。成長が早いため、2回収穫することも可能です。一度にたくさん植えると収穫時期が重なるため、多く植える場合は収穫時期を少しずらすと良いでしょう。

しま農研でのエダマメの栽培経験を基に、月別の具体的な作業と成長の様子をカレンダー形式でまとめました。このカレンダーを参照することで、エダマメの成長の進行や、それに伴うケアのタイミングを具体的にイメージすることができます。

なお、このカレンダーに記載されているデータはしま農研での実際の結果をもとにしています。あなたの環境や条件下での栽培時には参考程度にご利用ください。

3.2 エダマメときゅうりの組み合わせ

前章で解説した混植栽培について、実際にしま農研で行った栽培の結果をレポート形式で別の記事で紹介しています。

作付け位置やそれに伴う成長の様子、そしてその効果や失敗についての詳細を公開しています。あなたがきゅうりとエダマメを混植栽培を試みる際には、是非ともこちらの記事を参考にしてみてください。

3.3 エダマメ栽培の土づくり

土作りは栽培成功の基盤を築くために、エダマメを含む多くの野菜にとって必要不可欠なステップです。特に晩冬、春からはじめる土づくりは期間をかけてじっくりとおこなうことがおすすめです。遅くとも定植予定日の1ヶ月前には準備にとりかかりましょう。

土作りは、雑草の除去から始め、土壌改良、酸度調整、元肥の施用といったステップに分けておこないます。これらの手順については別の記事に詳しくまとめています。土づくりのさいはぜひこちらの記事を参考にしてください。

4.エダマメの地植えでの栽培方法

エダマメの栽培は、比較的簡単です。成功のポイントは育苗になります。うまく苗が育てることができればあとは比較的手間をかけずに育てることができるでしょう。

種から育てることもできますが、ホームセンターや園芸店では苗も売っていますので初心者の方は苗から育てるのもおすすめです。この章ではエダマメの実際に育て方について解説していきます。

4.1 エダマメの種まきと育苗

ダマメの種まきは一般的に4月から5月にかけて行われ、適切な温度管理が重要です。発芽には25~30℃の温度が必要ですが、エダマメは発芽率が高いので、様々な育苗方法を試す価値があります。

種は1~2cmの深さにまき、初生葉が開いたら間引きを行い、健康な苗を2本残して定植します。

育苗するうえでの基本的なポイントについてはこちらの記事でも詳しく解説しています。

4.1.1 連結ポットでの種まき

連結ポットを使用することで、限られたスペースで効率的に多くの苗を育てることが可能です。

エダマメは連結ポットでの育苗にも適しており、家庭菜園での栽培においても充分な収穫が得られます。

2粒以上播種する場合は初生葉が開いたら間引きを行い、健康な苗を2本残して定植します。

たくさん育てたい場合は

4.1.2 収穫率が上がる!?緑化・摘心・断根

エダマメの育苗段階で、緑化、摘心、断根といったテクニックを採用することで、苗の強化や収穫量の増加が期待できます。これらの作業は苗の成長段階に合わせて行われます。しま農研では、ホリティー先生のYouTubeチャンネルでの情報を参考に、実際に作業に挑戦してみました。

以下に作業のポイントを紹介します。

エダマメの緑化

緑化作業はエダマメの発根が進んだタイミングで行います。太陽に当てることにより、苗がより丈夫になる効果があります。

種の準備と不織布の使用:まず、ポットの上に2cm程度の土を入れ、その上にエダマメの種を置きます。次に、種の上に不織布を敷き、さらにその上に1cm程度の土を覆土します。

緑化のタイミング:覆土した後、約1週間程度経過すると種が膨らんできます。これが緑化作業に適したタイミングです。

太陽光の浴びせ方:緑化作業を行う際には、不織布を取り除き、苗が4~5時間程度直射日光を浴びるようにします。この過程では、苗が太陽光を十分に受けることで、より丈夫で健康的に成長する助けとなります。

①種をまき不織布をポッドにかける
➁覆土する
③種が少し膨らんだタイミングで4~5時間程度太陽光を浴びせる
エダマメの摘心と断根

エダマメの苗が双葉から本葉を出し始めたタイミングで健康な苗を2本選び、摘心と断根作業を行います。

摘心:双葉から本葉が出始めた際に行うと、双葉から新たな芽が2本出ることが期待され、収穫数が増加する可能性があります。本葉を摘心し、双葉のみを残します。

断根:初期の段階で断根を行うと、苗自体がより根を張ろうとする力が強くなるため、より多くの根を発達させることができます。育っている根っこを全て切り取ります

本葉がでてきたタイミングで実施します
なかなか勇気のいる作業
ポットに同じように植え付けます

4.2 エダマメの定植

エダマメの定植は本葉が1~2枚展開した時がタイミングです。

エダマメの定植における水やりのポイントは、根の活着を促進し、苗の健康的な成長を支えることにあります。

以下に、エダマメの定植時の水やりの具体的な手順を説明します。

本葉が1~2枚展開したら定植のタイミング

1.ポットへの水やり

定植作業の1~2時間前にポットのエダマメに水をたっぷりと与えます。

これにより、土が湿って、根が移植時のショックを最小限に抑えられるようになります。

2.植え穴への水やり

植え穴を掘ったら、その穴にも水をあたえます。このステップは、土に十分な水分を確保し、苗が新しい環境に適応しやすくするために重要です。

穴の深さは定植前のポットをいれ高さを整えると作業がしやすく

3.定植後の水やり

覆土をした後、再度たっぷりと水を与えます。この水やりにより、土と根が密接に接触し、根の活着を促進します。

苗をポットから取り出す際は、根を傷つけないように注意してください。

4.3 エダマメの追肥

エダマメの追肥は、花が咲き始めた時期と実が肥大していく時期に特に注意が必要です。この時期の追肥はエダマメの成長と収穫に直接的な影響を与えます。追肥が不十分であると、花が落ちたり、さやが十分に育たないことがあります。したがって、花が多く咲き始めた後、株の様子を観察しながら、葉が過剰に茂りすぎていないかを特に注意しつつ追肥を行うことが重要です。

過剰な肥料の使用は、ツルボケの原因となる可能性があります。そのため、肥料の量や種類を慎重に選択し、葉の茂りが十分な場合は追肥を控える選択も重要です。

エダマメの花はあまり目立たないのでいつの間にか実がついてる時もあるのでよく観察しましょう

追肥作業は深く、正しい方法を見つけるためには多くの経験と知識が必要です。追肥に関する学びは、植物の微細な変動や状態を敏感に捉える観察力を身につけるプロセスでもあります。このような観察のスキルが研ぎ澄まされると、植物との日々のやり取りがより豊かで楽しいものに変わってきます。

追肥の詳しい手法や考え方については、こちらの記事でより詳しく解説しています。しま農研としても、このジャンルに関しては現在も研究を続けております。知識を深めたい方は、ぜひ当記事を参考にしてください。

4.4 エダマメの収穫

4.4.1 エダマメ収穫のタイミング

エダマメの収穫は、定植後約80~90日が目安とされています。豆が硬くなる前に収穫することが重要で、収穫のタイミングは短い約7~10日間程度です。

サヤが黄色く変色し始めると硬くなり、風味が失われるため、早めの収穫がおすすめです。特に晴れた日の朝に収穫すると、より風味豊かなエダマメを楽しむことができます。

マメがぷっくり膨らんできたら収穫のタイミングです。

4.4.2 エダマメ収穫方法

収穫方法には二つの方法があります。一つ目は、サヤが十分に肥大したものを順に収穫する方法です。こ二つ目は、サヤが大部分肥大したら株ごと引き抜いて一度に収穫する方法です。これは、特に畑が家から遠い場合や時間の節約をしたい場合に適しています。

株ごと引き抜く方法は、収穫したての鮮度を保ちやすいため、エダマメの美味しさを最大限に引き出すことができる優れた収穫法です。

しま農研は株ごと引き抜いて収穫しています。
美味しいエダマメを食べるポイント

エダマメは鮮度が一番。収穫したらすぐにゆでる!

5.エダマメの地植え栽培記録

5.1 エダマメの地植え栽培レポート

しま農研ではエダマメの地植え栽培の過程を実際に観察し、「栽培レポート」として詳細にまとめています。このレポートには、月ごとの成長記録や日常のケアの様子が含まれています。これにより、あなたの栽培の参考や目安としての活用ができるようにしています。

家庭菜園には多くの疑問や課題が存在します。そのため、しま農研はこれらの疑問や課題に対して実際の検証や考察を行っております。例えば、今回紹介した育苗での工夫など失敗した実例を含む多岐にわたるテーマについてレポートしています。

4.まとめ

この記事では、家庭菜園でエダマメを栽培するための包括的なガイドを提供しました。エダマメは、混植に適しているだけでなく、その美味しさから家庭菜園の醍醐味を十分に味わえる野菜です。初心者でも簡単に育てることができ、種からの育苗も可能なので、家庭菜園に挑戦する方には特におすすめです。

しま農研では毎年エダマメを栽培し、その新鮮な味わいを楽しんでいます。また、この記事を通じて、エダマメの育て方や混植のテクニックについても細かく説明しました。エダマメは他の野菜との相性も良く、家庭菜園の楽しみを広げる素晴らしい野菜です。

さらに、しま農研では他にも様々な野菜の栽培方法を紹介しており、それらの情報も50音順で整理しています。これにより、どの野菜を栽培したいかにかかわらず、必要な情報を簡単に見つけることができます。家庭菜園に興味がある方は、ぜひこれらの情報を活用して、自分の菜園を充実させてみてください。

読んでいただきありがとうございました!

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