庭を活用して家庭菜園デビュー!初心者向け菜園スペースの作り方と準備のコツ

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土作り

こんにちは!しま農研です。私たちは、自分の庭を活用して毎年40種類以上の野菜を育て、家庭菜園を思いっきり楽しんでいます。

もしあなたの庭にスペースがあるなら、ぜひ家庭菜園に挑戦してみませんか?自分で育てた野菜は新鮮で美味しく、育てる楽しさや収穫の喜びも格別です!

でも、「どうやって菜園スペースを作ればいいの?」「土作りって何から始めればいいの?」と悩んで、なかなか一歩を踏み出せない方もいるかもしれませんね。

この記事では、庭を家庭菜園スペースにするための土作りに焦点を当てて、基礎から丁寧に解説していきます。最初にしっかり整備しておけば、その後の野菜もすくすく育ち、豊かな収穫へとつながります。

しま農研も、何もない場所から菜園スペースを作ってきました。その実体験をもとに、試行錯誤して得たノウハウをすべて公開します!

しま農研
しま農研

菜園スペースを作った際にこれを知っていれば!こうやれば楽だった!等、後から気付いたことが多々ありました。その経験も共有していきます!

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1. 庭を菜園スペースにする時のポイント

庭を菜園スペースにするためには、野菜の根がしっかりと育つ環境を整えることが大切です。そのために、まず最初に行うべきなのが「土作り」。野菜が元気に育つためには、適した土壌環境を整えることが欠かせません。

ここでは、菜園スペース作りで特に重要な2つのポイントを解説します。

1.1 根の成長を邪魔するものを取り除く

菜園の石取り作業

庭の土は、もともと畑として使われていないことが多く、大きな石やガラ、古い木の根などが埋まっていることがあります。こうした障害物は、野菜の根の成長を妨げる原因になるため、しっかりと取り除くことが大切です。

この作業は少し大変ですが、一度しっかり取り除けば、その後の栽培がグッと楽になります。最初のひと手間が、健康な土作りへの第一歩です!

1.2 ふかふかの土を目指す

菜園の最初の土作り

野菜が好むのは、水はけ・通気性が良く、それでいて適度な保水力と肥料の持ちがいい「ふかふかの土」です。しかし、家庭の庭の土は固く締まっていたり、水はけが悪かったりすることが多いため、土壌改良が必要になります。

とはいえ、土作りは一朝一夕で完成するものではありません。最初の段階でしっかり整えておくことで、その後の改良もスムーズになります。

2.庭を菜園スペースにする前の準備

菜園スペース作りを始める前に、しっかりと準備を整えておくことで、作業がスムーズに進みます。「道具を揃える」「スペースを決める」この2つのステップをしっかり行えば、初心者でも無理なく菜園スペース作りを始めることができます。

2.1 道具を揃えよう!

菜園スペースを作る時の道具

庭を整備する前に、菜園作りに必要な道具を準備しておくと、その後の作業に集中できます。しま農研でも、菜園スペースを取り掛かってから、必要な道具をその都度買いに行くことになり、何度もホームセンターを行き来しました。

そこで、しま農研の経験をもとに、菜園スペース作りをすめるために必要な道具を一覧にまとめました!この道具さえ揃えておけば、これから紹介する菜園作りの手順をスムーズに進めることができます。

また、これらの道具は今後の家庭菜園の管理にも欠かせないものばかり。持っていない道具があれば、ぜひ購入を検討してみてください。

ポイント

庭の整備は長い期間の作業になりますので道具はまとめて揃えるのがおススメ!

役割選定する基準しま農研のおすすめ
シャベル土を掘る硬い土を掘れるものがよいこちら
ふるい石を取り除く市販のもの。粗めがあるものこちら(記事)
土を砕く頑丈なので唐鍬がおススメこちら
ブルーシート土を乾かす庭のスペースに合った厚手のものこちら
土嚢袋石をいれる重いものをいれも破れにくいもの
堆肥土壌改良植物性の堆肥こちら(記事)
手袋手が汚れない園芸用の手袋
メジャースペースを図る菜園スペースが図れる長さ
ペグ等印をつける分かればどんなものでもよい

2.1.1 道具の選びのポイントとしま農研のおすすめ

家庭菜園では、スコップやクワ、ジョウロ、堆肥や肥料など、さまざまな道具や資材が必要になります。しま農研でも色々な道具を試しながら、自分に合ったものを見つけてきました。

家庭菜園の道具選びに迷ったら、家庭菜園のための道具と資材コンプリートガイド を参考にしてみてください。ここでは、家庭菜園に必要な資材や道具の選び方、役割、そしてしま農研が実際に使っているおすすめアイテムまで詳しく紹介しています。道具の購入を検討している方は、ぜひチェックしてみてください!

2.2 菜園スペースの検討と印付け

菜園スペースの印つけ
①菜園スペースに印をつけて庭に合っているかを実際に確認
防草シートと砂利を取り除いた菜園スペース
➁砂利や防草シートがある場合は取り除く

どこに菜園スペースを作るか、事前にしっかりと決めておくことが大切です。庭の広さや日当たり、水やりのしやすさなどを考慮しながら、最適なスペースを選びましょう。

しま農研のおすすめは「最初は小さめに始める」こと!
いきなり広いスペースを作るのではなく、まずは1坪(約2畳分)くらいから始めるのがポイントです。小さいスペースなら、管理がしやすく、1つ1つの野菜にしっかり向き合えます。

また、菜園スペースを決めたら、作業前に掘る場所を少し大きめに印をつけておくのがコツ!
こうすることで、スムーズに作業が進められます。

ポイント

最初は無理のないスペースから家庭菜園をはじめよう!

2.2.1 Google図形描画を活用した菜園スペースの計画

Google図形描画を使った菜園計画

菜園スペースを作るときに、イメージを明確にするのが大切!そこでおすすめなのが、無料で使える「Google 図形描画」を活用する方法です。

Google 図形描画とは?
👉 クラウドベースの無料ソフトで、簡単に図面を作成できる!
👉 庭の形状や寸法を入力し、仮想的な菜園スペースを描ける!
👉 配置やデザインをシミュレーションできるので、実際に作業するときに迷わない!

実際に菜園スペースを作る前に、レイアウトを考えておくと、失敗しにくくなります。Google 図形描画を使って、自分だけの理想の家庭菜園プランを立ててみましょう!

3.菜園スペースの作り方

準備が整ったら、いよいよ菜園スペース作りを始めます。作業の流れは、「土を掘る」「不純物を取り除く」「堆肥を混ぜて土壌改良する」 の3つのステップです。

次のセクションでは、それぞれの手順とポイントを詳しく解説していきます。

3.1 菜園スペースの土を掘る

菜園スペースの土を掘ることには、2つの大きな目的があります。

  1. 作土層を確保する
    野菜の根がしっかり伸びるためには、柔らかく通気性の良い土が必要です。しかし、庭の土は固く締まっていることが多いため、一度掘り起こして土壌を改善することが大切です。
  2. 土の中の不純物を取り除く
    庭の土には思った以上に石やガラが含まれています。ときには、びっくりするほど大きな石が出てくることもあります。このタイミングでしっかり取り除くことで、根がスムーズに成長できる環境を整えます。

3.1.1 土を掘る手順

作業時間の目安(4.2㎡)

7.5時間

ここでは、土を掘る際の手順とポイントを解説します。

1.シャベルを使って土を掘り起こす

まず、表面の硬い土をシャベルの剣先で削るようにして、少しずつほぐしていきます。表面が柔らかくなると、下の土は比較的掘りやすくなります。

掘り進めていくと、次は大きな石との戦いになります。土を剥がす感覚で掘り進めながら、固まった土や石を取り除きましょう。

シャベルで土を掘る
2.掘り起こした土をブルーシートに広げる

掘り起こした土は、底の部分が水分を多く含んでいるため、そのままだとふるいにかけにくく、後の石を取り除く作業が大変です。

ブルーシートの上に掘り起こした土を広げて、太陽の熱で乾燥させます。この際、なるべく薄く広げておくと土の乾燥が早まり、効率的です。

ブルーシートに並べた土
3.底の部分を耕して大きな石を取り除く

目標の深さに達したら、鍬を使って底部を耕しましょう。その際に目に見える大きな石を取り除くことで、深さを確保します。

育てる野菜やその環境にもよりますがしま農研では、深さは30~40cmくらいの土を掘り起こしています。改善した土の上に23cmのレイズドベッドを立てて作土層を確保しています。

スペースの最下層を鍬で掘る

3.2 堀り起こした土から石を取り除く

野菜の根が健全に成長するためには、適した土壌環境が必要です。土の中に異物が混じっていると、根が正常に伸びることができず、生育が妨げられてしまいます。

そのため、掘り起こした土から石や異物を取り除く作業を行います。菜園スペースで野菜を育て始めてからでは、この作業が難しくなるため、最初の段階でしっかり行っておくのがおすすめです。

3.2.1 石を取りのぞく手順

この作業は本記事の中で最も大変な工程になります。少しでも作業時間を短縮できるように、しま農研が実践から得た手順をご紹介します。

作業時間の目安(4.2㎡)

18.5時間

1.大きな塊を砕く

掘り起こした土は、大きな塊になっていることが多いため、ふるいにかける前に鍬などで砕いておくと、次のふるい作業がスムーズになります。

特に粘土質の土は乾燥しにくいため、事前に砕いておくと乾燥が早まり、作業効率がアップします。ある程度細かくほぐしておきましょう。

鍬で石を砕く
大きな塊の土は砕いておくと乾きやすくなる
2. ふるいにかける

ふふるい作業は、土を乾かした状態で行うのがポイントです。水分を含んだ土は重く、ふるうのが難しくなります。

ふるい分けの基準は、1cm以上の石は取り除いて後に活用、1cm以下の小石や土の塊はといあえず土嚢袋にいれ菜園スペースに戻しています。(※この基準は好みによります。もう少し大きめでもよいかも)

1cm以下の小石と砕けない土の塊を完全に分けるのは難しいため、一緒にしてしまう方が作業が楽になります。

ふるいに残った小石と土の塊
このくらいの石は菜園スペースに戻す
3.ふるいにかけた石の剪定

庭の土から取り除いた石は、大きさごとに分けて土嚢袋などにまとめておくと、後々活用しやすくなります。

またしま農研では、1cm以下の小石は菜園スペースの最下層に戻しています暗渠(排水用の溝)のような効果が期待でき、排水対策にも役立つのではと考えています。(菜園スペースを2ヶ所作った時のみ可能)

なお、取り除いた石の具体的な活用方法については、別の記事で詳しく解説します。

小石を敷きめた菜園
掘った菜園スペースの最下層に1cmの石や土を敷き詰める

3.3 土壌改良するため堆肥を入れる

菜園スペースの土壌改良には堆肥の使用が効果的です。

ふるいにかけた土は細かく砕かれているため、砂質になりすぎたり、固まりやすくなる可能性があります。そこで、しま農研では堆肥を少しずつ混ぜ込むことで土壌改良を行っています。

3.3.1 堆肥をいれるポイント

土壌改良のために堆肥を入れる際のポイントを紹介します。

作業時間の目安(4.2㎡)

0.5時間

1.堆肥を用意する

土壌改良が目的のため、植物性の堆肥を使うのがおすすめです。

ただし、必要な量が多くなるため、コストにも注意が必要。しま農研では、自治体が提供する安価な堆肥を活用しています。

また、特に下層の土は固まらなければ問題ないため、高品質な堆肥でなくても大丈夫です。

堆肥
2.少しづつ堆肥を投入し混ぜ込む

土を戻す際に、少しずつ堆肥を投入して混ぜ込みます。イメージとしては、ミルフィーユ状に層を作るように堆肥を加えていくと、全体にまんべんなく行き渡ります。

こうすることで、砂質だった土に堆肥が馴染み、土壌が改良されます。

菜園スペースと堆肥
3.土の状態を確認する

堆肥が適切に混ざると、土の色に変化が見られます。

スコップなどで掘って確認し、堆肥が均等に混ざっていることを確かめましょう。しっかり混ざっていれば、土壌改良が適切に行われている証拠です。

堆肥を混ぜた菜園スペース

4.菜園スペース作り後

初めての家庭菜園スペース作りは、ここまでの作業で完了です。このまま野菜作りを始めることもできますが、しま農研から2つの提案があります。

  1. 継続した土作り → 土をより良い状態に育てていく
  2. レイズドベッドの設置 → 見た目や機能性を向上

ここでは、それぞれのポイントについて解説します。

4.1継続した土作り

土の状態を確認

土作りは、一度で完成するものではありません。時間をかけながら、少しずつ改良していくことが大切です。

ただし、気負いすぎる必要はありません。野菜は意外と丈夫なので、完璧でなくても十分に育ちます。経験を積みながら、菜園スペースをより良い環境に整えていきましょう。

4.1.1 土の状態を確認方法

土作りを続けるためには、現在の土の状態を知ることが重要です。菜園スペースが完成したら、以下のポイントをチェックしてみましょう。

土質の確認 → 触感・色・粒子の大きさをチェック
水はけの確認 → 水の浸透性・排水性を評価
酸度の測定 → pH測定で酸性・アルカリ性を把握
微生物のチェック → 土の健康状態を知る

しま農研では、これらのチェック方法を詳しく解説した「菜園スペースの土のチェック方法」の記事を公開しています。あなたの菜園の土の状態を知るために、ぜひ参考にしてください!

4.1.2 土作りの基本知識

土作りには、目指すべき土の理解や季節による適切な方法など、知っておくと役立つ情報がたくさんあります。

しま農研の土作りガイド」この記事では、しま農研の土作りに関するノウハウの全てを紹介しています。土作りの基本について詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。土作りの知識を深めることで、より良い菜園スペースを実現しましょう。初心者でも取り組みやすい方法やポイントも解説していますので、安心して始めることができます。

4.2 レイズドベッドでの家庭菜園

制作したレイズドベッド

レイズドベッドとは、木枠などを使って菜園スペースを一段高くした植栽エリアのことを指します。

この方法は、海外の家庭菜園でよく採用されており、おしゃれな雰囲気を演出できるのが魅力です。また、水はけの向上や作業のしやすさといった機能的なメリットもあります。

しま農研では、今回ご紹介した菜園スペースに、自作のレイズドベッドを設置しています。

レイズドベッドをDIYする方法 では、その作り方を詳しく解説していますので、興味のある方はぜひ参考にしてください!

5.しま農研の菜園スペース作り:実践編

しま農研では、少しずつ菜園スペースを増設しながら、より良い環境を整えています。

2024年に増設した菜園スペースの様子を、別の記事で詳しく紹介しています。この記事では、今回解説した内容を実際にどのように実践したのかを詳しく記録しています。

作業の日程
実際の写真
現場での工夫や気づき

しま農研の菜園スペース作り:実践編」をチェックして、さらに具体的なイメージをつかんでみてください!

6.まとめ

今回は、庭を活用して家庭菜園スペースを作る方法について解説しました。

家庭菜園を始めるには、まず適切な場所を選び、土を掘り起こし、石を取り除き、堆肥を混ぜて土壌を改良することが大切です。これらの作業を丁寧に行うことで、野菜が健康に育つ環境を整えることができます。

また、土作りは継続的に改良していくことが大切です。焦らず少しずつ環境を整えながら、自分に合った菜園スペースを作っていきましょう。さらに、レイズドベッドを活用すれば、管理しやすく、おしゃれな菜園作りにも役立ちます。しま農研では、実際の増設の様子を「実践編」として紹介しているので、興味のある方はぜひ参考にしてください。

家庭菜園は、試行錯誤しながら自分なりの方法を見つける楽しさがあるのも魅力のひとつ。まずは小さく始めて、少しずつ育てていきましょう!この記事が、あなたの家庭菜園デビューのきっかけになれば嬉しいです。

また、しま農研では、庭をおしゃれに楽しく作るためのアイデアも発信しています。詳しくは おしゃれで快適な庭作りアイデア&実践ガイド をチェックしてみてください!

読んでいただきありがとうございました!

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