ルッコラは、種から育てて約1~2ヶ月程度で収穫できる早生性の野菜で、春や秋など季節を選ばずに、小さなプランターでも簡単に育てることができます。
この葉物野菜は、特有の辛味と香りで知られ、サラダやピザのトッピング、パスタなど、多様な料理に利用されています。植える時期をずらせば、採れたての新鮮なルッコラを楽しむことも可能です。
本記事では、ルッコラの育て方について詳しく解説します。家庭菜園初心者から経験豊富な方まで、手軽に栽培できるルッコラは多くの方におすすめです。この記事が、あなたのルッコラ栽培に役立つ情報源となれば幸いです。

ルッコラは簡単にすぐ育てることができるのが魅力です。プランターでも育てやすいので育ててみてはどうでしょうか。
1.ルッコラについて
ルッコラは、その原産地が地中海沿岸であることから、適度に温暖でやや冷涼な気候を好む野菜です。イタリアや南ヨーロッパの国々では、古くから栽培されており、その辛味と独特の風味は多くの地中海料理で重宝されています。
日本の真夏や真冬の気候はルッコラにとっては少し苦手な環境かもしれませんが、春や秋などの比較的温暖で穏やかな時期に栽培することで、その特徴的な味わいを楽しむことができます。
和名 | ルッコラ |
原産地 | 地中海沿岸 |
分類 | アブラナ科キバナスズシロ属 |
発芽適温 | 15~25℃ |
育成適温 | 15~25℃ |
プランター | 標準プランター |
土壌酸度 | pH6~6.5 |
収穫まで | 約1~2ヶ月 |
2.プランターでのルッコラの栽培計画と準備
ルッコラをプランターで栽培する際の計画的な準備は、成功への重要な第一歩です。このセクションでは、プランターでのルッコラ栽培における計画とその準備について詳しくご紹介します。
2.1 ルッコラ栽培に適したプランターの大きさ
ルッコラは早生性で根が深くはることはないので浅めの深さ15cm程度のプランターを用意しましょう。深すぎるプランターは根腐れのリスクもあるので注意が必要です。しま農研では、標準の横型プランターで育てています。丸型のプランターでも育てることは可能です。
プランター選びに役立つコツや、号や型の表記の読み方、種類や選び方のコツ、おすすめのプランターについての情報も提供しています。新たにプランターの購入を考えている方は、この情報を参考にしてみてください。
2.2 ルッコラの栽培時期
ルッコラの種まきできる期間は長く地域によって異なりますが、中間地域では春播きでは4~7月上旬頃、秋播き9~10月頃です。理想的な生長温度は15℃から25℃の範囲にあります。
種まきから早ければ1ヶ月程度で収穫できます。ルッコラは、その栽培時期を選ばない特性から種まき時期を分けて収穫時期をずらすことも長い期間楽しめるのでおすすめです。
2.3 ルッコラのプランターでの土作り
プランターでのルッコラ栽培には、初めに培養土の使用を推奨します。その後、土を再利用する方法が望ましいです。
長期間使われた土は栄養分を失いがちですが、土の再生材を使用することで、古い土をリサイクルして再利用可能です。再利用の際には不純物を取り除き、太陽熱消毒などを行った後に再生材を混ぜ込むと良いでしょう。
プランターの土の再利用方法については、別の記事で詳細に説明していますので、こちらもぜひ参照してみてください。
3.ルッコラのプランターでの栽培方法
この章では、プランターでのルッコラの種まきや間引き、収穫まで具体的な栽培方法を詳しく解説していきます。
3.1 ルッコラの種まき(プランター)
ルッコラの種まきには、直接土に種を蒔く「直播」が一般的です。種まき方法は色々ありますが、しま農研では「スジまき」を採用しています。
直播のポイントは種まき時期で、発芽に最適な温度は15~25℃のため、種まきをできる時期は長く春播きは4~7月上旬頃、秋播き9~10月頃になります。
この章では、ルッコラの種まきの手順について解説していきます。
3.1.1 ルッコラの種まき手順
1.まき溝をつくる
支柱や板などを使って深さ1cm一直線の溝を作ります。
横型60cmの標準プランターでは2つのまき溝が適切です。

2.種まきと覆土
まき溝に1cmの間隔で種を播きます。薄く土をかけたら、手のひらで軽く押さえて鎮圧します。
最後に、種が流れないように注意しながら水を与えます。

3.2 ルッコラの間引き(プランター)
間引き作業は健康な苗の育成を促す上で重要です。間引きは、成長が遅い苗や徒長している苗を優先的に行います。この作業はハサミを使用するか、手で慎重に引き抜くことで、残す苗の根を傷つけないように注意が必要です。
また、適切な時期に間引くことが間引きのポイントになります。この章ではルッコラの間引きのタイミングについて解説していきます。
3.2.1 ルッコラの間引きのタイミング
1回目の間引き
ルッコラの発芽がそろい、双葉が開いた頃が適切なタイミングです。3~4cm間隔になるよう間引きます。
この時点で元気のない苗や密集している苗を取り除きます。この間引きにより、残す苗同士の間隔を適切に保ち、それぞれが健康に成長できるようにします。

2回目の間引き
本葉が4~5枚展開し、苗が一定の大きさに達した段階で行います。最後の間引きになるため成長の悪い苗、害虫の被害がある苗を優先して間引きます。
残した苗が4~5cm間隔になりように間引きます。この時期の間引きにより、最終的に残る苗が最大限に成長するためのスペースと資源を確保します。
3.3 ルッコラの追肥(プランター)
ルッコラの追肥は、2回目の間引きのタイミングの時におこないます。ルッコラは成長は1ヶ月と早いため、効きの早い液体肥料を使うのもおすすめです。ただし肥料過多は、害虫がつきやすくなるためあたえすぎには注意しましょう。
3.4 ルッコラの摘蕾(プランター)
ルッコラは花が咲くと葉が硬くなる性質があります。収穫する前に、つぼみがついたら早めに摘み取ります。花もつぼみもサラダやス-プなどに利用できます。
3.5 ルッコラの収穫(プランター)
ルッコラは、草丈が15cmくらいなったら収穫スタートします。収穫が遅くなると葉が硬くなり苦みもますので収穫の時期を逃さないようにします。
ルッコラの収穫方法は、2種類あります。ルッコラは鮮度が落ちやすいので必要な分だけ摘み取ることが美味しいルッコラを収穫するコツです。
3.5.1 外葉から収穫
ルッコラの外葉から必要な分だけハサミを使い収穫します。この方法は株を残して収穫するため長期間収穫を楽しむことができます。たくさん収穫したい場合は株が少ないと必要な分が足りないこともあります。
3.5.2 株ごと収穫
外葉から収穫では、必要な分が足りない時や夏が近づき摘蕾作業も大変になってきます。株ごと収穫するとたくさん収穫できます。株ごと収穫するとその後は収穫することができないことは気をつけましょう。
4.ルッコラのプランター栽培の観察記録
しま農研では、今年ルッコラのプランター栽培を実践し、その影響をリアルタイムで観察しています。ルッコラがどのように成長するかを観察することで、より効果的な栽培方法を見つけ出す試みをしています。
今後の進展については、しま農研の記事を通じてリアルタイムで観察記録を共有していきます。本年度、ルッコラ栽培を予定している方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
5.まとめ
この記事では、ルッコラのプランターでの栽培方法について、種まき、間引き、追肥、収穫に至るまで詳細に説明しました。
ルッコラはプランターでも十分育てることが可能で場所を選ばず、短期間で収穫できることから、家庭菜園初心者から経験豊富なガーデナーまで幅広く楽しむことができます。この記事が、あなたがプランターでルッコラーを育てるさいの参考になることを願っています。
また、しま農研では多様な野菜の栽培方法を紹介しており、それらの記事は50音順で整理しています。どの野菜に興味を持っているかに関わらず、必要な情報を簡単に探すことができます。ぜひとも、これらの情報を参考にしてみてください。
読んでいただきありがとうございました!
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