プランターでのつるなしインゲンの栽培方法:省スペース、短期間で収穫できる野菜

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野菜の育て方

こんにちは!しま農研です。しま農研では毎年30種類以上の野菜を庭で育て、家庭菜園の楽しさを満喫しています。

今回の記事では、手軽に栽培できるつるなしインゲンのプランター栽培方法について詳しくご紹介します。つるなしインゲンは、成長する際につるを伸ばさないため、支柱やネットが不要で、スペースをほとんど取らずに済みます。この特性が、プランター栽培やスペースに制限のあるベランダ、小さな庭に最適です。

短期間での収穫が可能で、手間もかからないため、初心者にも栽培がしやすいのが特長です。この記事を参考にして、種から約2ヶ月で収穫するつるなしインゲンの栽培にチャレンジして、その楽しみを一緒に味わいましょう!

しま農研
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つるなしインゲンは標準プランターがあれば簡単に栽培することができます。庭やベランダの空いたスペースで育ててみるのはどうでしょうか??

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1.つるなしインゲンとは

家庭菜園を始める前に、つるなしインゲンの原産地や特性を学ぶことが重要です。この知識は、栽培への理解を深め、より楽しい家庭菜園を実現する手助けになります。

インゲン豆はもともと中央アメリカや南米アンデス地方が原産地で、自然環境では熱帯林の木陰や半日陰で地面を這うつる性の植物として知られています。樹木に到達すると、つるを使ってより高い場所へと成長していきます。

しかし、つるなしインゲンは従来のつる性の特徴を持たず、背丈が約20cmにとどまるため、管理が非常に容易です。このコンパクトな成長形態は、プランターでの栽培に特に適しており、庭やベランダなどの限られたスペースでも簡単に栽培できます。つるなしインゲンの育てやすさは、初心者でも成功しやすい要因となっています。

和名/英語インゲン/green beans
原産地中央アメリカ
分類マメ科インゲン属
発芽適温20~30℃
育成適温23~28℃
プランター深さ15~20cm
土壌酸度pH6~6.5
収穫まで約2ヶ月

1.1 地植えでのつるなしインゲンの育て方

この記事ではプランターでのつるなしインゲン栽培に焦点を当てていますが、地植えでもつるなしインゲンは十分に育てることが可能です。地植えには、プランター栽培とは異なるいくつかの管理方法が必要です。また、コンパニオンプランツとしても優秀でピーマンなどと一緒に植えるとお互いの生育がよくなるとされています

地植えでのつるなしインゲンの具体的な管理方法については、別の記事で詳しく解説しておりますので、地植えでの栽培を検討している方はぜひ参照してください。

2.プランターでのつるなしインゲンの栽培計画と準備

つるなしインゲンのプランター栽培における計画的な準備は、成功のために非常に重要です。以下で、プランターでのつるなしインゲン栽培計画とその準備プロセスを詳しく説明します。

2.1 つるなしインゲン栽培に適したプランターの大きさ

つるなしインゲンの栽培には、深さ15~20cmのプランターが最適です。深すぎるプランターを使用すると根腐れのリスクが高まりますので、適切な深さを選ぶことが栽培成功の鍵です。

株間は15cm程度に保ち、各プランターに2本の植物を残して育てることが推奨されます。もし複数株を同時に育てる場合、60cmの横型プランターが理想的です。

2.1.1 しま農研で実際に使ったプランター

ここではしま農研で実際使ったプランターを紹介します。これらの情報を参考にして、つるなしインゲンに適したプランターを選ぶ時の参考にしてください。

650型横型プランター

しま農研では、650型の横型プランターを使用し、この大きさで3か所に計6株のつるなしインゲンを育てました。

採れたてのインゲンはその味が格別です。このプランターを使用することで、2~3回の収穫を楽しむことができ、食卓に新鮮なインゲンを並べる喜びを体験できます。

プランターの購入は ➡ こちら

横幅65cmのプランターで3か所くらい

2.1.2 プランターを選び方

プランターを選ぶ際は、サイズの「号」や「型」の表記を理解することが重要です。プランターの材質や形状も植物の健康に大きく影響します。

こちらの記事では、プランター選びのコツとおすすめのプランターについても詳しく紹介しています。プランター購入を検討している方は、ぜひこれらの情報を参考にしてください。

2.2 つるなしインゲンの栽培時期

つるなしインゲンの最適な定植時期は地域により異なりますが、一般的に中間地域では春植えの場合5~6月上旬が適期です。成長に最適な温度範囲は23℃から28℃です。

種まきから約2ヶ月後には収穫が可能です。複数の時期に種まきを行うことで、収穫期を分散させることが可能です。

2.2.1 しま農研でのつるなしインゲンプランター栽培カレンダー

しま農研では、実際に育てたつるなしインゲン栽培をもとに、月別の作業内容と植物の成長の様子をカレンダー形式でまとめています。このカレンダーを参照することで、つるなしインゲンの成長プロセスや適切なケアのタイミングについて、具体的に理解することが可能です。

ただし、ここに記載されているデータはしま農研における実際の栽培結果に基づいています。ご自身の栽培環境や条件に合わせて、これらの情報を参考にしてください。

2.3 つるなしインゲンのプランターでの土作り

プランターでのつるなしインゲン栽培では、初めに培養土の使用を推奨します。その後、土を再利用することが望ましいです。

長期間使われた土は栄養分を失うことがあるため、土の再生材を使用してリサイクルし、再利用することをおすすめします。再利用時には不純物を取り除き、太陽熱消毒後に再生材を混ぜ込むと良いでしょう。

プランターの土の再利用方法については、別の記事で詳細に説明していますので、こちらもぜひ参照してみてください。

3.つるなしインゲンのプランターでの栽培方法

この章では、プランターでのつるなしインゲンの種まきから収穫まで具体的な栽培方法を詳しく解説していきます。

3.1 つるなしインゲンの種まき(プランター)

つるなしインゲンのプランターでの株間は15cmです。ランターの大きさに合わせて種を播きましょう。しま農研では、プランターでは直播を採用しています。

この章では、プランターでのつるなしインゲンの種まきの手順について解説していきます。

3.1.1 つるなしいインゲンの種まきの手順

つるあしインゲンの種まきは一般的に5月から6月上旬にかけて行われ、適切な温度管理が重要です。発芽には20~30℃の温度が必要です。

1.種を播く場所に穴を空けるて土を湿らせる

プランターでの種まきは点まきで行ないます。

15cm程度の間隔ごとに直径5cm、深さ2cmの穴を開け水をまいておき土を湿らせます。

深さ2cmくらいの穴を空けあらかじめ土を濡らしておく
2.プランターに種を播く

1箇所につき3,4粒をまき、覆土して手のひらでしっかりと鎮圧します。種をまく時には、種の一端にある小さなくぼみ(へそ)を下に向けておくと、発芽がスムーズになります。

あらかじめ湿らせた水で十分発芽するため、種まき後に水をあたえる必要はありません。

3.4坪ほど種をまき覆土後はしっかり鎮圧します。
3.防鳥ネットをかける

鳥の被害などが気になる時は、防鳥ネットなどを使い種を鳥などから守ります。

双葉が開き間引きのタイミングになれば外してしまって問題ありません。

防鳥ネットがないので防虫ネットでカバー

3.2 つるなしインゲンの間引き(プランター)

つるなしインゲンの苗が発芽し、初生葉を展開したら、間引きを行うタイミングとなります。間引きをすることで、株間の空間を確保し、健全な成長を促します。るなしインゲンは、1本だけよりも2本一緒に育てた方が安定し、より良く成長します。

選択する際は、最も健康で成長が良い2株を残し、その他の弱い苗や密集している苗を取り除きます。発芽しなかった場所があれば、間引いた苗をそこに移植することも有効です。移植後、苗が新しい場所にしっかりと根付くよう、水やりを忘れずに行いましょう。

初生葉が展開しだしたら間引きのタイミング

3.3 つるなしインゲンの支柱立て(プランター)

つるなしインゲン栽培において支柱は、苗を強風などの外的要因から守り、安定した成長を支えるために重要な役割を果たします。

この章では横型のプランターで育てたさいの支柱の立て方の手順を解説します。丸型プランターで育てるさいも、この手順で応用できますので参考にしてください。

1.支柱の準備

つるなしインゲンの草丈約40~50cmくらいまで成長します。これに対応するため、各株の成長をしっかり支えることができる、50cm程度の長さの支柱を4本用意します。

2 支柱の立てと誘引

支柱はプランターの四隅に立てます。支柱の固定後、苗の成長に合わせて、10cm程度の高さで麻ひもを張り、支柱間を結びます。

この麻ひもが、苗を支えるための追加の支援となります。苗がさらに成長した際には、必要に応じて追加で麻ひもを張り、苗の安定を保ちます。

プランターや苗のサイズに合わせて支柱と麻紐で固定する

3.4 つるなしインゲンの追肥(プランター)

つるなしインゲンの栽培では、こまめな追肥は必要ありませんが、適切なタイミングでの追肥が収穫量を向上させる鍵となります。

ただし、過剰な肥料は、ツルボケの原因となる可能性があるため、肥料の使用は慎重に行うべきです。この章では追肥のポイントについて解説していきます。

3.4.1 追肥のタイミング

最初の追肥は花が咲き始め、実がつき始める頃に行います。この時期の追肥は、実の成長を促進させるために重要です。

2回目の追肥は収穫が始まった時に行います。これにより実の継続的な成長をサポートし、長期的な収穫を可能にします。

追肥を行った後は、肥料が均等に土壌に浸透するように、たっぷりと水を与えます。根への肥料の吸収が促進されせます。

花が咲きはじめたら1回目の追肥をおこなう

3.5 つなしインゲンの水やり(プランター)

プランター栽培における水やりの管理は、つるなしインゲンの健康と成長にとって非常に重要です。適切な水やりは、植物の生育ステージに応じて異なります。

この章では、つるなしインゲンの水やりのポイントについて解説していきます。

3.4.1 水やりのポイント

1.発芽後から花が咲くまでの水やり

この期間は、土が完全に乾くまで水やりを控え、やや乾燥気味に管理します。表面が乾いていても、土の内部が湿っていれば追加の水やりは不要です。

過剰な水やりは根腐れのリスクを高めるため、注意が必要です。

花が咲くまでは乾燥気味に。水やりは控えめ
2.花が咲き始めたら後の水やり

花が咲き始め、実をつける時期には、水やりを増やします。この時期に水切れを起こすと、花や若い実が落ちやすくなり、収穫量に影響を与える可能性があります。

したがって、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えるようにしましょう。

花が咲き実をつける時期の水切れには特に注意する

3.6 つるなしインゲンの収穫(プランター)

つるなしインゲンの収穫は、花が咲き始めてから約2週間後が最適なタイミングです。収穫期間は約10日間程度と比較的短いため、収穫のベストタイミングを逃さないよう注意しましょう。

品種にもよりますが、実が長さ12~14cm程度に達したら収穫の適期と考えられます。実を収穫する際には、ツルとさやの部分をハサミで慎重に切り取るか、手でやさしく摘むことが重要です。早めの収穫が、次の実の成長を促し、収穫期間を延長することにもつながります。

12~14cmくらいの大きさになったら早めに収穫する

3.6 つるなしインゲンの種とり(プランター)

つるなしインゲンから種を取り、次の栽培シーズンに備える方法は、経済的にも実践的です。自家採種を通じて種の保存と次世代の栽培につなげる持続可能な栽培方法の一つです。自分で収穫した種で栽培することで、栽培の楽しみがさらに広がります。

以下に種取りのポイントを詳しく説明します。

3.6.1 種取りのポイント

1.収穫適期を過ぎたさやを選ぶ

種取りに適したタイミングは、さやが完全に成熟し外側が茶色く変色して硬くなった時です。これは通常、収穫期を2~3週間過ぎた頃です。

2.種の取り出し

完全に乾燥したさやを植物から取り除きます。さやを手で開いて種を取り出します。この作業は、さやが十分に乾燥している場合、容易に行えます。

3.種の乾燥

取り出した種を紙の上に広げ、直射日光を避けた風通しの良い場所で数日間乾燥させます。種が完全に乾燥するまで注意深く監視してください。

4.保管

種が完全に乾燥したら、直射日光が当たらない涼しい場所で保管します。適切に保管された種は、次のシーズンまで生存力を保つことができます。

4.しま農研のプランターでのつるなしインゲン栽培:実践編

しま農研では、つるなしインゲンのプランター栽培に関する実践を進めており、独自の試みや遭遇するトラブルについて探求しています。この章では、その栽培の実際の様子を共有し、あなたがつるなしインゲン栽培を行う際の参考になることを目指します。

4.1 つるなしインゲンのプランター栽培の観察記録

しま農研では、今年つるなしインゲンのプランター栽培を観察し、その影響をリアルタイムで共有しています。サツマイモがどのように植物の成長するかを観察することで、より効果的な栽培方法を見つけ出す試みをしています。

今後の進展については、しま農研の記事を通じてリアルタイムで観察記録を共有していきます。本年度、サツマイモ栽培を予定している方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

4.2 つるなしインゲンのプランター栽培レポート

しま農研では、つるなしインゲンのプランター栽培の過程を実際に観察し、「つるなしインゲンプランター栽培レポート」として詳細にまとめています。このレポートには、月ごとの成長記録や日常のケアの様子が含まれています。これにより、あなたの栽培の参考や目安としての活用ができるようにしています。

家庭菜園を営む上で遭遇するさまざまな疑問や課題に対応するため、しま農研は具体的な検証と考察を実施しています。これには、品種ごとの成長差異や、強風によって折れてしまった枝の対処法など、成功例だけでなく失敗例も含めた幅広いトピックが含まれています。

つるなしインゲンの栽培レポートは、家庭菜園に挑戦するすべての人にとって、貴重な学びとインスピレーションの源となることを心より願っています。

5.しま農研のプランターでのつるなしインゲン栽培:動画編

しま農研では、つるなしインゲンの栽培をもっと身近に感じてもらうために、ショート動画を作成しました。これまでの記事でお伝えしてきた内容を、もっと簡単で視覚的にも楽しめる形でまとめています。

つるなしインゲンの栽培を一から学びたい方や、記事だけではイメージしづらかった方も、この動画を見れば栽培のポイントがすぐにつかめます。動画ならではの直感的な理解を支えるために、具体的な栽培の様子を紹介しています。

5.まとめ

この記事では、プランターでのつるなしインゲンの栽培方法について、種まきから収穫、さらには種取りまで、詳細にわたって解説しました。つるなしインゲンは、その手軽さと栽培のしやすさから、家庭菜園初心者にもおすすめの野菜です。特にプランターを使用することで、スペースを有効活用しながら栽培が可能となります。

しま農研では、今後もつるなしインゲンを含めたさまざまな野菜の栽培方法について研究を重ね、その成果を共有していきます。この記事が、あなたのつるなしインゲン栽培の役に立つことを願っています。ぜひこのガイドを参考に、自宅でのつるなしインゲン栽培にチャレンジしてみてください。

また、しま農研では多様な野菜の栽培方法を紹介しており、それらの記事は50音順で整理しています。どの野菜に興味を持っているかに関わらず、必要な情報を簡単に探すことができます。ぜひとも、これらの情報を参考にしてみてください。

読んでいただきありがとうございました!

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