プランターでのつるなしインゲンの栽培方法:省スペース、短期間で収穫できる野菜

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野菜の育て方

つるなしインゲンは、その名の通りつるが伸びずに育つ品種のインゲン豆です。この特性により、支柱やネットなどの支援物が不要で、非常にコンパクトに育つため、スペースを取ることなく栽培可能です。これにより、プランター栽培に特に適しており、ベランダや小さな庭でも簡単に育てることができます。

この記事では、つるなしインゲンのプランター栽培方法を種まきから収穫まで、手順を追って詳しく解説していきます。手間がかからず、短期間で成長するつるなしインゲンを、ベランダや庭の利用可能なスペースで育ててみませんか?

しま農研
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つるなしインゲンは標準プランターがあれば簡単に栽培することができます。庭やベランダの空いたスペースで育ててみるのはどうでしょうか??

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1.つるなしインゲンとは

インゲン豆は、中央アメリカや南米アンデス地方が原産地とされており、熱帯林の木陰や半日陰で地面を這うようにして育つつる性の植物です。樹木に達すると、そのつるで絡みつきながらより高く成長します。

しかし、つるなしインゲンはこの伝統的なつる性の特徴とは異なり、背丈が20cm程度にとどまり、大きくなり過ぎないため管理が容易です。このコンパクトな成長形態は、限られたスペースでも栽培しやすく、プランターでの栽培に特に適しています。そのため、庭やベランダなどの限られたスペースでも、簡単に栽培することが可能です。

和名/英語インゲン/green beans
原産地中央アメリカ
分類マメ科インゲン属
発芽適温20~30℃
育成適温23~28℃
プランター深さ15~20cm
土壌酸度pH6~6.5
収穫まで約2ヶ月

2.プランターでのつるなしインゲンの栽培計画と準備

つるなしインゲンのプランター栽培における計画的な準備は、成功のために非常に重要です。以下で、プランターでのつるなしインゲン栽培計画とその準備プロセスを詳しく説明します。

2.1 つるなしインゲン栽培に適したプランターの大きさ

つるなしインゲンには、深さ15~20cmのプランターが適しています。深すぎるプランターを使用すると根腐れのリスクが高まるため、適切な深さの選択が重要です。

株間を15cm程度確保し、2本を残して育てることが推奨されます。複数株を育てる場合は、60cm程度の横型プランターが理想的です。

プランター選びに役立つコツや、号や型の表記の読み方、種類や選び方のコツ、おすすめのプランターについても紹介しています。プランター購入を検討している方は、これらの情報を参考にしてください。

2.2 つるなしインゲンの栽培時期

つるなしインゲンの最適な定植時期は地域により異なりますが、一般的に中間地域では春植えの場合5~6月上旬が適期です。成長に最適な温度範囲は23℃から28℃です。

種まきから約2ヶ月後には収穫が可能です。複数の時期に種まきを行うことで、収穫期を分散させることが可能です。

2.3 つるなしインゲンのプランターでの土作り

プランターでのつるなしインゲン栽培では、初めに培養土の使用を推奨します。その後、土を再利用することが望ましいです。

長期間使われた土は栄養分を失うことがあるため、土の再生材を使用してリサイクルし、再利用することをおすすめします。再利用時には不純物を取り除き、太陽熱消毒後に再生材を混ぜ込むと良いでしょう。

プランターの土の再利用方法については、別の記事で詳細に説明していますので、こちらもぜひ参照してみてください。

3.つるなしインゲンのプランターでの栽培方法

この章では、プランターでのつるなしインゲンの種まきから収穫まで具体的な栽培方法を詳しく解説していきます。

3.1 つるなしインゲンの種まき(プランター)

つるなしインゲンのプランターでの株間は15cmです。ランターの大きさに合わせて種を播きましょう。しま農研では、プランターでは直播を採用しています。

この章では、プランターでのつるなしインゲンの種まきの手順について解説していきます。

3.1.1 つるなしいインゲンの種まきの手順

つるあしインゲンの種まきは一般的に5月から6月上旬にかけて行われ、適切な温度管理が重要です。発芽には20~30℃の温度が必要です。

1.種を播く場所に穴を空けるて土を湿らせる

プランターでの種まきは点まきで行ないます。15cm程度の間隔ごとに直径5cm、深さ2cmの穴を開け水をまいておき土を湿らせます。

2.プランターに種を播く

1箇所につき3,4粒をまき、覆土して手のひらでしっかりと鎮圧します。種をまく時には、種の一端にある小さなくぼみ(へそ)を下に向けておくと、発芽がスムーズになります。あらかじめ湿らせた水で十分発芽するため、種まき後に水をあたえる必要はありません。

3.防鳥ネットをかける

鳥の被害などが気になる時は、防鳥ネットなどを使い種を鳥などから守ります。双葉が開き間引きのタイミングになれば外してしまって問題ありません。

3.2 つるなしインゲンの間引き(プランター)

つるなしインゲンの苗が発芽し、初生葉を展開したら、間引きを行うタイミングとなります。間引きをすることで、株間の空間を確保し、健全な成長を促します。るなしインゲンは、1本だけよりも2本一緒に育てた方が安定し、より良く成長します。

選択する際は、最も健康で成長が良い2株を残し、その他の弱い苗や密集している苗を取り除きます。発芽しなかった場所があれば、間引いた苗をそこに移植することも有効です。移植後、苗が新しい場所にしっかりと根付くよう、水やりを忘れずに行いましょう。

3.3 つるなしインゲンの支柱立て(プランター)

つるなしインゲン栽培において支柱は、苗を強風などの外的要因から守り、安定した成長を支えるために重要な役割を果たします。

この章では横型のプランターで育てたさいの支柱の立て方の手順を解説します。丸型プランターで育てるさいも、この手順で応用できますので参考にしてください。

1.支柱の準備

つるなしインゲンの草丈約40~50cmくらいまで成長します。これに対応するため、各株の成長をしっかり支えることができる、50cm程度の長さの支柱を4本用意します。

2 支柱の立てと誘引

支柱はプランターの四隅に立てます。支柱の固定後、苗の成長に合わせて、10cm程度の高さで麻ひもを張り、支柱間を結びます。

この麻ひもが、苗を支えるための追加の支援となります。苗がさらに成長した際には、必要に応じて追加で麻ひもを張り、苗の安定を保ちます。

3.4 つるなしインゲンの追肥(プランター)

つるなしインゲンの栽培では、こまめな追肥は必要ありませんが、適切なタイミングでの追肥が収穫量を向上させる鍵となります。

ただし、過剰な肥料は、ツルボケの原因となる可能性があるため、肥料の使用は慎重に行うべきです。この章では追肥のポイントについて解説していきます。

3.4.1 追肥のポイント

追肥のタイミング

最初の追肥は花が咲き始め、実がつき始める頃に行います。この時期の追肥は、実の成長を促進させるために重要です。

2回目の追肥は収穫が始まった時に行います。これにより実の継続的な成長をサポートし、長期的な収穫を可能にします。

追肥後の水やり

追肥を行った後は、肥料が均等に土壌に浸透するように、たっぷりと水を与えます。これにより、根への肥料の吸収が促進され、健康な植物の成長を支援します。

3.5 つなしインゲンの水やり(プランター)

プランター栽培における水やりの管理は、つるなしインゲンの健康と成長にとって非常に重要です。適切な水やりは、植物の生育ステージに応じて異なります。

この章では、つるなしインゲンの水やりのポイントについて解説していきます。

3.4.1 水やりのポイント

1.発芽後から花が咲くまでの水やり

この期間は、土が完全に乾くまで水やりを控え、やや乾燥気味に管理します。表面が乾いていても、土の内部が湿っていれば追加の水やりは不要です。過剰な水やりは根腐れのリスクを高めるため、注意が必要です。

2.花が咲き始めたら後の水やり

花が咲き始め、実をつける時期には、水やりを増やします。この時期に水切れを起こすと、花や若い実が落ちやすくなり、収穫量に影響を与える可能性があります。したがって、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えるようにしましょう。

3.水やりのタイミング

朝早くまたは夕方に水やりを行うことで、水の蒸発を最小限に抑えるとともに、植物が水分を効率的に吸収することができます。

3.6 つるなしインゲンの収穫(プランター)

つるなしインゲンの収穫は、花が咲き始めてから約2週間後が最適なタイミングです。収穫期間は約10日間程度と比較的短いため、収穫のベストタイミングを逃さないよう注意しましょう。

品種にもよりますが、実が長さ12~14cm程度に達したら収穫の適期と考えられます。実を収穫する際には、ツルとさやの部分をハサミで慎重に切り取るか、手でやさしく摘むことが重要です。早めの収穫が、次の実の成長を促し、収穫期間を延長することにもつながります。

3.6 つるなしインゲンの種とり(プランター)

つるなしインゲンから種を取り、次の栽培シーズンに備える方法は、経済的にも実践的です。自家採種を通じて種の保存と次世代の栽培につなげる持続可能な栽培方法の一つです。自分で収穫した種で栽培することで、栽培の楽しみがさらに広がります。

以下に種取りのポイントを詳しく説明します。

3.6.1 種取りのポイント

1.収穫適期を過ぎたさやを選ぶ

種取りに適したタイミングは、さやが完全に成熟し外側が茶色く変色して硬くなった時です。これは通常、収穫期を2~3週間過ぎた頃です。

2.種の取り出し

完全に乾燥したさやを植物から取り除きます。さやを手で開いて種を取り出します。この作業は、さやが十分に乾燥している場合、容易に行えます。

3.種の乾燥

取り出した種を紙の上に広げ、直射日光を避けた風通しの良い場所で数日間乾燥させます。種が完全に乾燥するまで注意深く監視してください。

4.保管

種が完全に乾燥したら、直射日光が当たらない涼しい場所で保管します。適切に保管された種は、次のシーズンまで生存力を保つことができます。

4.つるなしインゲンのプランター栽培の観察記録

しま農研では、今年つるなしインゲンのプランター栽培を実践し、その成長過程をリアルタイムで観察しています。つるなしインゲンがどのように成長し、どのような環境でより良い成果を得られるのかを詳細に記録していきます。

今後の進展については、こちらの記事を通じて、リアルタイムでの観察記録を共有していきます。本年度、つるなしインゲンの栽培を予定している方は、これらの情報を参考にして、より良い栽培計画を立ててください。

5.まとめ

この記事では、プランターでのつるなしインゲンの栽培方法について、種まきから収穫、さらには種取りまで、詳細にわたって解説しました。つるなしインゲンは、その手軽さと栽培のしやすさから、家庭菜園初心者にもおすすめの野菜です。特にプランターを使用することで、スペースを有効活用しながら栽培が可能となります。

しま農研では、今後もつるなしインゲンを含めたさまざまな野菜の栽培方法について研究を重ね、その成果を共有していきます。この記事が、あなたのつるなしインゲン栽培の役に立つことを願っています。ぜひこのガイドを参考に、自宅でのつるなしインゲン栽培にチャレンジしてみてください。

また、しま農研では多様な野菜の栽培方法を紹介しており、それらの記事は50音順で整理しています。どの野菜に興味を持っているかに関わらず、必要な情報を簡単に探すことができます。ぜひとも、これらの情報を参考にしてみてください。

読んでいただきありがとうございました!

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