プランターでのバジルの栽培方法:スペースを活かして家庭菜園を楽しもう!

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野菜の育て方

こんにちは!しま農研です。しま農研では毎年30種類以上の野菜を庭で育て、家庭菜園の楽しさを満喫しています。

この記事では、バジルのプランターでの栽培方法を詳しく解説していきます。ハーブ栽培に興味はあるけれど、何かと難しそうと感じていませんか?実は、バジルは手間がかからず、初心者にも非常に育てやすいハーブです。

大型のプランターを用意する必要もなく、小さなスペースで気軽に始められるため、プランター栽培に最適です。バジルはその香り高さで料理に深みを加え、新鮮な状態でキッチンからすぐに摘んで使えるのが大きな魅力です。

この記事を参考に、バジル栽培にチャレンジしてみませんか?あなたの美味しいバジルで溢れることを心より願っています。

しま農研
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バジルはしま農研も毎年プランターで育てているハーブです。フレッシュなバジルの香りは料理を美味しくしてくれます!

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1.バジルについて

栽培を始める前に、バジルについて少し知識を深めてみましょう。バジルの原産地や特性を知ることで、栽培への理解が深まり、家庭菜園がより楽しくなります。

バジルは、インドからインドネシアにかけて原生する植物で、温暖な地域を好みます。そのため、寒い気候が苦手で日本の冬を越すのは難しいことから、通常は1年草として扱われます。また、原産地が雨の多い地域であるため、水を好む性質があります。

古来からヒンドゥー教の信仰においては神聖な植物とされ、神への捧げ物として用いられてきました。この貴重なハーブは、ヨーロッパに伝わると特にイタリア料理で欠かせない存在となり、今では世界中で愛されています。

全世界には150種以上のバジルが存在しますが、最も一般的で人気のあるのはスイートバジルです。その甘い香りと風味で、さまざまな料理に利用されています。

和名/英語バジル/basil
原産地熱帯アジア、インド
分類シソ科メボウキ属
発芽適温20~30℃
育成適温15~28℃
プランター5号深さ15cm以上
土壌酸度pH6~6.5
収穫まで約90日

1.1 地植えでのバジルの育て方

この記事ではプランターでのバジル栽培に焦点を当てていますが、地植えでもバジルは十分に育てることが可能です。地植えには、プランター栽培とは異なるいくつかの管理方法が必要です。また、コンパニオンプランツとしても優秀でトマトやナスと一緒に植えるとお互いの生育がよくなるとされています

地植えでのバジルの具体的な管理方法については、別の記事で詳しく解説しておりますので、地植えでの栽培を検討している方はぜひ参照してください。

2.バジルのプランターでの栽培計画と準備

バジルの栽培の成功は、計画的な準備にかかっています。プランターでの栽培は場所を選ばず、管理がしやすいため、特に初心者におすすめです。

このセクションでは、プランターでのバジル栽培計画とその準備プロセスについて詳しく解説します。

2.1 バジルのプランターの大きさ

バジル栽培において、プランターの選び方は重要です。バジルは比較的小さなスペースでも育ちますので、一株だけ育てる場合は5号サイズのプランターで十分です。深さが15cm以上あれば、根がしっかりと広がることができます。

大きめのバジルを育てたい場合は、8号サイズのプランターがお勧めです。これにより、植物がより大きく育つためのスペースを提供できます。

2.1.1 しま農研で実際に使ったプランター

ここではしま農研で実際使ったプランターを紹介します。これらの情報を参考にして、自分の育てたいバジルに適したプランターを選ぶ時の参考にしてください

7号不織布プランター

7号不織布プランターはコンパクトでベランダで栽培する時にも最適です。

バジルを大量に使うジェノベーゼをつくるのは少し難しいかもしれませんが、サラダや料理のアクセントして使う分のバジルは十分に収穫することができました。

この写真にあるプランター「ルーツポーチ」というブランドでしま農研もお気に入りのブランド。こちらの記事でも解説しているので参考にしてください。

バジルはベランダでも育てやすい
菜園用250型プランター

25cmの正方形で設計されたこのプランターは、10号サイズより少し小さめですが、家庭菜園には十分なサイズです。

鉢底が通気性を向上させる設計になっており、バジル栽培にも最適です。

よくホームセンターでもみかける菜園用プランターですのでみかるモデルになります。

このサイズであればバジルも大きく育ちます。

2.1.2 プランターの選び方

プランターを選ぶ際は、サイズの「号」や「型」の表記を理解することが重要です。プランターの材質や形状も植物の健康に大きく影響します。

こちらの記事では、プランター選びのコツとおすすめのプランターについても詳しく紹介しています。プランター購入を検討している方は、ぜひこれらの情報を参考にしてください。

2.2 バジルの栽培計画

バジルの生育に最適な温度は15~25℃です。この温度帯でバジルは旺盛に生育し、芳香を放つ葉を多くつけます。一般的に、バジルの定植は春の暖かくなり始めた5月が最適ですが、種から育てる場合は4月下旬から種まきを始めることができます。

定植後、約60日で収穫が始まり、夏の終わりまで定期的な収穫が可能です。ただし、気温が高くなると花芽が多くなり、管理がやや大変になります。栽培の終了時期は、それぞれの気候や栽培環境に応じて柔軟に判断することが重要です。

2.2.1 しま農研でのバジルプランター栽培カレンダー

しま農研では、実際に育てたバジル栽培をもとに、月別の作業内容と植物の成長の様子をカレンダー形式でまとめています。このカレンダーを参照することで、バジルの成長プロセスや適切なケアのタイミングについて、具体的に理解することが可能です。

ただし、ここに記載されているデータはしま農研における実際の栽培結果に基づいています。ご自身の栽培環境や条件に合わせて、これらの情報を参考にしてください。

2.3 バジルのプランター栽培の土づくり

プランターで使用する土は、適切な管理を行えば、2年目以降も再利用が可能です。プランター栽培を始める初心者には、園芸店で販売されている野菜用の土を利用することをお勧めします。

土の再利用には、まず古い根や残留物を取り除くことから始めます。その後、土壌の再生材を混ぜ込むことで品質を向上させることができます。さらに、太陽熱消毒を行うことで土の状態を改善し、病原菌や害虫の抑制が可能になります。プランターでの土作りの具体的な手順や詳細は、別の記事で詳しく解説しています。

3.バジルのプランターでの栽培方法

この章では、プランターを使用したバジルの栽培の具体的な手順を詳しく解説します。

3.1 バジルの種まき(プランター)

バジルをたくさん育てる予定がない場合は、株での購入もおすすめですが、種から育てる方法にもチャレンジできます。このセクションではバジルの種まきについて詳しく解説します。

3.1.1 バジルの種まき手順

バジルの種は発芽率が65~80%です。ポットで育てる場合は一つのポットに4~5粒ほど播くと良いでしょう。バジルは直射日光をそれほど必要としないため、室内でも育苗が可能です。種を蒔いた後は、土が乾燥しないように注意し、土の表面が乾いたら適宜水やりを行います。

発芽に適した温度は20℃で、これより低い温度では発芽が困難になることがあります。一般的に、発芽までの期間は7~10日ですが、それを超えても発芽しない場合は、種の再蒔きを検してもよいでしょう

寒いと発芽に時間がかかることもある

3.1.2 育苗のポイント

育苗期間中は温度管理、覆土の方法、適切な水やりがキーとなります。これらは初心者にとって少々難しいかもしれません。

しま農研でもこのトピックについては引き続き研究中ですが、育苗の具体的なポイントについては別の記事で詳しく説明しています。育苗に関する詳細な情報が必要な方は、その記事を参照してください。

3.2 バジルの間引き(プランター)

間引きは、余分な苗を取り除くことで残った苗が健康に成長するためのスペースと栄養を確保するために行います。ポットや連結ポットでバジルを育てている場合、発芽後の間引きが重要です。

3.2.1 間引きのタイミング

最初の本葉が1〜2枚現れた時が、間引きの最適なタイミングです。この段階で、各ポット内の苗を2〜3株に減らします。

間引き後は、苗が本葉を4~6枚持つまでしっかりと育苗を続けます。この期間は、苗が充分に成長し、後の移植や定植に耐えられるだけの強さを持つようになるため、適切な水やりと光の管理が重要になります。

バジルの芽が小さいので慎重に間引く

3.3 バジルの定植(プランター)

バジルを種から育てた場合、本葉が4~6枚程度になったときが定植の適切なタイミングです。苗を選ぶ際は、黄ばみや虫食いがなく、徒長していない健康なものを選びましょう。バジルの生育に最適な温度は15~20℃で、暖かくなる5月頃の定植が理想的です。

定植時には、根の活着を促進するために水やりの方法に注意が必要です。しま農研の方法では、以下の三段階で水を与えることを推奨しています

定植後だけでなく、定植前にポットや植え付け穴にも水をあたえる

3.3.1 バジルの定植の手順

1.苗のポットに水を与える

植え付けの1~2時間前に、ポットの苗にたっぷりと水を与えます。これにより、苗の根が移植ショックを軽減し、新しい環境での活着がスムーズになります。

この時、液体肥料を適切に希釈して与えると、根の成長をさらに促進することができます。

植え付け前に水をあたえる。病気ぽい葉は摘葉しておくとよい
2.開けた穴に水を入れて定植する

定植用の穴を掘り、一度ポットを入れてみて深さを調整します。穴の深さが適切であれば、その穴に水を注ぎ、その中に苗を植え付けます。

3.定植後にたっぷりと水やりをする

苗を植えた後は、しっかりと水を与えて土と根が密着するようにします。

これにより、苗は新しい土の中でしっかりと根を張り、健康的な成長を遂げることができます。

定植後はたっぷり水をあたえましょう

3.4 バジルの剪定と収穫(プランター)

バジルを栽培する際には、剪定を収穫と同時に行うことで、植物の形を整え、通気性と光合成の効率を向上させることができます。これにより収穫量を増やし、長期間にわたってバジルを楽しむことが可能になります。

バジルのわき芽の生長を理解することが剪定のポイント

このセクションでは、バジルの剪定と収穫方法について詳しく解説します。

3.4.1 バジルの特徴

バジルは、自然にわき芽が2つに分かれて成長する性質を持っています。

剪定時にはこの特性を意識し、バランスの取れた形で成長させることが重要です。収穫は、植物の先端にある若い葉から行い、これによりわき芽が促進され、収量が増加します。

バジルはわき芽が2つに分かれて生長する

3.4.2 初期の摘心

バジルの草丈が20cmに達し、本葉が10枚程度になったら、本枝の摘心を行います。

これにより、わき芽の成長が活発になり、植物全体の収量が増加します。

生育初期に摘心するとわき芽の生長が活性化する

3.4.3 花芽の摘み取り

バジルは成長が進むと花をつけるようになります。花芽を放置して花が咲くと種ができ、植物が衰弱しやすくなります。

種取りを目的としない場合は、花芽を早めに剪定してバジルを長く楽しむことができます。花芽が見えたら早めに剪定することが、バジルの活力を保つ鍵です。

花芽がでてきたら早めに摘み取る

3.5 バジルの水やり(プランター)

バジルはバジルは乾燥を嫌うため、適切な水やりが成長には欠かせません。特にプランター栽培では土の乾燥が早く進むことがあります

3.5.1 水やりのポイント

水やりのポイントは土の表面をよくっ観察します。表面が乾いたら水を与えることが重要です。

大きく成長したバジルはより多くの水分を必要とするため、特に夏の暑い時期は土の乾燥に特に注意し、頻繁に水やりを行う必要があります。

ただし、過剰な水やりは土壌の過湿を引き起こし、根腐れの原因となるため注意が必要です。天気と土の状態を観察しながら、バジルの水やりを適切に管理していくことが肝心です。

大きくなると水分を多く必要します

3.6.1 バジルの追肥(プランター)

バジルの追肥は、適切なタイミングと量を把握することが成功のカギです。バジルは比較的肥料が大好きな植物です。肥料不足には注意しましょう。

葉が黄色くなってきたら肥料不足を疑う!

3.6.1 バジルの追肥のタイミング

バジルの追肥は、本葉が10枚ほどになった後、2週間ごとに施すのが理想です。これが追肥の基本的なタイミングです。

また、バジルの観察によっても追肥のタイミングを見極めることができます。葉の色が異常に濃く大きい場合は肥料過多の可能性があり、一方で葉が黄色く元気がない時、または花芽が多くつく場合は肥料不足の兆候です。

葉が黄色くなってきたら追肥のサイン

3.6.2 追肥作業の向上

追肥は植物との対話とも言える作業で、正しい方法を見つけるためには経験と観察が必要です。植物の細かな変化に注意を払い、追肥の技術を磨くことで、野菜とのやり取りがより楽しく、生産的なものになります。

追肥に関するさらに詳しい手法や考え方については、しま農研の別の記事で詳しく解説しています。現在も追肥に関する研究を続けているため、興味がある方はぜひ参考にしてみてください。

2.6 バジルの種とり

バジルの収穫を終えた後に種取りを行うことで、来年も新たに苗を購入せずに栽培を続けることが可能です。このセクションでは、種取りの方法とそのタイミングについて解説します。

2.6.1 種採りのタイミング

バジルの収穫が一段落した時期には、花芽を剪定せずに自然に花を咲かせ、種を形成させます。

適切な種取りのタイミングは、花が散り始め、種が茶色く変色する頃です。この時期に花穂を摘み、種が完全に茶色になるまで約1週間ほど天日干しさせます。

放置しておLくと花が茶色くなってきます。

2.6.2 種取りと保存の方法

花穂が十分に乾燥した後は、以下の手順で種を収穫し保存します。

1.殻の除去:

花穂から殻付きの種を慎重に取り出します。この作業は手袋をして行い、種が花穂から滑り出るように茎を軽く摘むと効果的です。

2.ふるい分け:

ふるいを用意して種と殻を分けます。種が殻から完全に分かれない場合は、指で優しく殻をほぐして種を取り出します。この作業によって、種と殻が分離されます。

3.種の保存:

適切な保存は種の発芽率を高めます。種は乾燥した冷暗所で保管するのが最適です。しま農研では、種をポチ袋に入れ、それを黒い箱に保管しています。これにより、湿気、光、空気、温度の変化から種を守ります。

4.しま農研のプランターでのバジル栽培:実践編

しま農研ではバジルのプランター栽培に関する実践を進めており、独自の試みや遭遇するトラブルを通じて多くを学んでいます。この章では、その栽培の実際の様子を共有し、あなたがバジル栽培を行う際の貴重な参考情報を提供することを目指します。

4.1 バジルプランター栽培の観察記録

しま農研での日々の栽培活動は、バジルの成長をリアルタイムで観察し、その記録を共有しています。これにより、効果的な栽培方法を継続的に評価し、改善することが可能です。また、最適な栽培技術を見つけ出すための試みも進行中です。

これらの詳細な観察記録を活用し、あなたのバジル栽培における成長の比較や問題解決の参考としてください。

4.2 バジルプランター栽培レポート

しま農研では、バジルのプランター栽培の過程を実際に観察し、「バジルプランター栽培レポート」として詳細にまとめています。このレポートには、月ごとの成長記録や日常のケアの様子が含まれています。これにより、あなたの栽培の参考や目安としての活用ができるようにしています。

家庭菜園を営む上で遭遇するさまざまな疑問や課題に対応するため、しま農研は具体的な検証と考察を実施しています。

バジルの栽培レポートは、家庭菜園に挑戦するすべての人にとって、貴重な学びとインスピレーションの源となることを心より願っています。

5.まとめ

この記事を通じて、プランターを使用したバジルの栽培に関するあらゆる情報を包括的に提供しました。特に、プランター選びのポイント、効果的な栽培計画の立て方、そして実際の栽培プロセスについて詳しく解説しました。

バジルは場所を選ばず、ベランダや玄関先で容易に栽培できるため、手間がかからず初心者にも挑戦しやすいハーブです。この記事があなたのバジル栽培に役立ち、家庭菜園をより楽しいものにする手助けとなることを願っています。

また、しま農研では様々な野菜の栽培方法を紹介しており、これらの記事は50音順で整理されています。どの野菜に興味があっても、必要な情報を簡単に見つけることができます。ぜひこれらの情報を活用して、バジル栽培だけでなく、他の野菜やハーブにも挑戦してみてください。

読んでいただきありがとうございました!

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