プランターの古い土をどのように再生すれば良いか、選択に迷うことはありませんか?しま農研では、さまざまな土のリサイクル材を用いて野菜を育てています。最適なリサイクル材を一概に推奨することは難しいですが、それぞれの特徴を理解することで、あなたに最適な製品を見つける手助けになるでしょう。
この記事では、しま農研が実際に利用しているリサイクル材を紹介し、それを選ぶ際に重視しているポイントや、実際にこれらの資材を使って育てた野菜の様子についても話します。
古い土を生き返らせるリサイクル材は、プランター栽培において非常に有益です。より良い家庭菜園生活を送るために、この情報をぜひご活用ください。
色んなリサイクル材があるので少し悩みますよね。しま農研が使ったことのある感想を含めておすすめ商品をご紹介します!
1.土のリサイクル材とは
古い土は使い続けることで団粒構造を失い、硬化してしまったり、栄養が枯渇したり、塩分や有害物質が過剰に蓄積されることがあります。これらの問題を解決する一つの方法が、土にリサイクル材を混ぜることです。
リサイクル材には、堆肥、コンポスト、腐葉土、木質チップなどが含まれており、これらは土壌に豊富な栄養を供給し、水はけと土壌の保水力を改善します。このようにして、土壌の有機物や微生物を増やし、健康で栄養豊富な土壌を再生します。
ただし、リサイクル材の投入には注意が必要です。過剰に添加すると土のバランスを崩し、植物の成長に悪影響を与える可能性があります。各リサイクル材の適切な使用量を理解し、それに従って土に混ぜることが重要です。
2.土のリサイクル材を選ぶポイント
土のリサイクル材を選ぶ際は、その質と効果が異なるため、しま農研で重視しているいくつかのポイントに注意して選んでいます。
これらのポイントはあなたがリサイクル材を選ぶ際にも役立つでしょう。
選ぶ時のポイント
メーカーの信頼性: リサイクル材を選ぶ際には、製品を開発しているメーカーの信頼性をチェックします。信頼できるメーカーからの商品なら、安心して使用できるというメリットがあります。
主材料のチェック:
各リサイクル材の原材料を確認することで、その商品の特性や土への効果を理解することができます。各社の特徴を把握するのにも役立ちます。
推奨使用量:
商品によって推奨される混入量が異なります。適切な量を混ぜることで、土壌のバランスを保ちながら最適な状態を維持できます。使用量はコストにも直結するため、しっかりと確認しておくことが重要です。
2.しま農研のおすすめリサイクル材
しま農研が日々の栽培活動で実際に使用し、特におすすめする土のリサイクル材をご紹介します。しま農研の経験から選んだこれらのリサイクル材は、それぞれ独特の特性を持っており、各植物の育成に優れた効果を発揮しています。
ただし、選択はあくまで個人の条件や好みに依存するため、感想は人それぞれ異なることをご理解ください。こちらの情報が、あなたの土のリサイクル材選びに役立てば幸いです。
2.1 まくだけで甦る:自然応用科学
自然応用科学株式会社は明治38年に創業した、日本の農業支援を長年にわたり行っている老舗企業です。100年以上の歴史を持つこの会社は、高品質な園芸資材を提供し続けいます。
2.1.1 商品の概要
この製品の特徴は、そのふんわりとした感触です。使い方は簡単で、土の上に直接まくだけでも効果的です。
この商品のポイントを一覧表にまとめました。
メーカー | 自然応用科学 |
主材料 | 堆肥・善玉微生物 パーライト・バーミキュライト |
混ぜる量 | 古い土に1割程度 65cmプランター辺り一握り |
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2.1.2 しま農研での実践
しま農研では60リットルの土に対して14リットルを混ぜ込むことで最適な結果を得ることができました。
こちらの写真は、使用後の10号プランターでミニトマトを育てた結果を示しています。
元肥を追加せずとも初期成長は非常に順調で、最終的な収穫量も満足のいくものでした。
コストパフォーマンスのいいこの商品は、しま農研の中でも定番として使用しています。
2.2 ふっかふかによみがえる古い土のリサイクル材:はなごころ
花ごころ株式会社は、土と肥料の分野で70年の歴史を持つ信頼されているメーカーです。その多彩な製品ラインナップは、園芸愛好家なら一度は目にしたことがあるほどです。
2.2.1 商品の概要
この商品の外観は黒っぽく、牛ふん堆肥が混ざっているような印象を受けます。園芸家の間でも評判の高い商品です。
この商品のポイントを一覧表にまとめました。
メーカー | 花ごころ |
主材料 | 石灰・牛ふん堆肥 木炭 |
混ぜる量 | 古い土に2割程度 65cmプランター辺り1ℓ |
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2.2.2 しま農研での実践
しま農研では、60リットルの土に対して10リットルを混ぜ込んで使用しました。
こちらの写真は、10号プランターでナスを育てた時の様子です。
元肥を加えずに育てたにもかかわらず、初期の成長は非常に順調で、収穫も期待通りでした。
しま農研ではナスは毎年育てていますが、新しい培養土よりもよく育った印象がありました。
2.3 まくだけ! らくらく土の改良材:はなごころ
花ごころ株式会社からは、「ふっかふかによみがえる古い土のリサイクル材」とは別に、異なる主成分を持つ土の改良材も提供されています。今回はその商品の詳細についても紹介します。
2.3.1 商品の概要
この改良材の特徴は、主材料として使用されている「abコンポ」にあります。栄養成分を多く残す嫌気発酵技術によって作られた有機資材が主材料として使われています。
この商品のポイントを一覧表にまとめました。
メーカー | 花ごころ |
主材料 | abコンポ |
混ぜる量 | 古い土に2割程度 65cmプランター辺り1ℓ |
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2.3.2 しま農研での実践
しま農研では、120リットルの土に対して12リットルを混ぜ込んで使用しました。
今回、はじめて使用するこちらの商品を使ってナスやピーマンなどを育てていく予定です。その様子については、また共有していきます。
長期にわたって栄養を補給する効果のあるabコンポは栽培期間の長い野菜に有効なのではと予想しています。
2.4 コーヒーの恵み:プロトリーフ
プロトリーフは、園芸用土を中心に様々な園芸商品を提供している企業で、その革新的な商品開発とSNSを通じた積極的な情報発信で、園芸初心者にも人気があります。
2.4.1 商品の概要
この商品は、通常ゴミとして処理されるコーヒーかすを再利用して作られています。自然環境に優しい設計であり、その軽さも大きな特徴です。
この商品のポイントを一覧表にまとめました。
メーカー | プロトリーフ |
主材料 | もみがらたい肥、 コーヒー豆かす、有機肥料 |
混ぜる量 | 古い土に10~15 65cmプランター辺り1.5~2ℓ |
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2.4.2 しま農研での実践
しま農研では、プロトリーフの製品を使用し、特に「ポテトバック」と「じゃがりこバケ土」の改良剤として活用しています。36リットルの土に5リットルを添加して使用しています。
この改良材の主な特徴はその軽さで、特に大容量の土に使用することで、土の軽さを維持しつつ、栄養分も適切に補給することができます。
この改良材を使用して育てたじゃがいもは、現在順調に成長しており、今後の成果が期待されています。
2.5 土のリサイクル材:ハイポネックスジャパン
ハイポネックスジャパンは60年以上の歴史を持つ園芸メーカーです。その中でも液肥は特に様々な方に愛用されています。ウェブサイトでは植物の育て方や園芸に関する役立つコラムが充実しています。
2.5.1 商品の概要
このリサイクル材の特徴は、VA菌根菌という有用微生物が配合されていることです。この微生物は植物の根系を支援し、病気への抵抗力を高め、連作障害の軽減にも寄与します。
この商品のポイントを一覧表にまとめました。
メーカー | ハイポネックスジャパン |
主材料 | VA菌根菌、酵母、 カニ殻、木炭 |
混ぜる量 | 65cmプランター辺り 0.6ℓ |
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2.5.2 しま農研での実践
しま農研では、40リットルの土に対して5リットルのこのリサイクル材を混ぜ込んで使用しています。今回、初めてこの商品を使用し、エダマメやサトイモの栽培に利用しています。その成長の様子は今後共有する予定です。
このリサイクル材は連作障害の軽減効果も期待できるため、ナス科など人気のある野菜を連続して植えたい場合に特に有用です。また、必要な量が比較的少なくて済むため、コストパフォーマンスも良好です。今後、しま農研ではこの商品を定番として使用することも検討しています。
2.6 古くなった土の再生材:アイリスオーヤマ
アイリスオーヤマは、様々な商品を取り扱う総合メーカで、園芸用品も充実していてウッドデッキから堆肥まで、ガーデン関連製品を幅広く扱っています。
2.6.1 商品の概要
この再生材は外観が黒っぽく、牛ふん堆肥のような質感を持っています。古い土の上に直接敷き詰めるだけでなく、植物の成長を観察しながら段階的に施肥する方法も推奨されています。
メーカー | アイリスオオヤマ |
主材料 | ピートモス、堆肥 草炭、Feパウダー |
混ぜる量 | 古い土に1割程度 65cmプランター辺り1ℓ |
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2.6.2 しま農研での実践
しま農研では、60リットルの使用済み土に対して8リットルのこのリサイクル材を混ぜ込んで使用しています。
オクラの栽培に使用した際には、植物が期待通りに良く成長し、順調に収穫を迎えることができました。
20リットルの大容量パックで提供されており、コストパフォーマンスも良好です。広範囲に土壌改良が必要な場合に特におすすめの製品です。
3.プランターの土再生方法の手順
土のリサイクル材の選び方についての解説から一歩進めて、実際にこれらのリサイクル材をどのように活用するかが重要です。適切な手順を踏むことで、リサイクル材の効果を最大限に引き出し、より良い土壌を作り出すことができます。
この記事では、プランターの土を再生する具体的な手順を紹介しています。まずは、「ふるいをかけて」根や不純物を取り除きます。次に、「土の消毒をする」ことで、前作で病気の被害にあったり、必要に応じてより安全な土へと改良します。最後に、「リサイクル材を土に混ぜ込む」ことで、古いプランターの土を生き返らせます。
古くなったプランターの土を再生し、新しい植物の栽培に挑むあなたを全力でサポートするこの記事をぜひ参照してください。土の循環を活かし、プランター栽培をより楽しんでいただけることを願っています。
4.まとめ
この記事では、プランターの土を再生するための土のリサイクル材の選び方から、実際に土を再生する手順までを紹介しました。古い土の問題点を理解し、適切なリサイクル材を選ぶことで、土壌の質を大幅に改善し、植物が栄養を十分に吸収できる環境を作り出すことが可能です。
土のリサイクル材を選ぶ際は、メーカーの評判、原材料の種類、混ぜる量、成分を確認することが重要です。しま農研が実際に使用して良い結果を得たリサイクル材を参考に、自分に合ったリサイクル材を見つけてください。また、土を再生する際の具体的な手順を実践することで、古いプランターの土を有効に活用し、新しい植物の栽培に最適な環境を提供できます。土のリサイクル材を活用して、プランター栽培を一層楽しんでください。
しま農研では堆肥の方以外にも、育苗用土などそれぞれの場面に合わせた資材の紹介も行っています。この記事は、それらの資材を選ぶポイントや、おすすめの商品などをまとめています。よろしければ、こちらの記事も参考にしてください。
読んでいただきありがとうございました!
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