こんにちは、しま農研です。家庭菜園を始めて早5年目を迎え、今年も再び春が訪れました。地植えとプランターを活用して、30種類以上の春夏野菜の栽培に挑戦する予定です。
しま農研では、毎年の栽培体験をリアルタイムで共有し、現在取り組んでいるトウモロコシとサトイモなどの混植栽培の育成過程やケア方法、直面する課題などを逐一お届けしています。混植栽培は、異なる作物を一緒に育てることで、相乗効果を生み出し、作物の健康と生産性を向上させる方法です。
この記事では、トウモロコシとサトイモなどの混植栽培のリアルタイムな観察記録を通じて、しま農研が得た知見をリアルタイムに更新し、共有していきます。現在同じ野菜を栽培中の方や、これから挑戦しようと考えている方にとって、実践的な参考情報を提供できればと思います。立派に育ったトウモロコシとサトイモは迫力があり、家庭菜園での栽培に挑戦するのに最適です。
トウモロコシははじめて育てるのでうまく育てることができるかドキドキです。嬉しいお知らせができるように一生懸命お世話します。
1.混植栽培テーマと育て方
1.1 混植栽培テーマ
トウモロコシとサトイモは、共生することで互いの成長を支え合う、相性が良い植物のペアとして知られています。
トウモロコシは高く成長し、サトイモにとって必要な日陰を提供し、一方でサトイモの葉は土壌の湿度を保ち、トウモロコシの根元を涼しく保つ役割を果たします。この相互作用は、両者の成長を促進し、健康的な作物を育てるのに役立ちます。
この作付け方法ではトウモロコシの受粉効果を高めるため2条植えで育てることにしています。この間にサトイモを育てるのでが、多少の懸念があるのは株間にあります。この方法が成功するかは、この記事を通じて共有していきます。
しま農研では、これらの作物の混植栽培の実践し観察していくことでな知見を深め、あなたとってに有益な情報を提供することを目指しています。
1.2 各々の野菜の育て方
しま農研では、トウモロコシ、サトイモの栽培方法に関する詳細ガイドを提供しています。これらのガイドには、植え付けから始まり、適切な水やり、剪定、収穫までの全栽培プロセスが網羅的に解説しています。
これらのガイドが、あなたが同じ野菜を栽培する時にに役立つ具体的なヒントや手順になることを目指いています。立派に育った野菜を目指し、しま農研と一緒に栽培の旅を楽しみましょう。
野菜 | 育て方記事リンク |
トウモロコシ | ➡地植えでのトウモロコシの育て方 |
サトイモ | ➡地植えでのサトイモの育て方 |
2.2024年の栽培データ
2024年のしま農研では、トウモロコシとサトイモ、しょうがパセリの混植栽培の、過程で得られたデータを一覧でまとめていきます。このデータには、定植日、栽培終了日、追肥を施した回数、全栽培期間、そして収穫したそれぞれ野菜の量など、栽培における代表的な指標を記録しています。
これらのデータ、同じような条件で栽培を計画している方々が参照できるよう、具体的な数字を通じて栽培方法の改善点や、より良い栽培計画の立案に役立つことを願っています。
品種 | 定植・種まき | 初収穫 | 追肥回数 | 撤去日 | 収穫量 | 栽培日数 |
トウモロコシ | 4/27 | |||||
サトイモ | 4/27 | 10/26 | 2kg |
3.コンセプト別観察記録
このセクションでは、2024年の混植栽培における、追肥の効果、収穫量の記録、さらには栽培中に遭遇した問題点や気づきなど、多角的な観察結果を写真と共にリアルタイムで共有します。これらの情報が、あなたの栽培に役立つことを願っています。
3.1.1 追肥観察記録
追肥は野菜栽培において重要な工程です。しま農研では、植物の状態を観察しながら最適な追肥タイミングを見極め、その効果を分析します。
品種 | 追肥日(1回目) | 追肥量 |
トウモロコシ | 5/21,7/12 | |
サトイモ | 6/8,8/3 |
3.1.2 収穫観察記録
収穫量は、栽培の成功度を判断するための重要な指標です。しま農研では、収穫の様子や収穫量を記録し、栽培方法の改善点を検討します。
品種 | 収穫日 | 収穫量 |
トウモロコシ | 7/26,28,8/1,4,15 | 9本 |
ヤングコーン | 7/17,24,27,8/3,4 | 13本 |
サトイモ | 10/26 |
3.1.3 土作り記録
土作りは、様々な野菜を育てるうえで重要です。しま農研では土作りの様子や堆肥量の記録し、土作りの改善点を検討します。
雑草取り | 馬ふん堆肥 | 剪定枝堆肥 | |
日数、数量など | 3/17 | 3/24(35ℓ) | 3/24(約7kg) |
3月24日 堆肥投入の様子
トウモロコシは肥料を好む野菜であるため、少し多めに堆肥を投入しました。今年は初めて馬糞堆肥と剪定枝堆肥を使って土作りに挑戦しました。レイズドベッド制作時に余った培養土があったので、種まき前に50リットルを追加して耕し、今回の土作りを完了しました。
4.月別リアルタイム観察記録
このセクションでは、しま農研が実施しているトウモロコシ、サトイモ、しょうが、パセリの混植栽培における月別のリアルタイム観察記録について紹介します。
しま農研は、これらの作物の成長過程を細かく記録し、栽培の各段階での観察結果をリアルタイムで共有することで、あなたが自分の栽培状況と比較し、有益な情報を得られるようにしています。
今年の栽培の成功を願いつつ、しま農研も観察記録の作成を通じて学び、楽しんでいます。以下に、使用した栽培方法別の観察記録を紹介します。
4.1 菜園スペース全体
4,5月の様子
4.2 トウモロコシ(大和ルージュ)
5月の大和ルージュ
5月に播種した大和ルージュ種類のトウモロコシは、播種からわずか1週間で発芽し、その後も迅速に成長を続けました。
播種から15日後には1回目の間引きを行い、25日後には最終的な間引きを実施し、1本立ちの状態で栽培を進めることにしました。この一本に残された苗の今後の成長を注視していきます。
種まき
今回購入した種は、約40粒入りでした。種まきは12箇所に行い、各箇所に3粒または4粒ずつ分けて播きました。
種は尖ってる方を下にする方が望ましいのですが、しま農研完全に勘違いして全て逆にして種まきしてしましました。・・この間違いが成長にどのような影響を与えるかも観察したところ多少の生長にばらつきはでましたが間引きで2本元気な苗を残せました。
最後に、鳥よけ用に不織布を設置して種まき作業を完了しました。
間引き1回目
播種から2週間後、トウモロコシの苗の間引きを実施しました。生育が良い苗を2本残し、それ以外はハサミでカットしました。
間引き2回目
草丈が20cmくらいになっため5月21日に間引きを実施しました。最終的に育てる1本だけを残して全て間引いていきました。間引き後は、追肥をおこないこれからの生長を観察します。
また、1回目の間引きの時に根元のカットが甘かったのか、間引いた芽が生長せいていました。今回の現象は今後のトウモロコシの間引き方についてよい経験になりました
6月の大和ルージュ
6月に入り、大和ルージュの成長は目覚ましいものがありました。最初は20cmほどの苗だったものが、その10倍の約2mまで伸びました。まだ花穂がついていないため、これからもさらに生長しそうな勢いです。
足元の整理
足元に広がっている外皮のようなものを取り除くことにしました。これは土への設置面積を増やすことが必ずしも良いとは限らないと考えたためです。この処置が正しいかどうかは、今後の生長を観察しながら検証していきます。
7月の大和ルージュ
7月に入ると、大和ルージュに雌花と雄花が現れ、いよいよ収穫の時期が到来しました。想像以上に草丈が高く成長し、トウモロコシ栽培の迫力を実感しました。
初めての栽培であったため、収穫のタイミングを把握するために、何度かに分けて試し採りを行い、その効果を検証しました。
雄花の観察
7月13日、播種から2ヶ月半が経過し、トウモロコシの雄花が開花しました。花粉が飛んでいる様子が観察でき、地面には白い花柄が多く落ちています。授粉が一定程度完了した株からは雄花を撤去しました。
雌花の観察
雄花が開花した後間もなく、雌花も咲き始めました。今回育てている品種「大和ルージュ」は、受粉後に髭が赤く変化する特徴があります。これからも慎重に観察を続け、適切な収穫タイミングを見極めます。
試し採り
トウモロコシの栽培は初めてのため、適切な収穫時期を見極めるために何度かに分けて収穫することにしました。
1回目
髭が赤くなり、トウモロコシが少し大きくなったため、最初の試し採りを実施しました。しかし、この時点ではまだ実が十分に大きくなっておらず、食べるには適さない状態でした。髭が完全に枯れていなかったことから、このタイミングでの収穫は早すぎたということがわかりました。
2回目
髭がある程度枯れ、実も太くなったことから、2回目の試し採りを行いました。収穫した実は大きさは十分に達していましたが、完全に色づいてはいなかったため、少し早いタイミングでの収穫だったと考えられます。しかし、実は食べることができ、塩ゆでにして美味しくいただきました。
3回目
4回目
5回目
6回目
ヤングコーン収穫
トウモロコシの2本目の実が成熟したため、ヤングコーンとして収穫を行いました。ヤングコーンはそのまま調理して食べると、贅沢な味わいが楽しめ、非常に美味しかったです。
アワノメイガ
トウモロコシとアワノメイガは切っても切り離せない関係の害虫です。残念ながら、しま農研でも今年のトウモロコシ栽培でアワノメイガの発生がありました。特に、雄花の刈り取りが遅れたことと、効果的な防除対策が間に合わなかったことが反省点です。
アワノメイガは発見が困難であり、その防除をさらに難しくしています。今後はタイミングを見計らった防除対策を早期に施し、被害を最小限に抑えることが重要です。
片付け
8月の大和ルージュ
特徴的なトウモロコシ
収穫したトウモロコシの中で、赤い大和ルージュのなかに黄色のトウモロコシが現れたり、授粉がうまく行かず実がつかなかったトウモロコシもありました。これらの珍しい事例は、今後の栽培の参考にするために記録しておきたいと思います。
根の観察
草丈が高く細長い形状のトウモロコシが風にも倒れずに耐えていたのは、その根に理由があると考え、詳細な観察を行いました。観察の結果、根は非常に太く、深く広範囲に広がっていることが明らかになりました。
敷き藁として再利用
収穫が終わったトウモロコシの葉や茎を敷き藁として再利用することにしました。これにより、土壌の保湿や雑草の抑制に役立てる予定です。
4.3 サトイモ(土垂、赤芽大吉)
サトイモの栽培には、トウモロコシとのコンパニオンプランティングを試しています。サトイモは長期間にわたって栽培される野菜であり、その成長過程をじっくりと観察することになります。
今回は、「土垂」と「赤芽大吉」という二つの品種を選んで栽培し、それぞれの生育パターンや違いを詳しく観察していく予定です。
5月の様子土垂、赤芽大吉
先に芽出しを行ったサトイモの苗を植え付けてから約2週間で芽が出始めました。特に5月の後半には成長のスピードが顕著に早まり、両品種ともに順調に大きく育っています。土垂と赤芽大吉の成長の様子を引き続き詳細に記録し、その違いを観察していく予定です。
芽出し
ゴールデンウィーク前に栽培を始めるため、あらかじめサトイモの芽出し作業を行いました。種イモの向きを間違えて芽出しをしてしまい心配しましたが、幸いにも無事に芽が出ました。
この作業を通じて気づいた点は、欠株が出ることがあるため、この作業の重要性を再認識したこと、そして品種によっては必ずしも太い方が上である必要はないということです。例えば、「土垂」は太い方から芽が出るのに対して、「赤芽大吉」は細く尖った方から芽が出ることが確認されました。
植え付け
無事に芽出し作業が完了したため、サトイモの定植を行いました。植え付けは4箇所に分けて実施し、各場所に特徴を設けて検証を行います。
6月の様子土垂、赤芽大吉
6月に入り、サトイモは予想以上に順調に成長しています。隣のトウモロコシの葉が大きくなり、少し日陰を部分を大きく作ってしまっているのが気になりますが、半日陰でも育つサトイモがこの環境でどのように成長するかを引き続き検証していきます。
サトイモの芽が2本でた時の対応
1つのサトイモを植えた箇所から2本の芽がでた時につちては、しま農研は芽かきをする方法で対応しています。育てる苗を1本に集中させることを優先しています。サトイモは1つのイモから1本以上の芽を出すこともあるためにおきる症状です。
追肥と増し土
サトイモの成長が順調に進んでいるため、追肥と増し土を行いました。通常、地植えの場合は土寄せが一般的ですが、今回はレイズドベッドでの混植栽培を行っているため、追加の土を用意する必要がありました。
そのため、市販の培養土を使用して増し土を施しました。これにより、サトイモのさらなる成長をサポートし、今後の生育を続けて観察していく予定です。
生長比較
サトイモの植え付けでは、レイズドベッドの奥側には品種「赤芽大吉」を、他の3箇所には品種「土垂」を配置しました。また、手前の部分には比較的小さな種イモを植え、これらのサトイモの成長と収穫の差を観察しています。
生育初期において、「赤芽大吉」は「土垂」に比べて葉の大きさや成長の速さに明確な差が見られました。さらに、大きな種イモからはより大きな葉が生じていることも確認でき、種イモのサイズが生長に及ぼす影響の可能性を感じるデータが得られています。
7月の様子土垂、赤芽大吉
7月にはサトイモが順調に成長しましたが、うどん粉病や外葉の枯れる現象が見られたため、適宜摘葉を行いました。
栽培後期には混植していたトウモロコシが終わり、サトイモの様子がよりはっきりと観察できる状況になりました。
8月の様子土垂、赤芽大吉
8月に入り、トウモロコシの撤去が進む中で、混植していたサトイモがより目立つようになってきました。サトイモの葉は予想以上に大きく育ち、栽培は成功していると言えそうです。
ただし、外葉が枯れることが多いのが気になる点です。この問題については引き続き注意深く観察し、必要な対策を講じていく予定です。
2回目の追肥
トウモロコシの追肥作業が終わり、一定の片付けも完了したため、追肥と土寄せを行いました。通常は7月中旬に行う作業ですが、今回は2週間ほど遅れての追肥となりました。これからの生長を注視していきます。
9月の様子土垂、赤芽大吉
サトイモの害虫
サトイモの様子がおかしかったので。観察してみると何かの虫にたまごを産み落とされたようで大量の幼虫を発見しいました。見つけれるすべての虫を除去しました
10月の様子土垂、赤芽大吉
収穫 1回目
10月26日に今シーズン初めての収穫を行いました。株の大きさに応じて収穫量にも違いが現れました。葉がより大きく育った株からは1.4kgの収穫があり、比較的小さな株からは0.6kgの収穫がありました。これは、葉の大きな株がより多くの実をつける傾向にあることを示しています。
また、このシーズンは途中で芽かきを行わず、自然に伸びた新芽をそのまま育てるという方針を採りました。この方法で、小さな芽からも実がつき、収穫結果は非常に良好でした。この観察から、過度の介入よりも植物の自然な成長を促すことの効果が見て取れます。
11月
5.まとめ
この記事を通して、しま農研における2024年の混植栽培のリアルタイム観察記録を共有しています。これらの野菜を成長過程、追肥や収穫の様子、さらには栽培中に直面した課題や成功体験など、様々な角度からの情報をお届けする予定です。
この記事はリアルタイムの栽培を通じて完成させていくため栽培終了まで更新を続けていきますので定期的にチェックしていただくことで最新の情報を入手することができます。しま農研の観察記録が、あなたの栽培における対策や具体的なアイデアやヒントを得るきっかけになれば幸いです。
しま農研では、他の野菜についても同じようなリアルタイム観察記録の記事を作成しています。これらの観察記録を通じて、栽培の知識と経験を深めるとともに、家庭菜園愛好家の方にとっても有益な情報を提供できることを目指しています。この記事は、しま農研が観察している野菜のまとめ記事になります。よろしければこちらの記事も参考にしてください。
読んでいただきありがとうございました!
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