地植えでのサトイモの育て方:日陰でも育つ優秀な野菜!

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野菜の育て方

サトイモは栽培期間が長く、その生長をゆっくりと楽しむことができる野菜です。また、日陰でも比較的育ちやすいため、栽培場所を選ばないのも大きな利点といえます。畑のように日当たりの良い環境を確保することが難しい庭や、他の野菜が育ちにくい木陰などでも育てることができ、家庭菜園に向いている野菜とも言えます。

また、サトイモはイモ類の中でも低糖質かつ低カロリーで、腸内で善玉菌を増やす食物繊維を含むため、ダイエットをしたい方にもおすすめの野菜です。

この記事では、サトイモの地植えでの育て方を植え付けから土寄せ、収穫まで詳しく解説しています。ぜひ参考にしていただき、美味しいサトイモを収穫しましょう!

しま農研
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サトイモは日陰でも育てやすいので、場所を選ばず植えることができるのもおすすめポイントです。ゆっくり育つサトイモをぜひ楽しんでください!

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1.サトイモについて

サトイモは、サトイモ科に属する日本で広く親しまれている野菜です。その原産地は熱帯アジアの樹林帯であり、自然状態では水辺や湿地帯など水が豊富な場所に自生しています。このような環境で進化してきたサトイモは、比較的日陰でも良好に育つ能力を持っています。これは、家庭菜園での栽培においても大きな利点となります。

サトイモ栽培の際には、肥料の与え過ぎに注意が必要です。肥料を過剰に与えると、葉が豊かに育つ一方で、イモの発達が悪くなる場合があります。そのため、栄養が適度に制限された環境を維持することが、良質なイモを育てる上で重要です。追肥を行う際は、土寄せを同時に実施し、イモが育つための十分なスペースを提供することが一般的な手法です。

和名サトイモ
原産地熱帯アジア
分類サトイモ科サトイモ属
発芽適温15~30℃
育成適温25~30℃
株間40~45cm
畝幅1m
土壌酸度pH6~6.5
収穫まで6ヶ月

2.地植えでのサトイモの栽培計画と準備

サトイモを地植えで栽培する場合、計画的に準備を行うことが成功への鍵です。この章では、地植えでのサトイモの栽培計画と準備について具体的に解説します。

2.1 サトイモの栽培時期

サトイモの植え付け時期は地域によって異なりますが、一般的に中間地域では4月初旬から5月初旬が適しています。また、植え付け前の芽出し作業を行うことで、栽培の失敗を減らせます。このため、植え付けの3~4週間前に芽出しを始めることをお勧めします。

サトイモの収穫までには約6ヶ月かかりますが、特に手間がかかる作物ではありません。そのため、その成長をゆっくりと楽しみながら育てることができます。

2.2 サトイモの栽培スペース

サトイモは高さが1.2~1.5mに達し、横に広がるため、比較的大きなスペースが必要です。

一般的に、畝幅(横幅)は1m、株間(縦幅)は40~45cm程度を確保します。これにより、サトイモが健康に成長するための十分なスペースを提供することができます。

2.3 サトイモの土づくり

土づくりは、サトイモをはじめとする多くの野菜の栽培成功の基盤となります。特に、晩冬から春にかけて行う土づくりは、時間をかけてじっくりと行うことが望ましいです。定植予定日の少なくとも1ヶ月前には準備を始めましょう。

土づくりは、雑草の除去、土壌改良、酸度調整、元肥の施用といったステップで行います。これらの手順については別の記事で詳しく説明しています。サトイモは肥料が少なめのほうが良く育つため、単独で栽培する場合は堆肥をやや控えめにするのが良いでしょう。

3.地植えでのサトイモの育て方

この章では、サトイモの具体的な育て方を芽出し作業から、植え付け、追肥から収穫までを詳しく解説していきます。

3.1 サトイモの芽出し

植え付け前のサトイモの芽出し作業を行うことで、芽が出る株と出ない株をあらかじめ見分けることができ、栽培の失敗を軽減します。また、初期成育を早めることで栽培期間を有効に使い、より多くのイモを収穫できるようになります。

芽出し作業は時間を要するため、定植予定の1ヶ月前に行うのが好ましいです。以下で芽出しの手順について解説します。

3.1.1 サトイモの芽出しの手順

1.種イモの向きを確認

種イモの芽出しをする際には、芽が出る向きを理解することが重要です。

サトイモは細い部分ではなく、太い部分から芽が出ます。したがって、芽出しを行う際は、太い方を上にして作業を進めます。

細い方を下にした芽出し作業をするのがポイント
2.芽出し準備

サトイモが芽を出しやすい環境を作ります。育苗ポットと土を用意し、種イモを隠れる程度に土で覆って、たっぷりと水を与えます。

芽出し作業中は土が乾いたら適宜水を追加します。

育苗ポットにいれてたっぷり水をあたえます
3.芽出し中の環境

芽出し作業を行う期間中は、まだ寒い時期が続くことがあります。可能であれば、小型のビニールハウスを用意すると最適ですが、家庭菜園ではそうした設備を準備するのが難しい場合も多いでしょう。

そのような場合は、不織布やビニールをかけるだけでも一定の保温効果が期待できます。

3月など寒い時期に芽出しをする時は不織布などをかけるとよいでしょう。

3.2 さといもの植え付け(地植え)

サトイモを地植えする際は、株間を40~45cm程度と広めに設定することが重要です。10~15cmの深さで穴を掘り、その中に芽が上に来るように種イモを配置します。

植え付けた後、サトイモの芽の部分から土で7~10cm程度覆土をします。この際に土を強く押さえつける必要はありません。土が乾燥している場合は、植え付け後にたっぷりと水を与えましょう。

3.3 さといもの追肥と土寄せ(地植え)

サトイモは本来多年草であり、土壌が肥沃過ぎると子イモが育たず、葉の成長を優先する傾向があります。そのため、肥料を与え過ぎないよう注意が必要です。

子イモは種イモより上に成長し、地表に露出することがあります。豊富な収穫を目指すためには、子イモが育つスペースを広げるために土寄せが重要です。土寄せは、株の周囲に土を盛り上げる作業です。このセクションでは、追肥と土寄せのタイミングについて説明します。

3.3.1 サトイモの追肥と土寄せのタイミング

1回目の追肥と土寄せ: 植え付けから約1~2ヶ月後、本葉が開いて成長が活発になり始めた時が追肥のタイミングです。この時には、株の周りに肥料を施し、5cm程度土寄せも行います。

2回目の追肥と土寄せ: 最初の追肥から約1.5~2ヶ月後、7月中旬頃に2回目の追肥を行います。追肥後にも土寄せを忘れずに実施しましょう。

3回目以降: その後の追肥と土寄せは栽培する方によって異なります。1ヶ月ごとに追肥と土寄せを続けまる方もいますが、しま農研では土寄せのみを行い、追肥は控えめにしています。

肥料の与え過ぎに注意しながら、サトイモの健康な成長をサポートするために追肥と土寄せを適切に行いましょう。

3.4 サトイモの夏対策

サトイモは熱帯アジアの水辺や湿地帯で育っているため、多湿を好む性質があります。梅雨が明けて暑くなると、本来育った環境と異なるため、適切な水やりとその対策が必要になります。

3.4.1 サトイモの水やり

真夏は乾燥しやすいため、水やりの重要性が高まります。土が乾いているようであれば、地植えであっても適宜水やりを実施することが推奨されます。また、アブラムシやハダニがいる場合は、水を葉にもかけてしっかり洗い流すことが効果的です。

3.4.2 敷きワラ

昔からの手法として、敷きわらなどを設置することで土の表面の乾燥を防ぐテクニックがあります。梅雨明け後の暑い時期からサトイモの株元にわらを敷くと良いでしょう。この際に、栽培が終わったトウモロコシなどの茎を敷くのも良い方法です。

3.5 サトイモの収穫(地植え)

サトイモの収穫は10月頃から始めることができます。必要な分だけ収穫することで、採れたてのサトイモを楽しむことが可能です。ただし、霜が降りる前に収穫作業を完了させることが重要です。

収穫時は、茎を約10cmほど残し、株から約15cm離れた場所でスコップを用いて土を掘り起こします。イモを傷つけないように注意しながら慎重に引き抜くことがポイントです。

4.サトイモの混植栽培

コンパニオンプランツを活用した混植栽培は、限られたスペースを最大限に利用し、病害虫のリスクを低減させると同時に、野菜の生育を促進する効果が期待できます。さらに、多種多様な野菜を収穫できるため、家庭菜園での多彩な楽しみを提供するおすすめの方法です。

しま農研では、今年サトイモと相性の良いトウモロコシとの混植栽培に挑戦しています。株間に関しては多少の懸念がありますが、この作付け方法が両者の生長にどのような影響を与えるかを検証していきます。

今後の進展については、しま農研の記事を通じてリアルタイムで観察記録を共有していきます。本年度、サトイモ栽培を予定している方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

5.まとめ

この記事では、地植えでのサトイモ栽培に焦点を当て、その育て方から収穫までを詳しく解説しました。サトイモは日陰での栽培が可能で、低糖質かつ低カロリーといった健康面での利点も持ち合わせています。地植えでの栽培においては、適切な栽培時期の選定、充分な栽培スペースの確保、土作りの重要性などが成功の鍵となります。さらに、芽出し作業の重要性、植え付けの方法、追肥や土寄せのタイミング、夏対策、そして収穫までの各段階での注意点が詳しく説明しました。

最終的に、サトイモ栽培は、その過程をじっくりと楽しみながら、健康的かつ美味しい野菜を収穫することができる、非常にやりがいのある栽培方法であることがわかります。この記事がサトイモ栽培に興味を持つ皆様の一助となり、豊かな収穫に繋がることを願っています。

また、しま農研では多様な野菜の栽培方法を紹介しており、それらの記事は50音順で整理しています。どの野菜に興味を持っているかに関わらず、必要な情報を簡単に探すことができます。ぜひとも、これらの情報を参考にしてみてください。

読んでいただきありがとうございました!

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