家庭菜園で育てたナスを楽しんだあとにそのまま片付けるのもいいですが、種採りをしておいて来年の育苗のチャレンジをしてみませんか?いい苗は、初心者には育てるのは少し難しいですが、芽がでるところから観察できやりがいのある工程です。また、コストをおさえられるのも魅力の1つでしょう。
ナスの種採り自体はそれほど難しい工程はありません。この記事では、ナスの種採りのコツと手順を詳しく説明していきます。これから、ナスの種採りを考えている方はぜひ参考にしてください。
ナスの種採りはプランターでも地植えでも簡単に採ることができます。しっかり完熟させてから収穫しましょう。
1.種を採るナスの収穫のタイミングと追熟
ナスの種採りは、どの状態のナスでおこなうかを知ることが重要です。以下にそのポイントについて説明します。
1.1種採り用のナスの収穫
ナスの種採りをするためには、しっかり実を完熟させることが重要です。着果から少なくとも40日以上の日数が必要です。じっくり種に栄養を行きわたらせることが重要です。
収穫するタイミングは紫色のナスであれば茶色く変色してきた頃、白ナスなどは黄色に変化します。
1.2 収穫したナスを追熟する
養分を種に行きわたらせることを期待するため、収穫したナスは日陰でナスをさらに追熟します。
その際は腐ってしまい野菜の汁がでてしまう可能性もあるため部屋内でおこなう場合は受け皿などを用意しておいた方がよいでしょう
2.ナスの種を採る手順
ナスの種採りの手順にちて以下に詳しく説明します。ここにある種採り作業は慣れてしまえば30分もかからない手順になりますのでぜひ挑戦してみてください。
2.1 ナスを手で押し柔らかくする
ナスを種採りする前のちょっとしたテクニックとしてナスを手などで押して実を柔らかくしておく方法があります。
実が固いままだと、実と種を採り分けるのに少し苦労します。この作業をしておくとその苦労が解消されます。
2.2 包丁で切れ目を入れナスを割る
包丁などでナスに切り込みをいれて種を取り除く準備をします。
この際の注意点は、包丁を最後まで入れずに割れる状態にしたあと手で割るとよいでしょう。種まで切ってしまわないように注意します。
2.3 ナスの実と種に取り分ける
ナスの実と種を採り分けてザルにいれいきます。
よほど柔らかくなってなければ容易に採り分けることが可能ですが、種以外の実のカスなどは綺麗に取り除きましょう。
2.4 浮いてる種を取り除く
採れたナスを水の入ったボウルに移しかえます。
水に浮いている種は実が詰まっていないため発芽しない可能性が高いです。浮いている種を取り除きましょう
2.5 水分をふきしっかり乾燥させる
沈んだ種をしっかり水分をふき取り、風通しのよい場所に置いて天日干しします。
乾燥作業は来年使える種にするのにとても重要です。しっかり乾燥したことを確かめてから保管するようにしましょう。
2.6 乾いた種を保管する
種の保管は低温、低湿で光のあたらない場所で保管するのが基本です。冷蔵庫におければよいですが、難しい場合でも直射日光があたる場所は厳禁です。
20℃以下の場所で何か容器にいれおくとよいでしょう。乾燥材などをいれておくとよりよいでしょう。
3.採種した種を育てる時の注意点
種の種類には固定種とF1種などの種類に分けられます。F1種というのは栽培しやすいように選定されている種になります。発芽率もよく病害虫にも強い苗が育てやすい種になり、まさにプロの技術が詰まった種になります。
F1種の野菜の種を収穫する場合、うまく育たない、同じような野菜が育つとも限らない可能性は考慮しておく必要はあるでしょう。固定種の野菜から採取した種については、その点は心配がないので理解しておくとよいでしょう。
3.まとめ
家庭菜園でナスを育てることは、多くの楽しみを持つ一方、次の季節に向けての準備も重要なポイントです。この記事では、ナスの種採取のコツと手順、さらには種の種類の違いとそれぞれのリスクや利点について詳しく解説しました。
種採取は一見難しそうに思えるかもしれませんが、正しい手順と注意点を理解すれば、誰でも簡単に取り組むことができます。固定種とF1種の違いは、次の季節に向けた栽培計画を立てる上で考慮するポイントの1つになるでしょう。
育てたナスから自らの手で種を採取し、それを使って次の季節に再びナスを育てる経験は、家庭菜園の醍醐味の一つと言えるでしょう。しま農研ではナスをこれから育てたい方向けに、プランターでの栽培、地植えでの栽培の2つの記事を公開しています。よろしければこちらの記事も参考にして美味しいナスを収穫してください。
読んでいただきありがとうございました!
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