食用花としても魅力的!コンパニオンプランツとしてのナスタチウムの地植えでの育て方

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野菜の育て方

食べられる花として人気のナスタチウム、その魅力をご存じですか?このハーブは、その鮮やかなオレンジや黄色の花が料理の装飾に最適で、葉や種もピリッとした風味でサラダや薬味に使えます。

また、ナスタチウムはアブラムシから植物を守り、益虫を引き寄せるコンパニオンプランツとしても活躍します。特にナス科の植物との相性が良く、ナスやピーマンと共に育てることで、菜園が一層彩り豊かになります。

本記事では、ナスタチウムの混植の利点や具体的な作付け方法、栽培のコツを細かく解説しています。ナスタチウムは手軽に育てられるため、初心者にもおすすめです。ぜひこの美しい野菜を栽培して、料理や庭を華やかに彩ってみてください。

しま農研
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色んな野菜との相性もいいため毎年色んな野菜のお供にさせてるナスタチウム。花も綺麗で菜園も鮮やかになるのでおすすめです。

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1.ナスタチウムとは

ナスタチウムは、南アメリカのペルーとコロンビアが原産の魅力的なハーブです。この植物はアンデス山脈のような熱帯高地がルーツであるため、25度を超える高温にはやや弱く、真夏の猛暑では枯れることがあります。

ナスタチウムには100種類以上の品種が存在し、園芸店でよく見かけるのは矮性種で、地を這うように伸びるタイプが多いです。これらは草丈が大きくなり過ぎず、庭やベランダでの栽培に適しています。花の色は鮮やかな黄色やオレンジなどの暖色が主流で、別名「キンレンカ」という名前で呼ばれることもあります。

名称ナスタチウム
原産地ペルー、コロンビア
分類ノウゼンハレン科
発芽温度15~20℃
生育適温10~25℃
株間20cm
pHpH6.5~7.0

1.1 食べられる花として人気のナスタチウム

エディブルフラワーは、生で食べられる毒性のない食用花を総称し、ナスタチウムもこのカテゴリーに含まれます。

その鮮やかなオレンジや黄色の花が料理の装飾に最適で、葉や種もピリッとした風味でサラダや薬味に使えます。

この多様性が、ナスタチウムを庭のキッチンガーデンや料理において魅力的な選択肢にしています。

庭で採れた野菜で食べる食事は絶品です

2.ナスタチウムを混植しよう!

家庭菜園は限られたスペースを有効活用するため、様々な野菜を混植することもおすすめのテクニックです。相性の良い異なる種類の野菜を同じ場所に植えることで、害虫の抑制や土壌の栄養バランスを保つなどの利点があります。この相性のいい組み合わせをコンパニオンプランツといいます。

コンパニオンプランツについての基本知識はこちらの記事で詳しく解説していますので知識を深めたい方はご参照ください。

2.1 コンパニオンプランツとしてのナスタチウム

2.1.1 ナスタチウムを混植する効果

ナスタチウムを混植することには、いくつかのメリットがあります。特に、ナスタチウムの強い香りは、アブラムシやテントウムシダマシなどの害虫を自然に遠ざける効果があるとされています。

加えて、ナスタチウムは横に広がる成長特性を持っているため、その葉が地面を覆うことで、土壌の保湿効果があります。これは、太陽光が直接土に当たるのを防ぎ、水分の蒸発を減らす効果が期待できます。その結果、天然のマルチング材としての役割も期待できます。

害虫忌避だけでなく、マルチとしての効果も期待できます。

2.1.2 ナスタチウムと相性のいい野菜

ナスタチウムは、その混植栽培における相性の良い野菜が多いことで知られており、これが栽培の大きな魅力の一つとなっています。

特にナス、ピーマン、トマトなどナス科の野菜とは相性が良く、これらとの混植は夏野菜を育てる際に特に効果的です。また、きゅうりなどウリ科の野菜ともよく合います。

アブラナ科のハクサイ、キャベツ、カブなどとも良い相性を示します。

ピーマンとピーマンは相性抜群です。

2.3 ナスタチウムとナスの混植栽培の作付け例

ナスとナスタチウムの混植栽培について、実際にしま農研で行った栽培の結果をレポート形式で別の記事で紹介しています。この作付けについてはバジルだけでなく落花生、バジル、マリーゴールド、ニラも一緒に植えている作付けになります。

作付け位置やそれに伴う成長の様子、そしてその効果や失敗についての詳細を公開しています。あなたがナスとナスタチウムの混植栽培を試みる際には、是非ともこちらの記事を参考にしてみてください。

3.ナスタチウムの地植えでの栽培計画と準備

地植えでナスタチウムを栽培する場合、計画的に準備を行うことが成功への鍵です。この章では、ナスタチウムの栽培計画と準備について具体的に解説します。

3.1 ナスタチウムの栽培時期

ナスタチウムは15℃~20℃の温度で発芽するため、種から育てる場合は3月下旬から4月上旬が種のまきどきです。

初心者の方は、園芸店で苗を購入して定植する方法もおすすめです。しま農研ではゴールデンウィークに定植しています。その後は適切に花がらを摘み剪定して真夏になる前の7月上旬くらいまでは花を楽しむことができるでしょう。

3.2 ナスタチウムの地植えでの植え付けの間隔

地植えでナスタチウムを栽培する際には、適切な間隔をあけて育てることは、健全な生長をするためには重要です。

混植を行う場合でも、ナスタチウムの株間と他の野菜やハーブとの間には、20~30cm程度のスペースを設けることを推奨します。

これにより、各植物が十分な日光を受けられるようになり、空気の循環も良好に保たれます。また、根の競合を避けて、それぞれの植物が必要な栄養をしっかりと吸収できるようになります。

間隔は20~30cmくらい空けているとよいでしょう

3.3 ナスタチウムの地植え栽培の土作り

土作りは栽培成功の基盤を築くために、ナスタチウムを含む多くの野菜にとって必要不可欠なステップです。特に晩冬、春からはじめる土づくりは期間をかけてじっくりとおこなうことがおすすめです。遅くとも定植予定日の1ヶ月前には準備にとりかかりましょう。

土作りは、雑草の除去から始め、土壌改良、酸度調整、元肥の施用といったステップに分けておこないます。これらの手順については別の記事に詳しくまとめています。土づくりのさいはぜひこちらの記事を参考にしてください。

ナスタチウムの地植えでの栽培方法

4.1 ナスタチウムの定植

ナスタチウムを定植する際には、水やりが非常に重要です。根の健康的な活着を促進し、苗の成長を支えるために、以下の手順で水やりを行います。

この手順でナスタチウムの苗は地植えの環境にしっかりと適応し、健康的な成長を遂げることができます。

定植後は、特に初期段階での適切な水やりが、ナスタチウムの成長にとって非常に重要になります。

定植のポイントは水やりにあり。

1.ポットへの水やり
定植作業の1~2時間前にポットのエダマメに水をたっぷりと与えます。これにより、土が湿って、根が移植時のショックを最小限に抑えられるようになります。
2.植え穴への水やり
植え穴を掘ったら、その穴にも水をあたえます。このステップは、土に十分な水分を確保し、苗が新しい環境に適応しやすくするために重要です。
3.定植後の水やり
覆土をした後、再度たっぷりと水を与えます。この水やりにより、土と根が密接に接触し、根の活着を促進します。

4.2 ナスタチウム花がら摘み

ナスタチウムを長く楽しむには咲き終わった花をこまめに摘み取ることがおすすめです。

花をそのままにしておくと種を作り始めるため開花のエネルギーがとられてしまうため、花付きが悪くなったり枯れる要因になります。

また、花がらを放置すると病気や害虫の原因になるため、枯れた花は花首から切り落とします。

ただし、ナスタチウムの花はとても綺麗なので、観賞を楽しむ気持ちのバランスも重要です。

花もかわいいので観賞と摘み取りはそれぞれの好みで

4.3 ナスタチウムの収穫

ナスタチウムの収穫は簡単で、花や葉、種子を必要に応じて摘むだけです。

花は開花してから数日のうちに摘み取り、新鮮なうちに料理に使うと、鮮やかな色と独特の風味を楽しむことができます。

葉は若いものほど柔らかく、辛味も強くないので、サラダやガーニッシュに最適です。

ナスタチウムは成長が早いため、適度な収穫を続けることで、長期間にわたり鮮やかな花と美味しい葉を楽しむことができます。ま

花は蜜のほんのりした甘みがあって独特な美味しさがあります。

4.4 ナスタチウムの剪定

ナスタチウムの剪定は、植物の形状と成長の方向を整えるために重要です。

特にコンパニオンプランツとして他の植物と混植している場合、適切な剪定によりナスタチウムの成長をコントロールし、他の植物との共存を助けることができます。

成長方向の調整:ナスタチウムが他の植物の生育を妨げないように、成長方向を適切に調整します。伸ばしたい方向には十分なスペースを残し、必要に応じて枝を誘引します。

高さの管理:ナスタチウムが過度に高く成長すると、他の植物に日光が届かなくなる可能性があります。適切な高さに保つために、必要に応じて上部を剪定します。

他の植物とのバランス:ナスタチウムは成長が早いため、あまり大きく成長させすぎる他の植物の成長を阻害してしまうことがあります。生育の状況を見ながら管理していくことも重要です。

剪定を行う際は、清潔で鋭い剪定ばさみを使い、切り口が綺麗になるように心がけましょう。また、剪定は植物の成長期に合わせて行い、過度な剪定は避けてください。

放置さいているとあらに方向に成長することも
大きく育ちすぎてなのが、少しピーマンの成長が遅れました。

4.5 撤去後は敷き藁マルチとして再利用

しま農研では、成長しすぎたナスタチウムを早めに撤去し敷き藁マルチとしての活用も試してみました。

敷き藁をしくことにより地温の調整、水分の蒸発の防止、泥はねにおける病気の予防などマルチング効果があることが期待できます。また、蜘蛛など益虫の住処となることもあります。

こちらの効果がどれほど影響したかは分かりませんがこの年の混植で育てたピーマンは長くたくさんの収穫をすることができました。

ピーマンは根が浅いのでマルチングは効果的です

4.6 ナスタチウムの地植えでの水やり

ナスタチウムを地植えで育てる場合は水やりはほの必要はありません。過度に水を与えすぎるとひょろひょろとした徒長してしまうため注意が必要です。

ただし、定植直後の1週間程度は根の活着を促進するために水やりが重要です。また、雨が降らず土が極端に乾燥した状態の場合も、水を与えることが推奨されます。

4.7 ナスタチウムの地植えでの追肥

ナスタチウムを地植えで育てる場合、しま農研の経験上は追肥はしなくても十分に楽しめる大きさには育つと考えています。逆に肥料を与えすぎてをしてしまうと他の植物より大きく育ってしまうこともあるので、控えめにすることをお勧めします。葉の色や成長に問題を感じた場合は適切に追肥をおこなうとよいでしょう。

追肥の具体的な方法や考え方については、別の記事で詳しく解説しています。しま農研ではこの分野に関する研究を続けており、より深い知識を求める方には、是非その記事を参考にしていただきたいと思います。

5.まとめ

地植えでナスタチウムを栽培することは、家庭菜園に色と味わいを加える素晴らしい方法です。この記事では、ナスタチウムの地植え栽培における重要なポイントについて紹介しました。ナスタチウムは、手間が少なく、比較的簡単に育てることができるハーブであり、その美しい花は食卓を彩ります。また、相性のいいナスタチウムはコンパニオンプランツとしても優秀です。

この記事では、混植栽培におけるナスタチウムと相性の良い野菜、そのメリット、実際の作付け例について共有しました。さらに、ナスタチウム栽培のコツや手順についても詳しく解説しました。これらの情報を活用して、ぜひナスタチウムの栽培に挑戦してみてください。

しま農研では、ナスタチウム以外にも様々な野菜の栽培方法について情報を提供しています。これらの情報は50音順で整理されており、どの野菜を栽培したいかに関わらず必要な情報を簡単に見つけることができます。家庭菜園に興味がある方は、これらの情報を活用して、より豊かな菜園作りを楽しんでください。

読んでいただきありがとうございました!

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