【2023年更新】しま農研のきゅうりのプランター栽培レポート

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菜園レポート

きゅうりは、夏野菜の中でも特に人気があります。特に都市部では、庭や畑のスペースが限られる場所の場合は、プランターでの栽培も多くなりますよね。

きゅうりはプランターでも十分に成長し、収穫を楽しむことができる野菜です。しま農研でも、きゅうりのプランター栽培は定期的に実践しています。この記事では、しま農研が実際に経験したきゅうりのプランター栽培の月ごとの成長、お世話の方法、そして栽培中に得られた知見や検証結果を詳しく共有します。

きゅうり栽培のイメージや実践的なヒントを提供することで、これからきゅうりを栽培しようと考えている方の参考になれば幸いです。

しま農研
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きゅうりは毎年必ず育てる野菜の1つです。採れたてのきゅうりはみずみずしくて美味しいのでおすすめです!

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1.きゅうりの栽培データ

しま農研では、プランターを使用したきゅうりの栽培の詳細データを一覧にまとめて公開しています。このデータには、定植から撤去までの日数や栽培期間などの具体的な情報が含まれています。

2022年、2つのプランターに2株のきゅうりを植えました。残念ながら1株は病気で早期に撤去することとなりましたが、残った1株は約4ヶ月半の栽培期間中に41本を収穫することができました。また、この年は株間を少し広めに取り、寄せ植えにも挑戦してみました。

栽培年品種プランター株数定植
播種
初収穫終了日収穫
栽培
日数
備考
2022年サントリーコクうま横60×深さ301株5/56/39/1741本135日
2022年夏すずみ横60×深さ301株5/36/147/35本61日病気のため早期撤去

2.きゅうりのプランター栽培カレンダー

2022年にしま農研で行ったプランター栽培のきゅうりの成長過程を、月ごとに詳しく記録しました。定植から収穫に至るまでの各ステージを順次紹介しています。

このカレンダーを参照することで、きゅうりがプランター内でどのように成長していくのかを具体的にイメージすることが可能です。ぜひ、あなたのきゅうり栽培の手助けとしてご活用ください。

5月のきゅうりプランター栽培:定植と初期剪定

きゅうりは成長が早く定植して2週間程で小さな花がたくさん咲きました。きゅうりの苗をしっかりと成長させるためのコツとして、初期に咲いた花や実、子づるを全て取り除く方法があります。一般的には、5節目までの部分を取り除くのが最適とされており、しま農研でもこの方法を採用しています。

定植から25日後、5節目以降に花が咲いたので、これらの花からは実を育てる方向で進めていきました。

5月5日 定植しました。サントリーこくうま
5月20日 下の方に花がたくさん咲きました。摘花しました。
5月30日 まだかわいい実を育てます。
降水量平均気温最高気温最低気温日照時間
5月198mm19.0℃31.2℃9.3℃181.1h

6月のきゅうりプランター栽培:急速な生長と水切れへの注意点

きゅうりは6月に入るとさらに生長が加速し、その姿を見ているだけで楽しさが増します。6月3日には早くも初収穫を迎え、その後もきゅうりは順調に育ち続けました。寄せ植えで一緒に植えたパクチーもこの時期、好調に成長していました。

しかし、暑い日が続く中でのプランター栽培では、水切れに特に注意が必要です。大きくなったきゅうりは多くの水分を必要とし、浅く広がる根の性質上、すぐに水切れの状態に陥ります。きゅうりが元気を失ってしょぼんとしてしまったら、それが水切れの兆しです。こうならないように、こまめな水やりが必須です。一度水切れの状態になっても、適切に水を供給すればきゅうりは復活します。水やりはい朝や夕方など、涼しい時間帯に水やりを行うことをおすすめします。

6月3日 少し大きくんったので誘因しました。
6月19日 寄せ植えで植えているパクチーも好調
6月29日 水やりが足りなくてしょぼんとしています。
降水量平均気温最高気温最低気温日照時間
6月64mm18.8℃36.4℃14.7℃167.6h

7月のきゅうりプランター栽培:摘心と剪定作業

7月に入り、きゅうりは支柱ネットの頂点に達したため、摘心作業を行いました。摘心を行うと、きゅうりの小つるや孫つるの伸びが促進され、植物全体が横方向に広がる傾向を見せるようになります。この結果、収穫する面積が増え、収穫量も格段に増加します。

しかし、この時期の栽培には剪定作業が欠かせません。葉が過度に茂ってしまうと、通気性が悪化し、病気のリスクが高まるため、こまめな剪定が必要となります。しま農研の方法としては、1果、あるいは2果を収穫した後に摘心を行い、さらに収穫後には葉の茂りを制御するためのキリ戻し作業を実施しています。

7月9日 園芸ネットのテッペンなでつるが伸びました
7月3日 2m位まで伸びたので摘心作業しました。
7月23日 たくさん実がなり絶好調です。
降水量平均気温最高気温最低気温日照時間
7月233mm27.4℃37.0℃21.8℃176.4h

8月のきゅうりプランター栽培:きゅうりの採り忘れに注意

8月に入ると、きゅうりの生長が盛んになり、収穫と剪定作業はますます重要となってきます。葉の成長が旺盛となるこの時期は、管理がやや大変になります。

またこの時期によくあるのが、きゅうりの収穫し忘れです。この年も何本かのきゅうりを見逃してしまい、普通の倍以上の大きさに成長させてしまいました。過度に大きくなったきゅうりは、種が大きく硬くなり、食感も味も劣化するため、適切なタイミングでの若採りを心がけることが重要です。

8月7日 まだまだ元気ですが上の方が少し重いです
8月23日 きゅうりの取り忘れがありました。かなり大きい
8月23日 きゅうりは放置するとかなり大きくなります。
降水量平均気温最高気温最低気温日照時間
8月105.0mm27.5℃36.4℃18.6℃150.4h

9月のきゅうりプランター栽培:きゅうりの種採り

9月になり、収穫を見逃したきゅうりを種採りのために育てることを決意しました。プランター栽培の場合、作物の切り替え時期を気にする必要は少ないため、時間と余裕がある場合、一度種採りのプロセスを観察するのも良い学びの機会です。

種採りの準備として、きゅうりが一定の大きさに達すると黄色く変色するのを待ちます。きゅうりの黄色い色合いは、漢字で「黄瓜」と書かれる名前の由来ともなっています。この黄色く熟れたきゅうりが現れたころ、苗自体も徐々に力を失い、その年のきゅうり栽培が終わりを迎える合図となりました。

9月3日 株も大分弱くなってきたので最後のきゅうりは種とり用に育てます
9月18日 きゅうりが黄色くなりました。これが最後です。
9月18日 完全に枯れました。
降水量平均気温最高気温最低気温日照時間
9月310.0mm24.4℃32.7℃16.5℃134.5h

3.きゅうりのプランター栽培: しま農研の感じた経験と検証記録

きゅうりのプランター栽培において、しま農研での様々な経験と学びを得ることができました。この節では、特に印象に残った出来事や、行った検証の結果について共有させていただきます。

ただし、以下に述べる経験や検証結果は、しま農研の特定の環境と条件下でのものであるため、他の環境や条件での結果とは異なる可能性があります。そのため、一般的な結論として受け取らず、あくまで参考の一つとしてご覧ください。

3.1 きゅうり、パクチー、チャイブの寄せ植え

この年、有効にプランターを活用するため、きゅうり、パクチー、そしてチャイブの寄せ植えに挑戦しました。パクチーは種まきから約1ヶ月半は順調に成長していましたが、真夏の暑さを迎えたことで枯れてしまいました。

パクチーが暑さに弱いことが原因の一つと考えられるため、きゅうりよりも少し早めに種をまくと、より長く楽しむことができるかもしれません。一方で、チャイブは最後まで順調に成長し続けました。寄せ植えについては、探求を進める必要も感じたため次チャレンジした時にはまた結果を共有致します。

5月8日 パクチーを播種してパクチーを定植しました。5日程で芽がでてきました
6月19日 寄せ植えはいい感じ。パクチーは茎が弱いので倒れないように気をつけます。
7月15日 暑くなったのパクチーは全て枯れていまいました。チャイブは元気です。

3.2 きゅうりの病気:キュウリ黄化えそ病

私が植えた1株のきゅうりが病気にかかってしまいました。症状から判断すると、キュウリ黄化えそ病が疑われました。この節では、キュウリ黄化えそ病の症状とその検証について説明します。

3.2.1 キュウリ黄化えそ病の観察記録

6月18日、その時は特に気づかなかったのですが、後で写真を確認すると下葉に黄色い斑点が見受けられました。これが病気の初めての症状であった可能性が高いです。

6月25日、つる全体の元気のなさから病気を疑い、葉を詳しく観察したところ、黄色い斑点を確認しました。この後、病状の進行は急で、わずか1週間後の7月3日には完全に枯れてしまいました。

6月18日 下葉に黄色の斑点があります
6月25日 葉に黄色い斑点がみえます
7月3日 完全に枯れてしまいました。

3.2.2 キュウリ黄化えそ病とその対策について

キュウリ黄化えそ病はウィルス病の一つであり、ミナミキイロアザミウマにより媒介されることが知られています。一度発症してしまうと、家庭菜園の規模では対策が難しいです。他の野菜への感染のリスクも考慮し、感染したきゅうりは速やかに撤去することが推奨されます。

関連しているかどうかは不明ですが、病気にかからなかったきゅうりの苗は、ZYMV(ズッキーニ黄斑モザイクウイルス)に耐性があるものでした。

5.きゅうりの栽培方法

前章では、2しま農研で行ったきゅうりのプランター栽培を詳しくレポート形式で紹介しました。きゅうりはプランターでも収穫量をある程度見込めるおすすめ野菜の1つです。

しま農研では、きゅうりのプランターでの育て方について、より具体的な手順を一つの記事にまとめています。この記事では、定植から始まり、収穫や剪定方法まで、詳しく解説しています。

これかきゅうりのプランター栽培に挑戦する予定の方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

6.きゅうりの地植え栽培レポート

しま農研にて、きゅうりの地植え栽培に関するレポートをまとめた記事を公開しています。この記事では、強風できゅうりの茎が折れた際の対処法、きゅうりの実が成った後の収穫の目安日数、種からの栽培経過の検証、さらには地植えとプランターによる栽培の収穫量の比較など、多岐にわたる内容を紹介しています。

プランターでの栽培に関しても役立つ情報が含まれているので、是非ともこの記事を参考にされることをおすすめします。

7.まとめ

きゅうりのプランター栽培において、多様な経験を得ての学びや気づきが数多くありました。きゅうりは、その性質上、プランターでも順調に育ち、初心者の方々にも挑戦しやすい野菜となっています。

本記事を通じて、プランターでのきゅうり栽培に関する月別の詳しい観察記録や、しま農研での今年の印象深い経験を共有しました。特に初めて遭遇したウィルス病に関する部分は、今後の栽培の際の注意点として、大きな学びとなりました。

しま農研の取り組みはきゅうりに限らず、多種多様な野菜の栽培についての情報やレポートを提供しています。これらの資料や情報を併せて参照し、栽培の幅を広げ、より深い喜びを得る手助けとなれば、何よりの喜びです。

読んでいただきありがとうございました!

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