【2024年更新】しま農研のきゅうりのプランター栽培レポート

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菜園レポート

きゅうりは夏野菜の中でも特に人気のある野菜で、プランター2株だけで家庭で最盛期には食べきれないほどの収穫が期待できます。しま農研では、地植えでの栽培をしない年は、プランターを活用してきゅうりを栽培しています。

この記事では、2022年、2024年のプランターでのきゅうり栽培に関する詳細データ、月ごとの成長の様子、および栽培中に得られた知見や考察を共有します。

この栽培レポートは実践に基づいた具体的なデータや情報を提供し、きゅうり栽培のイメージと実践的なヒントを提供することで、これからきゅうりを栽培しようと考えている方々にとって参考になることを目指しています。

しま農研
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きゅうりは毎年必ず育てる野菜の1つです。毎年はじめての経験や試していることがありその経験や知見をここに残しています!

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1.きゅうりの栽培データ

このセクションでは、しま農研におけるプランターを使用したきゅうりの栽培データを紹介します。年々のデータの管理と分析は、次の計画に役立ちますので、プランターできゅうりを育てる際にもぜひ参考にしてください。

1.1 しま農研のプランターでのきゅうり栽培データ一覧表

しま農研では、プランターを活用したきゅうりの栽培データを一覧表で公開しています。この表は、定植から撤去までの日数、栽培期間、収穫数など、栽培に関する情報を包括しています。

この一覧表は、きゅうりの成長パターンやプランターなどの環境要因の影響、品種による違いなどを比較することができます。

栽培年品種プランター株数定植
播種
初収穫終了日収穫
栽培
日数
2022サントリーコクうま横60×深さ301株5/56/39/1741本135日
2022夏すずみ横60×深さ301株5/36/147/35本61日
2024キュート房成底面給水:65×32×深さ321株5/36/68/3131本121日
2024夏すずみ底面給水:60×32×深さ321株5/36/68/3115本121日

1.2 2022年きゅうりのプランター栽培

2022年には、2つのプランターにそれぞれ2株のきゅうりを植えました。残念ながら1株は病気のため早期に撤去しましたが、残った1株からは、栽培期間135日間で41本のきゅうりを収穫しました。

パクチーをきゅうりと一緒に寄せ植えしましたが、夏の暑さで枯れてしまいました。この経験から、パクチーとの寄せ植えには少し工夫の必要性を感じました。

1.3 2024年きゅうりのプランター栽培

2024年には、底面給水プランターを利用して異なる品種のきゅうり2株を育てました。ミニきゅうりは31本、夏すずみは15本という収穫で、栽培期間は121日でした。

この年はニラを寄せ植えに使用しましたが、ニラは夏の暑さにも強く、きゅうりの葉影の下でも枯れることなく育ちました。これにより、ニラが暑い季節における優秀な寄せ植え相手であることが証明されました。

底面給水は少しですが水もちがよかったです。この年は1度も水切れしませんでいた
ミニきゅうりはかわいいし栽培ペースもちょうどよい感じでした。また育ててみたい
ニラは栽培最後まで枯れずにきゅうりの生長を見守ってくれていました。

2.きゅうりのプランター栽培カレンダー

2022年にしま農研で行ったプランター栽培のきゅうりの成長過程を、月ごとに詳しく記録しました。定植から収穫に至るまでの各ステージを順次紹介しています。

このカレンダーを参照することで、きゅうりがプランター内でどのように成長していくのかを具体的にイメージすることが可能です。ぜひ、あなたのきゅうり栽培の手助けとしてご活用ください。

5月のきゅうりプランター栽培:定植と初期剪定

きゅうりは成長が早く定植して2週間程で小さな花がたくさん咲きました。きゅうりの苗をしっかりと成長させるためのコツとして、初期に咲いた花や実、子づるを全て取り除く方法があります。一般的には、5節目までの部分を取り除くのが最適とされており、しま農研でもこの方法を採用しています。

定植から25日後、5節目以降に花が咲いたので、これらの花からは実を育てる方向で進めていきました。

5月5日 定植しました。サントリーこくうま
5月20日 下の方に花がたくさん咲きました。摘花しました。
5月30日 まだかわいい実を育てます。
降水量平均気温最高気温最低気温日照時間
5月198mm19.0℃31.2℃9.3℃181.1h

6月のきゅうりプランター栽培:急速な生長と水切れへの注意点

きゅうりは6月に入るとさらに生長が加速し、その姿を見ているだけで楽しさが増します。6月3日には早くも初収穫を迎え、その後もきゅうりは順調に育ち続けました。寄せ植えで一緒に植えたパクチーもこの時期、好調に成長していました。

しかし、暑い日が続く中でのプランター栽培では、水切れに特に注意が必要です。大きくなったきゅうりは多くの水分を必要とし、浅く広がる根の性質上、すぐに水切れの状態に陥ります。きゅうりが元気を失ってしょぼんとしてしまったら、それが水切れの兆しです。こうならないように、こまめな水やりが必須です。一度水切れの状態になっても、適切に水を供給すればきゅうりは復活します。水やりはい朝や夕方など、涼しい時間帯に水やりを行うことをおすすめします。

6月3日 少し大きくんったので誘因しました。
6月19日 寄せ植えで植えているパクチーも好調
6月29日 水やりが足りなくてしょぼんとしています。
降水量平均気温最高気温最低気温日照時間
6月64mm18.8℃36.4℃14.7℃167.6h

7月のきゅうりプランター栽培:摘心と剪定作業

7月に入り、きゅうりは支柱ネットの頂点に達したため、摘心作業を行いました。摘心を行うと、きゅうりの小つるや孫つるの伸びが促進され、植物全体が横方向に広がる傾向を見せるようになります。この結果、収穫する面積が増え、収穫量も格段に増加します。

しかし、この時期の栽培には剪定作業が欠かせません。葉が過度に茂ってしまうと、通気性が悪化し、病気のリスクが高まるため、こまめな剪定が必要となります。しま農研の方法としては、1果、あるいは2果を収穫した後に摘心を行い、さらに収穫後には葉の茂りを制御するためのキリ戻し作業を実施しています。

7月9日 園芸ネットのテッペンなでつるが伸びました
7月3日 2m位まで伸びたので摘心作業しました。
7月23日 たくさん実がなり絶好調です。
降水量平均気温最高気温最低気温日照時間
7月233mm27.4℃37.0℃21.8℃176.4h

8月のきゅうりプランター栽培:きゅうりの採り忘れに注意

8月に入ると、きゅうりの生長が盛んになり、収穫と剪定作業はますます重要となってきます。葉の成長が旺盛となるこの時期は、管理がやや大変になります。

またこの時期によくあるのが、きゅうりの収穫し忘れです。この年も何本かのきゅうりを見逃してしまい、普通の倍以上の大きさに成長させてしまいました。過度に大きくなったきゅうりは、種が大きく硬くなり、食感も味も劣化するため、適切なタイミングでの若採りを心がけることが重要です。

8月7日 まだまだ元気ですが上の方が少し重いです
8月23日 きゅうりの取り忘れがありました。かなり大きい
8月23日 きゅうりは放置するとかなり大きくなります。
降水量平均気温最高気温最低気温日照時間
8月105.0mm27.5℃36.4℃18.6℃150.4h

9月のきゅうりプランター栽培:きゅうりの種採り

9月になり、収穫を見逃したきゅうりを種採りのために育てることを決意しました。プランター栽培の場合、作物の切り替え時期を気にする必要は少ないため、時間と余裕がある場合、一度種採りのプロセスを観察するのも良い学びの機会です。

種採りの準備として、きゅうりが一定の大きさに達すると黄色く変色するのを待ちます。きゅうりの黄色い色合いは、漢字で「黄瓜」と書かれる名前の由来ともなっています。この黄色く熟れたきゅうりが現れたころ、苗自体も徐々に力を失い、その年のきゅうり栽培が終わりを迎える合図となりました。

9月3日 株も大分弱くなってきたので最後のきゅうりは種とり用に育てます
9月18日 きゅうりが黄色くなりました。これが最後です。
9月18日 完全に枯れました。
降水量平均気温最高気温最低気温日照時間
9月310.0mm24.4℃32.7℃16.5℃134.5h

3.きゅうりのプランター栽培: しま農研の感じた経験と検証記録

きゅうりのプランター栽培において、しま農研での様々な経験と学びを得ることができました。この節では、特に印象に残った出来事や、行った検証の結果や考察について共有させていただきます。

ただし、以下に述べる経験や検証結果は、しま農研の特定の環境と条件下でのものであるため、他の環境や条件での結果とは異なる可能性があります。そのため、一般的な結論として受け取らず、あくまで参考の一つとしてご覧ください。

3.1 きゅうりの寄せ植えに最適なコンパニオンプランツを検証

しま農研では、プランターでのきゅうり栽培に寄せ植えを実践し、最適なコンパニオンプランツを探求しています。ここでは、実際の栽培を通じて得た知見や考察を共有します。

3.1.1 パクチーときゅうり

パクチーは害虫忌避効果があり、きゅうりの葉が日陰を提供することで生育を助けるとされています。しかし、実際にはパクチーが真夏の暑さに耐えられず、7月中旬に枯れてしまいました。

きゅうりよりも早めか遅めに種をまくことで、パクチーの生育期間を調整し、高温期を避ける必要があります。そのためそれぞれの収穫時期が異なってしまうことについてよいか考慮が必要です。

5月8日 パクチーを播種してきゅうりを同時期に定植
6月19日 パクチーも順調な生長
7月15日 暑さに負けてパクチーが全て枯れてしまう

3.1.2 チャイブときゅうり

チャイブは根に共生する微生物が自然の抗生物質を分泌し、きゅうりのつる割れ病などの病気を予防する効果があります。しかし、チャイブは日照が不足しすぎると生育が弱まりがちで最悪の場合枯れてしまいます。配置の際はほどよい日照条件を確保することが重要です。

病気予防を目的とする場合、きゅうりと近くに植えることが望ましいですが、チャイブに十分な光を確保することも必要なことを検討しなくてはなりません。

5月14日 くきゅうりと少し遅れてて近くに定植
日照条件は十分に考慮する
日照が不足するとは枯れることもある

3.1.3 ニラときゅうりの成功例

ニラもネギ類の一部であり、同様に病気予防の効果を持ちます。ニラはその強靭さから、あまり環境条件を選ばずに育つため、きゅうりの近くに植えても良好に成長します。

真夏の暑さにも強く、夏野菜との混植に適しています。さらに、栽培後にプランターに移植すれば簡単に増やすことができ、翌年も利用可能です。

植え付け時に一緒に植えて根を絡ませることで病気の予防効果を高める
きゅうりの栽培終了後のニラ。しま農研ではニラを枯らしたことはないかも
植え替えて来年もコンパニオンプランツとして使用も可

3.2 きゅうりの病気:キュウリ黄化えそ病

2022年にしま農研でのきゅうりプランター栽培で発生したキュウリ黄化えそ病と思われる症状について詳しく解説します。

この経験から得られた観察記録や対策を共有し、同様の問題を未然に防ぐ方法について考察します。

3.2.1 キュウリ黄化えそ病の観察記録

最初の兆候は6月18日に確認されました。きゅうりの下葉に小さな黄色い斑点が見られましたが、この時点では特に目立った症状ではなく、詳しい調査は行いませんでした。

しかし、症状は迅速に進行し、6月25日にはつる全体が元気を失い、異常な黄色い斑点がより多く確認されました。その後も病状は急速に悪化し、7月3日には株全体が枯れてしまいました。

6月18日 下葉に黄色の斑点があります
6月25日 葉に黄色い斑点がみえます
7月3日 完全に枯れてしまいました。

3.2.2 キュウリ黄化えそ病とその対策について

キュウリ黄化えそ病は、ウイルス病の一種で、特にミナミキイロアザミウマによって媒介されることが知られています。この病気は一度発症すると、家庭菜園レベルでの効果的な治療方法が限られており、感染拡大のリスクを避けるためには、感染した植物を迅速に撤去することが重要です。

この年に病気にかからなかった他のきゅうり苗は、ZYMV(ズッキーニ黄斑モザイクウイルス)に耐性がある品種であったことが後に判明しました。どこまでの因果関係があったかを判定するのは難しいですが、病気の管理と予防において品種選定の重要性が再確認されました。耐病性のある品種を選ぶことで、同様の問題を防ぐことが可能になります。

4.プランターでのきゅうりの栽培方法

ここまでの章では、しま農研でのきゅうりのプランター栽培について、詳細なレポート形式で紹介しました。きゅうりは、しま農研でも毎年育てているお気に入りの野菜の一つです。

しま農研では、きゅうりのプランター栽培に関する具体的な手順を別の記事で詳しくまとめています。この記事では、定植から収穫、剪定方法に至るまでのプロセスを初心者でも簡単に理解できるように詳しく解説しています。

プランターできゅうりを栽培したい方は、このガイドを参考にしてください。適切な手順に従うことで、プランター栽培の成功のポイントを掴み、充実したきゅうり栽培を楽しむことができます。

5.まとめ

この記事を通じて、プランターでのきゅうり栽培に関する月別の詳しい観察記録や、しま農研での重要な経験を共有しました。特に、初めて遭遇したキュウリ黄化えそ病といったウィルス病の対応は、今後の栽培における大きな教訓となりました。

提供した実践的なデータや観察記録は、あなたがプランターできゅうりを栽培する際の貴重な比較データとして活用できるでしょう。これらの情報が役立つことを願っています。

さらに、しま農研ではきゅうりだけでなく、多種多様な野菜に関する栽培レポートを提供しています。これらの情報をまとめた記事を作成しており、アクセスしやすくしています。これらの情報があなたの栽培の知識を深め、栽培活動における成功と喜びを増す手助けとなることを期待しています。

読んでいただきありがとうございました!

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