こんにちは!しま農研です。しま農研では、賃貸の庭で2年間、そして戸建てを購入してから3年間、家庭菜園を楽しんでいます。
家庭菜園を始める際に 最も重要なのは「どこで育てるか?」 というポイントです。特に、これから家を購入する方や引っ越しを考えている方にとっては、 庭の広さや日当たり、土の状態 などが家庭菜園の成功を左右する大きな要素になります。
また、 ベランダやルーフバルコニーでも家庭菜園を楽しむことは可能 です。これはマンションだけでなく、戸建てでも選択肢となるため、家を選ぶ際には 庭だけでなく、ベランダやバルコニーの広さや環境 もチェックしておくと良いでしょう。
しま農研も家を購入する際、庭の条件についてかなり悩み、慎重に検討しました。この記事では、 そのときに学んだノウハウや実際の経験 をもとに、家庭菜園を楽しめる家の選び方を提案します。
家の購入や引っ越しは人生の大きな決断のひとつ。環境やライフスタイルによって、最適な選択肢は異なります。 家庭菜園は趣味だからこそ、一緒に暮らす家族のことも考えながら選ぶことが大切です。
この記事が、あなたに合った家庭菜園を楽しむための家探しのヒント になれば嬉しいです!

家庭菜園は趣味になると思います。他にも様々な優先事項があると思いますので家族の意見を第一に選んでくださいね。
1.家庭菜園を楽しむための「広さ」に焦点を当てた家探し

広いスペースがあれば家庭菜園の選択肢も広がりますが、家探しの際に庭やベランダの広さだけを最優先にはできないことも多いでしょう。
このセクションでは、それぞれの住宅タイプごとに「広さ」に着目したポイントを解説していきます。
1.1 庭の広さを考えた家探し
家探しの際、庭の広さについて具体的な記載がないことが多く、検索時には「庭付き」のフィルターを活用すると見つけやすくなります。しかし、これでは選択肢が限られてしまうため、少し柔軟に考えるのもポイントです。
しま農研では、家を探す際に「土地面積130㎡以上」を基準にしていました。この広さがあれば、駐車スペースを確保しても家庭菜園ができるスペースを確保しやすいからです。庭として明示されていなくても、建物の周囲に余裕のある土地であれば、小さな菜園を作ることは十分可能です。
また、「庭」と呼べるほどのスペースがなくても、ちょっとした空き地があれば野菜を育てることはできます。しま農研も、賃貸時代には1坪(約3㎡)ほどのスペースから始めましたが、それでも十分に家庭菜園を楽しめました。
1.2 ベランダやルーフバルコニーの広さを考えた家探し
家庭菜園を楽しむためのスペースとして、ルーフバルコニーやベランダも有効な選択肢です。特にルーフバルコニーは、プランターを活用すれば様々な野菜を育てることができるため、庭がない家庭でも十分な栽培スペースを確保できます。
ただし、ベランダはスペースや日当たりの面で注意が必要です。例えば、しま農研のベランダは幅約80cmで、日当たりが限られるため、鉢を底上げするなどの工夫が求められます。日照条件の影響が大きいため、果菜類の栽培は難易度が高いですが、葉物野菜やハーブ、水耕栽培などを取り入れれば十分に家庭菜園を楽しめます。
また、屋上テラスがある物件は、日当たりが良好なことが多く、庭よりも適した環境になることもあります。ただし、水やりのための水道設備や排水の管理がしっかり整備されているかは事前に確認しておくべき重要なポイントです。
1.2 シミュレーションに便利なアプリ「Home Design 3D」
気になる物件が見つかったら、家庭菜園のレイアウトをシミュレーションしてみるのもおすすめです。その際に役立つのが【Home Design 3D】というアプリです。
このアプリでは、土地の広さを設定し、建物や庭、ベランダのサイズを可視化できます。プランターの配置や菜園スペースを想定しながらシミュレーションすることで、「思ったより狭かった」「もう少し余裕がほしい」といった判断がしやすくなります。
しま農研では、家探しの際や引っ越し時にこのアプリを活用しています。家庭菜園の計画だけでなく、家具の配置などにも役立つため、引っ越し後のレイアウトを考える際にも便利です。
家庭菜園を楽しむためには、広さだけでなく使い勝手も重要です。シミュレーションを活用しながら、あなたにとって最適な家庭菜園スペースを見つけてください!
2.家庭菜園を楽しむための「日当たり」に焦点を当てた家探し

植物は太陽の光を浴びて光合成を行い、生長していきます。そのため、日当たりは家庭菜園の成功に直結する重要な要素です。
このセクションでは、家探しの際に意識したい日当たりのポイントについて解説します。
2.1 家選びでの日当たりを考えるポイント
しま農研では、家探しの際に以下の3つのポイントを意識しました。
1.栽培予定のスペースの方角
家探しを始めるまで意識していませんでしたが、「南向きの庭は日当たりが良い」というのは基本的な事実です。
一方で、北向きの庭では建物の影ができやすく、日が当たりにくくなります。また、多くの植物は朝の光を好むため、東向きの庭も家庭菜園に適した環境と言えます。
2.周囲の環境
戸建ての場合、家の裏に庭があると、隣接する建物の影が長時間かかることがあります。特に住宅街では、庭の日当たりよりも建物への日当たりを優先した設計になっていることが多いので注意が必要です。
また、ベランダやルーフバルコニーも、周囲の建物の高さや位置によって日当たりが左右されることを考慮する必要があります。
3.季節による変化
日当たりは季節によって大きく変わります。冬は日が短く、夏は日が長いため、家探しの時期によって印象が異なります。冬に見学した家でも、夏には日当たりが良くなる可能性があるため、長期的な視点で考えることが重要です。
2.2 日当たりを確認する方法
日当たりの条件は、実際に住んでみないと分からない部分もありますが、事前に確認しておくことで失敗のリスクを軽減できます。ここでは、日当たりをチェックするための具体的な方法を紹介します。
1.現地に行って確認する
最も確実な方法は、実際に現地へ行って日当たりを確認することです。
・午前と午後で光の入り方を比較する
・影の動きをチェックする
・ベランダやルーフバルコニーの日当たりを確認する
といったポイントを意識すると、より具体的なイメージがつかめます。
また、可能であれば季節を変えて見学すると、年間を通しての光の入り方がより明確になります。
2.goole MAPで確認する
短期間で家探しをする場合は、Googleマップの航空写真を活用するのも有効です。Googleマップには過去の写真を確認できる機能があるため、現在の状況だけでなく、過去の日照条件も参考にできるのがメリットです。
3.日当たりのシミュレーションツールを活用する
家探しを始めたばかりの頃は、現地を訪れたり図面を見ても日当たりのイメージがつかみにくいものです。そこで、日照シミュレーションツールを活用すると、より具体的な日当たりの予測が可能になります。
特におすすめなのが 「日当たり君」 というソフトです。このツールを使うと、建物の配置や周囲の環境をもとに、時間ごとの日当たりをシミュレーションできます。さらに、季節ごとの太陽の動きも考慮できるため、冬と夏での日照条件の違いを確認することも可能です。
ただし、あくまでシミュレーションのため、現地での確認と組み合わせることが重要です。それでも、家探しの際に日照条件をイメージするのに非常に役立つので、気になる物件がある場合はぜひ試してみてください。
2.3 しま農研の庭の日当たり検証
完璧な日当たりを求めると、理想の物件を見つけるのは難しくなります。特に住宅街で庭付きの家を探す場合、畑のように一日中陽が当たる環境を見つけるのは困難です。そのため、ある程度の妥協も必要になります。
しま農研の庭も、決して日当たりが抜群とは言えません。我が家では、庭の場所によって日照時間にばらつきがあり、3.5時間~7時間と幅があります。それでも、日照時間が4時間程度の場所で育てたナスは、1株あたり約40本収穫できました。家庭菜園としては十分楽しめる量です。
「家庭菜園には最低◯時間の日当たりが必要」という基準はありますが、実際には野菜の種類によって必要な日照時間が異なります。日照条件があまり良くない場所でも、陰に強い野菜を選ぶことで十分楽しむことができます。
詳しいデータや野菜ごとの日照時間については、別の記事でまとめていますので、興味があればぜひ参照してみてください。

3.家庭菜園を楽しむための「土壌」に焦点を当てた家探し

最後に、家庭菜園をするうえで重要な「土壌」に焦点を当て、家探しの際に考慮すべきポイントを解説します。庭があるかどうかだけでなく、土の状態や利用可能なスペースも重要な要素です。
3.1 新築で庭
新築で戸建てを建てる際に家庭菜園スペースを確保できれば、自分好みの環境を整えることができ、さまざまなチャレンジが可能になります。土の状態を事前に整えておくことで、家庭菜園のスタートがスムーズになります。
✅ 新築時にできる土壌の準備
家を建てる前に設計段階で相談できるのであれば、以下の点を検討するのがおすすめです。
ガラや大きな石を取り除く → 新築の庭の土壌には、建築時に発生したガラや石が多く混ざっていることがよくあります。これらは根の成長を阻害するため、最初に取り除いておくと後の管理が楽になります。
野菜向けの土壌を準備する → 改善しながら土づくりをすることも可能ですが、最初から良質な土を入れておくと、スタートダッシュが切りやすくなります。特に、水はけや通気性の良い土を入れると、根の張りが良くなり育てやすくなります。
しま農研では、家を建てた後に庭の土壌改良を行いましたが、この作業には相当な時間と労力がかかりました。もし新築時にできるなら、最初に整えておくのがベストです。土壌改良の手順については「初めての家庭菜園スペース作り」の記事で詳しく紹介していますので、参考にしてください。
3.2 賃貸の庭
しま農研の家庭菜園は、もともと賃貸の庭からスタートしました。庭付きの賃貸物件は珍しいですが、もし庭がある物件を借りることができれば、家庭菜園を始める大きなチャンスになります。
ただし、賃貸の庭を活用する際には 「どこまで手を入れていいのか?」 という疑問が生まれることもあります。しま農研も、最初の2年間は「この庭を使っていいのか?」と迷い、何も手をつけずにいました。
✅ 賃貸の庭を使う際のポイント
事前に不動産会社や大家さんに確認する → しま農研では、コロナ禍を機に家庭菜園を始めたいと思い、大家さんに相談したところ快諾してもらえました。結果として、家庭菜園を始めることができ、非常に良い経験となりました。
庭の状態をチェックする → 賃貸の庭は、長年放置されていることが多く、土壌が固くなっていたり雑草が生い茂っていることがあります。事前に庭の状態を確認し、改善できる範囲を決めておくとスムーズです。
原状回復を考慮する → 退去時に庭を元の状態に戻す必要があるかどうかも確認しておくと、後々のトラブルを防ぐことができます。
賃貸でも家庭菜園は十分楽しめます。物件を探す際には、不動産会社に「庭の利用が可能か?」を確認するのがおすすめです。
3.3 戸建てのコンクリートスペース
戸建ての家を探していると、庭がなく駐車場などのコンクリートスペースが広い物件も多く見かけます。一見すると家庭菜園は難しそうに思えますが、実は プランターを活用すれば、十分に野菜を育てることが可能 です。
✅ コンクリートスペースでの家庭菜園の工夫
大型プランターを活用する → 深さのあるプランターを選べば、根をしっかり張らせることができ、地植えと遜色ない栽培が可能です。
足つきのプランターの活用→ コンクリートの上でも地植えに近い環境を整えるために、高さのある足つきプランターを採用するのもよいでしょう。大きなサイズも多く管理もしやすくなります。
おしゃれなガーデニングスペースを作る → 様々なプランターを組み合わせることで、庭とは違った「デザイン性のある家庭菜園」 を作ることもできます。
水やりや排水の工夫 → コンクリートスペースでは、水はけを考える必要があります。排水口の位置を確認し、適切な水やり管理をすることが大切です。
地植えスペースがなくても、工夫次第で家庭菜園は十分楽しめます。「庭がないからできない」と諦めるのではなく、様々なプランターを活用した菜園スペースを作るのも一つの楽しみ方です。限られたスペースでも、家庭菜園のアイデア次第で自分だけの栽培空間を作ることができます!
4.まとめ
家庭菜園を楽しむための家探しでは、庭やベランダの広さ、日当たり、土壌の3つが重要なポイントになります。
庭の広さはもちろん大切ですが、ベランダやルーフバルコニー、駐車場の一角など、限られたスペースでも家庭菜園は十分に楽しめます。日当たりについては、南向きや東向きが理想ですが、周囲の環境や季節による変化も考慮することが大切です。
また、新築の庭では土壌改良の機会がある一方、賃貸の庭やコンクリートスペースではプランター栽培が有効です。環境に応じた方法を選ぶことで、どんな家でも家庭菜園を始めることができます。
家庭菜園は工夫次第でどこでも楽しめるもの。家探しの際は「できない」ではなく、「どうすればできるか」を考えながら進めていくのがおすすめです。この記事が、あなたの理想の家庭菜園づくりのヒントになれば嬉しいです。
しま農研では、庭作りのアイデアとして「おしゃれで快適な庭作りアイデア&実践ガイド」を用意して様々な角度から提案しています。こちらの記事もぜひ参考にしていただければ幸いです。
読んでいただきありがとうございました!
コメント