春夏野菜に向けて1~4月は土作りのシーズンですね。冬の間はあまりやることが少ないので何かやりたいなとうずうずしてくる時期ではないでしょうか。
そんな時に冬の冷たい風を利用する寒起こしという作業があります。寒起こしは土壌消毒や土をふかふかにする効果があり、シャベル1つで簡単にできるので作業です。春に土作りするための土の準備運動、寒起こしについて記事にしていきます。
1.寒起こしのメリットとデメリット
特に寒起こしをしておきたい土は夏や秋に育ちの悪かった土になります。害虫被害が多かった場所や水はけが悪かった場所はこの作業をやっておくと、土壌消毒にもなりますし土もフカフカになっていきます。
また、土壌がベスト場合はせっかく育っている微生物が死んでしまう可能性もあるためやらない方がよいこともあります。
1.1 寒起こしのメリット
1.1.1 下層の土を寒さにさらす事で土壌消毒
下層の土を掘り返し、表面にさらすことで寒さ土の中の病原菌や害虫が死滅していきます。この作業で土壌消毒をしておきます。
1.1.2 下層の土を外にだし作土層をふかふかにする
土は下層にいくほど固まっていきますので、掘り返しておきます。固まった土は凍結、解凍を繰り返すことで土が柔らかくなっていきます。
1.2 寒起こしのデメリット
1.1.2 土の中にいる微生物が死んでしまう。
土の中がベスト状態の時は微生物も一緒に死んでしまい土のバランスが崩れてしまう可能性があるので注意が必要です。判断に迷うようでしたらやってもよいですが、土の表面を保護してあげるだけでもよいかもしれません。
2.寒起こしを行う時期と手順
2.1 寒起こしを行う時期
寒起こしは土を凍結解凍することで効果を発揮しますので、最も寒い1月下旬から2月上旬におこないます。寒起こしは1ヶ月程度冷気にあてる必要がありますので、自分の作付け計画にあった適切な時期を狙っておこないましょう。
2.2 スコップを使って30cmほど掘り返します。
冬野菜を育てている方は、まず野菜を全て収穫しています。スコップを使って30cm程掘り起こします。下層の土が表面にくるように掘り起こします。
ここで一番大事なのは掘り起こした固まった土を崩さないことになります。固まった土を崩していまいますと効果が半減しますので気をつけてください。
また、寒起こしの時に米ぬか等をいれて微生物の動きを活性化する工夫をする方法もあります。
2.3 1ヶ月程冷気にあてるため放置する
1ヶ月ほど冷気にあてていると固まった土に少し変化がみえると思います。サラサラの土になり通気性と排水性がアップしていると思います。この工程が終わればいよいよ堆肥や石灰などをいれる本格的な土づくりの作業になります。
3.寒起こしした土の状態確認
土作りは、それぞれの土に合った改善方法があります。自分が作物を育てている土がどの状態か知っておくのも大事な作業です。こちらの記事では土の状態をチェックする方法をまとめています。いい土を目指すために参考にしてみてください。
3.まとめ
寒起こしについて記事にしていきました。私の庭の土は、あまり硬くはなっておらず固まった土も少ない感じでしたが、今回は寒起こし作業を実施しました。
もう少ししたら春夏野菜の準備が忙しい時期になってきますね。こちらはそんな作業のまとめ記事になっていますのでよろしければ参考にしてください。
読んでいただきありがとうございました。
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