【2023年更新】しま農研のズッキーニの地植え栽培レポート

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菜園レポート

ズッキーニはその独特のほくほくとした味わいと、他の夏野菜よりも早い収穫時期で夏の訪れを感じさせる野菜です。地植えでの栽培の場合、大きな葉は壮大でスペースがあればぜひ育ててもらいたい野菜の1つです。

この記事では、しま農研が実際に経験したズッキーニの地植え栽培の月ごとの成長、お世話の方法、そして栽培中に得られた知見や検証結果を詳しく共有します。雄花が咲かない時の実の肥大化対策として、トマトーンの利用の検証なども共有しています。

ズッキーニの成長のイメージや栽培の様子は、野菜を育てるさいにヒントになります。これからズッキーニを育てる方の参考になれば幸いです。

しま農研
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ズッキーニの葉っぱは他の野菜と比べてとても大きく壮大です!実の成長も観察していて楽しい野菜です。もちろんとても美味しく、しま農研の好物でもあります

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1.ズッキーニの栽培データ

しま農研では、プランターを使用したズッキーニの栽培に関する詳細データを一覧にまとめて公開しています。このデータには、定植から撤去までの日数や栽培期間の情報が具体的に記されています。

2022年には、1株のズッキーニを植えてみました。ズッキーニは広いスペースを必要とするので、多数を植えるのは難しいです。約3ヶ月半の栽培期間中、29本のズッキーニを収穫しました。そのうち、成功して着果したのは11本で、未着果のものが多かったため、それが今回の課題となりました。

栽培年品種株数定植
播種
初収穫終了日収穫
栽培
日数
備考
2022年ゼルダネロ1株5/55/268/1529本104日未着荷 18本

2.ズッキーニのプランター栽培カレンダー

2022年にしま農研で行った地植え栽培でのきゅうりの成長過程を、月ごとに詳しく記録しました。定植から収穫に至るまでの各ステージを順次紹介しています。

このカレンダーを参照することで、地植えでのズッキーニがどのように成長していくのかを具体的にイメージすることが可能です。ぜひ、あなたのズッキーニ栽培の手助けとしてご活用ください。

5月のズッキーニ地植え栽培:定植と初花まで

ズッキーニは成長が早いのせが特徴的です。5月3日に地に植えたズッキーニは、わずか18日後の5月21日には初めての花を咲かせました。初期の段階では、株の成長を重視するため、着果させることなく収穫すしました。

この際、収穫した花を「花ズッキーニ」として調理し、食べることもできます。市場での流通は少ないものの、ズッキーニの花は独特の風味があり、美味しいので試してみる価値があります。

5月3日 定植しました。
5月21日 花をつけてくれました
5月21日 花ズッキーニとして収穫
降水量平均気温最高気温最低気温日照時間
5月198mm19.0℃31.2℃9.3℃181.1h

6月のズッキーニ地植え栽培:早くも収穫最盛期

ズッキーニは定植から約1ヶ月経った6月に、早くも1㎡ほどの広がりを見せ、収穫が始まりました。他の夏野菜と比較して、ズッキーニは早めに実をつけるため、早期収穫が可能という魅力があります。

6月がズッキーニの収穫のピークとなります。ズッキーニの実を大きく育てるためには、雄花からの花粉を雌花に授ける授粉が欠かせません。しかしながら、その花々は朝に開き、昼頃には閉じてしまう短い時間帯に咲くため、注意深く授粉の機会を逃さないようにしましょう。

6月4日 1ヶ月でここまで成長しました。近くに枝豆とマリーゴールド植えています。
6月3日 授粉作業をしてあげると大きな実が採れる確率が上がります。
6月6日 順調に大きくたくさん採れるようになりました。
降水量平均気温最高気温最低気温日照時間
6月64mm18.8℃36.4℃14.7℃167.6h

7月のズッキーニ地植え栽培:摘葉と観察

ズッキーニは実を採り終わった葉はかき取り通気性をよくするのが一般的な育て方です。そして、7月になるとズッキーニも上に上に伸びていきます。収穫量が徐々に減少することから、7月後半には片付けることも考えられます。しかし、支柱を利用して植物を上方向に育てると、初めての成長段階とは異なる姿に変わるので、観察する楽しみも増えます。

この年の特筆する点は、隣で育てていた金糸瓜からうどん粉病を受け取ってしまいましたが、摘葉作業を通じて、ズッキーニは健康な状態に戻ることが観察されました。

7月3日 上に上に伸びていきます。収穫が終わった葉は摘葉していきます
7月3日 隣の金糸瓜からうどん粉病もらったのですが摘葉により広がりを回避しました。
7月23日 こんな感じに成長していきます。
降水量平均気温最高気温最低気温日照時間
7月233mm27.4℃37.0℃21.8℃176.4h

8月のズッキーニ地植え栽培:片付け

8月に入ると花はつけるが実もあまり大きくならなくなってきました。秋冬野菜の準備はお盆前から取りかかると余裕をもって準備できます。もう少し様子をみたい気持ちもありましたが15日には片付けることにしました。

8月15日 撤去前のズッキーニはこんな感じ。
8月15日 まだ花はつけるのですが秋冬野菜の準備もあるので撤去しました。
8月15日 ズッキーニんの根っこ!楽しませていただきました。
降水量平均気温最高気温最低気温日照時間
8月105.0mm27.5℃36.4℃18.6℃150.4h

3.ズッキーニの地植え栽培: しま農研の感じた経験と検証記録

ズッキーニの地植え栽培において、しま農研での様々な経験と学びを得ることができました。この節では、特に印象に残った出来事や、行った検証の結果について共有させていただきます。

ただし、以下に述べる経験や検証結果は、しま農研の特定の環境と条件下でのものであるため、他の環境や条件での結果とは異なる可能性があります。そのため、一般的な結論として受け取らず、あくまで参考の一つとしてご覧ください。

3.1 ズッキーニの雄花がない時の対応:トマトーンでの果実肥大

ズッキーニを1株しか育てていないと、雄花と雌花のタイミングが合わなくて授粉作業ができずせっかくできた実が大きくならないで終わってしまうということが何度もありました。

この問題への対応策として、「トマトーン」を使うと実を大きくさせる方法があるということを知り、際に試してみることにしました。結果は良好で授粉を行わなかったズッキーニも大きくなることが確認できました。

一般的にトマトーンは、トマトやナスに有効な植物成長調整剤で、外部から合成オーキシンを与えることで、着果・果実肥大を促進する効果をもたらす植物成長調整剤ですが、ズッキーニで授粉作業ができないさいに使用してみるのもよいかもしれません。

6月4日 トマトーンを散布しました。
様子を見守ります
4日後には収穫できる大きさに成長しました。

3.2 ズッキーニの摘葉作業

ズッキーニをはじめて育てた年は、あまりの生長の速さに驚きました。摘葉作業をすることをしなかったため、少し摘葉が遅れて葉が茂った姿を確認することができました。その後、下葉を摘葉した姿を共有します。

ズッキーニの摘葉作業は、実を採り終わった葉が直角より下になった時をかき取ってもよいタイミングになります。一気にかき取りすぎると弱りますので、取りすぎないように気をつけます。また、摘葉の目的は通気性をよくするためということを意識して適切におこないましょう

6/12 かなりもさもさしていて窮屈そうです。
実をつけ終わった葉っぱは役目を終えているので摘葉します。
大分すっきりしました。この作業を繰り返していくと上に上に伸びていきます。

4.地植えのズッキーニの栽培方法

前章でしま農研のズッキーニ地植え栽培の実践経験をレポート形式で紹介しました。ズッキーニは、早い収穫が可能な夏野菜としての魅力を持っています。

しま農研では、地植えでのズッキーニの栽培手順を詳細にまとめた記事を提供しています。定植から収穫、剪定方法までを網羅しています。

地植えでのズッキーニ栽培を検討中の方は、ぜひ参考にしてください。

5.ズッキーニのプランター栽培レポート

しま農研にて、ズッキーニのプランター栽培に関するレポートをまとめた記事を公開しています。この記事では、プランターと地植えでの収穫量の比較や、別の品種での授粉作業の検証、追肥のタイミングについての考察などの内容を紹介しています。

地植えでの栽培に関しても役立つ情報が含まれているので、よろしければこちらの記事もご参照ください。

6.まとめ

ズッキーニはその独特のほくほくとした味わいと、他の夏野菜よりも早い収穫時期で夏の訪れを感じさせる野菜です。

この記事では、地植え栽培の月別の詳細な観察記録や、しま農研での特に印象に残った経験を共有しました。特筆すべきは、雄花が咲かない時の実の肥大化対策として、トマトーンの利用が有効であったことです。

しま農研では、ズッキーニだけでなく、多種多様な野菜の栽培に関する情報やレポートを継続して提供しております。これらの情報を併せて参考にして、栽培の楽しみをさらに深めていただければ幸いです。

読んでいただきありがとうございました

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