【2024年更新】しま農研の地植えでのサトイモの栽培レポート

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菜園レポート

こんにちは、しま農研です。家庭菜園を始めて5年が経ち、50種類以上の野菜を栽培してきた経験を活かし、観察記録をまとめた栽培レポートをお届けします。

今回の記事では、地植えで育てるサトイモに焦点を当てています。月別の成長記録、ケア方法、環境による成長の違いなど、しま農研での実際の栽培経験を基に、サトイモ栽培の全容を解説します。この記事が、あなたがサトイモを栽培する際の貴重な参考になることを願っています。

サトイモは、スペースがあれば手軽に育てることができ、掘り出す時のワクワクはぜひ味わってもらいたい魅力です。この記事を通じて、あなたの家庭菜園にサトイモを加えるきっかけとなれば幸いです。

しま農研
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栽培期間は長いですが、少しづつ大きくなっている姿は観察していても楽しい経験です!

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1.サトイモの年別地植え栽培データ

しま農研が行ったサトイモの地植えでの栽培データを年ごとに紹介します。これらのデータの管理と分析を通じて、次の栽培計画の参考にしていただけます。サトイモの栽培に興味がある方は、ぜひこの情報を活用してください。

1.1 年別サトイモの地植え栽培データ一覧表

サトイモの栽培データを一覧表で公開しています。植え付けした日から収穫数や栽培終了まで、栽培に関連する詳細情報が記載されています。

品種植え付け追肥回数初収穫栽培終了収穫栽培日数
2024土垂4/272回10/2611/173600g204日
2024赤芽大吉4/272回11/1711/173550g204日

1.2 2024年サトイモの地植え栽培

2024年には、土垂と赤芽大吉の2種類のサトイモを使用して栽培を開始しました。この年のテーマは、種イモの大きさが生長と収穫量に与える影響でした。観察結果から、大きな種イモを使用した方が、株も大きく育ち、収穫量も多くなることが確認できました。

その年には4株のサトイモを育て、7kg以上の収穫を達成し、大変満足のいく結果となりました。

5/18 まだこんな小さな葉っぱが
11/11 収穫前にはこんなに大きく
11/21 大量収穫!

2.サトイモの地植え栽培カレンダー

2024年にしま農研で行ったサトイモの地植え栽培過程を、月別に詳しく追っていきます。このカレンダーでは、播種から収穫までの各工程を、実際の栽培の様子をもとに具体的に解説します。どの月に何をすべきかを明確にし、サトイモの成長過程を詳細に理解することで、最適なタイミングでのケアを可能にします。

この情報が、あなたのサトイモ栽培における成功への手助けとなり、栽培の際の貴重なガイドになることを願っています。効果的な栽培スケジュールの適用により、豊かな収穫への道が開かれます。

4月のサトイモ地植え栽培:芽出し

サトイモの芽出し作業は2回に分けて行いました。最初のセットは3月17日に開始し、その結果、4月17日頃に十分な芽が確認されました。2回目のセットは3月31日に開始し、このグループの芽は4月27日頃に現れました。

いくつかの芽がでてこない欠株が確認されたため、芽出しの重要性を再認識しました。芽出しには約1ヶ月を要することを見込んで、計画を立てることが大切です。

3/17 1回目は不織布をかけて防寒対策
4/14 芽がでてきました
4/27 芽がでてこないイモもありました
降水量平均気温最高気温最低気温日照時間
4月115mm17.1℃28.2℃7.4℃150.3h

5月のサトイモ地植え栽培:植え付け

4月27日からサトイモの植え付けを開始しました。あらかじめ芽出しをしたサトイモの芽を上向きにして植え付けます。地面に10~15cmの深さの穴を掘り、芽が出ている部分が地表から7cm程度の高さになるように配置しました。株間は40cmを保ち、合計で4株を植えました。

植え付けから約2週間後の5月11日には、新しい芽が地表から顔を出し、3週間後の5月18日には葉も展開していることから、植え付けが順調に進んでいることが確認できました。

4/27 芽が出てる方を上側に
4/27 深さは15cmほど芽から上を7cm程度確保
5/18 1週間でさらに大きくなりました
降水量平均気温最高気温最低気温日照時間
5月201mm20.0℃29.0℃8.7℃185.5h

6月のサトイモ地植え栽培:芽かきと追肥

6月に入ると、サトイモは順調に成長を続けました。この時期、同じ畑で混植しているトウモロコシが高く育ち、一部日陰ができましたが、サトイモには大きな影響がありませんでした。サトイモは日陰でも比較的育ちやすい性質を持っているため、順調な生長が確認できました。

この月には、芽が2本出てきた株も見られたため、競合を避けるために小さな方の芽を摘み取りました。しま農研では、特に生育初期は栄養の分散を防ぐためにこのような処置を行っています。さらに、植え付けから40日が経過した後には、1回目の追肥を行いました。レイズドベッドでの栽培のため、土寄せではなく追加の培養土を加える方法を採用しました。

6/2 芽が2本以上出てきた株は摘み取る
6/8 追肥後、増し土して土寄せ
6/15 トウモロコシの生長に伴い日陰が増える
降水量平均気温最高気温最低気温日照時間
6月350mm23.1℃33.4℃14.8℃158.1h

7月のサトイモ地植え栽培:摘葉

7月に入ってもサトイモの成長は順調に続きました。混植しているトウモロコシが約3メートルの高さまで成長し、日陰が増えましたが、サトイモは葉を横に広げて効率的に光合成を行いました。

7月中旬には、いくつかの古い葉に枯れる兆候が見られたため、健康な成長を促すためにこれらを取り除きました。7月25日には、うどんこ病に似た症状が見られる葉もあり、感染の拡大を防ぐために迅速に摘葉しました。この早期の介入により、病気のさらなる広がりは防げたようです。

7/6 順調に生長しています
7/13 枯れた葉が少しでてきました
7/25 うどん粉病の症状
降水量平均気温最高気温最低気温日照時間
7月206mm28.7℃37.3℃22.1℃199.6h

8月のサトイモ地植え栽培:真夏の対策と追肥

8月になると、混植していたトウモロコシを収穫し、レイズドベッドでサトイモだけが残りました。この変化により、サトイモはより多くの日光を受けるようになりました。サトイモはもともと水辺や湿地帯が原産地であり、乾燥には弱い性質を持っています。そのため、収穫後のトウモロコシの葉をレイズドベッドに敷き詰めることで、乾燥防止対策を施しました。

8月3日には、植え付けから約3ヶ月経過したタイミングで最後の追肥を行いました。この追肥がサトイモの成長をさらに促進し、その後も順調に成長が続きました。

8/3 トウモロコシの収穫がはじまりレイズドベッドはサトイモのみに
8/3 2回目の追肥と土寄せ
8/11 トウモロコシの葉を敷き藁に
降水量平均気温最高気温最低気温日照時間
8月381mm29.0℃35.9℃23.7℃189.8h

9月のサトイモ地植え栽培:害虫対策

9月に入り、サトイモは植え付け時から比べると著しく大きく成長しました。その大きな葉は、特に存在感を放っています。

しかし、秋の訪れと共に害虫被害も見られるようになりました。特に、サトイモの緑の葉に黄色い斑点が現れることがあり、これは害虫被害の兆候です。虫の数が多く、被害が拡大するスピードも速いため、被害がひどい葉は摘み取ることにしました。

9/15 大きな葉が存在感があります
9/23 何かの虫の幼虫
9/28 被害がひどいとこんな状態に
降水量平均気温最高気温最低気温日照時間
9月111mm26.6℃35.1℃27.7℃160.8h

10月のサトイモ地植え栽培:収穫

10月に入ると、サトイモの茎と葉の成長が停止し、秋の収穫期が始まりました。10月26日、今シーズン初めてのサトイモを収穫し、最初の2株から合計で2kgのサトイモを得ることができました。

今シーズンは特に芽かきを行わず、自然に伸びた新芽をそのまま育てる方針を採りました。このアプローチにより、小さな芽からもしっかりと実が付き、収穫量は予想以上に良好でした。この結果から、過度な介入を避け、サトイモの自然な成長を促す方法が効果的であることが確認できます。

10/19 途中で芽かきをせずに育てました
10/26 たくさん収穫できました
10/26 大きい芽ほど実がついている
降水量平均気温最高気温最低気温日照時間
10月174mm20.6℃31.9℃11.5℃111.7h

11月のサトイモ地植え栽培:引き続き収穫

サトイモは霜が降りるまでの間であれば収穫時期を選びません。2回目の収穫を11月17日におこなうことにしました。2回目の収穫には大きい株をつ残していたため、収量が多く合計で5kgほどの収穫になりました。家庭菜園ではうまく育てることできれば2株でも十分楽しめる量を収穫することができます。

この収穫を最後に今年のサトイモ栽培は終了しました。収穫したサトイモの中から種イモ用のイモを保管しておき来年の栽培に使う予定です。

11/17 最後の収穫
11/17 うまく育つと1株からもかなりの収穫
11/17 2株でもかなりの量収穫できます
降水量平均気温最高気温最低気温日照時間
11月82mm13.7℃23.8℃5.5℃158.1h

3.サトイモの地植え栽培: しま農研の経験と検証記録

サトイモの地植え栽培を通じて、しま農研では様々な経験と知見を得ることができました。今回は、特に印象深かった出来事や実験結果を皆さまと共有します。

ただし、ここで紹介する内容はしま農研独自の環境と見解に基づいたものであり、一般的な結論として受け取るのではなく、参考の一例としてご覧いただければ幸いです。

3.1 種イモの大きさによる生長の違い

植え付け時に種イモの大きさがサトイモの生長にどのように影響するかについての疑問から、異なるサイズの種イモを使用して実験を行いました。レイズドベッドの奥には「赤芽大吉」を配置し、残りの三箇所には「土垂」を植え、手前から順に種イモのサイズを大きくして比較しました。

生育初期から、種イモのサイズによって葉の大きさや茎の成長速度に顕著な違いが見られました。特に大きな種イモから育ったサトイモは、より広い葉を展開し、収穫量も増えました。これは、種イモのサイズが生長と収穫結果に大きな影響を与えることを示しています。さらに、品種による違いも明らかで、「赤芽大吉」は「土垂」よりも顕著に大きく成長しました。

野菜品種種イモの
大きさ
収穫量
サトイモ土垂800g
サトイモ土垂1200g
サトイモ土垂1605g
サトイモ赤芽大吉3550g
4/27 種イモの大きさを変えて植え付け
8/16 あきらかに生長に違いがでました
10/26 1回目の収穫。種イモの小と中の比較

3.2 生長期のサトイモの芽を摘むべきか?

サトイモの種イモからは複数の芽が自然に生じます。通常、生育初期には栄養の分散を防ぐために一番健康な芽だけを残し、他の芽は摘み取ります。しかし、しま農研ではこの方法を継続的に続けるか疑問を持ち、生育中期から終盤にかけてすべての芽をそのまま育てる実験を実施しました。

この実験の結果は注目、複数の芽をそのままにしたサトイモは、主芋だけでなく周囲にも多くの小芋を形成し、結果的に収穫量が増加しました。また、複数の芽を残しても植物の全体的な健康に悪影響は見られませんでした。この発見に基づき、しま農研では今後のサトイモ栽培方針として、生育が安定した中期以降は芽を摘む必要はなく、自然な成長を促すことに変更しました。

10/19 栽培後期。芽がたくさん
10/26 芽1つにつき親芋がある
11/17 株自体は大きく育ち収量も満足する結果でした

4.サトイモの地植えでの育て方

前章ではしま農研によるつサトイモの地植え栽培に関する詳細なレポートを紹介しました。サトイモは栽培期間は長いですが、手間をかけずたくさんの収穫が見込めます。

しま農研では、サトイモを地植えで育てる際の具体的な手順や重要なポイントを詳しく解説してる記事を作成します。この記事では、播種から間引きのタイミング、収穫に至るまでのプロセスや、植物のケアにおける重要な注意点を詳しく説明しています。

これからサトイモを地植えで栽培しようと考えている方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。サトイモ栽培の成功への道のりが、より明確になるはずです。

5.まとめ

この記事では、しま農研が実際に育てたサトイモの地植え栽培について、月ごとの栽培記録やお手入れ方法、そして栽培を通じて得た経験や特に印象深かった出来事を共有しました。

これらの具体的な記録や知識が、サトイモの栽培に興味を持っている方や、すでに挑戦している方々にとって役立つ情報となれば幸いです。

しま農研では、サトイモ以外にもさまざまな野菜やハーブの栽培レポートを発信しています。これらの情報を活用することで、家庭菜園がさらに充実し、育てる楽しさや収穫の喜びがより大きなものとなることを願っています。

読んでいただきありがとうございました!

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