こんにちは、しま農研です。家庭菜園を始めてから5年が経ち、50種類以上の野菜を栽培する中で得た知識を活かし、観察記録をまとめた栽培レポートを発信しています。
今回は、その中でも特に美しい花を咲かせる花オクラに焦点を当てます。花オクラはその美しさと希少性から毎年栽培しており、種から育てる楽しみもあります。この記事では、しま農研での栽培結果と考察を共有し、具体的な栽培データやカレンダー、環境による収穫量の違い、新たな挑戦についての詳細を提供します。
花オクラ栽培に興味のある方にとって、この記事が有益な情報源となることを願っています。
花オクラは収穫する楽しみもありますが、その花がとてもきれいで観賞すると癒されます。しま農研では庭に1つ育てたい植物であります。
1.花オクラのプランター栽培データ
このセクションでは、しま農研がプランターで行った花オクラの栽培データを詳しく紹介します。年ごとのデータの管理と分析を通じて、次の栽培計画の参考にしていただけるようにします。花オクラの栽培に興味のある方は、ぜひこの情報を活用してください。
1.1 プランターでの花オクラの栽培データ一覧表
しま農研で育てた、花オクラの栽培データを一覧表でまとめました。この表には、植え付けから初収穫までの日数、栽培期間、収穫量を含め、栽培に関連する情報が記載されています。
この一覧表を活用して、花オクラの成長パターンや環境要因の影響、品種による差異を比較するのにお役立てください。
年 | プランター | 定植 | 初収穫 | 撤去日 | 収穫 量 | 栽培 日数 |
2022 | 10号(深さ30cm) | 5/7 | 7/6 | 8/16 | 23個 | 101日 |
2023 | 10号(深さ36cm) | 5/27 | 8/18 | 10/12 | 13個 | 141日 |
2024 | 7ガロン(深さ30cm) | 5/11 | 8/5 | 9/25 | 5個 | 137日 |
1.2 2022年花オクラのプランター栽培
2022年にはじめて花オクラのプランター栽培を行いました。購入した苗は特に大きなトラブルなくたくさんの花を収穫することができました。実際に花オクラを食べたのははじめてで貴重な経験になりました。
咲いた花を残し、その中から種を採取しました。この種で再び栽培を試みる準備も行いました。
1.3 2023年花オクラのプランター栽培
2023年は、前年に採取した種を使用して栽培しました。育苗にはポットを使い苗づくりを試みましたがうまく芽がでませんでした。直播し種からが芽がでたためその苗を育てることにしました。
この年の花オクラも順調に成長し、種から育てた花オクラがしっかりと生長することができ、しま農研として大きな自信となりました。
1.4 2024年花オクラのプランター栽培
2024年、花オクラの栽培3年目となり、はじめから直播きでの栽培することにしました。発芽が少し遅れましたが、生長は順調でした。忙しさから収穫が遅れ、数は多くありませんでしたが、花付きは良好でした。
ただし、種取りには失敗し、来年の栽培について再検討する必要があります。
2.2023年花オクラのプランター栽培カレンダー
しま農研での2023年のプランターでの花オクラの栽培過程を月別に詳細に記録しました。播種から苗の成長の様子、収穫や種取り撤去までを順に紹介します。
このカレンダーにより、花オクラのプランター栽培での成長のイメージを具体的に把握することができます。今回は特筆する点は5月前半の種まきについては芽がでなかったため5月後半からの播種した様子をレポートします。
5月の花オクラのプランター栽培:播種するが発芽失敗
5月1日に去年採種した種を使って播種しました。種まき用土を使用し、よい環境を整えたにも関わらず、2週間たっても芽が出てきませんでした。さらに2週間待ったが、芽が出なかったため、再度育苗ポットとプランターに種を直接土にまくことにしました。
直播した種からは無事に発芽することができましたが、発芽率や播種時期については、今後の工夫の余地があると感じました。
月 | 降水量 | 平均気温 | 最高気温 | 最低気温 | 日照時間 |
5月 | 159mm | 19.0℃ | 32.2℃ | 10.1℃ | 195.9h |
6月の花オクラのプランター栽培 :発芽
5月には発芽が成功しなかったため、失敗も覚悟したのですがプランターに直植えした種から忘れた頃に芽がでてきました。これらの芽は、順調な成長をみせたためこのまま見守ることにしました。
今回は不織布製の「ルーツポーチ」というプランターで育ててみることにしました。ルーツポーチの特徴は、デザインがおしゃれであり、さまざまな大きさや色が選べる点です。おすすめのアイテムとして紹介いたします。
月 | 降水量 | 平均気温 | 最高気温 | 最低気温 | 日照時間 |
6月 | 347mm | 23.2.0℃ | 33.8℃ | 15.3℃ | 137.5h |
7月の花オクラのプランター栽培 :苗の成長と追肥
発芽から1ヶ月たったオクラは、目覚ましい成長を見せました。花オクラの葉は、一般的なオクラの葉よりも少し切り込みが深いことが特徴です。
わき芽もたくさん出てきましたが、栄養の分散を避けるため、余分なわき芽をかき取りました。7月後半には、黄色い葉が目立ってきました。これは肥料不足の可能性もあるため、追肥を行うことに決めました。
月 | 降水量 | 平均気温 | 最高気温 | 最低気温 | 日照時間 |
7月 | 30mm | 28.9℃ | 37.7℃ | 20.7℃ | 250.4h |
8月の花オクラのプランター栽培 :初収穫、水やりの頻度を注意
8月は連日の暑さが続く中、花オクラの苗も大きくなり、より多くの水分を必要とするようになりました。特に、1日水やりを怠ると、水切れの状態になりかねないため、こまめな水やりが不可欠です。
定植から2ヶ月を経て、ついに最初の花が咲きました。しかしこの年、最初の花から先端に現れました。一般的に、先端に花が咲くことは、肥料不足を示唆するサインであり、今回の場合も肥料を適切に供給できていなかった可能性が考えられます。
月 | 降水量 | 平均気温 | 最高気温 | 最低気温 | 日照時間 |
8月 | 132.5mm | 29.2℃ | 36.7℃ | 22.2℃ | 222.3h |
9月の花オクラのプランター栽培 :種採り用に花を残す
初収穫を終えてからも、花オクラは何度か収穫することができました。しかし、今年の収穫は前年と比べて控えめでした。また、種採り用にくつかの花を残すことにしました。
花オクラを秋まで残したのははじめてですがあまり見たことのない毛虫に葉はかなり食い荒らされてしまいました。後で調べてみると、この毛虫は「フタトガリコヤガ」というアオイ科に寄生する蛾の幼虫であることが判明しました。この幼虫は一度葉を食べ始めると、そのスピードは驚異的で、発見次第の対処が必要と感じました。
月 | 降水量 | 平均気温 | 最高気温 | 最低気温 | 日照時間 |
9月 | 229.0mm | 26.7℃ | 34.9℃ | 18.5℃ | 143.7h |
10月の花オクラのプランター栽培:種採りと片付け
長いシーズンを通しての花オクラの栽培が最後の月を迎えました。今年は発芽の難しさから、特に種採りを重視し、多めに種を収穫することとしました。種の収穫を終えた後、収穫の残りと共に栽培場所の片付けを進め、今年の花オクラの栽培シーズンを無事終了しました。
花オクラはプランターでの栽培が可能で、種を収穫すれば再度の栽培も可能となるため、しま農研では今後も定番としての育てることを検討しています。
3.花オクラのプランター栽培: しま農研の経験と検証記録
花オクラのプランター栽培において、しま農研での様々な経験と学びを得ることができました。この節では、特に印象に残った出来事や、行った検証の結果について共有させていただきます。
ただし、以下に述べる経験や検証結果は、しま農研の特定の環境と条件下でのものであるため、他の環境や条件での結果とは異なる可能性があります。そのため、一般的な結論として受け取らず、あくまで参考の一つとしてご覧ください。
3.1 毎年花オクラを育てるためのコツ
花オクラは種を収穫することで、購入することなく立派な花オクラを毎年育てることができます。しま農研の失敗や栽培経験の中でそのコツをお伝えします。
3.1.1 花オクラの種の採取のコツ
花オクラの種を収穫するプロセスは比較的簡単です。花が咲いた後、茶色く変色するまで待つことで、種が採取可能になります。
ただし、害虫を放置していて種を食べられてしまった経験があります。栽培後期は特に秋になり虫も多くなる季節です。害虫を見つけた時は早めに捕殺しましょう。
3.1.2 花オクラの種の保管のコツ
採取した種を保管については少し注意する必要があります。種を高温多湿の環境を避ける必要があります。
ジップロックで外にある道具入れで保管した時にはカビが生えてしまったことがあります。その経験からしま農研では種は十分乾かして100均で購入したポチ袋と黒い箱を用意し家の中で保管しました。その種については翌年大きく育つことができました。
3.1.3 播種時期と種まきのコツ
花オクラの発芽温度は25~30℃と少し高めです。中間地域ではゴールデンウィークの播種は少し気温が低すぎるため発芽しづらいです。
播種時期は5月下旬から6月上旬の十分暖かくなった時期の方が発芽率があがります。種まきについては育苗ポットを使わなくても直播でも十分育てることができます。
4.花オクラのプランターでの育て方
前章では、2023年にしま農研で行った花オクラのプランター栽培を詳しくレポート形式で紹介しました。花オクラはみためも美しく、あしが早く市販での流通が少なく購入しにくいためプレミア感もあり、家庭菜園でチャレンジするのもおもしろい経験になります。
しま農研では、花オクラのプランターでの育て方について、より具体的な手順を一つの記事にまとめています。この記事では、播種から始まり、収穫や種採りまで、詳しく解説しています。
これか花オクラのプランター栽培に挑戦する予定の方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
5.まとめ
この記事では、しま農研が実施した花オクラのプランター栽培の経験を振り返り、レポート形式で詳述しました。季節ごとの成長の様子や適切な作業手順を栽培カレンダーに沿って解説し、花オクラ栽培の各段階でのしま農研の試みとその結果についても掘り下げています。
花オクラは、種から育てることで毎年容易に栽培可能であり、その美しい花は観賞用としても家庭菜園の魅力を高めます。花オクラの成功した栽培方法と種の適切な取り扱いを理解することは、一層充実したガーデニングを楽しむことができます。
しま農研では花オクラに限らず、多種多様な野菜についての栽培レポートを提供しています。これらの情報を総合した記事を作成し、アクセスしやすく整理しています。この情報が、あなたの家庭菜園での成功と喜びを深める一助となれば幸いです。
読んでいただきありがとうございました!
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