トマトは追肥作業はかなり大事な作業です。初期段階で肥料をあげすぎてしまうとツルボケになりうまく育ちません。実にはエネルギーをたくさん使いますのでなった後に肥料が足りなくなってしまいます。トマトを成功させるコツの1つは追肥のタイミングを掴むことになります。
1. トマトの出身地から追肥を考える
トマトの原産は南米アンデス山地の乾燥したやせ地です。元々環境が厳しいところが出身のトマトは、肥料は少なめでも育ちます。逆に多すぎると葉や茎が茂り、実付きも悪くなってしまいます。トマトの場合は肥料が足りないことも注意ですが、あげすぎてしまうことにも注意が必要です。
苗から実をつけるまでは、水も減らしながら厳しめに育てていくと丈夫な苗に育ちます。
2. トマトの追肥のタイミング
2.1 樹の上端を観察する。
樹の上端を観察する場合、夕方でなく朝に観察します。夕方の場合、葉が丸まる場合もあり栄養過多と勘違いすることがあります。
樹の上端から15cmまでの茎の太さ、葉の巻き具合、葉色を観察します。茎の太さが1~1.2cm、葉はお皿を伏せた程度の曲がり具合で下に少しだけ巻いている状態ですと正常です。
これに対して、茎が太く、葉と葉との間隔(節間)がつまった感じになり葉が水牛の角のように内側に向いていたり、茎が太いと栄養過多。
茎や葉の支える軸が細く葉と葉の感覚が短く、葉の先が細長くピンとはりやや上向きになっていると栄養不足のサインなので追肥してください。
2.2 果房のなるタイミングで追肥
果房がなるタイミングで追肥する方法があります。第一果房、第三果房、第五果房と奇数毎に実が着果して大きくなってくるタイミングで追肥します。元肥の量や、品種や育て方にもよるため、上記方法を理解したうえで目安くらいがいいように感じます。
3. 肥料過多の対処法
3.1 脇芽を伸ばす
普段は主枝に栄養を行き届かせるためにおこなう脇芽かきですが、肥料過多の場合は逆にこれを伸ばしておき栄養を分散させます。その際に果房直下の脇芽は、成長が早く取り遅れると実に影響のでる可能性があるため伸ばさず、その他のの脇芽を1,2本伸ばします。
3.2 葉を半分に切る
葉は蒸散により根っこから水と肥料を吸い上げます。葉を切ることによって肥料の吸い上げを調整します。またこの際は、影響の少ない下葉の方から行います。
4. 肥料不足の対処法
4.1 追肥する
株が元気な場合、有機肥料、化成肥料、液体肥料等を追肥します。根の先が一番栄養の吸収が早いため根の先端をイメージして与えます。ある程度大きく育ったトマトであれば、通常のプランターの場合は鉢の縁側。畝等では端側に追肥します。
追肥の量については、肥料の種類にもよりますのでよく読んで施してください。
4.2 葉面散布する。
私はまだ試したことはないですが、株が弱っている場合や尻ぐされ等の症状がでて場合等に葉面散布という方法があります。どちらかというと補助的な効果なので土作りは大事かと思いますが、何か障害が起きた時などに採用してみるのもひとつかもしれません。
5.トマトの育て方
こちらの記事にたどり着いた方は、トマトの育て方について気になっているのではないでしょうか。こちらの記事では、大玉トマトやミニトマトの育て方についてまとめています。よろしければ参考にしてください。
5.まとめ
トマトは家庭菜園の基本にして、お世話することが多いので何気に難しい作物です。他の野菜で追肥に迷った場合はこちらの記事で追肥についてまとめて書いていますので参考にしてください。
読んでいただきありがとうございました!
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