しま農研の地植えでのシュンギク栽培レポート

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菜園レポート

シュンギクは秋冬野菜の中でも特に育てやすく、その独特な香りが害虫を自然に遠ざけるため、アブラナ科植物との混植にも効果的です。しま農研では、シュンギクをコンパニオンプランツとして頻繁に使用しており、その利点を最大限に活用しています。

詳しい栽培方法については他の記事で既に紹介していますが、この記事ではしま農研によるシュンギクの栽培経験に焦点を当て、植物の成長、遭遇したトラブルやその解決策、新たな栽培技術の試み、成功要因について詳細に解説します。

この記事があなたのシュンギク栽培に新たなアイデアを提供し、インスピレーションを与えることを願っています。しま農研もシュンギクの育て方についてはまだまだ研究中です。一緒にシュンギクの栽培知識を深めていきませんか?

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1.シュンギクの年別地植え栽培データ

しま農研では、2022年と2023年にわたり、シュンギクの地植えで栽培しました。このセクションでは、それぞれの年の栽培データとハイライトを詳細に共有します。

1.1 年別シュンギク地植え栽培データ一覧表

2022年と2023年のシュンギク栽培に関するデータを一覧表でまとめています。この表には使用した品種、定植時期、撤去日、収穫期間などの具体的な情報が含まれています。

品種株数種まき初収穫撤去日
2022中葉シュンギク5株9/32/12
2023中葉シュンギク10株9/2012/203/17

1.2 年別シュンギクのプランター栽培ハイライト

2022年のシュンギク地植え栽培

2022年はシュンギクが害虫に強いことが証明された年でした。

播種後のお世話が行き届かなかったため、ダイコンやからし菜は害虫被害を受けましたが、シュンギクは被害を免れ、冬を通じて収穫を楽しむことができました。

このレイズドベッドに唯一生き残ったシュンギク

2023年のシュンギク地植え栽培

2023年はダイコンとの混植栽培にチャレンジしました。初期の播種は害虫被害に見舞われましたが、2回目の播種で成長し、定期的な収穫が可能となりました。

収穫したシュンギクを楽しむことはできましたが、混植栽培の影響での生長のサイズは不揃いや、収穫のタイミングのミスなど、次年度の改善への課題を残しました。

少し不揃いでしたが収穫したシュンギクを楽しむことができました

2.シュンギクの月別地植え栽培記録

2023年のシュンギク地植え栽培の月ごとの記録を詳しく共有します。この記録は、シュンギクの成長状況や必要なケアを月別に追跡し、栽培計画の立案や現状の生育の評価に役立つ情報を提供します。

これらのデータはダイコンとの混植栽培でのデータをもとにしています。環境により違いはありますがあなたがシュンギクを栽培するさいの参考になれば幸いです。

9月のシュンギクの地植え栽培:播種と再播種

9月3日に播種したシュンギクは、初期の発芽を確認した後、1週間で防虫ネットを設置しました。しかしながら、害虫の侵入を見逃してしまい、害虫に通常は強いシュンギクも被害を受けてしまいました。そのため、被害を受けた全ての芽を撤去し、9月20日に再度播種を行いました。

この再播種から育ったシュンギクは順調に成長し、10日後には新たな芽が見られ、季節を通じて収穫を楽しむことができました。

9月3日 種まきを実施
9月20日 害虫被害にあったため再播種
9月30日 小さな芽がでてきました
降水量平均気温最高気温最低気温日照時間
9月229.0mm26.7℃34.9℃18.5℃143.7h

10月のシュンギクの地植え栽培:間引き

10月には、播種後に発芽したシュンギクの間引きを行いました。間引きは、葉の枚数をみながら株のスペースを広げていきました。

今回の栽培では、シュンギクの成長ペースに個体差が見られました。しま農研では、この差がダイコンとの混植による日照条件の違いから生じた可能性を感じましたが、明確な結論には至っていません。今後は異なる環境条件での栽培を試み、同様の現象が再び観察されるかどうかを検証する予定です。この経験は、今後の栽培計画を考える上で貴重な体験となりました。

10月21日 本葉が4枚ほど展開
10月21日 5cmくらい間隔にしました
10月26日 生長に違いがでてきました
降水量平均気温最高気温最低気温日照時間
10月147.0mm18.9℃29.9℃11.4℃200.6h

11月のシュンギクの地植え栽培:生長の見守り

11月に入ると、播種から2か月が経過し、シュンギクは間引き後の育成段階に移ります。同時に植えたダイコンが大きく成長してしまったため、シュンギクの日照が部分的に影響を受け始めていました。

この状況は、シュンギクの生育に悪影響を与える可能性があり、混植の方法について検討を要することを示しています。今後は、シュンギクの播種時期をダイコンより前倒しに設定するか、または植え位置を工夫することで、日照条件を改善し、シュンギクの生育を促進する方法を試みることも考えられます。

11月18日 ダイコンの真ん中にシュンギクを配置
11月18日 ダイコンの葉が影になっています
11月18日 生長が少し遅い気がしました。
降水量平均気温最高気温最低気温日照時間
11月41.5mm14.4℃27.5℃5.3℃174.8h

12月のシュンギクの地植え栽培:繰り返し収穫の試み

今回のシュンギク栽培では、摘み取りが可能な品種を選択し、一株から何度も収穫できるように枝を剪定して側枝を伸ばす栽培方法を採用しました。この方法では、株を残しながら定期的に新鮮な葉を収穫でき、一季に複数回の収穫が期待できます。

しかし、ダイコンとの混植の影響や寒さから、シュンギクの葉が日照不足に陥り側枝の生育が思うように促進されませんでした。この経験から、株張り型のシュンギクを選ぶなど、品種選定や栽培方法に再考が必要と感じました。今後は植物間の影響を考慮し、適切な品種や配置での栽培を検討することが有効な対策と考えられます。

12月20日 収穫仕立てのシュンギクは格別
12月20日 側枝の生長を観察
12月30日 思ったように側枝が伸びませんでした
降水量平均気温最高気温最低気温日照時間
12月19.5mm9.4℃21.1℃0.9℃199.1h

1~3月のシュンギクの地植え栽培:収穫のタイミング

1月から3月にかけてのシュンギクの地植え栽培は、寒冷期間を経て収穫のタイミングが課題となりました。1月と2月はダイコンの収穫が終わり、日照の問題は解消されましたが、低温のためシュンギクの生長は鈍くなりました。3月に入ると生育が改善され始めましたが、長い間収穫を行わなかった結果、筋ばったシュンギクが多く収穫されることとなりました。

この経験から、シュンギクの適切な収穫時期の見極めが今後の栽培において非常に重要であることが明らかになりました。これにより、今後は生育状態をもっと密接に観察し、収穫のタイミングを最適化することが新たな課題として設定されました。

1月14日 日照条件はクリアされました
2月10日 あまり生長がみられませんでした
3月17日 生長はしましたが新しい側枝以外は筋ばっていました
降水量平均気温最高気温最低気温日照時間
1月36.0mm7.1℃11.8℃2.9℃198.5h
2月78.5mm8.0℃12.5℃4.1℃152.4h
3月188.5mm9.6℃14.8℃5.1℃201.6h

3.地植えでのシュンギクの育て方

先にしま農研のシュンギク地植え栽培の詳細を共有しましたが、別の記事では地植えでシュンギクを育てる具体的な手順について詳しく紹介しています。

このガイドは、播種から収穫までの全過程を詳しく説明しており、地植えでシュンギクを栽培しようと考えている方にとって、実践的なヒントとして役立つはずです。ぜひこのガイドを参考にして、効果的なシュンギク栽培に挑戦してみてください。

4.まとめ

この記事を通じて、しま農研でのシュンギクの地植え栽培に関する具体的な年別、月別の記録や、栽培中に遭遇した課題やトラブルへの対処法を共有しました。シュンギクはその独特の香りで害虫を遠ざける効果があり、他の野菜との混植にも適しています。

我々の経験から得た知見は、シュンギク栽培の成功に役立つだけでなく、日々のケアや問題解決の参考にもなるでしょう。この情報があなたの家庭菜園でのシュンギク栽培を豊かなものにする手助けとなり、成功へと導く一助となることを願っています。シュンギクの栽培を楽しみ、より多くの収穫を得るために、しま農研の経験を活かしてもらえれば幸いです。

しま農研では、シュンギクだけでなく、他の野菜についても実際の経験を通じたレポートを記事にしています。これらの情報を使って、皆さんの家庭菜園をもっと豊かで楽しいものにしてください。これからも新しい実験や発見を楽しみながら、日々更新していくので、ぜひチェックしてみてください!

読んでいただきありがとうございました!

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