地植えでのローズマリーの育て方:植えたら何年も楽しめるハーブ

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野菜の育て方

ローズマリーは、美しい青緑色の針状の葉とひのきに似たような持続性のある強芳香が特徴の地中海出身のハーブです。多年生であり、耐寒性があるため、日本の冬越しをすることができ何年も楽しめることが魅力です。

特に地植えで育てる場合は、株も大きくなるため同じ場所で少しづつ大きくなっていく姿をしま農研でも楽しんでいます。肉や魚の臭み消し、じゃがいもやカブの香り付け、マリネなどに活躍する用途の広いハーブです。

この記事では、植え付けから収穫、増やし方までを詳しく解説していきます。ほしい時にフレッシュなローズマリーを摘み取れるよう、育ててみませんか?

しま農研
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一番古株のローズマリーはもうすぐ4年目になりました。プランターからの移植で長く育ているので愛着もたっぷりです。

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1.ローズマリーについて

ローズマリーは地中海沿岸を原産地とする、多年生のハーブです。その美しい紺色の花はガーデニング愛好者にも愛され、ハーブとしての用途だけでなく、観賞用としても楽しむことができます。ヨーロッパでは特に人気があり、洋風料理に幅広く活用されています。

地植えでは、成長すると40cmから200cm程度までの高さになり、樹木のように大きく育つこともあります。移植を好まず、根を触られることを嫌う特性があります。生命力が高く、他の植物に対して影響を与える可能性もあるため、地植えを検討する際は植え場所の選定に注意が必要です。

名称ローズマリー
原産地地中海沿岸
分類シソ科マンネンロウ属
発芽適温15~25℃
生育適温15~25℃
株間40cm
畝幅60cm
土壌酸度pH6~6.5

2.地植えでのローズマリーの栽培計画と準備

ローズマリーを地植えで栽培するにあたり、計画的な準備は成功のための重要なステップです。このセクションでは、地植えにおけるローズマリーの栽培計画とその準備過程について具体的にご紹介します。

2.1 ローズマリーの栽培時期

ローズマリーの定植に最適な時期は地域によって異なりますが、中間地域では一般に3月~5月頃、秋植えですと9月~10月頃が理想的です。

生育適温が15~25℃と気温による変化に強いため時期を外しても、真夏と真冬を避ければわりとよく育ちます。また、多定性のため長い期間楽しめる植物です。少しづつ大きくして収穫量を増やしていくこともできるためじっくり育てることもおすすめです。

2.2 ローズマリーの栽培スペース

ローズマリーは、比較的草丈が旺盛のため草丈が0,4~2mくらいに育ちます。一般的なガイドラインとしては、畝幅は60cm、株間は40cm程度を推奨されています。

ただし、地植えでは成長すると40cmから200cm程度までの高さになり、樹木のように大きく育つこともあります。

移植を好まず、根を触られることを嫌う特性を持ち、生命力が高いので、他の植物に対して影響を与える可能性もあるため、地植えを検討する際は植え場所の選定に注意が必要です。

しま農研では地植えでタイムなどと寄せ植え風で育てています。左は3年目のローズマリー

2.3 ローズマリーの土づくり

ローズマリーの成功は適切な土づくりから始まります。土壌改良には、雑草の除去、酸度の調整、元肥の施用が含まれますが、ローズマリーはやせた土地でも育つため、過度な施肥は不要です。

土作りは植え付け予定の1ヶ月前から準備を始めると良いでしょう。土作りの詳しい手順はこちらの記事で紹介しています。

2.4 ローズマリーの苗選び

ローズマリーは、立ち性、匍匐性(ほふくせい)、半匍匐性(ほふくせい)の主に3種類に分けられます。ローズマリーは様々な品種がありますが、苗を選ぶ時に特にこの特徴についてはその後の生長の形が違うため知っておくとよいでしょう。

立ち性枝が上に向かって伸びる
匍匐性地面を這いながら成長し立ち上がらない。横に広がる
半匍匐性匍匐性と立ち性どちらの性質を持つ。

3.地植えでのローズマリーの育て方

ローズマリーの栽培は、その手軽さと比較的簡単な育成過程で知られています。このセクションでは、ローズマリーを実際に地植えで育てる手順について具体的にご説明します。

3.1 ローズマリーの定植(地植え)

ローズマリーの定植は、3月から5月頃に植え付けます。ローズマリーの定植における水やりのポイントは、根の活着を促進し、苗の健康的な成長を支えることにあります。

以下に、ローズマリーの定植時の水やりの具体的な手順を説明します。

定植のポイント

植え付け前のポット、植え付け用の穴、定植後の株のまわりの3回水を与え根の活着を促進する

1.ポットへの水やり

定植の1~2時間前には、ポットにたっぷりと水を与えます。

これにより、土が十分に湿り、苗が移植時のショックを最小限に抑えられるようになります。

2.植え穴への水やり

植え穴を掘った後、その穴にも水を与えます。このステップは、土に十分な水分を確保し、苗が新しい環境にスムーズに適応できるようにするために重要です。

植え穴の深さは、ポットの高さに合わせて調整します。これにより、定植作業が容易になります。

3.定植後の水やり

覆土をした後、再度たっぷりと水を与えます。この水やりは、土と根が密接に接触することを促し、根の活着を助けます。

苗をポットから取り出す際は、根を傷つけないように慎重に行いましょう。最後に仮支柱を立てて苗を固定します。

定植は各工程ごとに水やりをすることで根の活着を助けます。
プランターから移植することもできますが、根を触られることを嫌う特性があるので注意です

3.2 ローズマリーの剪定(地植え)

ローズマリーは手間をかけずともよく育ちますが、適切な剪定方法を知っておくと、育てる楽しみが増えます。この章ではローズマリーの剪定方法について詳しく解説します。

3.2.1 ローズマリーの剪定時期

ローズマリーを大きく剪定する最適な時期は、4月から6月頃、梅雨入り前です。ローズマリーは高温多湿に弱いため、7月以降の夏期に剪定を行うと、植物への負担が大きくなり、成長が阻害される可能性があります。秋に剪定を行うと、翌年の花芽を損ない、花が咲かない原因にもなりかねません。

ただし、4月から6月以外に剪定を一切行ってはいけないわけではありません。収穫を目的とした軽い剪定は、11月頃までいつでも可能です。使いたいときにフレッシュなローズマリーを収穫し、その魅力を存分に楽しんでください。

しま農研は5月頃に毎年剪定しています。

3.2.2 ローズマリーの剪定のポイント

ローズマリーの剪定を行う前に、その生長特性を理解することが重要です。このセクションでは、ローズマリーの特徴と剪定のポイントについて詳しく解説します。

1. 先端部分での剪定(枝を増やす)

ローズマリーは、切った場所のすぐ下から2本のわき芽が伸びていきます。

枝を増やしたい場合は、先端から刈り込むことでわき芽の生長が促進され、枝が分かれて育つため、より大きく育てることができます。

増やしていきたい時は先端に近い部分で刈り込む
2. 枝分かれした部分での剪定(枝を減らす)

ローズマリーは、枝分かれした部分で切ると、その部分からはそれ以上成長しないため、樹形を整えることができます。枝を減らしたい場合は、枝分かれした部分を剪定することが効果的です。

3. 木質化した部分の剪定(切り戻す)

ローズマリーは、歳を経るにつれて、葉が落ちて茶色く変色する部分が出てきます。これを「木質化」と呼び、この状態の枝からは新しい枝や葉が出てくることはありません。

木質化した枝は、新しい成長を促すために切り戻す必要があります。これにより、植物全体の活力を保ち、新しい枝の生長を促します。

木質化した部分は切り戻しをして新しい枝の生長を促します

3.3 ローズマリーの収穫(地植え)

ローズマリーは年中、いつでも収穫可能です。必要な分だけ収穫し、常にフレッシュなローズマリーを楽しむことができます。ただし、冬期は株を保護するために収穫を控えめにしましょう。過剰な収穫は株を弱らせる原因になることがあります。

収穫は、基本的に枝の先端から約10cmの位置、わき芽の少し上でカットするのが一般的です。この方法により、植物の健全な成長を促しながら、必要な量のハーブを収穫できます。また、前述した剪定のセクションで紹介した技術を活用して、植物の形を整えながら収穫することも推奨されます。

3.4 ローズマリーの追肥と水やり(地植え)

地植えのローズマリーは、深く根が張っている場合、基本的に追加の水やりは必要ありません。自然の降雨だけで充分な水分を補給することができます。また、ローズマリーはやせた土地でも育つ植物であり、基本的に追肥の必要もありません。そのため、手間がかからず管理がしやすいのが特徴です。

しかし、特に乾燥が激しい時期や、植え付け直後などは、水分が不足しがちなので、土の表面が乾いたと感じたら適宜水やりをしてください。

3.5 ローズマリーの挿し木

ローズマリーの株を簡単に増やす方法として挿し木があります。この方法では、切り取った茎を土に挿して、新しい根や葉を生やし、新たな株を作り出します。

以下に、ローズマリーの挿し木に関するポイントを詳しく解説します。

3.5.1 ローズマリーの挿し木のタイミング

挿し木に最適な時期は、生育適温が15~25℃にあたる5~6月、または9~10月です。真夏や真冬の極端な気温は植物にストレスを与えるため、避けた方が良いでしょう。

3.5.2 ローズマリーの挿し木の手順

1.ローズマリーの剪定

挿し木に適した枝は、先端が柔らかすぎず、茎がしっかりしている部分から選びます。木質化した枝も挿し木に使用できます。10~15cmの長さが理想的で、切り口は斜めになるように剪定します。

2.下葉の除去

剪定した枝の下側3~5cmの葉を取り除きます。この部分が土に挿される部分となります。発根促進剤を塗布すると、根付きが向上します。

3.土に挿す

挿し木用の土を準備します。特に育苗や挿し木用の土は、新しい根が伸びやすく設計されています。用意した土を育苗用ポットに入れ、剪定した枝を挿し、たっぷりと水を与えます。

4.発根までの管理

ローズマリーの発根には約1ヶ月かかります。この期間は、植物を穏やかに見守ることが重要です。根を確認するために挿し木を抜いたりするのは避けましょう。風通しの良い半日陰で管理し、土が乾かないよう毎日水やりを行ってください。

4.しま農研の地植えでのローズマリー栽培:実践編

しま農研では、ローズマリーの地植え栽培を実際に行っています。このプロセスでは、しま農研独自の試みや遭遇したトラブルなども含め、栽培の様子を共有していきます。この情報が、あなたがローズマリーを育てる際の参考になれば幸いです。

4.1 ローズマリーの地植え栽培の観察記録

しま農研では、ローズマリーの地植え栽培を実践し、その影響をリアルタイムで観察しています。ローズマリーがどのように成長するかの観察を通じて、より効果的な栽培方法を見つけ出すことを目指しています。

今後の進展については、しま農研の記事を通じてリアルタイムで観察記録を共有していく予定です。ローズマリーの栽培を計画している方は、ぜひこの情報を成長の参考や比較としてご活用ください。

5.まとめ

この記事では、地植えによるローズマリーの栽培方法について、植え付けの準備から収穫、挿し木による増やし方まで詳しく解説しました。ローズマリーは、美しい花と香り高い葉を持つ多年草で、地植えにより大きく育てることができます。このハーブは、料理の香り付けだけでなく、ガーデニングの植物としても魅力があります。

しま農研の実践記録を通じて、ローズマリーの成長の観察や栽培方法についての情報を共有しました。これらの情報が、あなたのローズマリー栽培の成功に役立つことを願っています。地植えでのローズマリー栽培に興味のある方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

しま農研では多様な野菜の栽培方法を紹介しており、それらの記事は50音順で整理しています。どの野菜に興味を持っているかに関わらず、必要な情報を簡単に探すことができます。ぜひとも、これらの情報を参考にしてみてください。

読んでいただきありがとうございました!

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