ニンニクは、家庭菜園の中でも“植えてからが長い”野菜のひとつ。
秋に植えて、冬を越え、春の終わりにようやく収穫を迎えます。
しま農研でも最初の年は、苗を買って植えるところからのスタートでした。
翌年には鱗片(りんぺん)からの栽培に挑戦し、株間や追肥のタイミングを変えて小さな実験を重ねてきました。
時間はかかるけれど、その分だけ発見の多い野菜です。
冬の間も静かに根を張り、春になるとぐっと生長する姿には、何度見ても驚かされます。
この「家庭菜園研究ノート」では、しま農研で実際に行ったニンニク栽培の記録をまとめました。
生長の経過や観察の記録、トラブルとその対策、そして来季につなげたい工夫を紹介していきます。
一緒に、“ゆっくり育つ野菜の研究”を楽しんでいきましょう。

ニンニクは使い勝手もよく家族にも大人気!
プランターでも簡単に育てることができます
1. しま農研ニンニク栽培ヒストリー
しま農研がニンニク栽培を始めたのは、2022年から。
家族にも評判がよく、それ以来、毎年の定番野菜として育てています。
ちょっとお高い国産ニンニクを、自分の手で育てて収穫できるのも大きな魅力。
香りの強さや味わいが市販のものとはひと味違い、料理にもひと工夫したくなります。
ここでは、初めての栽培から2024年までの3年間の記録を振り返ります。
小さな失敗や気づきも含めて、“ニンニク研究の歩み”としてまとめました。
2022年:ニンニク初栽培の結果は・・・

しま農研が初めてニンニク栽培に挑戦したのは 2022年。
苗を買ってプランターに植え、冬の寒さや雪を経験しながら育てました。
それでもしっかり芽を伸ばし、春には元気に生長。
無事に収穫までたどり着いた時の喜びは今でも忘れられません。
この年はまさに、「育てる手ごたえを得た年」。
栽培の基本を体で覚えた、しま農研にとっての第一歩でした。
2023年:ニンニク初栽培の結果は・・・

2023年は、鱗片(りんぺん)からの栽培に挑戦した年。
初めて種球を割って植え付け、顔を出した芽のかわいさに毎日見とれていました。
冬を越えてからはぐんぐん成長し、前年を上回るたくさんのニンニクを収穫!
小さなプランターでも十分に育ち、栽培の自信につながりました。
この年はまさに、「プランターでもたくさん収穫!」
条件を変えることで成長の違いを実感でき、次への研究テーマが生まれた一年でした。
2024年:ニンニク初栽培の結果は・・・

2024年は、ジャンボニンニクに挑戦した年。
どこまで大きく育つのか、期待とワクワクの気持ちで植え付けをスタートしました。
冬の寒さを乗り越えてすくすくと生長し、最終的には2まわりほど大きなニンニクを収穫!
サイズだけでなく、香りや味も想像以上にしっかりしていて驚きました。
この年はまさに、「味も結構いける感じでした」。
大きさだけでなく“味の研究”にもつながった一年です。
しま農研 ニンニク栽培データまとめ
毎年の栽培データを一覧にしました。
この記録を積み重ねて、今後の栽培計画や比較に役立てていきます。
| 年 | 品種 | 栽培環境 | 植付 | 初収穫日 | 撤去日 | 収穫量 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2022 | プランターでニンニク | プランター | 11/15 | 6/4 | 6/4 | 4個 |
| 2023 | 嘉定 | プランター | 10/7 | 5/18 | 6/22 | 17個 |
| 2024 | ホワイト六片 | プランター | 10/13 | 5/11 | 6/1 | 15個 |
| 2024 | ジャンボニンニク | プランター | 9/19 | 12/20 | 2/18 | 2個 |
2.写真でたどるニンニクの成長カレンダー
しま農研で実際に育てたニンニクの成長カレンダーです。
後から見返すと「次はも追肥を早めてみようかな」など、
栽培計画の基準になる記録としてまとめています。

ニンニクは7~8ケ月とながーい栽培期間。育てる時の参考にしてください
2024年のプランターニンニクのタイムライン

こちらは、しま農研で実際に育てた2024年のニンニク(プランター栽培)の記録です。
植え付けから収穫までおよそ8か月。
秋の植え付けから、冬越し、春の成長、初収穫、乾燥までを月ごとにまとめました。
作業と成長のタイミングを見比べながら、
あなたの栽培スケジュールづくりの参考にしてみてください。
| 月 | 降水量(mm) | 平均気温(℃) | 最高気温(℃) | 最低気温(℃) | 日照時間(h) |
|---|---|---|---|---|---|
| 10月 | 174.5 | 20.6 | 24.5 | 17.4 | 111 |
| 11月 | 82.0 | 13.7 | 17.8 | 10.2 | 158 |
| 12月 | 0.5 | 8.1 | 13.2 | 3.8 | 233 |
| 1月 | 26.0 | 6.6 | 11.6 | 2.6 | 206 |
| 2月 | 6.5 | 6.5 | 12.0 | 1.9 | 217 |
| 3月 | 153.0 | 10.7 | 16.0 | 6.2 | 168 |
| 4月 | 154.5 | 15.6 | 20.7 | 11.2 | 178 |
| 5月 | 206.0 | 19.2 | 23.6 | 15.5 | 145 |
| 6月 | 100.0 | 24.7 | 29.3 | 21.2 | 179 |
3.しま農研の小さな実験室
「しま農研の小さな実験室」では、日々の栽培の中で試してみた
ちょっとした実験や観察の記録をまとめています。
ニンニク栽培の中で気づいたことや、「やってみたらこうなった!」を共有することで、
あなたの栽培のヒントになれば嬉しいです。
3.1 ニンニクの球根の生長観察

ニンニクの球根は土の中で育つため、普段はその変化が見えません。
そこで、しま農研では時期をずらして試し抜きをおこない、
球根がどんなふうに大きくなっていくのか観察してみました。
4月のはじめはまだ小さく、茎も細め。
5月に入るころから葉の生長がピークを迎え、
そのタイミングで球根がぐっと膨らみはじめました。
この観察から、葉がしっかり育ってから球根が太るという
ニンニクの“ゆっくりとした成長リズム”が見えてきました。
3.2 ニンニクの植え付け株間の違いでどう変わる?

株間を変えると、同じプランターでも育ち方が変わります。
しま農研では、15cmと5cmの2パターンで栽培し、
どちらがより大きく育つのかを比べてみました。
結果、株間を広くとった15cmの方が、
ひとつひとつの球根がしっかりと大きく育ちました。
一方で5cm間隔では、株数は多くとれるものの、
球根はやや小ぶりに仕上がりました。
しま農研のおすすめは、株間15cm!
しっかりとしたサイズを狙いたい方にぴったりの間隔です。
3.3 イチゴ×ニンニクの寄せ植え実験

ニンニクとイチゴは、実は相性のよいコンパニオンプランツ。
一緒に植えることで、ニンニクの香りが害虫を遠ざけ、イチゴも安心して育つといわれています。
しま農研では、寄せ植えプランターでこの組み合わせを試してみました。
結果、どちらも健康に育ち、収穫も無事成功!
栽培スペースを有効活用しながら、
コンパニオンプランツの面白さを楽しめる組み合わせです。
4. ニンニクの栽培方法
前章では、しま農研が実際に取り組んだニンニク栽培の記録や、
小さな実験から見えてきた気づきを紹介しました。
ここからは、これまでの経験をもとにした
プランターでのニンニク栽培の基本手順をまとめます。
👉 詳しい手順や管理のコツについては、
別記事「プランターでのニンニクの育て方」で詳しく紹介しています。
植え付けから追肥、収穫まで、実践的なヒントをまとめているので、
これからニンニクを育てたい方はぜひ参考にしてください。
5.まとめ
ニンニクは、植え付けから収穫までに時間のかかる野菜ですが、
その分だけ観察の楽しさや、小さな発見の多い作物です。
しま農研では、プランター栽培を中心に、毎年少しずつ条件を変えながら
球根の生長、株間、組み合わせ栽培などの小さな実験を重ねてきました。
思い通りにいかない年もありましたが、
それも含めて“家庭菜園の研究”の一部だと感じています。
この記事が、あなたのニンニク栽培のヒントや、
「次はこうしてみよう」というきっかけになれば嬉しいです。
これからもしま農研では、
実際に育ててみた記録や、小さな実験の結果を共有していきます。
一緒に“暮らしの中の研究”を楽しんでいきましょう。
しま農研ではニンニクに限らず、さまざまな野菜についての栽培レポートを公開しています。
「しま農研の栽培レポートガイド」では、
それぞれの野菜の成長や管理方法を一覧でまとめ、アクセスしやすく整理しています。
実際に栽培してきたからこそわかる、成功と失敗のポイントを詳しく記録していますので、
気になる野菜の記事もぜひチェックしてみてください。
この情報が、あなたの家庭菜園での成功と喜びを深める一助になれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました!









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