こんにちは、しま農研です。家庭菜園を始めて早5年、再び訪れた春を迎え、今年も地植えとプランターを活用して、30種類以上の春夏野菜栽培に挑戦します。
しま農研では、毎年の栽培経験をリアルタイムで共有しており、現在取り組んでいるナスの育成過程やケア方法、直面する課題などを逐一お届けしています。今年は、底面給水式のプランターを使用することでのナスの育成の様子を観察することをテーマに栽培していきます。
この記事では、ナス栽培のリアルタイムな観察記録を通じて、しま農研が得た知見をリアルタイムに更新し、共有していきます。現在ナスを栽培中の方や、これから挑戦しようと考えている方にとって、実践的な参考情報を提供できればと思います。立派に育ったナスは迫力があり、家庭菜園にもおすすめです。成功させてみずみずしいナスを楽しみましょう!
毎年育てているナスの今年のチャレンジは底面給水プランターの使用です。ナスは水が大好きなので水切れ防止に使用してみます!
1.プランターでのナス栽培方法
しま農研では、プランターでのナスの栽培の詳細な手順を紹介するガイド記事をご提供しています。この記事は、ナスの植え付けから始まり、剪定方法そして最終的な収穫に至るまでの栽培プロセス全体を網羅的に解説しています。
実際のナス栽培において、この記事を参考にしながら成長の様子を観察し、得られた経験や新しい知見を随時更新しています。ナスを栽培する際には、この記事が実践的なアドバイスを提供し、栽培の成功に役立つことを期待しています。ナス栽培のポイントを押さえて、充実した栽培体験をお楽しみください。
2.2024年のナスプランター栽培データ
2024年のしま農研では、プランターを利用してナスを栽培し、その過程で得られたデータを一覧でまとめていきます。このデータには、定植日、栽培終了日、追肥を施した回数、全栽培期間、そして収穫したナスの量など、栽培における代表的な指標を記録しています。
これらのデータ、同じような条件で栽培を計画している方々が参照できるよう、具体的な数字を通じて栽培方法の改善点や、より良い栽培計画の立案に役立つことを願っています。
品種 | プランター | 定植 | 初収穫 | 追肥回数 | 撤去日 | 収穫量 | 栽培日数 |
ナス | 10号プランター | 4/28 | 6/11 | 5回 | 11/5 | 32個 | |
ナス | 底面給水(12号) | 4/28 | 6/29 | 5回 | 11/5 | 30個 | |
ナス | 底面給水(横600型) | 5/2 | 6/5 | 5回 | 11/5 | 32個 |
3.2024年ナスプランター栽培のコンセプト別観察記録
このセクションでは、2024年のナス栽培における様々な環境下での生長比較、追肥の効果、収穫量の記録、さらには栽培中に遭遇した問題点や気づきなど、多角的な観察結果を写真と共にリアルタイムで共有します。これらの情報が、あなたのナス栽培に役立つことを願っています。
3.1.1 比較観察記録
しま農研では、異なる栽培環境でナスを育て、その成長の違いを観察しています。異なる栽培条件がナスの生長にどのような影響を与えるのかを検証します。
3.1.2 追肥観察記録
追肥はナス栽培において重要な工程です。しま農研では、植物の状態を観察しながら最適な追肥タイミングを見極め、その効果を分析します。
品種 | プランター | 追肥日 |
ナス | 10号プランター | 6/6,25,7/19,8/4,9/25 |
ナス | 底面給水(12号) | 6/6,25,7/19,8/4,9/25 |
ナス | 底面給水(横型) | 6/6,25,7/19,8/4,9/25 |
3.1.3 収穫観察記録
収穫量は、栽培の成功度を判断するための重要な指標です。しま農研では、収穫の様子や収穫量を記録し、栽培方法の改善点を検討します。
品種 | プランター | 収穫日 | 収穫量 |
ナス | 10号プランター | 6/11,13,20,25,27,7/3,6,13.15,20,24,8/1,9,11,15,24,31 9/8,15,21,11/5 | 32個 |
ナス | 底面給水(12号) | 6/29,7/3,13.20,8/4,9,11,24,31,9/21,25,10/9,11/5 | 30個 |
ナス | 底面給水(横型) | 6/5,6/11,13,20,22,25,27.29,7/3,6,13.15,20,24,27,30 8/1,8/3,24,31,9/8,15,10/9 | 32個 |
3.1.4 底面給水プランターでの検証
今年、しま農研はナスの栽培において、底面給水プランターを使用することにしました。昨年の栽培データを参照しつつ、底面給水プランターの効果と植物の成長様子を詳細に観察していきます。
4.ナスの月別リアルタイム観察記録
しま農研では、ナスの栽培を様々な方法で実施しており、その成長過程を月別に詳細に記録しています。このセクションでは、はじめて使用する横型の底面給水プランターを使ったナスの栽培の様子をリアルタイムで共有し、あなたが自身のナス栽培と比較する際の参考情報を提供します。
今年の栽培の成功を願いつつ、しま農研も観察記録の作成を通じて学び、楽しんでいます。以下に、使用した栽培方法別の観察記録を紹介します。
4.1 やわらか焼きナス:サントリー
やわらか焼きナスという品種の長ナスを選定しました。ナス栽培に最もポピュラーな10号の深型プランターを使用し、栽培の様子を共有していきます。
5月のやわらか焼きナス
定植した苗が順調に成長を続け、葉が充分に茂り始めたため、月末に下葉の整理を行いました。これにより株がさらに健康的に育つことを期待しています。引き続き、その成長を注意深く観察していきます。
下葉の整理
ナスがしっかりと活着してから葉が豊かに茂り始めたため、一番果より下の葉を整理しました。わき芽や伸びすぎた枝を剪定し、株がすっきりとした形になりました。このプランターでは、2本仕立てでの栽培を進めていきます。
6月のやわらか焼きナス
6月の始めに一番果をつけたやわらか焼きナスは、月末までに7個収穫することができました。このプランターでは2本仕立てで育てています。
水の管理
晴れた日が続いて水やりが行き届かず、ナスの葉が萎れる事態が発生しました。この状態は水切れの典型的な症状で、特に暑い時期はこまめな水やりが重要になります。
一方で、同じ条件下で育てている底面給水型プランターのナスは、水切れの問題を抱えていませんでした。この事から、底面給水型プランターが水持ちが良いことが実証され、特に水管理が難しい環境や忙しいガーデナーにとって有効な選択肢であることが示されました。
二本仕立て
苗が成長し、仮支柱を超える高さに達したため、本支柱を立てることにしました。この10号プランターで育てているナスは、二本仕立てで栽培します。
7月のやわらか焼きナス
7月のやわらか焼きナスは全体として順調に成長していますが、害虫被害により葉に茶色い箇所が目立ち始めました。収穫はそれなりに行えていますが、この現象は少し気になる点です。
側枝一果取り
ナスは実をたくさんつけすぎると成り疲れになり、その寿命が短くなるといわれています。側枝を剪定することで実のなる数をコントロールすることができます。
つやがないナス「ボケナス」
7月13日に収穫したナスは、いつもと異なり、みずみずしさが失われツヤがなくなっていました。これは、ナスが多くの水分を必要とするため、何度か水切れを起こしてしまった結果だと考えられます。
7月はプランター栽培において水切れが起こりやすいため、こまめな水やりが必要です。この収穫したナスを食べた結果についてもレポートします。
8月のやわらか焼きナス
8月もナスの収穫は順調に行われましたが、水切れが何度か発生し、栽培には注意が必要です。ナスは水切れによる実への影響が大きいため、管理が難しい部分です。この期間には少し強めの剪定を行い、秋の収穫に備えるのも良い選択です。
水切れの症状前後
真夏に1日水やりを行えなかったため、ナスが水切れの症状を示しました。葉は萎れ、実はふにゃふにゃになっています。この後、ナスがどのような状態になるのか、生長の変化に注目してみます。
強剪定で新しい成長を促す
枝の状態が悪化し、古い葉も目立ち始めたため、本枝の剪定を行い、側枝の育成を試みることにしました。背丈の半分くらいの高さで剪定を施し、新たな成長の様子を見守ります。
9月のやわらか焼きナス
少し実のなりが悪くなってきました。実も硬いものができるようになってきたのでそろそろ収穫終わりに近づいてきたかもしれません。
10月のやわらか焼きナス
10月になって寒さにともない葉も元気がなくなってきたので、最後の収穫をして11月5日に片付けすることにしました。
4.2 ほわとろナス:サントリー
ほわとろナスという白い長ナスの品種を選定し、底面給水型の12号プランターを使用して栽培します。このプランターはその大きさと水持ちの良さから、ナス栽培に最適だと予想しています。プランターでの生長の様子を観察し、その効果について検証していきます。
5月のほわとろナス
白ナスは成長が遅い傾向にありますが、じっくりとその生長を待っています。今回、下葉が旺盛に伸びてきたため、下葉を整理したことで、株全体がすっきりとした姿を見せています。
6月のほわとろナス
白ナスは他のナスに比べると例年生長が遅いのですが、今年も同じように少し遅れた生長になりました。ただし、12号の底面給水プランターとナスにとって最適な環境を提供したこともあって予想以上に大きく育っています。この白ナスは円柱型のあんどん仕立てで育てていきます。
3本仕立てでのわき芽の生長観察
あんどん仕立て
白ナスをあんどん仕立てで育てています。今回、適切な長さの180cmの支柱がなかったため、代わりに210cmの支柱を使用しました。ナスがかなり大きくなってからの仕立て作業となったため、支柱立ての作業には苦労しました。この経験から、植物が大きくなる前に支柱を立てるほうが効果的であることを実感しました。
7月のほわとろナス
7月にはほわとろナスが初めての実をつけました。葉や茎は旺盛に茂っていますが、実の付きが少し悪いことが気になっています。このため、下葉や枝を適宜整理しながら、より良い成長を促すことにしました。
下葉の整理
白ナスを大きめのプランターで育てた結果、植物は大きく成長し、その葉も大きく広がりました。下葉が密集して通気性が悪化しているのが気になったため、摘葉を行うことにしました。通気性を確保することは、病気の予防にもつながり、栽培において重要な作業です。
8月のほわとろナス
8月に入り生長が少し遅れていたほわとろナスがたくさん収穫できるようになってきました。株も成長は順調で8月末には少し強めの剪定をおこない秋のさらなる収穫に備えます。
9月のほわとろナス
白ナスは秋になってからの方が綺麗な実がなっている印象です。品種の違うナスを育てると収穫時期が分かれるがよいところです。
10月のほわとろナス
10月の白ナスは花はつけるものの結実までいかなくなってきたので11月5日に片付けることにしました。来年はもう少し大きな剪定をしてみようと思います。
4.3 千両二号
多くのナスの品種が存在しますが、しま農研は毎年欠かさずに「千両二号」を栽培しています。この品種は育てやすく、市場にも広く出回っているため、非常に使い勝手が良いのが特徴です。
今年は新たな試みとして、横型のプランターでの栽培に挑戦します。これまでとは異なる、広々としたスペースでの栽培が、成長にどのような影響を与えるのか検証していきます。
5月の千両二号
一番果の摘果
5月18日に、小さな一番果が形成されたため、植物の生長を優先する目的で摘果を行いました。また、一番果より下の部分にあるわき芽も整理しました。このプランターでは3本仕立てで育てていく計画ですので、育成するための主要な枝は残しています。
6月の千両二号
今年のナスは例年より豊作で、これは恐らく気候の影響もあると思われます。このプランターでは6月に11個のナスを収穫することができました。こまめな剪定を心がけ、7月以降も収穫が続くよう努力しています。
あんどん仕立て
今回は横型のプランターを使用し、あんどん仕立てでの栽培を初めて試みました。支柱の材料選びには悩みましたが、最終的にホームセンターで購入したソフトワイヤーを使用することにしました。この新しいアプローチでの栽培効果をこれから検証していく予定です。
7月の千両二号
7月の千両二号は、プランターで栽培されたナスの中で最も好調です。横に広いプランターでの栽培は初めての試みでしたが、ナス栽培におけるその有効性を実感しました。
8月の千両二号
8月に入り、千両二号の株は順調に生長し、期待通りの生長を見せています。夏の厳しい乾燥を乗り切るため、私たちは敷き藁を利用して土の湿度を維持しています。この方法は、水分蒸発を抑え、根元の温度も安定させる効果があります。
夏の終わりに向けては、本枝を適度に剪定し、新しい側枝が健康的に成長するよう手助けしています。
剪定による新たな成長の促進
本枝の古くなりが目立ち始めたため、剪定を行い、側枝の育成に重点を置くことにしました。剪定によってかなりすっきりとし、葉の枚数も減少しましたが、これは新しい成長を促すためのステップです。これからの生長を注意深く見守り、健康的な発展を期待しています。
9月の千両二号
まだ、剪定をこまめにしたおかげか。新しい葉もつけはじめてもう少し楽しめそうです。
10月の千両二号
10月に花をつけたナスはゆっくり生長し最後の1本を収穫することができました。はじめての横型のプランターで3本仕立てで育てたナス栽培チャレンジも11月5日で終了させませた。
5.栽培レポート
しま農研では、ナスの栽培に関する詳細な栽培レポートを作成しております。こちらでは2023年までの栽培データを詳しくまとめています。今年の栽培が終わり次第、新たに得た知見や経験をこのページに追加していく予定です。
しま農研での過去のナス栽培に関心がある方は、ぜひこの記事をご覧ください。ここでは、しま農研の栽培成果や学び、改善点などが共有されており、あなたの栽培に役立つ情報があるかもしれません。
6.まとめ
この記事を通して、しま農研における2024年のナス栽培のリアルタイム観察記録を共有していきます。ナスを成長過程、追肥や収穫の様子、さらには栽培中に直面した課題や成功体験など、様々な角度からの情報をお届けする予定です。
この記事はリアルタイムの栽培を通じて完成させていくため栽培終了まで更新を続けていきますので定期的にチェックしていただければ幸いです。しま農研の観察記録が、あなたのナス栽培における参考になれば幸いです。
しま農研では、ナスだけでなく他の野菜についても同じようなリアルタイム観察記録の記事を作成しています。これらの観察記録を通じて、栽培の知識と経験を深めるとともに、家庭菜園愛好家の方にとっても有益な情報を提供できることを目指しています。この記事は、しま農研が観察している野菜のまとめ記事になります。よろしければこちらの記事も参考にしてください。
読んでいただきありがとうございました!
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