アスパラガスは、一度植えれば何年も育つ 多年草の野菜。
毎年のように苗を植え替える必要がなく、
“育てるほどに株が育ち、収穫も増えていく” のが大きな魅力です。
1年目は収穫をぐっと抑えて、まずは根をしっかり育てる時期。
焦らず時間をかけることで、翌年以降の芽が太く、力強く育っていきます。
しま農研でも、最初に植えたアスパラガスの観察を続けています。
この記事は、そんな「実験や気づき」を
そのまま残していく 更新型の観察ノート。
うまくいった年もあれば、工夫が必要と思った年もありますが、
その一つひとつが次のシーズンのヒントになります。
これからアスパラガスを育てる人や、
来年また同じ株と向き合う自分にとって、
小さな気づきの種になれば嬉しいです。

アスパラガスは、同じ場所から毎年春に
ぽこっと顔を出す姿がかわいいんです。
1. しま農研アスパラガス栽培ヒストリー
アスパラガスは、しま農研では2024年から育て始めた野菜です。
この章では、その年ごとの気づきや変化を、
“観察の積み重ね”としてまとめていきます。
アスパラガスは、毎年同じ場所から芽を伸ばすので、
年ごとの変化がとてもわかりやすい野菜でもあります。
毎年の状態を比べることで、
どのように姿を変えていくのか——
その過程を記録していくためのページです。
2024年:アスパラガス初栽培の結果は・・・

2024年は、しま農研にとってアスパラガスを初めて育てた年でした。
まずは菜園スペースを整えるところから始まり、
春の4月にクラウン(根株)を植え付けました。
芽が出るまでは少し心配もありましたが、
夏にはふわっと広がるように葉が茂り、株がじわっと大きくなる様子が見えてきました。
アスパラガスの1年目は収穫をせずに “根を育てる時期”。
しま農研でも、この年は 収穫を一度もせずに冬まで放置栽培し、
株をしっかりと充実させることに専念しました。
振り返ってみると、
「しっかり株を成長させた年」。
翌年以降の収穫につながる、土台づくりのシーズンになりました。
2024年:アスパラガス初栽培の結果は・・・

2025年は、しま農研でアスパラガスを育てて2年目のシーズン。
春になると株元から太い芽がいくつも顔を出し、
昨年よりもはっきりと力強い育ち方が見られました。
無理のない範囲で少しだけ収穫も体験。
初めての“自分の庭のアスパラガス”は、みずみずしくて香りが濃く、
育ててきた時間がそのまま美味しさにつながることを実感しました。
夏の終わりにも新しい芽が伸び、株はさらにボリュームアップ。
多年草として、年を重ねて力をつけていく姿がよく分かった一年でした。
まとめるなら、2025年は
「はじめて収穫を楽しめた年」。
来年は、どのくらい芽を残すと収穫量が最大化するのか?
そのあたりを試してみたいと思います。
しま農研 アスパラガス栽培データまとめ
年の栽培データを一覧にしました。
この記録を積み重ねて、今後の栽培計画や比較に役立てていきます。
| 年 | 品種 | 栽培環境 | 植付箇所 | 植付 | 初収穫日 | 冬越準備 | 収穫量 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2024 | 紫アスパラ | 地植え (120×90) | 1ヶ所 | 4/29 | – | 12/7 | 0本 |
| 2024 | 紫アスパラ | 地植え (120×90) | 1ヶ所 | – | 4/12 | 12/16 | 85本 |
📍さいごに
この比較は、来年以降の育て方だけでなく、
「アスパラガスが年数によってどのような変化があるか?」 を知るヒントになっています。
今年も引き続き、条件を変えながら育てていきます。
このノートは、毎年アップデートしていきます。
2.写真でたどるスナップエンドウの成長カレンダー
しま農研で実際に育てたアスパラガス(地植え)の成長を、
年をまたぐカレンダー形式でまとめました。
アスパラガスは多年草のため、
「植え付け → 株づくり → 越冬 → 収穫」 という流れを
長い時間軸で見ることが大切な野菜です。
写真で並べてみると、
作業のタイミングや、株が力をつけていく様子がよく分かります。

アスパラガスは、年単位で育っていく野菜。
写真で振り返ると、「今どの段階か」が見えやすくなります。
アスパラガス(地植え)栽培カレンダー|1年目〜2年目のタイムライン

こちらは、しま農研で育てた
アスパラガス(地植え栽培)の成長記録です。
1年目の春に植え付けを行い、
夏〜秋は収穫をせず、追肥や管理をしながら株を育成。
冬は地上部の枝を剪定して越冬し、
2年目の春に初めての収穫を迎えました。
このタイムラインでは、
- いつ植え付けたか
- どの時期に追肥・管理をしたか
- 越冬のタイミング
- 初収穫と、その後の生育
を、写真と日付つきで整理しています。
来年以降の栽培計画を立てるときや、
「今の管理は合っているかな?」と迷ったときの
ひとつの目安として参考にしてください。
ひとつの目安として参考にしてください。

アスパラガスは「1年目は育てる」「2年目から楽しむ」。
焦らず、株の成長を優先するのが長く付き合うコツです。
アスパラガス 年・月別収穫データ
月ごとの収穫数をまとめました。
アスパラガスは春に収穫する野菜というイメージが強かったのですが、
実際に育ててみると、秋にも少量ながら収穫できたのは意外な発見でした。
「いつ・どれくらい採れるのか?」を
ざっくり把握する目安として、
来年以降の栽培計画づくりに役立ててください。
■ 年・月別 収穫本数
| 年 | 品種 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 合計 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2024年 | 紫アスパラ | ― | ― | ― | ― | ― | ― | 0本 |
| 2025年 | 紫アスパラ | 4本 | 1本 | 1本 | 2本 | 6本 | 4本 | 16本 |
■ しま農研メモ(気づき)
- 2年目から春にまとまって収穫できた
- 夏〜秋も、条件が合えばぽつぽつと収穫が続く
- 「春だけで終わり」と思い込まない方がよさそう
このあたりは、
芽をどのくらい残すか/どこまで収穫するか
とも深く関わってきそうです。
■ 次の観察テーマ(予告)
春芽・夏芽・秋芽を
どのくらい残すと、翌年の収穫量が最大化するのか?
このテーマは、次の
「しま農研の小さな実験室」 で掘り下げていく予定です。
3. しま農研の小さな実験室(アスパラガス編)
「しま農研の小さな実験室」では、
育てる中でふと気になったことを、
“ちょっと試してみる” 感覚で記録しています。
アスパラガスは多年草の野菜。
一度植えると何年も付き合うからこそ、
芽をどれくらい残すか、どこまで収穫するかなど、
小さな判断の積み重ねが、翌年以降の育ち方に影響します。
ここでは、アスパラガス栽培の中で見えてきた
- 「やってみたら意外とうまくいったこと」
- 「これは少しやりすぎだったかも、と思ったこと」
- 「気づき・比較・観察メモ」
を、そのまま残していきます。
正解がひとつではない家庭菜園だからこそ、
この記録が、あなたの
「自分の環境ならどうなるだろう?」 という
次の一歩につながったら嬉しいです。
3.1 アスパラガスの芽の生長スピード観察

春に芽が出てから、収穫サイズになるまでの様子を
実際の写真で追ってみました。
4月6日、小さな芽が土から顔を出したところから観察スタート。
数日はゆっくりですが、
途中から明らかにスピードが上がり、
芽が出てから約1週間ほどで収穫サイズまで成長しました。
特に後半の伸びは想像以上。
「まだ大丈夫かな?」と思っていると、
あっという間に伸びてしまいます。
今回の観察で感じたのは、
アスパラガスは後半の成長がとにかく早いということ。
収穫のタイミングを逃さないためには、
芽が出始めたら数日おきに様子を見るくらいがちょうどよさそうです。
■しま農研メモ(気づき)
- 芽が出てから収穫まで 約1週間
- 前半はゆっくり、後半で一気に伸びる
- 採り遅れると固くなりやすい
- 「もう少し様子見」は危険かも
このスピード感を知っておくだけでも、
アスパラガスの収穫はかなり楽になります。
4. アスパラガスの栽培方法
前章では、しま農研がこれまで育ててきたアスパラガスの記録や、
観察や小さな実験から見えてきた気づきを紹介しました。
ここからは、その経験をベースにした
アスパラガス栽培の基本ステップをまとめます。
「いつ植え付けるのがいい?」
「1年目はどこまで収穫していいの?」
そんな疑問に答えられる内容になっています。
👉 より詳しい管理方法や季節ごとのポイントは、
別記事「アスパラガスの育て方(地植え)」でまとめています。
これから育てる方は、あわせてチェックしてみてください。
5. まとめ
アスパラガスは、一度植えると何年も付き合える野菜。
すぐにたくさん収穫できるわけではありませんが、
年を重ねるごとに、少しずつ変化が見えてくるのが魅力です。
芽の伸び方や収穫のタイミングなど、
実際に育ててみて初めて分かることもたくさんありました。
少し判断を変えるだけで、育ち方や楽しみ方が変わるのも面白いところです。
しま農研では、これからも観察や小さな実験を重ねながら、
アスパラガスとの付き合い方を更新していきます。
また、しま農研ではアスパラガス以外にも、
さまざまな野菜の栽培レポートを公開しています。
「しま農研の栽培レポートガイド」では、
各野菜の成長記録や管理方法を一覧でまとめているので、
気になる野菜があれば、ぜひチェックしてみてください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!








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