こんにちは、しま農研です。毎年、栽培している野菜の観察記録を皆様と共有しております。今回はダイコンとニンジンの成長記録を特集します。
ダイコン(アブラナ科)とニンジン(セリ科)は、一緒に植えると相性が良いとされています。通常、ニンジンは7月から8月にかけて早めに植えることが多いですが、家庭菜園の限られたスペースでは夏野菜からの移行が難しいことがあります。
本記事では、9月中旬にダイコンとニンジンを同時に播種し、その成長過程を詳しく観察していきます。この方法が成功すれば、栽培計画もより柔軟に対応できるようになるはずです。また、プランターでの栽培結果も併せて報告しますので、ニンジンやダイコンの栽培を検討されている方々にとって有益な情報が提供できればと思います。
9月中旬からの栽培スタートします!ニンジンは少し遅めですが無事育ってくれることを願いつつ観察記録を共有していきます!
1.2024年ダイコンとニンジンの栽培(前提条件)
2024年にしま農研が実際に行うダイコンとニンジンの作付け、品種選定、栽培方法やプランターの種類など、今回の栽培の前提条件を共有します。この観察記録を参考にして、実際に採用しようと考えている方はぜひ活用してください。
1.1 ダイコンとニンジンの作付け
ダイコンの作付けは、株間を30cm開けて行います。一箇所につき5粒の種を播き、間引きを行って最終的には1本だけを残して育てます。
ダイコンと条間30cmの間隔を空けて、ニンジンを1cm間隔で筋蒔きします。ニンジンは適宜間引きを行い、8cmの間隔で育てていきます。播種と同時に防虫ネットを設置することで害虫の被害を防ぎます。
1.2 選定した品種
畑で育てる野菜の生育は、選ばれた品種に大きく依存します。今回、しま農研ではダイコンとニンジンの特定の品種に挑戦しています。
大蔵大根:サカタのタネ
2024年は白首ダイコンの栽培を試みることにしました。今回はその品種に「大蔵大根」はその候補として選びました。
この品種は元々東京都世田谷区で広く栽培されており、関東の気候に適応しやすい特性を持っています。また、播種が一般のダイコンより少し遅れても問題なく育つため、しま農研の栽培スケジュールに柔軟に対応できます。
購入リンク➡大蔵大根の種
畑で長持ち人参:サカタのタネ
ニンジンに関しては、「畑で長持ち人参」という品種を選びました。この品種は、畑に長く残すことが可能で、収穫のタイミングを選べるため育てやすいです。
特にしま農研のようにニンジン栽培の経験が豊富でない場合に、扱いやすく生育が旺盛である点が魅力です。播種時期は通常より少し遅めですが、それにも対応することを期待しています。
購入リンク➡畑で長持ち人参
1.3 採用したプランター
プランター栽培では、適切なプランターの選定が栽培成功の鍵となります。今回、ニンジンとダイコンの栽培に選んだプランターについて詳しく解説します。
ダイコン栽培に使用したプランター
ニンジン栽培に使用したプランター
1.4 野菜の育て方
しま農研では、ダイコンとニンジンの栽培における具体的な育て方のガイドを提供しています。これらの野菜は初期成育が特に重要であり、適切な間引きや防虫対策が育成成功の鍵となります。まだガイドが用意されていない項目については、今季の栽培を通じて新たに作成する予定です。
これらのガイドは、同じ野菜を栽培する際に役立つ具体的なヒントや手順を提供し、実践的なアドバイスを交えて、各成長段階での注意点や推奨方法を詳しく解説します。しま農研と共に、立派な野菜を育てる楽しみを味わいながら、あなたの家庭菜園が成功する手助けとなることを願っています。
野菜 | 育て方記事リンク |
ダイコン | ➡地植えでのダイコンの育て方 |
ダイコン | ➡プランターでのダイコンの栽培方法 |
ニンジン | ➡地植えでのニンジンの育て方 |
ニンジン | ➡プランターでのニンジンの栽培方法 |
2.2024年のダイコンとニンジンの栽培データ
2024年にしま農研で収集したダイコンとニンジンの栽培データをまとめ、これらをもとに具体的な改善点や効果的な栽培計画を立案するための情報を提供します。
同じ条件で栽培を行う予定の方々にとって、このデータが実践的な参考になることを願っています。
2.1 2024年ダイコンとニンジンの栽培期間データ
地植えとプランター栽培を含む、ダイコンとニンジンの各栽培環境別に、定植日、栽培終了日、全栽培期間を一覧でまとめます。実際の栽培期間について詳しく知りたい方はご参照ください。
品種 | 環境 | 播種 | 初収穫 | 撤去日 | 収穫量 | 栽培日数 |
ダイコン | 地植え | 9/16,10/13 | ||||
ダイコン | プランター | 9/16 | ||||
ニンジン | 地植え | 9/16 | ||||
ニンジン | プランター | 9/16 |
2.2 2024年ダイコンとニンジンの追肥データ
追肥は野菜の成長に欠かせない作業です。今年の追肥のタイミング、使用した肥料の種類、そしてその効果について詳しく記録し、追肥の最適な方法を共有します。この情報が追肥計画に役立てば幸いです。
品種 | 環境 | 最終間引き後 | 備考 |
ダイコン | 地植え | ||
ダイコン | プランター | 10/12 |
品種 | 環境 | 最終間引き後 | 20~25日後 | 備考 |
ニンジン | 地植え | |||
ニンジン | プランター |
2.3 2024年ダイコンとニンジンの収穫データ
収穫量は栽培成功のバロメーターとして非常に重要です。しま農研では、収穫されたダイコンとニンジンの量を記録し、どの栽培方法が最も効果的だったかを評価します。
この収穫データを基に、今後の栽培方法の改善点を検討し、より豊富な収穫を目指します。
品種 | 環境 | 11月 | 12月 | 1月 | 2月 | 合計 |
ダイコン | 地植え | |||||
ダイコン | プランター | |||||
ニンジン | 地植え | |||||
ニンジン | プランター |
3.月別リアルタイム観察記録
このセクションでは、しま農研がダイコンとニンジンの成長を月別に記録し、リアルタイムでの観察結果を共有します。
これにより、他の栽培者が自分の栽培状況と比較し、有益な情報を得ることができるようになります。しま農研もこの記録作成を通じて学び、楽しんでいます。
3.1 菜園全体の動向
このセクションでは、ニンジンとダイコンがどのように相互作用するかを観察し、菜園全体での成長の様子を更新していきます。
9,10月
3.2 ダイコン(地植え)
今年の主要品種は大蔵大根です。これまでに栽培したことのない青首ダイコンとは異なり、生育や収穫の違いに注目しながら詳細な観察を行います。
9月のダイコン(地植え)
種まきから1週間たたずに芽を出し順調な生長をみせてくれたため間引きを実施しました。9月の初期成育は順調に進みました。
10月のダイコン
10月には、順調に成長していたダイコンがバッタ(おそらく)による食害を受けました。今回は防虫ネットをレイズドベッドにゴムで固定する方法を試みましたが、隙間からの侵入があり、この防護方法に課題があることが明らかになりました。
食害が大きかったダイコンについては、種を再播きすることにしました。一方、半分程度の被害を受けたダイコンには追肥を施し、今後の生育を慎重に観察することにしました。
害虫被害
少し目を離しているとダイコンの葉がほとんそ食害にあってしまいました。葉を観察したのですが、幼虫とかが発見できませんでした。別日にバッタを発見したので原因はバッタだったかもしれません。
11月のダイコン
3.3 ダイコン(プランター)
ダイコンはプランター栽培にも適しています。今年は特に根菜用のプランターを用意し、大きな収穫を期待しています。
9月のダイコン(プランター)
プランターも順調に進んでおり、害虫被害もありませんでした。今年は防虫ネットの設置について新しい方法を試しましたがよい感じなのかもしれません。
播種
9月15日に1つ目のプランターの播種をおこないました。深さ2cmほどの穴を開け5粒の種を播いています。
1回目の間引き
播種から1週間たった9月23日に双葉もそろったので1回目の間引きをおこないました。生長を見守っていきます。
10月のダイコン(プランター)
プランターで育てているダイコンは、新しい防虫ネットの張り方を採用した結果、害虫被害がほとんど見られませんでした。今後もこの防虫対策を継続し、さらに改善していきます。
10月26日には、ダイコンが防虫ネットをいっぱいに大きく育ったため、ネットを外して無保護での栽培に切り替えました。この時期は虫の活動も減少していますが、ネットなしでの栽培がどの程度有効か観察を続けます。
最後の間引き
10月12日に最後の間引きをおこないました。後は、虫に気をつけながら育てていきます。少しだけ追肥して様子を見守ります。
ダイコンのずらし播き
ダイコンの地植えとプランター栽培を同時に進めることを試みてます。特にプランターでは、防虫ネットを使用せずに栽培を開始しました。
これは虫が少なくなる時期を見計らってのことで、防虫ネットを用いた地植えとの成長比較を行うためです。今後、両栽培方法の成果を比較分析し、ダイコン栽培の最適な方法を探求していきます。
ダイコンの害虫
防虫ネットをしてもダイコンには少なからずの害虫が見られます。特に蛾の幼虫は目立つため、発見次第、即座に捕殺して対処しています。
また、小さな未確認の虫も見つかりましたが、これが害虫かどうかは現在調査中です。今後も定期的に観察を続け、適切な対策を講じることで、ダイコンの健康を保つことを目指します。
11月のダイコン(プランター)
3.4 ニンジン(地植え)
ニンジンの播種は少し遅れましたが、播種時の気温が35℃と高く、生育に適していると考えています。
9月のニンジン(地植え)
9月のニンジンは芽もでてきて順調な生長みせました。播種から12日後に1回目の間引きをおこないました。
播種
ニンジン栽培はスジ播きにして種を播いていくのが一般的です。薄く土をかけて最後に水圧に気をつけながら水をあたえていきました。
1回目の間引き
播種から12日後、芽が出揃ったので1回目の間引きをおこないました。混んでいる箇所の芽を間引き生長を促します
謎の芽
ダイコンでもニンジンでもない芽がいくつかでてきました。少し気になるので1本だけ残すことにしました。前作のゴーヤかもしれません。
10月のニンジン(地植え)
10月の地植えニンジンは、残念ながら多くの芽が食害を受けました。特に1匹のバッタを発見したことから、これが主な原因と考えられます。この問題に対処するため、13日にはニンジンの種を再度播種しました。
現在の防虫ネットの設置方法には改善の余地があり、今後はより効果的な防虫対策を実施する予定です。
11月のニンジン(地植え)
3.5 ニンジン(プランター)
プランターでのニンジン栽培は初めての試みです。地植えとの成長の違いに注目しながら、育成の様子を観察します。
9月のニンジン(プランター)
9月15日に播種した種は少し芽がでるのが遅れましたが、2週間後には無事芽が出揃ったので1回目の間引きをおこなうことができました。
播種
プランターのニンジン栽培では、2条植えにするか悩みましたが今回は1本を大きくすることを優先するために一条植えでの播種することにしました。
1回目の間引き
播種から12日後ニンジンの芽が出揃ったので1回目の間引きをおこないました。
10月のニンジン(プランター)
10月は順調に育っていたニンジンが、月の後半に突如食害を受け、葉が大きく損傷しました。犯人を特定することができなかったため、家庭菜園用の害虫対策スプレーを使用して対応しました。
防虫ネットに関しては、害虫が侵入してしまった場合の被害拡大も感じるため、今回は防虫ネットを外して対処することを決定しました。この一連の対策がニンジンの復帰にどの程度効果的であるかを確かめることにします。
2回目の間引き
播種から約1ヶ月たって2回目の間引きをおこないました。土寄せもおこない芽の安定を促しました。
11月のニンジン(プランター)
4.まとめ
この記事では、2024年にしま農研が行ったシュンギクと玉ねぎの栽培に関するリアルタイム観察記録を詳細に紹介しています。この記事は継続的に更新されるため、定期的なチェックをお勧めします。
リアルタイムの観察データを参考にすることで、あなたの栽培しているシュンギクや玉ねぎとの比較が可能です。これにより、栽培の改善点を見つけ出し、より良い栽培計画の立案に役立てることができます。
しま農研では、シュンギクや玉ねぎ以外にも様々な野菜のリアルタイム観察記録を作成しており、これらの記録を通じて栽培の知識と経験を深め、家庭菜園をより楽しむための支援を目指しています。
この記事はしま農研が2024年に観察した秋冬野菜の集大成です。観察記録の更新を追いかけるため、そしてその他の有益な情報を得るために、こちらからアクセスしやすいリンクを訪れてください。
読んでいただきありがとうございました!
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