【2024年更新】しま農研のミニトマトプランター栽培レポート

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菜園レポート

ミニトマトは家庭菜園をする方にとって大人気の野菜の1つです。鮮やかな彩りや多種多様な品種は見ためも楽しませてくれます。味も様々なものあるため育てる品種も迷うことでしょう。

ミニトマトは少し手間のかかる野菜で、初心者の方はここで挫折する方もいると聞きます。しま農研もまだまだ勉強途中でミニトマト栽培の難しさを感じています。しかしながら、ミニトマトを育てるノウハウは色んな野菜を育てるのに役に立ちます。

この記事では、2023年に育てた栽培月ごとのミニトマトの成長レポートに加えてその月での作業をまとめています。また、今年試してみた、実験の検証結果の内容についてもふれています。しま農研での経験が、これからミニトマトを育てる方の参考になれば幸いです。

しま農研
しま農研

毎年、育てているミニトマト!その年その年で新たな発見もあり自分の成長を感じさせてくれる野菜です。今年の栽培レポートまとめました。

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1.ミニトマト・中玉トマトのプランター栽培データ

このセクションでは、しま農研が様々な環境で行ったミニトマト・中玉トマトの栽培データを紹介します。年ごとのデータ管理と分析を通じて、次の栽培計画の参考にしていただけるようにします。

ミニトマトや中玉トマトをプランターで栽培することに興味のある方は、ぜひこの情報を活用してください。

1.1 しま農研のプランターでのミニトマト栽培データ一覧表

しま農研では、ミニトマト・中玉トマトの栽培データを一覧表で公開しています。この表には、植え付けから初収穫、追肥や栽培期間、収穫量まで、栽培に関連する詳細な情報が含まれています。

この一覧表を通じて、ミニトマトの成長パターンや環境要因の影響、品種による違いなどを比較分析できます。

野菜品種定植初収穫追肥撤去日収穫
栽培
日数
ミニトマトぷるるん5/36/216/15,28,7/15,29,8/149/232個122日
ミニトマトアイコ5/36/216/15,28,7/15,29,8/149/247個122日
ミニトマトトスカーナバイオレット5/27/16/15,28,7/15,29,8/149/238個123日
ミニトマトサンチェリー2505/36/206/6,25,8/4,319/159個135日
中玉トマトシンディースイート5/36/226/6,25,8/4,319/1541個135日

1.1 2023年プランターでのミニトマトの栽培

2023年は、不織布製の10号プランター、プラスチック製のプランター、そして袋栽培の3つの異なる方法で栽培を比較しました。

特に、トマトの初期成育を比較的乾燥した状態で育てるために軒下に設置し、雨が入らない場所での栽培を試みました。ミニトマトの栽培期間は約4ヶ月で、3株から合計117個の収穫が得られました。この数は、例年よりも多く、軒下栽培が一定の成果をもたらしたと感じました。

軒下での栽培することで雨よけ
7月中旬のミニトマト
3株で117個となかなかの収穫量!

1.2 2024年プランターでの中玉・ミニトマトの栽培

2024年は、10号の不織布プランターと750型の底面給水プランターを使用して栽培しました。特に750型プランターでは、2株植え付けて収穫量の増加を試みましたが、この年は全体的に生長が弱く、収穫量が振るわなかったです。タバコガの被害もあり、熟した実が収穫に至らないケースも多かったです。

栽培方法に大きな変更はなかったものの、影響を与えた可能性がある天候や品種の違いについて、来年も引き続き追究していく予定です。

750型と10号プランターで挑戦
前半はまあま調子よかったのですが
後半ふるわず、タバコガ被害も多かった。。

1.3 しま農研のプランターでのきゅうり栽培データ一覧表

しま農研では、ミニトマトと中玉トマトの栽培データを一覧表で公開しています。この表には、植え付けから初収穫までの日数、追肥のタイミング、栽培期間、収穫量など、栽培に関連する詳細な情報が含まれています。

この一覧表を活用することで、ミニトマトや中玉トマトの成長パターンや環境要因の影響、品種による違いを効果的に比較分析することができます。

野菜品種定植初収穫追肥撤去日収穫
栽培
日数
ミニトマトぷるるん5/36/216/15,28,7/15,29,8/149/232個122日
ミニトマトアイコ5/36/216/15,28,7/15,29,8/149/247個122日
ミニトマトトスカーナバイオレット5/27/16/15,28,7/15,29,8/149/238個123日
ミニトマトサンチェリー2505/36/206/6,25,8/4,319/159個135日
中玉トマトシンディースイート5/36/226/6,25,8/4,319/1541個135日

2.2023年ミニトマトのプランター栽培カレンダー

2023年にしま農研でのミニトマトの栽培過程を月別に詳しく記録しました。土作りからスタートし、苗の成長の様子を順を追って紹介しています。

このカレンダーを通じて、ミニトマトの成長のイメージが具体的に掴めることでしょう。ぜひ、あなたの栽培の参考にしてください。

4月(定植1ヶ月前)のミニトマト栽培:土や資材の用意

今年は色んな種類のミニトマトを試そうと考え、3株のミニトマトを用意しました。それぞれが異なる品種です。プランターの土には再生材を混ぜて、再利用可能にします。土を乾燥させた後、再生材を混ぜて土の準備を完了しました。

また、今年はプロトリーフさんのキャンペーンで当選した袋栽培にも挑戦します。品種の中から、かごめさんの「ぷるるん」という品種を1株選んで育てることに決定しました。

再生材を混ぜて土作り
不織布のプランターでも栽培します
袋栽培でも挑戦することにしました
降水量平均気温最高気温最低気温日照時間
4月90mm16.3℃26.8℃6.6℃197.2h

5月(定植1ヶ月)のミニトマト栽培:定植とわき芽かき

毎年ゴールデンウィークには、しま農研でミニトマトを定植しています。定植後すぐに、あんどん支柱を設置します。ミニトマトの栽培において、生育初期からのわき芽の管理は非常に重要です。わき芽は急速に成長するため、こまめに取り除く必要があります。

今年は軒下での栽培に挑戦しました。ミニトマトは乾かし気味で育てることが推奨され、この方法を取り入れた結果、昨年と比較して良好な成果を得られました。特にこの対策が大きな要因であったと感じています。

5/3 定植後にあんどん支柱を設置しました
わき芽はあっという間に伸びていきます
今年は軒下で栽培することに挑戦
降水量平均気温最高気温最低気温日照時間
5月159mm19.0℃32.2℃10.1℃195.9h

6月(定植2ヶ月)のミニトマト栽培:初収穫

定植から30日過ぎた頃ミニトマトの小さかった苗が見違えるように大きく成長しまた。つるをあんどん支柱に誘引する際は、土がしっかり乾いた水やり前のタイミングがおすすめです。水分を持っていない状態のつるは柔らかく、作業がしやすくなります。

6月の後半には、実が赤く熟して初めての収穫の時が来ました。ミニトマトの鮮やかな赤色は目を引き、初収穫の瞬間は毎年、夏の訪れを感じさせてくる瞬間の1つで楽しみにしています。

6/10 定植から37日
6/21 アイコ
6/21 カゴメぷるるん
降水量平均気温最高気温最低気温日照時間
6月347mm23.2.0℃33.8℃15.3℃137.5h

7月(定植3ヶ月)のミニトマト栽培:収穫最盛期

定植から60~90日が経過する7月には、ミニトマトは収穫の最盛期を迎え、実を豊富につけてくれます。異なる品種を栽培することで、食べ比べの楽しみも味わえました。特に、トスカーナバイオレットは初めての経験で、ぶどうのような独特の味わいがあり、非常に美味しかったです。

わき芽や下葉の手入れは忙しい時期となりますが、収穫を楽しみながらの作業となるので、特に苦痛には感じませんでした。7月の後半には、つるが大きく伸びて下ろすことも可能となりますが、一方で植物の勢いに少し陰りが見え始めるころです。

7/22 実もたくさんつけています
7/7 トスカーナバイオレット
色んな種類のミニトマトを食べ比べ
降水量平均気温最高気温最低気温日照時間
7月30mm28.9℃37.7℃20.7℃250.4h

8月(定植3ヶ月)のミニトマト栽培:ミニトマトの片付け

8月に入ると、明らかに植物の勢いが減退し、生長が鈍くなりました。今年のミニトマトの収穫は例年よりも好調でしたが、夏を超えてさらに長く楽しむのは、次回の挑戦として来年に持ち越すこととなりました。

8月終わりには、ほぼ枯れたミニトマトを片付け、最後には根の観察を行い、今年度のミニトマト栽培を終えることができました。

8/19 葉の勢いもなくなりました。
ぎっちり詰まった根っこ
根を最後に観察して今年のミニトマト栽培完了
降水量平均気温最高気温最低気温日照時間
8月132.5mm29.2℃36.7℃22.2℃222.3h

3.2023年のミニトマト栽培: しま農研の感じた経験と検証記録

2023年ミニトマト栽培を通して、しま農研では様々な経験と学びを得ることができました。今回は、特に印象的だった出来事や検証結果を皆様に共有したいと思います。

ただし、以下の経験はしま農研の独自の見解や環境に基づくものであり、一般的な結論を導き出すものではありませんので、参考程度にご覧ください。

3.1 ミニトマトの雨よけ対策で実割れを防止

今年はミニトマトを軒下での育成に挑戦しました。トマトの原産地は雨の少ない地域であり、乾燥した環境での栽培が推奨されています。さらに、急激に水分を取り込むと、トマトの実が割れやすくなる(裂果)ため、雨よけが有効とされています。

昨年は露地での栽培を行い、雨よけ対策を施さなかった結果と比較すると、今年は実が割れる現象は観察されず、草勢や花付きも良好でした。収穫数に大きな変化はありませんでしたが、多収品種であるトゥインクルを昨年選択したことから、直接の比較は困難と感じています。

2022年の7月中旬のミニトマト
2023年の7月中旬の軒下のミニトマト
今年は1度も裂果しませんでした
しま農研の考察

軒下栽培は思いのほか効果があった。ベランダ栽培などにもミニトマト栽培はよいかも

3.2 ミニトマトの支柱と仕立て方比較

今年、3株のミニトマトの仕立て方を変えて栽培を試みました。具体的には、1株目は「あんどん支柱で1本仕立て」、2株目は「あんどん支柱で2本仕立て」、そして3株目は「らせん支柱で1本仕立て」としました。

結果として、品種による影響も考慮しなければなりませんが、2本仕立てのミニトマトが最も多く収穫できました。2本仕立ては誘引や摘心など少し手間が必要ですが採用する価値はありそうです。さらに、らせん支柱とあんどん支柱を比較すると、作業効率に大きな違いがありました。らせん支柱で育ったミニトマトは2m以上の高さにもなったため、取り扱いが難しく、あんどん支柱の方が効率的であると感じました。

あんどん支柱で1本仕立て
あんどん支柱で2本仕立て
らせん支柱で1本仕立て
しま農研の考察

あんどん支柱が管理しやすく、2本仕立ては多少手間はかかるが収穫量は少し多め

3.3 はじめての袋栽培の感想「KAGOME そのまま育てる トマトの土」

今年、キャンペーンで当たった「KAGOME そのまま育てる トマトの土」という袋栽培製品に挑戦してみました。この商品はカゴメとプロトリーフが共同で開発し、プランターを使用せずにそのまま土袋でトマトを育てることが可能です。

はじめてのミニトマトを袋栽培で育てるため少し不安でしたが、問題なく大きく育てることができました。通常の方法よりもコストは少し高くなりますが、デザインの良さや手軽さを重視する方にとっては、この方法も一考の価値があると感じました。

水抜き用の穴を空けるだけ
定植45日目
かごめのぷるるんという品種を育てました
しま農研の考察

袋栽培は手軽さを考えると初心者にはおすすめ!土もトマト用のもを買えば安心して育てられる

3.4 ミニトマトの水やりの最適なタイミングは?

トマトを乾かし気味に育てると良いと言われていますが、具体的にどれくらい乾かすべきかは課題です。トマトの水やりの方法にはさまざまな意見があり、葉が少し萎れた後に水を与えると、より美味しい実が育つという意見も多いです。しかし、軒下プランターでの栽培では、継続的な観察が必要であり、最適な水やりのタイミングを見つけるのが鍵となります。しま農研でも自分なりの答えを探すため研究中です。

今回、葉が萎れた後に水を与え、その4時間後のミニトマトの状態を観察しました。その結果、葉がこの程度萎れても、適切な水やりによって元の健康な状態に戻ることが確認されました。

ここまで萎れると心配になりますが。
土もカラカラ気味です
水をあたえて4時間後この状態になります
しま農研の考察

トマトは多少萎れても復活するしその後も育つ。適切なタイミングは今後も研究

3.5 ミニトマトのつるおろし

あんどん支柱での栽培のメリットとして、つるおろしが容易にできる点が挙げられます。これにより、先端の摘心をせずに背丈を調節することができ、結果的に長期間の栽培が可能になると言われています。しま農研では、下葉を整理した後、8月5日につるおろし作業を行いました。

しかし、今回の結果は、つるおろし後もミニトマトが長く健康に育ったわけではありませんでした。逆に徐々に枯れてしまいました。夏を越えさせるためにはつるおろし作業だけでなく新たな工夫が求められそうです。

あんどんの上まで伸びたミニトマト
下葉を整理します
ここまで低くすることができます。
しま農研の考察

あんどん支柱はつるおろしもできるのもメリット。ただし、真夏を越えるのはなかなか難しい

3.6 2024年のミニトマトの生長不良の原因追究

2024年のミニトマト栽培は、例年と比べると生長が弱くあまり収穫できませんでした。これについて、いくつかの仮説を立て、今後の栽培改善につなげることを目指します。

初期成育の問題

2023年に同じ定植時期に育て同じ大きさのプランター、同じ場所で栽培したミニトマトを比較してみました。写真であるように生長にあきらかに違いがありました。

土作りについては、それほど大きく方法は変えていないため天候の違い、初期の苗の違いがあった可能性があります。

2023年7月1日での10号プランターで育てたミニトマト
2024年7月6日での10号プランターで育てたミニトマト。あきらかに生長がよくないです。

病気のの可能性

葉に茶色い斑点が見られたことから、病気の可能性も検討しました。初めは単なる葉焼けと思われましたが、症状が悪化し、結局は摘葉することに。この病気が生育不良の一因である可能性があります。

また、隣のプランターもこの時期から生長が鈍化がみられたため、病気が広がっている可能性も考えられ、撤去を検討する価値があったかもしれません。

2024年7月2日に葉に斑点のような模様が
2024年7月13日症状が悪化したので摘葉しました

害虫の可能性

この年はタバコガの幼虫による被害が例年に比べて多く見られました。この害虫が原因で多くのミニトマトが食害を受け、収量減に直結しました。

害虫の影響は直接的な生育鈍化とは異なるものの、減収の一因として考慮すべきです。

しま農研の考察

ミニトマト栽培の初期成育は大事。最初は特に観察の変化を分かるように研究

4.あんどん支柱でのミニトマトの育て方

前章では、2023年にしま農研が実際に地上で行ったミニトマト栽培をレポート形式で紹介しました。ミニトマトはその鮮やかな彩りと多彩な品種が魅力であり、栽培にはやりがいがあります。育てる過程で少し手間がかかることもありますが、その中には野菜栽培の基本となるノウハウがふんだんに詰まっています。

しま農研では、ミニトマトのプランター栽培に関して詳細な記事を作成しており、具体的な定植方法や2本仕立ての方法、追肥のポイントなどを詳しく解説しています。特に、しま農研が推奨するあんどん支柱を使用した栽培方法に焦点を当てています。

これからミニトマトを育てる予定の方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

5.まとめ

ミニトマトは、その鮮やかな彩りや多種多様な品種によって多くの方々を魅了しています。この記事の中で、栽培カレンダーでは、ミニトマトの季節ごとの成長や、その時期に適した作業の手順を月ごとにまとめていきました。

しま農研の実践に基づくさまざまな工夫や試みを共有させていただきました。雨よけの取り組み、支柱の選び方や仕立て方、新しい袋栽培のアプローチ、そしてしま農研が特に推奨するあんどん支柱を使った栽培方法など、多岐にわたる内容を紹介しました。しま農研では今後も改善や挑戦を続け、より良い栽培方法を模索し続けます。

さらに、しま農研ではミニトマトだけでなく、多種多様な野菜に関する栽培レポートを提供しています。これらの情報をまとめた記事を作成しており、アクセスしやすくしています。これらの情報があなたの栽培の知識を深め、栽培活動における成功と喜びを増す手助けとなることを期待しています。

読んでいただきありがとうございました!

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