きゅうりは、しま農研では2020年からほぼ毎年育て続けている野菜です。
プランターを中心に、年によっては地植えでも育てながら、無理のない形で付き合ってきました。
きゅうりの魅力は、限られたスペースでもある程度の収穫が見込めるところ。
プランター栽培でも育てやすく、家庭菜園の中では比較的チャレンジしやすい存在だと感じています。
そして何より、採れたてのきゅうりのみずみずしさ。
収穫してすぐにかじったときの食感や瑞々しさは、毎年「やっぱり育ててよかった」と思わせてくれます。
この研究ノートでは、
成功した年も、思うようにいかなかった年も含めて、
きゅうりを育ててきた過程を年ごとの記録として残していきます。
未来の自分が振り返るために。
そして、これからきゅうりを育ててみようと思う人のヒントになるように。
観察と気づきを、少しずつ積み重ねていきます。

プランターでも、ちゃんと“きゅうりを育てた感”がある。
初心者の方にもおすすめ!!
1. しま農研きゅうり栽培ヒストリー
きゅうりは、プランターでも育てやすいのが魅力で、
比較的育てやすいのでしま農研でも毎年育てたい野菜のひとつです。
育てやすさや品種の多さもあり、
地植え、プランター、栽培環境の工夫など、
年ごとに試す内容や向き合い方が少しずつ変わってきました。
この章では、そうした観察をもとに、
きゅうり栽培を年ごとの記録として振り返っていきます。
結果だけでなく、その年にどんな育て方をしていたのかも含めて、
変化の流れを整理していきます。
2020年:きゅうりの初栽培の結果は・・・

はじめてきゅうりを育てた年。
プランター栽培で、今振り返ると手入れらしい手入れはほとんどしていませんでした。
印象に強く残っているのは、水やりを忘れたときの葉の変化です。
一気にしおれてしまい、正直もうダメかと思いましたが、
水を与えるとしっかり持ち直した姿に驚いたのを覚えています。
また、この年は剪定もほとんど行わず、
今ではなかなか見かけない「伸びたい放題」のきゅうりを育てていました。
葉もつるも勢いがあり、ただ見守っているだけでも存在感のある株でした。
育て方を学ぶ前に、
まず「きゅうりという野菜の強さ」を実感した年。
この年は、「ほぼ何もせず生長を見守った年」でした。
2021年:きゅうりの栽培の結果は・・・

前年の経験をふまえて、
この年はプランターに 2株植え での栽培に挑戦しました。
育て始めの頃は順調で、
つるも葉も勢いよく伸び、成長自体には手応えを感じていました。
一方で、株同士の距離が近かったこともあり、
葉が混み合っていくにつれて管理が難しくなっていきました。
特に悩んだのが 葉の剪定。
どこを残して、どこを切るべきなのかが分からず、
今にして思うと摘葉しすぎてしまったかも。
「育っている=うまくいっている」とは限らない。
株間や剪定の考え方が、その後の生育に大きく関わりそうだと感じた年です。
この年は、「株間と剪定が重要かも?と思った年」でした。
2022年:きゅうりの栽培の結果は・・・

きゅうり栽培にも少し慣れ、
この年は 1株植え で、管理しやすさを意識して育ててみました。
剪定についても、自己流ではなく、
本や記事で見た「教科書通り」のやり方を参考にしながら実践。
つるや葉の整理がしやすくなり、
前年よりも株全体の様子を落ち着いて見られるようになりました。
結果として、株が混み合いすぎることもなく、
日々の管理がぐっと楽になった印象があります。
収穫も安定して続き、育てる流れがつかめた年でした。
試行錯誤してきた中で、
「手をかけるポイント」が少し見えてきた感覚。
この年は、「お世話をすると育てやすかった年」でした。
2023年:きゅうりの栽培の結果は・・・

これまでプランター中心で育ててきたきゅうりを、
この年は はじめて地植え で育ててみました。
スペースに余裕があり、
株間も広く取れたことで、つるの伸び方や葉の広がりがこれまでとは明らかに違って見えました。
生長スピードも早く、
日を追うごとに「ぐんぐん大きくなる」感覚が強かったのを覚えています。
結果として、株はかなり大きく育ち、
収穫量も過去と比べて一番多くなりました。
管理の仕方自体は大きく変えていませんが、
育つ環境の違いが、そのまま生長の勢いに表れているように感じました。
プランターでは見られなかった姿を、
地植えでははっきり確認できた一年。
この年は、「きゅうり本来の生長を知れた年」でした。
2024年:きゅうりの栽培の結果は・・・

前年に地植えで大きく育った経験をふまえて、
この年は プランター栽培の幅を広げる ことを意識しました。
底面給水タイプのプランターを使い、
はじめて ミニきゅうり の栽培にも挑戦。
栽培環境や品種を変えながら、
「どこまで違いが出るのか」を観察する年になりました。
株のサイズはコンパクトでしたが、
その分、実つきは安定していて、
かわいいサイズのきゅうりをたくさん収穫できました。
水管理のしやすさもあり、日々の世話は比較的ラクだった印象です。
大きく育てる年もあれば、
小さく育てて楽しむ年もある。
この年は、「色々挑戦して育てた年」でした。
2025年:きゅうりの栽培の結果は・・・

ここ数年の経験をふまえて栽培を始めましたが、
この年は思うように育たず、難しさを感じるシーズンになりました。
栽培初期から うどん粉病の発生 が見られ、
あわせて水切れも起こしてしまい、株の調子が安定しませんでした。
暑さが本格的になるにつれて、
葉の傷みや枯れが進むのも早かった印象です。
実はつくものの、数は少なめで、
全体として収穫量はこれまでより控えめになりました。
同じプランター栽培でも、
その年の気候や初期のつまずきが大きく影響することを、改めて実感しました。
経験を積んでも、うまくいかない年はある。
この年は、「生長させるのを苦戦した年」でした。
しま農研 きゅうり栽培データまとめ
年ごとのきゅうり栽培データを一覧にまとめました。
この表は、収穫量の多い・少ないを単純に比べるためのものではありません。
栽培環境や品種、植え付け時期、初期管理の違いが、
その年の結果にどう影響していたのかを、
あとから振り返るための記録として残しています。
数字だけを見るのではなく、
「その年、どんな育て方をしていたか」
「どんな状況で栽培していたか」
を思い出すための材料です。
| 年 | 品種 | 栽培環境 | 植付 | 初収穫日 | 撤去日 | 収穫 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2021 | 夏すずみ | プランター(600型) | 5/1 | 不明 | 9/20 | 不明 |
| 2022 | サントリーコクうま | プランター(600型) | 5/5 | 6/3 | 9/17 | 41本 |
| 2022 | 夏すずみ | プランター(600型) | 5/3 | 6/14 | 7/3 | 4本(ウィルス病) |
| 2023 | なるなる | 地植え | 5/2 | 6/11 | 8/15 | 48本 |
| 2023 | 夏すずみ | 地植え | 5/6 | 6/17 | 8/15 | 35本 |
| 2024 | キュート房成 | プランター(600型) | 5/3 | 6/6 | 8/31 | 31本 |
| 2024 | 夏すずみ | プランター(750型) | 5/3 | 6/6 | 8/31 | 15本 |
| 2025 | イージーK | プランター(600型) | 5/5 | 6/21 | 8/2 | 13本 |
| 2025 | 盛夏豊作 | プランター(750型) | 5/5 | 6/7 | 8/2 | 8本 |
※ 数字は結果の評価ではなく、
その年の栽培環境や管理状況を振り返るための記録です。
2. 写真でたどるズッキーニの成長カレンダー
この章では、
きゅうりを育ててきた流れを、
写真を時系列で並べて振り返ります。
月ごとの作業内容や育て方を説明するのではなく、
その時々の株の様子や、見た目の変化を追っていくことを目的にしています。
写真を並べて見返すことで、
「この頃はこんな姿だった」
「この時期に変化が出ていた」
といった気づきが、あとから自然と浮かび上がってくるように整理しています。

きゅうりはあっという間に大きくなります。
うまく育つと7月頃は1株でもかなりの量が収穫できます
2.1 きゅうり(地植え)栽培カレンダー|5月〜8月

定植後しばらくは、
株の立ち上がりもよく、生長のスピードも早い印象でした。
生長を優先する意識で様子を見ながら整えていくと、
6月半ばにはネットに届くほどの大きさになり、
写真からも勢いのある時期だったことが分かります。
7月に入ると、
実が次々とつき、
数日おきに収穫しても追いつかないような状態が続いていました。
地植え栽培では、
秋野菜の準備との兼ね合いもあり、
まだ収穫の見込みがありそうなタイミングでも、
早めに片付けるという判断が選択肢に入ってくる時期だと感じました。
2.1 きゅうり(プランター)栽培カレンダー|5月〜8月

プランター栽培では、
定植後の立ち上がりもよく、5月後半から6月にかけては順調に生長している様子が写真から分かります。
6月に入ると花や実が確認でき、順調な生長をしていました。
この時期は株の勢いもあり、プランターでも十分に収穫を楽しめていた印象です。
一方で、7月以降の写真を見ると、
葉色の変化や勢いの低下が目立ち始め、収穫量もかなりに減っていきました。
少し病気ぽい症状がみられたのも影響があったかもしれません。
8月には株全体の消耗が進みました。
最近は暑さからか真夏には枯れることが多いので
早めに植えることも検討するのもよいかもしれません
3. しま農研の小さな実験室(きゅうり編)
「しま農研の小さな実験室」では、
育てている途中で気になったことを、
“ちょっと試してみる” 気持ちで記録しています。
ほんの少し条件を変えるだけで、
植物の表情や育ち方が変わることがあります。
ここでは、
「やってみたら意外とうまくいったこと」
「これはイマイチだったこと」
「気づき・比較・観察メモ」
を、そのまま残していきます。
正解がひとつではない家庭菜園だからこそ、
この記録が、あなたの“試してみたい”につながったら嬉しいです。
3.1 しま農研で発生したきゅうりの病気

毎年育てていると、
順調な年ばかりではありません。
ある年は急に葉が黄色くなり、
ある年は実なりが止まり、
また別の年は白い粉のような症状が広がりました。
正解を探すというよりも、
「発生したとき、どうなったか」
を写真と一緒に残しておきたいと思います。
ケース① 葉が網目状に黄色くなった年
- 下葉から黄色い模様が広がった
- 発生後1週間ほどで全体が弱った
- 特別な処置はできず、そのまま終盤へ
発生してからの進行が早く、
回復のきっかけをつかめなかった印象です。
ケース② 斑点が出て実なりが急減した年
- 葉に点状の変色
- 実の数が急に減った
- 摘葉などを試したが約20日後に枯れ始めた
実の減少したころから何かしらの病気の最初のサインだったようにも思えます。
ケース③ 白い粉状の症状が出た年
- 栽培初期に発生
- 摘葉とスプレーで対応
- その後は株を維持し収穫まで続いた
白い粉状の症状は、いわゆる「うどんこ病」に近いように見えました。
今回は初期段階で気づけたこともあり、株を維持したまま収穫まで続けることができました。
発生のタイミングが影響しているのかもしれません。

まだ病気の見分け方は上手でありませんが
早めに症状を見極めるのが対処のコツかもしれません
3.2 しま農研の寄せ植えチャレンジ

きゅうりを育てるスペースを有効活用できないかと考え、
同じプランターでの寄せ植えを試してみました。
主役はきゅうり。
その足元や隣に、相性がよさそうなハーブや野菜を植えてみた年の記録です。
「一緒に育てたらどうなるか」
という、シンプルな好奇心からのチャレンジでした。
観察メモ
パクチー
・途中までは順調に生長
・きゅうりが大きくなるにつれ勢いが落ちた
・夏前には枯れてしまった
日当たりや夏の暑さなど影響もありそうです。
チャイブ
・初期は安定して生長
・きゅうりの葉が広がるにつれて影になった
・徐々に弱っていった
配置の問題もあったのかもしれません。
ニラ
・最後まで株を維持
・きゅうりの隣でも大きなダメージなし
・環境変化に比較的強い印象
同じ寄せ植えでも、反応はずいぶん違いました。
寄せ植えは見た目も楽しく、
スペースも有効活用できる一方で、
「光」「風」「水分」「根の広がり」など、
目に見えない部分で影響が出ているようにも感じました。
どの組み合わせがよいのか、
まだ答えは出ていません。

あまったスペースで育てる寄せ植えはまだまだ研究中!
よい方法をみつけたらまた共有していきます。
4. きゅうりの栽培方法
ここまで、
しま農研で実際に育ててきたきゅうりの記録や、
観察の途中で気になったこと・試してきたことをまとめてきました。
「きゅうりって、どうやって育て始めればいい?」
「プランターでも本当にたくさん収穫できるの?」
そんな疑問を持った方もいるかもしれません。
しま農研では、
今回の観察や栽培経験をふまえた きゅうりの育て方 を、
別の記事で整理しています。
👉
・地植えでのきゅうりの育て方
・プランターでのきゅうりの育て方
観察ノートは「途中経過の記録」。
育て方記事は「実際に育て始めるための道しるべ」。
みずみずしい採れたてのきゅうりを、
自分の手で収穫してみたい方は、
あわせてチェックしてみてください。 🌱
5.まとめ
2020年から続けてきた、しま農研のきゅうり栽培。
プランター中心でもしっかり収穫できた年、
地植えで想像以上に伸びた年、
病気や水切れで苦戦した年。
振り返ってみると、
毎年まったく同じ結果になったことはありませんでした。
きゅうりは生長が早く、変化もはっきり見える野菜です。
だからこそ、少しの管理の違いや環境の差が、
そのまま結果に表れやすいのかもしれません。
それでも、採れたてをかじったときのみずみずしさは、
どの年も変わらない魅力でした。
このノートは、
成功の記録というよりも「途中経過の積み重ね」です。
来年はどんな姿になるのか。
どんな失敗をして、どんな気づきが生まれるのか。
きゅうりとの付き合いは、
これからも更新していきます。 🌱
また、しま農研では
きゅうり以外にも、
さまざまな野菜の観察ノートを公開しています。
育てる野菜を増やしたいときや、
別の育ち方を知りたいときは、
栽培レポートガイドもあわせてチェックしてみてください。
👉 しま農研の栽培レポートガイド
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。








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