【2023年版】しま農研のズッキーニのプランター栽培レポート

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菜園レポート

ズッキーニはその柔らかな食感と汎用性で多くの料理に活用され、6月頃の収穫で初夏の訪れを感じさせてくれる野菜です。広いスペースを必要とする地植えに比べ、限られた空間でも栽培可能なプランターでの育て方に挑戦することで、より多くの方にズッキーニの魅力を広めることができるのではないかと考えました。

しま農研として、2023年はズッキーニのプランター栽培に初めての一歩を踏み出しました。この記事を通して、試行錯誤の日々や、ズッキーニが日々成長していく様子、そして新しい発見や気づきを共有したいと思います。初めてのズッキーニ栽培、あるいは次回の栽培への手引きとして、この記事がお役に立てれば嬉しいです。

しま農研
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はじめてのズッキーニのプランター栽培は収穫は少し物足りないものでしたが、様々な気づきがありました。追肥は少し早めがよいかもしれません。

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1.2023年ズッキーニのプランター栽培データ

2023年にしま農研でプランターを使用して栽培したズッキーニの詳細なデータを一覧表にまとめています。定植時期、撤去日、栽培日数、収穫量、そして追肥の日程など、具体的な情報を明示しました。

今年の栽培期間は約3ヶ月で、2株から24本のズッキーニを収穫しました。しかし、初めてのプランター栽培は、地植えに比べて着果が少なく、成功率も低かったです。その原因については、後の章で詳しく考察していきます。

野菜プランターの大きさ定植初収穫追肥撤去日収穫量未着果栽培
日数
ズッキーニ710型(710×40×30)5/35/256/7,28,7/15,298/614本11本95日
ズッキーニ10号(丸型)5/35/236/7,28,7/15,298/610本8本95日

2.2023年ズッキーニのプランター栽培カレンダー

しま農研での2023年のズッキーニ栽培過程を月別に詳細に記録しました。苗の成長の様子から収穫や撤去までを順に紹介します。

このカレンダーにより、ズッキーニの成長のイメージを具体的に把握することができます。是非、あなたの栽培の参考にしてください。

5月のズッキーニ栽培:定植1ヶ月目の様子

ズッキーニは成長が早いのが特徴です。定植してからわずか1ヶ月で、その成長の早さがはっきりと現れます。5月の成長過程を写真でキャッチしました。

この時期、花も少しずつ咲き始めます。しかし、株全体の成長を優先させたいので、摘果を行いました。摘んだ花ズッキーニは美味しく頂きました。

5/3 定植しました
5/13 定植10日で花が咲きました
5/27 約1ヶ月でここまで大きくなります
降水量平均気温最高気温最低気温日照時間
5月159mm19.0℃32.2℃10.1℃195.9h

6月のズッキーニ栽培:収穫開始と支柱立て

6月に入るとズッキーニは急速に成長し、収穫の時期を迎えました。大きくなるにつれて支柱を立て、通気性を良くするために不要な葉を摘み取りました。6月はしっかりとした大きなズッキーニをいくつか収穫することができました。

しかし、6月後半になると黄色い葉が目立つようになり、肥料切れを疑いました。そのため、追肥を行い、その後の様子を注視し続けることにしました。

6/10 摘葉して支柱を立てました
6/18 無事着果成功しました
6/27 肥料切れか黄色い葉が目立ちます
降水量平均気温最高気温最低気温日照時間
6月347mm23.2.0℃33.8℃15.3℃137.5h

7月のズッキーニ栽培:収穫と片付け

追肥後、黄色い葉が目立っていたズッキーニが濃い緑色に変化しました。追肥は一定の効果があったと思われます。また、そのまま垂直栽培風に育てていましたが7月中旬頃からは実が大きくならなくなりました。

これ以上は難しいと感じ8月初旬には片付けて根を取り除きました。写真はズッキーニの根を取り除いた様子です。根も大きく張ってくれたことを確認できました。

7/10 追肥効果がでました。
7/29 実が大きくならなくなってきました
8/6 撤去して根を取り除きました
降水量平均気温最高気温最低気温日照時間
7月30mm28.9℃37.7℃20.7℃250.4h

3.2023年のズッキーニ栽培: しま農研の感じた経験と検証記録

2023年のズッキーニ栽培において、しま農研での様々な経験と学びを得ることができました。この節では、特に印象に残った出来事や、行った検証の結果について共有させていただきます。

ただし、以下に述べる経験や検証結果は、しま農研の特定の環境と条件下でのものであるため、他の環境や条件での結果とは異なる可能性があります。そのため、一般的な結論として受け取らず、あくまで参考の一つとしてご覧ください。

3.1 ズッキーニのプランター、地植え栽培比較

今年、しま農研でのズッキーニ栽培はプランターを使用した初の挑戦となりました。これに対し、昨年は地植えによる栽培を実施しておりました。そこで、この2年間のデータを一覧表にして、それぞれの栽培方法を比較しました。また、定植後1ヶ月の成長の様子を、それぞれの方法での写真をもとに詳しく観察しました。

栽培方法大きさ定植初収穫撤去日収穫数未着果
地植え5/35/268/1929本18本
プランター710×40×305/35/258/614本11本
プランター10号(丸型)5/35/238/610本8本
6月6日 地植え
6月4日 プランター(710×40×30)
6月4日 プランター(10号)

地植え栽培の場合、苗の成長はより旺盛で、収穫数や着果率も高くなる傾向がありました。体感的にも、地植え栽培のズッキーニは花付きが良く、豊富に実をつけてくれたと感じられます。しかし、収穫開始のタイミングに関しては、地植えとプランター栽培のいずれも定植から約3週間後と、類似した結果が得られました。

さらに、7月頃になると、茎が上向きに伸びる現象や収穫数の減少という傾向は、どちらの栽培方法でも共通して観察されました。これを踏まえ、ズッキーニ栽培においては、早い時期に効率的に収穫を行うことの重要性が改めて認識しました。

3.2 ズッキーニプランター栽培の追肥タイミング

ズッキーニのプランター栽培において最適な追肥のタイミングを探求しました。今回の栽培では、定植から1ヶ月後を皮切りに約2週間おきに追肥を実施しました。

野菜プランターの大きさ定植初収穫追肥撤去日収穫量未着果栽培
日数
ズッキーニ710型(710×40×30)5/35/256/7,28,7/15,298/614本11本95日

ズッキーニの主な収穫期は、定植から1~2ヶ月後で、この後収穫量は次第に減少しました。定植から約10日後には花が咲き始め、その成長速度は他の野菜に比べて早いと感じられました。今回使用した土は市販の野菜用の培養土のため十分な元肥が含まれていたと推測されますが、1ヶ月後には黄色い葉が出現し、着果も若干低下しました。

これを基に、次の仮説を立てました。ズッキーニのプランター栽培において、定植から約2週間後に1回追肥を行うと、収穫数が向上するのではないかと考えました。ズッキーニは根が浅く広範囲に広がるため、プランター栽培では範囲が狭まり栄養の供給が不足しやすことが背景にあるかもしれません。来年のズッキーニ栽培では少し早めの追肥を試みて検証してみます。

5月20日 定植から17日後でかなり大きく育ちました。
6月4日 定植1ヶ月後、少し葉が黄色になっています。
7月8日 追肥して3日後。肥料が効いてくると葉の色が変わります

3.3 種類の違うズッキーニの授粉作業検証

昨年は1株のみの栽培だったため、雌花と雄花の開花タイミングが一致せず授粉のチャンスを逃すことがありました。この問題を解消するため、今年は2株のズッキーニを並行して育て、授粉の確率を高めるアプローチを試みました。更に2株のズッキーニはそれぞれ異なる種類(黄色い実と緑色の実をつけるもの)を育て、種類を越えた授粉の可能性も探求しました。

結果として、奇形のズッキーニや黄色と緑が混ざったような実のズッキーニが収穫できました。しかし、これが異なる種類間の授粉による現象なのか、追肥が適切でなかったからなのか、現段階では断定することができません。それにしても、異なる種類の授粉がこれらの特異な実を生む可能性があるというのは興味深い発見であり、今後の研究や栽培の参考になるかもしれません。

次回は、機会があればもう少しサンプル数を増やして、さらに詳しい検証を行いたいと思います。これにより、異種間の授粉に関連した現象の理解を深めることができるでしょう。

6/8 形や色があまりよくない実を観察
受粉作業の様子
着果が成功するとこんな感じで成長します

3.4 ズッキーニの撤去のタイミング

過去2年間のしま農研の経験からズッキーニは7月中旬を過ぎると、新しい蕾をつけ続けるものの、着果率が落ち大きな実に成長することは少なくなりました。

このため、もし主目的がズッキーニの収穫であるならば、7月中旬頃を撤去の目安とするのも1つの選択肢です。この時期以降、大きな収穫を期待するのは困難となるため、次の作物への準備にあてる期間にするのもよいでしょう。

しかしながら、ズッキーニの成長を観察する楽しみや、その独特な上に伸びる姿を鑑賞すること自体に価値を見出す場合は、撤去を後回しにしても良いでしょう。特に家庭菜園など、商業的な生産目的でない場合は、植物とのつき合い方や楽しみ方を重視し、撤去のタイミングを自らの好みで決めるのも良いアプローチと言えます。

上に伸びる姿を観察するのもよい
こんな姿を見せてくれることも
最後に根を観察するのもおすすめ

4.ズッキーニのプランターでの育て方

前章では、2023年にしま農研が実際にプランターで育てたズッキーニ栽培をレポート形式でご紹介しました。ズッキーニは地植えで育てるとかなりスペースをとってしまうのでプランター栽培を極めていくのもおすすめです

しま農研ではズッキーニのプランターでの育て方を記事にまとめています。この記事では、ズッキーニの栽培に関する手順や注意点を紹介しています。苗の選び方や定植、剪定や授粉方法などを詳しく解説しています。これからズッキーニのプランター栽培を予定の方、ぜひ参考にしてください。

5.まとめ

2023年のしま農研におけるズッキーニ栽培の経験を振り返り、多くの学びと洞察を得ることができました。ズッキーニは他の夏野菜とは異なり、早く成長する特徴があります。この点を把握し、それに合わせた栽培の手法を適用することが重要です。

この記事では、プランターで育てたズッキーニの月ごとの観察やしま農研が今年育てた中で特に印象に残ったことについて検証したものを共有していきました。今年の栽培は終わりましたが、まだまだズッキーニ栽培には探求すべき秘密がたくさんあります。

しま農研では、ズッキーニだけでなく、他の野菜の栽培に関するさまざまなレポートにまとめてます。これらの情報も合わせて参考にして、更なる栽培の楽しみがあなたに見つかれば幸いです。

読んでいただきありがとうございました!

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