ナスのわき芽と下葉整理:初心者向け3本仕立てのやり方も解説

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家庭菜園作業

こんにちは!しま農研です。
ナスは夏の家庭菜園の定番野菜。しま農研でも毎年育てていて、さまざまな品種が登場していることから、毎年いろんなナスを育てるのが楽しみのひとつになっています。

ですが、育てていると
「わき芽がどんどん伸びるけど、どこまで取ればいいの?」
「下の葉が混み合ってきたけど、大丈夫?」
と、戸惑うことも多いのではないでしょうか。

ナスは特にわき芽が旺盛に出る性質があり、放っておくとあっという間にジャングルのような姿に。適切に整理することで、風通しが良くなり、病気の予防や実の品質向上にもつながります。

また、「3本仕立て」などの整枝方法もナス栽培の大事なポイント。枝の数をコントロールすることで、株全体を健康に保ちつつ、長く収穫を楽しむことができます。

この記事では、しま農研の実践をもとに
ナスのわき芽と下葉整理の基本・タイミング・方法、そして初心者にもわかりやすい3本仕立てのやり方を詳しくご紹介していきます。

わかってしまえば、とてもシンプルな作業。
ぜひこの記事を参考に、ナスの栽培をもっと楽しんでいきましょう!

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1. わき芽と下葉はなぜ整理するの?

ナスを育てていると、気がつけばわき芽があちこちから伸びて、株元が混み合ってきた……という経験、ありませんか?

ナスは特にわき芽の発生が旺盛で、そのまま放っておくと枝だらけになって風通しが悪くなり、病気や害虫のリスクが高まってしまいます
さらに、枝が多すぎると栄養が分散し、1本1本の実が小さくなったり、形がいびつになったりすることも。

そこで大事なのが「わき芽と下葉の整理」。
ただ葉を取るだけではなく、株を健康に保ち、収穫量と品質を上げるための大事なメンテナンス作業なのです。


1.1 整理する目的

ナスのわき芽や下葉を整理する目的は、主に次の2つです。

1.栄養の分散を防ぐ

わき芽が伸びると、それぞれが1本の枝として育ち、葉や花をつけていきます。
しかし枝が増えると、そのぶん根から吸い上げた栄養や水分が分散されてしまい、実や主枝の生長に十分な力が届かなくなってしまいます

枝の数を絞ることで、限られた栄養を大事な枝に集中させ、実をしっかり育てることができます

2.病気の予防

わき芽や下葉が混み合ってくると、株元の通気性が悪くなり、湿気がこもって病気やカビが発生しやすくなります

また、雨の日には泥が跳ねて下葉に付着し、葉の劣化や病原菌の原因にも。
適度に整理して風通しをよくすることで、病害虫のリスクを下げ、健康な株を保つことができます。


👉 しま農研ポイント

ナスは生長が旺盛で、下葉やわき芽を取り除いたあとも、気づくとまたすぐに生えてきます。
そのため、定期的に観察し、こまめに整理することが健康な株を保つポイントです。

2. 整理のタイミングはいつがベスト?

ナスは成長がとても旺盛で、わき芽もどんどん出てくる野菜です。
そのため、適切なタイミングで整理してあげることが、株の健康維持や実つきアップにつながります。

特に、一番果がついたころが、最初の整理タイミングの目安になります。


2.1 わき芽を整理するタイミング

ナスでは、一番果がつく頃に主枝と側枝に分かれる分岐点がはっきりします。
このとき、それより下に出ているわき芽が混み合っているようなら整理
を始めましょう。

👉 3本仕立ての場合は、このタイミングで勢いのあるわき芽を1本だけ残して、他は取り除くようにします。

タイミングの目安:

  • 一番果が大きくなりはじめた頃から
  • 株元にわき芽が増えてきた頃
  • わき芽がまだ柔らかく、手でつまめるうち

2.2 下葉を整理するタイミング

下葉の整理は、分かれた枝がある程度育ってきたころ。2番花、3番花が咲いてきた頃におこないます。
また、梅雨前後は病気が出やすくなるため、通気性を確保するための整理も効果的です。

👉 しま農研ポイント
枝がしっかり分かれて本支柱を立てた後あたりが、下葉整理のはじめどき。葉が黄色くなってきたり、古くなって傷んだ葉はこの時期より早めに取り除いてOKです。

3. 整理のやり方と使いやすい道具

ナスのわき芽や下葉の整理は、一見むずかしそうに感じますが、基本をおさえれば初心者でも十分に対応できます。
ここでは、しま農研で実践しているシンプルな整理方法をご紹介します。


3.1 わき芽の整理方法

ナスのわき芽は柔らかいうちなら、指でつまんで軽く折り取るだけでOKです。
芽がまだ小さければ、手で簡単に取れるのでハサミも不要です。

ただし、芽が伸びて固くなってきた場合は無理に折らず、清潔なハサミで根元からカットしましょう。
傷が広がると病気の原因にもなるため、清潔さはとても大切です。

👉 しま農研ポイント
ナスはとにかくわき芽の発生が多いため、こまめな観察と整理が重要
1週間に1度のチェックを目安にしましょう。

3.2 下葉の整理方法

下葉は、ハサミで葉柄(葉のつけ根)からきれいにカットします。
手でかき取るのは少しコツがいるので、初心者の方はハサミを使ってかき取るのが安全です。

剪定バサミや園芸用の小バサミがあると作業がスムーズです。

👉 しま農研ポイント
茎の根元に近いところで切ると見た目もきれいに仕上がります。
通気性を確保するためにも、下葉が密集してきたら早めの整理を。

3.3 ハサミはステンレス製がおすすめ

しま農研でも過去にいくつかの園芸バサミを使ってきましたが、メンテナンスを怠って錆びてしまった経験も…

ズボラ気味な方には、ステンレス製のハサミが断然おすすめです!

現在愛用しているのは、高儀(Takagi)の「畑サイクル ステンレス収穫用菜園鋏 160mm」
剪定から収穫まで幅広く使えて、錆びにくく、軽くて扱いやすい万能バサミです。

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4. 3本仕立ての考え方|どの枝を残す?

ナスは、家庭菜園でもよく紹介される「3本仕立て」という整枝方法が基本になります。
ただ、育てていると──
「どの枝を残せばいいの?」「3本ってどこから数えるの?」と悩む方も多いのではないでしょうか?

ここでは、しま農研で実践しているシンプルで再現しやすい3本仕立ての方法をご紹介します。


4.1 3本仕立てとは?

3本仕立てとは、一番果ができた箇所から自然に2つに分かれる枝と、その下にあるわき芽を1本残して育てる整枝方法です。つまり、3本の枝をバランスよく育てていくのが基本になります。

枝数をしぼることで、風通しがよくなり病気の予防や実の品質向上、管理のしやすさにもつながります。

👉 特にナスは放任すると実が一斉にできてしまい「成り疲れ」という現象が起き、株の体力が落ちて収量が減ることもあります。
このため、適切な整枝で収穫を長く楽しむことがとても大切です。

4.2 どの枝を残すの?

ポイントは、「一番果がついた分岐点より上の2本の枝」と「その少し下の勢いのあるわき芽1本」を選ぶことです。

具体的には:

  • 一番果がついたあたりで、主枝が自然に2本に分かれる場所ができます。
     → ここが基本の2本。
  • それよりやや下に出ている、元気なわき芽を1本追加して合計3本にします。

👉 無理に「一番果のすぐ下」にこだわらず、バランスや勢いを重視して選ぶのがコツです。

4.3 支柱と誘引のコツ

3本の枝を伸ばす場合、それぞれをしっかり支柱で支えることが大切です。
しま農研では、1株につき3本の支柱を立てて、それぞれの枝を八の字結びで誘引しています。

また、プランター栽培では「あんどん支柱仕立て」も管理がしやすくおすすめです。株全体を囲うように支えられるため、風などによる倒伏も防げます。

4.4 わき芽を取りすぎた…でも大丈夫!

「間違ってわき芽を全部取っちゃった…」
そんな経験、しま農研でも何度もあります。でもご安心を。

ナスは生命力が強く、新しいわき芽がまたすぐに出てきます。
焦らず、「結果的に3本に落ち着いた」くらいの気持ちで進めるのがコツです。

また、初心者の方やプランター栽培では、2本仕立ての方が管理しやすいためおすすめです。
実際、しま農研でもプランター栽培のときは2本仕立てで育てることが多く、しっかり収穫も楽しめています。

5.まとめ

ナスは成長が旺盛で、わき芽や葉もどんどん増えていきます。
放任しても育ちますが、適切に整理することで風通しが良くなり、病気の予防や実の品質アップにもつながります。

この記事では、しま農研の実践をもとに、わき芽と下葉の整理方法、タイミング、そして3本仕立ての考え方を紹介しました。

  • わき芽や下葉は柔らかいうちに整理
  • 一番果の摘果と本支柱立てが目安になる整理タイミング
  • 3本仕立ては「上の2本+勢いあるわき芽」
  • 取りすぎても焦らずOK。2本仕立てもおすすめ

最初は迷うこともありますが、何度かやってみると自然とコツがつかめてきます。
この記事が、ナス栽培の管理を少しでも楽しく、わかりやすくする助けになれば嬉しいです。

しま農研では、他にもナスの栽培に役立つ情報を発信しています。ぜひ、育て方の記事もチェックしてみてください!

読んでいただきありがとうございました!

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