こんにちは!しま農研です。ナスはしま農研でも毎年育てている夏の定番野菜で、その株づくりにはちょっとした工夫が欠かせません。
ナス栽培をしていると、「最初にできた実はそのまま育てていいの?」「一番果って摘んだ方がいいの?」と迷うことがありませんか?
見た目は小さくても、実はその一番果が株のコンディションに大きく影響することもあるんです。
この記事では、しま農研が毎年実践しているナスの一番果の摘果について、その理由・タイミング・具体的なやり方まで丁寧にご紹介します。
最初のひと手間が、その後の力強い生長と収穫の豊かさにつながります。ぜひ、ナス栽培のスタートダッシュに役立ててください!

ナスの初期生長を促す一番果の摘果作業。夏に向けて株を大きくそだてましょう!
1. ナス一番果の摘果はなぜ必要?
ナスの一番果とは、植え付け後に最初につく実のことです。家庭菜園でナスを育てていると、「せっかく実ったんだからそのまま育てたい」と思う方も多いかもしれません。
しかし、この一番果を摘み取ることが、元気な株を育てる第一歩になることもあるのです。
1.1 初期の生長を促す
ナスは特に、初期の株づくりが重要です。この時期に株がしっかりと育たないと、後半に実がついても十分な収穫につながらないことがあります。
特にナスは、大きな実をつける野菜なので、一番果を残したままにすると実を育てることに栄養が偏り、枝や根の成長が後回しになってしまうことも。
そのため、最初の実は摘み取って、まず株の生長に集中させるというのが、しま農研の基本方針です。
👉 しま農研ポイント
一番果を摘むことで、株が「実をつける準備」に集中でき、元気な株に育ちやすくなります。
このひと手間が、株を大きく育て、長くたくさん収穫するためのコツになります。

2. 摘果のベストなタイミングは?
一番果の摘果で迷いやすいのが、「いつ摘めばいいの?」というタイミングです。
ナスは実の成長が早いため、つい収穫サイズまで待ってしまいがちですが、摘果の目的は“株を育てること”。そのため、実が小さいうちに摘み取るのが理想的です。
2.1 小さいうちに摘み取ろう
摘果のタイミングは、花が咲いてから実がふくらんできたころがおすすめです。
目安としては、実の長さが3〜4cm程度のうちに摘果できるとベストですが、作業のタイミングで多少前後しても問題ありません。
ナスは、実を大きくなるまで放置するとそのぶんエネルギーを使い、株の充実が遅れてしまうこともあります。
ただし、ナスには「なり癖」という性質があり、一度ある程度の大きさで実をつけてから摘み取った方が生育が安定するという考え方もあります。
👉 しま農研ポイント
しま農研では、実の形がある程度しっかりしてから摘み取ることが多いです。
ただし、あまり神経質になりすぎず、作業できるタイミングを重視しています。少し大きめでも問題なく育ちます。

3. ナスの摘果の正しいやり方
摘果は難しい作業ではありませんが、株を傷めないように丁寧に行うことが大切です。
ここでは、しま農研が実際に行っている一番果の摘果のポイントをご紹介します。
3.1 一番果の摘果のポイント
ナスの一番果は、主枝と側枝が分かれるすぐ下のあたりにつくことが多いです。
しま農研では、清潔なハサミを使って、実の少し上の部分をカットしています。手でちぎるよりも、株へのダメージが少なく安心です。
また、摘果した実がある程度の大きさになっていれば、料理にも使えるので、捨てずに活用するのもおすすめです。
👉 しま農研ポイント
ハサミで切るときは、茎やわき芽を傷つけないように慎重にカットしましょう。実のすぐ上を軽く切るイメージです。

4. 2番果・3番果はどうする?
一番果の摘果を終えても、すぐに次の実(2番果、3番果)がついてくるのがナスの特徴です。
では、それらも摘果すべきなのでしょうか?
答えは、「株の状態によって判断する」です。
ナスの株がしっかりと生長していれば、2番果以降はそのまま育てても問題ありません。
しかし、株がまだ小さかったり、茎が細く弱々しいと感じる場合は、2番果・3番果も早めに収穫して株の負担を軽くしてあげるのがおすすめです。
👉 しま農研ポイント
しま農研では、基本的に2〜3番果も“早採り”で対応しています。ただし、肥料過多の症状が見られる場合は、あえて実を残して養分を吸わせる調整も行うことがあります。
無理に実を残すより、1~3番果は“株を育てる期間”と割り切って、早めに収穫することで、
その後の花つきや実つきが格段に良くなるのを実感しています。
5.まとめ
ナスの一番果の摘果は、元気な株を育てて、たくさんの実を収穫するための大切なひと手間です。
特にナスは初期の株づくりがその後の生長や実つきに大きく影響するため、摘果の判断が収穫量を左右するといっても過言ではありません。
しま農研では、株の状態に応じて2番果・3番果も早めに収穫するなど、柔軟に対応することを大切にしています。
また、栄養が多すぎるときにはあえて実を残す調整も行うなど、状況に合わせた工夫も有効です。
ぜひ今回ご紹介した内容を参考に、あなたのナス栽培にも摘果の工夫を取り入れてみてください。
ちょっとしたひと手間が、夏の豊かな実りにつながります。
👉 しま農研では、ナスの育て方を環境別に詳しく紹介しています。
「プランターでのナスの栽培方法」や「地植えでのナスの育て方」など、
それぞれのスタイルに合った記事もぜひご覧ください!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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